八日目の蝉
 火曜10時〜 NHK    
 脚本・・・浅野妙子   演出・・佐々木章光   P・・・大加章雅
 主題歌・・・ 「童神 〜私の宝物〜」 城南海 
原作
八日目の蝉
角田光代
主題歌
童神 ~私の宝物~
◆ 出演者 ◆ 野々宮希和子
秋山恵理菜
中村とみ子
仁川康枝
岸田
永井千草
秋山恵津子
秋山丈博
沢田久美
高石敬子
沢田昌江
篠原文治











檀れい
北乃きい
倍賞美津子
京野ことみ
岡田浩暉
高橋真唯
板谷由夏 
津田寛治
坂井真紀
高畑淳子
吉行和子
岸谷五朗











丈博と不倫し、秋山夫妻の子を連れ去る
秋山夫妻の子 希和子にとっての"薫”
ごみ屋敷に住む謎の女
希和子の同郷の同級生
恵理菜の不倫相手
ホームにいた”マロンちゃん”
丈博の妻
希和子の不倫相手
希和子とともにホームに入る
ホームの実務的主導者 サライ
久美の母親
小豆島の漁師
◆ レビュー ◆
  ◇ 第回 ◇   「奇跡〜母性という罪…この愛は許されますか」   最終回   2010.05.04.      

うーん・・・・最後がねぇ・・・
解釈の仕方だろうけど、原作とはちょっと違ってましたね・・


千草とともに小豆島へ行くことにした恵理菜。
そこで、自分と希和子が写った幸せそうな写真を見る・・
そして、文治さんから、最後の希和子の言葉を聞く・・
まだ、朝ごはんを食べてないの・・!!
引き裂かれるその時も、希和子は薫を思っていた・・
その事実で恵理菜は愛されていたと実感したんだろうね・・


そして帰るフェリーの中で、お腹の子を産む決意をする。
この子にも生きる権利はあるんだ・・って。
小豆島で自分の過去を知り、未来へと歩き出せたんだね・・。

岡山のフェリー乗り場で働いていた希和子は、薫の面影を恵理菜に見ていた・・・
いつもの気のせいかと思ったけど、その子の座っていた席に蝉の抜け殻が・・・
薫だ・・・!追いかけて思わず声をかける・・
振り向く恵理菜、しかし、前を向いて歩いていく・・・
そんな恵理菜の背中を見送る希和子・・
そういう終わり方です。

原作では、ただ、似てる気がする・・って思うだけで声はかけません。
どうして変えたんだろうなぁ・・・?
最後の恵理菜は希和子を認識できたのか?
あの表情の変化からすると、認識したうえで振り切った・・って気もするし、
逆光で良く見えなくて、気のせいか・・?と前を向いて歩きだした・・・って言われればそういう気もするし・・
ま、前を向いて生きて行こう!って決めた恵理菜だから、
振り向いたけど、前を向いて歩いていく・・っていう意味としてはいいかもしれないけど、
でも、なんか、ちょっとわかりにくいっつーか・・・


文治さんシーンではかなり泣いちゃったけど、
なんか、最後は「ふーん・・」って感じがしちゃったなぁ・・
なんとも言い難いモヤモヤが残ったような、そんな感想でございます・・。
ま、好みの問題ですよね、コレばっかりは。(汗)


  ◇ 第回 ◇   「光の島〜許されない母と子…最後のとき」    2010.04.27.              

