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 遠藤武文 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

プリズン・トリック デッド・リミット 現調 狙撃手のオリンピック





   
プリズン・トリック





2013/12/1 読了





内容(「BOOK」データベースより)
市原の交通刑務所内で、受刑者石塚が殺され、同所内の宮崎が逃亡。遺体は奇妙にも“前へ倣え”の姿勢をとっていた。完全な密室で起きた事件は、安曇野を舞台にした政治汚職にまで波及していく。単行本未収録の“ある人物からの手紙”を収めた最強のトリックミステリーを、早くも文庫化!第55回江戸川乱歩賞受賞作。




これ・・・・映像化されてますかね・・・?
それとも、一度、読んだことがあるのかな・・・・?
って思うくらい、途中まで既視感のある展開で・・・

だけど、最後の最後で、「え??」って思ったので・・・
やっぱり映像化も、読んだこともないのかなぁ・・・って思っちゃいました。

刑務所内で囚人が殺され、一人の囚人が逃走した・・・
その囚人を追っていくうち、
不可解なことが連続して明らかになっていく・・ってことなんですが・・・

最初は丁寧に描かれてるな・・・って感じなのに、
途中か話が散乱するし、何が言いたいの・・・?って感じになってきて、
やっぱり、デビュー作だからねぇ・・・なんて思いつつ読んでたんだけど、
最後に、予想しない展開になり、ぶつっ!と話が終わっちゃうんです!

よくこれで江戸川乱歩賞に選ばれたなぁ・・・って思いました。(笑)
しかも、「ネタバレ」と言うべき「ある人物の手紙」は、賞の審査当時、まだ添付されてなかったらしいの!
あれがなくて、よく受賞できたな・・・と。
いやはや、問題作です。

まぁ、個人的には、その手紙があろうとなかろうと、
なんだよ、そういう話かいっ!とツッコミたい気持ちが
マンマンなんですけどね!(笑)
いやはや・・・いろんな犯罪動機がありますが、
人間って何に快感を感じるのか・・・っての、いろいろあるんすね。
このあと、真実を聞かされたあの人のことを思うと・・・
一番に被害者はあなたかも・・・と思います。(涙)



 
   
デッド・リミット




2014/9/23 読了





内容(「BOOK」データベースより)
シングルマザーの智子に届いた小包み。中身は、切断された息子の指だった。電話をかけてきた謎の男は、身代金5千万円を要求。警察にとどける猶予はない。智子は身代金受け渡しのため奔走するが…。児童誘拐事件に巻き込まれていく、5人の者たち。それぞれの事情が明かされたとき、事件の恐るべき真相が明らかに。気鋭の乱歩賞作家による、衝撃の社会派ミステリ。




社会派ミステリ・・・?
そうかな・・・・?(汗)

始まりは、あるシングルマザーのもとに送られてきた「モノ」。
なんと、息子の指!!
早くくっつけないと・・・で、要求通り5000万を用意するんだけど・・

ここらへんの展開は、ドタバタスピーディな感じが
木下半太さんの作品に似てる気がして、
あぁ、ソッチ系か・・・って思いつつ読んでたんだけど・・・
違ってた。(汗)

息子を誘拐された母に接触してきたのは、
家族を拉致された、ブラック企業勤務のサラリーマンや、
過去を暴かれるのを恐れた教師・・・
そして、事件解決に向かって、堕落してる刑事が登場・・・
と、構成としてはいい感じなのかもしれんけど・・・

恐るべきオチが待ってますよ。
犯人が誰か・・・ってのも、最悪の結果なんだけど、
何より・・・

広げた風呂敷、ちゃんと閉じんかいっ!!ってなもんなんです!!

もうね、殺人まで犯したあの人や、
家族を殺されたあの人のその後は全く描かれません!!
ただ最後は、犯人が陥る最悪の展開が描かれ・・・
後味悪いに加え、消化不良・・・

なんだこりゃ!!!って叫んだわよ、あたしゃ!

うーん・・・
思うままに書いて、そのまま終えた・・って感じがする。
文庫化でだいぶ加筆修正してるらしいけど、
どこを・・・?って言いたくなる。
新刊を定価で買ったのに・・・
久々に「金返せ」って思ったわ。(怒)




 
   
現調




2014/11/13 読了





内容(「BOOK」データベースより)
重傷を負いつつも病院から失綜した被害者、高速道路を横断し轢かれた主婦の黒い噂、事故の記憶がない轢き逃げ犯…警察捜査で見逃された7件の自動車事故の真相を損害保険査定員・滋野隆幸が“現調(現場調査)”で暴く!




作者の遠藤さんは、損保会社勤務だったそうです。
で、この作品は、損保会社査定員の男性がメインの短編集です。

交通事故での、「罪の割合」って・・・
そこにお金が絡むと、余計に・・・ねぇ?(汗)
この小説に出てくる「加害者」や「被害者」は、
どうにも「お手伝いしてあげたい」と思えない人が多くて・・・
読んでてイヤになっちゃいました。(汗)

「赤信号」は、最後に気づく真実に愕然・・・ですね。
この男の行動が悲劇を招いたわけで・・・
で、この事故がらみで、最終章にちょこっとつながるんだけど・・

その最終章も驚き。
死ぬ間際まで恨みを持ち続けたんだねぇ・・・
執念だわ・・・
確かに悪い男だけどさ、
そこまでする権利あんのか?って感じで・・・(汗)

読んでて、保険を受け取るってのは結構面倒な手続きがいるのね・・とか、
やっぱ、車って怖いわー!とか、
いろいろと考えさせられました。

この話は決して他人事ではない・・・
いつ自分の身に降りかかってくるかわからないわけで、
そういう意味で、ゾクっ・・・とする一冊でした。




 
   
狙撃手のオリンピック




2016/2/27 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
長野オリンピックから18年。今こそ語ろう。あの開会式で何があったのか。ライフル射撃のオリンピック特別訓練員としてモスクワ五輪をめざしていた長野県警所属の神稲貴之。テルアビブ空港乱射事件の被疑者として逮捕され、釈放後、地元の自動車整備工場に勤め、逼塞した生活を送っている荻窪克巳。ふたりの運命は、戦後の混乱期の謎をめぐって、奇妙に交錯し始める―。平和の象徴オリンピックが始まる日、昭和の闇のひとつが、清算されようとしていた。




神稲と荻窪という二人の男性をメインに
交互に描かれていく今作。
途中で、二人の数奇な運命が明らかになるのですが・・・

最初から高圧的な神稲の父親が感じ悪くて!
何やねん、コイツ!!って思ってたら・・・・
なかなかのキーパーソンでして。(汗)
なるほど、この男が・・・って腑に落ちましたよ・・・

父の悪事、自分の素性・・・
それぞれが知りたいことを探っていった先に見えてくるもの・・
それがこの作品の肝となっております。
早い段階で気づいた人は、それはそれで楽しめるでしょうが、
まんまと途中で「はっ!」っとさせられた私は、
その部分では十分に楽しめましたよ。

ただ・・・
最後はどうなっちゃうの??ってハラハラさせてるわりに、
結構アッサリと話が終わってしまって・・・
え?で?どうなったん??ってのが見えず・・・
ちょっと肩すかしでしたねぇ・・・
そこが残念でやんす。