TOP > 作家別一覧 > 綾辻行人

 綾辻行人 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

十角館の殺人





   
十角館の殺人




2015/12/26 再読了






講談社文庫
新装版

内容(「BOOK」データベースより)
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。




かなり、かなり前に読んでいます、この作品。
「本格ミステリとして人にオススメするとしたら?」と聞かれると、
多数の人がこの作品を挙げるのではないでしょうか?
それほどに有名な作品。
私も、「わー!」って思った記憶はあるんですよ。
だけどね・・・寄る年波・・・記憶力が落ちて行ってましてね・・・
何に驚いたのか、すっかり忘れてしまってて!(笑)
で、真相改訂版を新刊で購入し、再読することに・・・

この改訂版の素晴らしいところは、
「えーっ!!」と読み手を驚かせる「一行」を、
ページを捲ってドーン!と配置したところです。
なので、そこまで「ふんふん・・・」って普通に読んでて、
ペラリとページを捲って、「なぬーっ!!」って絶妙に驚かせるんです!
いやぁ・・・この「大ネタ」より、この「配置」に喝采を送りたくなった。(笑)

ミステリ研究会の大学生たちが、ある孤島に滞在し、
そんな中、一人一人殺されて行って・・・という、
アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」風な展開なんですが、
島と対比して本土部分を描くことで、
ちょっと視点が変わってくるのが面白いところ。
そして、この本土部分が驚かせる大事なポイントとなってくるわけで・・・


ネタバレです。


正直、古い時代の話なんで、
携帯もネットもない、煙草プカプカ、台所仕事女子まかせ・・と、
かなりの古臭い設定になっておりまして、
そこんとこは、今の若者にはピンとこない感じもするかもしれません。
でも、それも絶妙な調味料になってくるんで仕方なし。(笑)

この中に犯人がいる・・・?
いや、外部からの殺人者・・・?と考えさせといてーの、
内部外部犯人っていう・・・
いやぁ・・・やられますな、このオチは。
一度読んでるにもかかわらず、すっかり忘れてたおかげで、
以前と同じくらい楽しんで読み終えましたよ。

最後もさ、余韻がいいじゃん。
自分が仕掛けた低確率の「仕掛け」に、
ちゃんと降参して受け入れる・・・っていう。
ま、あんだけ殺しといて何もなかったように生きてはいけんだろ?って
気はしますしね・・・。(汗)

「館シリーズ」、時間を見つけて再読したいと思ってます!
順番に読んでいくとすると・・・
次は「水車館」かな?