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 秋吉理香子 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

暗黒女子 放課後に死者は戻る 聖母 自殺予定日
絶対正義 サイレンス 機長、事件です!





   
暗黒女子




2013/12/7 読了





内容(「BOOK」データベースより)
ある女子高で、一番美しく一番カリスマ性のある女生徒が死んだ。その一週間後、親しかった六人が部室で語り出す、彼女の死の真相とは?




久々のイヤミスです。

いやぁ・・・・後味悪いねぇ・・・・
いい感じでイヤミスです。(笑)

カリスマ女子のいつみが自殺した・・・
同じ文学サークルに所属していた生徒が集まり、闇鍋パーティを・・
そこで、それぞれがいつみの死について小説を書いて披露する・・・
すると、それぞれがメンバーの誰かを「いつみの死の原因」だと告発する・・・
一体誰が・・・?
いつみの死の真相とは・・・?という話。

ネタバレしますよーっ!




なんかね、読んでる途中から、みんな、自己防衛のために、
人を悪く言ってるんじゃ・・・?って気がしたの。
でも、自己防衛をしてても、6人のうち、5人は本当のことを言ってて、
ウソは一人だけ・・って思ってたんだけど・・・
違ってた。(汗)
みんな・・・・わかるけど・・・・それはアカンやろ。(汗)

んでもって、きっと一番悪いのはコイツだろ・・って思ってたやつが、
やっぱり一番悪かったね。
「女は誰しも、物語のヒロインになりたい・・・」
そんな前提で始まったお話が、そこでおさまりました。
主人公は変わったけど・・・。(汗)

いやぁ・・・怖い、怖い。
人に知られて困るヒミツは、持たないに限る・・・。



 
   
放課後に死者は戻る




2015/2/3 読了





内容(「BOOK」データベースより)
ある夜、僕は崖から突き落とされた。目が覚めると、巻き添えになった美形の高校生の姿に変わっていた―入れ替わった姿で、僕は犯人探しを始める。僕を殺した奴は、誰だ。容疑者=クラスメイト。




「暗黒女子」のような装丁・・・
本屋さんに並べられてると、すぐに目を引きますよね。

崖から何者かに突き落とされた少年。
目を覚ますと、他人の体に魂が入っていて・・・
自分を殺した犯人を見つけてやる!・・・というもの。

甦ったら、超イケメンになってた・・・とか、
単純に考えると、超ラッキーな設定。(笑)
みんなが自分を見る目が変わってるだもんね・・・

で、「捜査」を始めるわけだけど・・・・

詳しくは書けない。(汗)
何を書いても、ネタバレになっちゃうもんなぁ・・・

ただ、不幸なお話じゃなくて良かった。
あまりにも見事に全部解決!な終わり方なんで、
あっけない気もするけど・・・
この「入れ替わり」が、未来を明るくしてくれたことは間違いないわけで、
めでたし、めでたし・・・ですな。




 
   
聖母




2015/11/29 読了






双葉社

内容(「BOOK」データベースより)
幼稚園児が遺体で見つかった。猟奇的な手口に町は震撼する。そのとき、母は―。ラスト20ページ、世界は一変する。『暗黒女子』の著者が放つ驚愕の長編サスペンス・ミステリー!




「ラスト20ページ、世界は一変する」

うん、一変した。
しかも、2回もね・・・・。
ミスリード、すごいっす。(笑)

苦しい不妊治療を乗り越え、ようやく子供を授かった母、
男児殺害事件を追う刑事二人、
そして、ある高校生・・・
この三人の視点で描かれて行きます。


もうね、どう書いてもネタバレになっちゃうんで・・・

ここからネタバレです。
未読で、知りたくない方は読まないでね。





二つの「驚き」のうち、一つは何となく予想ついてたの。
だって、明記しないから。
もしかして・・・?って思いつつ読んでて、
でも、男の子だよなぁ・・・って思わせといて・・・
やっぱりの、女の子。

え?女の子がこんなひどい事件を起こしたの?
なんで??と思うヒマもなく、
怒涛の新事実が明らかになっていきます。

そっかぁ・・・「母」の不妊治療の末の娘=薫・・とも書いてないもんね。
でもさ、年齢設定から、
ようやく生まれたのね・・・って思い込むやん!!
違ったんかい・・・
真琴こそ、「母」の娘で、薫は真琴の娘だったのか・・・