この島を離れない・・・
ここで薫との思い出を作る・・・
ここが、最後の場所になるかもしれないとわかっていても・・・・という回でした。

文治との関係、戻ってきたのに去る久美の頼み、
そして何より、薫がここにいたがったこと・・・それが希和子をこの島に留まらせましたね。
それほどに居心地のいい場所だった・・・
ここで生きていけたらと願わずにはいられない場所だった・・・


久美との別れから始まり、とうとう薫との別れが・・・
ま、ちょっと原作とは違った展開ではありますけど、大筋は変わっておりませんね。
希和子が薫と引き離されたときに叫んだ言葉・・
それは、母として、子を思う言葉だった・・

それが明らかになるのは最終回のようですね。
この言葉で、きっと薫=恵理菜は、自分が愛されていたんだってことを思い出すだろうね・・・
現場にいた文治さんが証人となるんだろう・・・。

しかし、次回の最終回だけで「恵理菜」の今までを描くんですかね?
なんであんな風に冷めた子になってしまったのか・・
娘を奪われた側の家族の苦しみはどんなものだったのか・・・
うーん・・・前にも書いたけど、やっぱり折々で入れてほしかったなぁ・・
分断された話ではないだけにね・・・

最終回はちょこっとだけ延長なんだそうです。
入りきれなかったのね、43分に・・・(笑)


  ◇ 第回 ◇   「恋〜罪を抱いた母と孤独な男と」    2010.04.20.                  

これは・・・原作にはない展開ですな・・・
正直、「人の子を盗んで逃げてる女の恋」なんて、見てる方は許せるわけないじゃないですか。(汗)
追い詰められてしてしまった誘拐、その後、この子が生きがいで・・っていう流れで、
「盗んだ側」しか描かれないため、いつしかこの人への同情も薄れてきたというか・・
もっと、現在の薫=恵理菜を描きつつ、
子を奪われた側も描いていったほうが、そう、原作のようにすすめていったほうがよかったんじゃないかなぁ・・って思えちゃいました。

久美の紹介で小豆島に来たものの、久美の母は希和子を受け入れはしませんでした・・・
で、偶然知り合った漁師の篠原からラブホテルの住み込みの仕事を紹介されたんだけど・・・
まぁね、明らかに「何かある」人だもん、こういうとこに落ち着いちゃうかなぁ・・って気はします。
本人も、変な詮索をされないこういうところのほうが居心地はいいかもしれんしね・・

しかし、見かねた久美の母が自分の素麺屋に誘ってくれて、
そこで働きながら、幸せな日々を送る希和子と薫・・・
ある日、薫が腹痛を訴え、腸閉そくでは?ってことで本土の病院へ行くことになったんだけど・・
今まではホームの医師に診てもらえてただろうけどねぇ・・
保険証もないし、自費はイタイよな・・

本土まで送ってくれたり、いろいろと親切な篠原さん・・
この人も子供を失い、妻に逃げられた可哀想な人・・・
でもさ、子を失った夫婦の行く末を語られたとき・・・希和子はどう思ったのさ?
なんか、いまいち表情がわかりにくいけど・・
アンタ、自分のしたこと、幸せな時間の間に忘れてないか・・?

だから、篠原と抱き合ったりとかできちゃうんだろうね・・
あんなふうに子を失った過去を話す人を受け入れられるなんて、そいうとしか考えられない!
それくらい、穏やかで幸せな場所なんだね、ここは・・

しかし、とうとう次回は別れが来るようです。
祭りでの写真が新聞に載り、追手がやってくるようですな。
この別れの場面・・
ここをどう描いてくれるか・・大事なとこですよ、ここは!!


  ◇ 第回 ◇   「悲しき女たち〜倫理をこえた母性が賛否を呼ぶ!」    2010.04.13.         

世捨て人と言えるような女たちの暮らし・・・
そりゃ、それぞれに抱えてる何かがあるわよね・・・
サライの噂は、きっと本当なんだろうね。
育児ノイローゼで我が子をベランダから・・・なんてねぇ・・・
そして、離婚して夫に子供をとられた久美・・
一目会いたいと行ってみたら、自分を覚えてないばかりか、新しい母親と幸せそう・・・
「あの人なら、大丈夫かも・・」って安心することはできず、
ただただ、自分がお腹を痛めて産んだ子なのに・・・と苦しみだけが・・・

