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 浅田次郎 


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おもかげ





   
おもかげ




2018/2/20 読了






毎日新聞出版

内容(「BOOK」データベースより)
浅田文学の新たなる傑作、誕生―。定年の日に倒れた男の“幸福”とは。心揺さぶる、愛と真実の物語。




浅田さんの作品はこれまでもたくさん読んだけど、
全然レビュー書いてなかったんだなぁ・・(汗)

さて、とはいえ、お久しぶりの浅田作品。
浅田さんの「ファンタジー系」の作品ですね。

退職祝いの日、地下鉄で倒れた竹脇正一。
その竹脇を見守る人たちの章と、
意識不明の竹脇が体験する不思議な時間の章が
交互に描かれて行きます。

生まれてまもなく捨てられて、
家族を欲し、家族を喪い、人生の残りを見つめるときに
倒れてしまった竹脇の「これから」につながる話でしたね。

こんな風に、一見意識不明でもちゃんと周りの声は聞こえてて、
自分を心配し、引き留めようとする人の声が届いてる・・ってのは、
いろいろと考えさせられるよねぇ・・・
自分がどれだけ愛されていたか、
淋しい人生、孤独だったと感じていたはずの竹脇も、
こういう人の想いが届いて少しずつ考えが変わっていく・・

そして、不思議な体験の数々。
最後にたどりついた「おもかげ」・・・
自分は捨てられたのではなく、生かされたのだ。
そして、今現在もたくさんの人たちに支えられ求められ生かされている・・・
それに気づいた竹脇の「その後」・・
願っていたエンディングでよかったです。
これから・・・だよ。
うん、幸せになってほしい。

しかし、浅田さんってのは地下鉄がお好きなのかな?
以前もあったよね、地下鉄モノ・・・