「聖母」のように、我が娘のために「何でもしちゃう」母、二人・・
すごいですなぁ・・・

いやぁ・・・すごいですなぁ・・・
気持ちいいくらい、騙されたよ。
でもさ、日本の警察、なめちゃアカンぜよ。
きっと、二人とも捕まるんだろうなぁ・・・
となると、残された薫は・・・・どうなるんだろう。(涙)



ふーっ、読み終わって、思わず最初から読み直す・・・っていう小説、
久しぶりだったかも。
読み直してみると、表現がどれも違う景色に見えてくる・・・
うん、面白かったです!!





 
   
自殺予定日




2016/6/26 読了






東京創元社

内容(「BOOK」データベースより)
「美しく強かな継母が父を殺した」父の死後、生命保険金と遺産、そして順風満帆のビジネスを引き継ぎ、生き生きと活躍を始めた継母の姿に、女子高生の瑠璃はそう確信する。けれど誰にも信じてもらえない。天涯孤独となった瑠璃は、死をもって継母の罪を告発するため、自殺の名所と言われる山奥で首を吊ろうとし―そこで幽霊の裕章と出会った。彼は継母の罪の証拠を見つけようと提案する。期限以内に見つからなければその時死ねばいいと。今日から六日後―それが瑠璃の自殺予定日となった。すべての予想を裏切る、一気読み必至の傑作ミステリ!




このタイトル・・・
図書館でリクエストしづらい!(笑)
でも、読み始めると、右肩上がりのハッピーなお話でした。

母を幼くして亡くし、父が再婚しちゃって、
その父も急死、継母と二人残された瑠璃。
継母が父を殺したのでは・・?と疑うも証拠なし。
自分の死をもって糾弾してやろう!と自殺の名所へ向かうと、
そこで、幽霊に出会い・・・という話。


ネタバレです。

自分でもイヤになるくらい、
隠されていた真実の数々に、
この段階で全部気づいちゃったという・・・。(汗)

父、殺されたのではなく自殺。
継母、父を殺して金も名誉も奪った・・のではなく、
父の為に嘘をついて、会社も守ろうとしていた・・・
幽霊だと思ってた少年は、実は生きてた・・・
これ、全部気づいたうえで読んだんですよ。(笑)
でも、面白かったです。

つまり、かなりわかりやすいひっかけ問題なわけです。
答えはわかってるけど、そこをどう乗り越えていくか・・・
それを楽しんで読ませてもらったわけです。

自分で考え行動し、身も心もちゃんと変えていって、
たどり着いた真実とちゃんと向き合う・・・
その結果、新しい生き方が見つかって、
恋や友情までも・・・
上手く行き過ぎて怖いくらい。(笑)
風水、信じちゃおうかな・・・・?(笑)

自殺をする人は、そんなことダメだって、悲しませるって、
わかってるけど、そんなことに想いが寄せられないくらい思いつめてる、
だから、一歩立ち止まる機会を与えてくれる人に出会えたら・・
それで何かが変わるかもしれないわけで・・・・
瑠璃は本当に幸せ者だ。
あのとき死ななくて、本当に良かったね・・・
と、心温まりつつも、そんな出会いもなく死んで逝った人を想うと、
ちょっと切なくもなったり・・な、読後感でした。




 
   
絶対正義




2016/11/28 読了






幻冬舎

内容(「BOOK」データベースより)
範子はいつでも礼儀正しく、一つの間違いも犯さず、また決して罪を許さない。なにより正義を愛していた。和樹は、痴漢から助けてもらった。由美子は、働かない夫を説得してもらった。理穂は、無実の罪を証明してもらった。麗香は、ピンチを救われチャンスを手にした。彼女たちは大いに感謝し、そして、のちに範子を殺した。しかし、死んだはずの範子からパーティへの招待状が届いた。そこで、四人が見たものとは―?