お腹を痛めて産んだのに、自らの手で命を奪ってしまった女・・・
お腹を痛めて産んだのに、自分の手で育てられない女・・・
お腹を痛めて産んだわけではないけど、一緒に暮らす女、しかし、いつまでその幸せが続くかとおびえる女・・・
悲しい女たちです・・

ある日、未成年の妊婦が助けを求めてホームにやってきたことで
平穏な暮らしは一変・・・
その子の親が「娘を返せ!」とマスコミを連れて外で大騒ぎ!
カメラに映ってしまった希和子を、偶然テレビで見かける秋山・・・

警察の手が入る前に、報道陣にホームを公開すると言い出すサライに、
希和子は薫を連れて逃げることを決意するのよね。
そんな希和子を見て、何を聞かずに手助けしてくれる久美。
自分の実家の住所を渡し、何かあったら頼るといい・・・とまで言ってくれる・・・
ここが永遠の安住の地だったら・・
そう思えたかもしれないけど・・


外の世界の一つ一つに驚き喜ぶ薫を見て、
希和子はこの世のすべてをこの子に見せてあげたいって思うようになるのよね。
小さな世界から大きな世界へと飛び出した二人・・
大きな世界に出たからには、人の目にさらされる危険もあれば、
今までのように衣食住に困らない暮らしとは全く違うことになることであり・・・
希和子は逃亡者の身で、薫には身分を証明できるものもなく、
これからどうやって生き抜いていくつもりなんだか・・・

ただただ、つかの間の二人の幸せな笑顔でしたね・・・


  ◇ 第回 ◇   「エンジェルの家〜女とは何であるか」    2010.04.06.                 

なんで同時刻にドラマが重なるんだろうなぁ・・
9時にしてくれたら・・・いや、もうすぐ9時台もドラマが始まるんだった・・(笑)
久しぶりの連ドラぶっ続け視聴に、目がシバシバです。

さて・・・逃避行中の希和子。
名古屋についたものの、行くあてもなく。。
公園で出会った小汚いオバチャン・とみ子に「ウチに来な」って言われてついていくも、
訪問者やら電話がかかってきたり・・と疑われそうで怖くて、すぐに逃げ出しちゃうのよね。
で、とみ子から聞いた「エンゼルさん」を訪ねていくわけだけど・・
ちょっとねぇ・・このとみ子のエピソードは雑ですね。
原作ではもっと長いことお世話になります。
こんな風に描くなら、端折ってもいいじゃないかなぁ・・って思っちゃいました。

路上販売をしていたエンジェルホームの車に乗った希和子・・
到着した先は、明らかに怪しい宗教団体もどき・・・な場所・・
しかし、希和子に行くところはなかった・・
どうしても、ここにいたかった・・
その漠然とした思いは、ホームのサライという女性の奇妙な質問の中で引き出されていく・・
女とか男とか関係ない、ただただ純粋に自分が欲しているものは・・
娘と生きていける未来・・・ただそれだけ・・
ハッキリと自分の望みを確信し、この地に安住できることになった希和子は、
つかの間の幸せなときを過ごしていくわけですな・・


医者の診察で堕胎を知られた希和子。
堕胎だけではなく、子供が産めなくなってることも知られているだろう・・
希和子のヒミツをどこまで気づいているのか・・・怪しげなサライさんにゾクっとさせられますな。
でも、声のトーンを落として静かな高畑さんって・・・似合わない!(笑)

さぁ、次回は幸せな時間に終わりが来るようですね。
今回の冒頭の刑務所でのシーンにはまだまだ時間がかかりますが、
彼女の行く末は示された・・ってわけですね。
どうやってそこに至るのか・・それはまだ、先の話・・・

大きくなった薫=恵理菜は、不倫相手の子を妊娠した・・と相手に伝えます。
反応ナシの岸田・・・
絶句・・そして、どう反応したらいいのか、いや、どうしたらいいのか・・ってグルングルン考えてる岸田が想像できます。(汗)
もう会わない・・という恵理菜だけど、そうできるのか・・?
それができるなら、不倫なんてしないんじゃないの・・?(汗)


  ◇ 第回 ◇   「逃亡〜罪か、愛か…極限の問題作」    2010.03.30.               

原作を読んでいるのでね、先を知ってるのでね、先読みせずに安心して見られました。

不倫をしていた・・・
相手の子を妊娠した・・・
妻と離婚すると言ってた相手にその事実を伝えると、時期が悪いから堕ろしてくれと言われた・・・
子より、男を失うことのほうが怖かった、だから、中絶した・・・
なのに、相手の妻が妊娠したと聞いた・・・
ショックだった・・
別れると言ってくれたのに・・奥さんも知ってて別れないのか・・?と奥さんに会いに行った・・
聞かされてないと答える妻。
大事そうにお腹をさすりながら、「子どもを掻きだすなんて最低」と言う・・
がらんどう・・・・心も体も空っぽの、がらんどう・・・
そして本当に、何もかも失った・・・
掻爬後の予後が悪かったらしく、子供を産めない体になった・・・

妻の立場から言わせてもらうと、奥さんがいると知ってて交際している時点で罪深い。
奥さんと離婚してない状態で妊娠してしまったことも喜べるわけがない。
相手が中絶を要求することで明るい未来を考えることも安直すぎる。
直接奥さんに会いに行って離婚を要求なんて、やめてください。
自分が子を失い、未来が見えなくなったからと言って、相手の子を奪うのは言語道断。

でもね・・・このお話は読み進めていくうち、引き込まれてしまったんですよね。
許されない罪を犯したことは十分にわかってて、
逃げるしかない希和子の気持ち、目が離せなかったんですよね。
そのお話の映像化・・・
正直、壇れいさんは好きなタイプではないんですけど、すごく上手だったと思います。
貞淑な妻役のほうがイメージかなぁ・・って気がしてたけど、こういう役もできるんですね!(失礼っ!(笑))
ってか、こういうイメージの人が演じるからこそ、いいのかも。

あきらかに「不倫顔」の役者さん(誰とは言わないけど)がやると、第一印象で許せないかもしれないし。(笑)
ただね、いくら演技だからって、あんな小さな子を抱えて全速力はあきませんよ・・・(滝汗)

しかし・・・子供を産んだことも育てたこともない女が、乳飲み子を抱えて逃げられるのか・・?ってことですよ。
まずは薬局のオバチャンと昔の友達の手を借りて数日は過ごせてたけど・・・
事件化してしまった以上、追っ手はそのうち希和子に達するだろうしね・・・
そして希和子が逃げ込む先が・・・ってのが次週のようですね。
「薫」と名付けた子と、どんな人生を送っていくのでしょうか・・

そして20年後・・・大きくなった「薫」(現在の恵理菜)は、希和子と同じように不倫して妊娠してました・・
どうやって秋山夫妻のもとに戻ったのか、そして、どうしてこんな風に育ったのか・・・
それは、希和子の逃亡劇と並行して描かれていくわけですな。

一番の被害者は、この子だもんなぁ・・・(涙)

次週は裏で「ジェネラル・ルージュの凱旋」が始まっちゃいます。
ちょーっとこっちが不利かなぁ・・って気はしますが、私は今後も見続けますよ!
・・・ただし、録画して・・・ですけどね。(汗)

原作を読んだ時から思ってたことは、秋川夫妻が家を出るときに玄関にカギをかけてさえいれば・・・
そう思っちゃいますね。
そうすれば被害者も出ず、加害者にもならずにすんだかもしれないんだもんなぁ・・


★ STORY ★ 逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか・・・理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。家族という枠組みの意味を探るサスペンス。
★ 期待度 ★ 原作読んだんですけど、女としてわからないではない心情・・ そして、巻き込まれた子の揺れる気持ち・・伝わってきたんですよね。これが映像化ってことで、楽しみです。