ここまでとはいかなくても、「正しいこと」を履き違えてる人、
いるよねぇ・・
面倒くさいよねぇ・・・(汗)

中学時代の女子5人の仲間うちの話から始まります。
5人の中の一人、範子は、「正義」が第一の人、
間違ったことは見過ごさず、身内だろうが友達だろうが
先生だろうが誰だろうが、間違ってることは正さずにはいられない。
「え?何がおかしいの?正しいことをしてるだけよ?」と
さらー・・・っと言ってのける女・・・

自分が困ってて、正しいことに守られてるときは
ありがたい存在だけど、
あいまい、中途半端でいい場合には、
かなり厄介な人・・・
他の4人は人生を狂わされて行きます・・・

そして、ある日、範子を殺してしまう・・・
うん、殺したはず・・・
なのに、数年後・・・範子からの招待状が・・・
え?生きてた・・・?
まさか・・・どういうこと・・・となっていくわけです。

オチとしては、「正義はつながる」ってことでしょうか?
縛られていたはずの正義に、いつしか魅入られてしまう・・・
正義という名の「チカラ」を知ってしまったとき、
人は変わってしまうんだねぇ・・・
いやぁ・・・怖い怖い・・・
絶対関わりたくない・・・

イヤミスでございました。
読んでてずっと、イヤやわ・・・って思っちゃいますよ。




 
   
サイレンス




2017/2/19 読了






文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
しまたまさん―雪之島の護り神。新潟本土の港からフェリーで約二時間、人口は三百人以下で信号機もない雪之島で生まれ育った深雪。アイドルを目指して故郷を離れたが、いまは夢をあきらめて東京の芸能プロダクションでマネージャーをしている。両親に結婚の挨拶をするために実家へ帰省したが、婚約者の俊亜貴は突然失踪…。「しまたまさん」に護られた島から、深雪たちは東京へ戻って結婚できるのか。イヤミスの新旗手が放つ、サスペンス長編。




イヤミス・・・ではなかったな。(汗)

なんか、島に対する偏見がすごいね。(汗)
まぁ、確かに田舎から都会へのあこがれ・・・は
田舎者としては理解できなくもないけど・・・

でもさ、いざ田舎に男を連れて帰ったら、
その男を放置して・・・ってのもどうかと思うよ?
あーいうときはさ、家族より連れてきた相手を気遣うべきよ。
あんな風にされたら、私だっていい気はしないもん・・・。

その男はゲス、クズかどうかは別として・・
島の子は、みんなで守る・・・っていう歪んだ意識のもと、
今後も受け継がれていくみたいですねぇ・・・
怖い、怖い・・・

ってか、天涯孤独でもないのに、
ずっと事件にならずにいられる・・・なんて、おかしくない?
ある件から逃亡したにせよ、
家族は探すっしょ?
となると、最後にいた場所に捜索が入るはずだし・・・
なんか都合がよすぎる・・・
これも「しまたまさま」のおかげなのか・・・?(汗)

いまいち・・・なお話でしたね。




 
   
機長、事件です!




2017/4/10 読了






角川書店

内容(「BOOK」データベースより)
冷静沈着、超絶美人。敏腕機長にして名探偵―。“キャプテン・ディテクティブ”氷室翼、登場!事件多発の「東京‐パリ国際線」。クルーたちは無事帰還することができるのか!?とびきりポップなトラベル・ミステリ!




秋吉さんといえば、「イヤミス」ですよね?
そう思ってこの本を手にしては・・・ダメです!!(笑)
完全なる、ライトでポップな正統派ミステリーですから!
イヤな部分なんて、一切ございません!
でも、私はこういうのも好きですよ!!

最後に、「パイロットである両親と姉に感謝」って書いてあったけど、
すごい家系っすね・・・
そんな環境でそっち系に進まず小説家になった秋吉さんに感動ですわ。

さて、副操縦士として初めて国際線に乗ることになった間宮。
ともに搭乗する操縦士は、壮絶美女の氷室。
なかなかの曲者だと聞かされビビる間宮だけど・・って話です。

4つの短編から成り立ってますけど、
どれも楽しく読ませてもらいました。
最初から洞察力の鋭い氷室が、
事件に遭遇すると、抜群の推理力で解決するんだけど、
話が進むほどに、間宮の何気ない一言がヒントになったりして、
なかなかのいいコンビになってました。

頼りない間宮だけど、この人のいいところをちゃんと見出してくれて、
その力を認め、伸ばしてあげようとする氷室という上司・・
素晴らしいじゃないですか・・
是非、また会いたい面々ですね。
続編、お待ちしてます!