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 伊吹有喜 


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今はちょっと、ついてないだけ





   
今はちょっと、ついてないだけ




2016/11/1 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
かつて、世界の秘境を旅するテレビ番組で一躍脚光を浴びた、「ネイチャリング・フォトグラファー」の立花浩樹。バブル崩壊で全てを失ってから15年、事務所の社長に負わされた借金を返すためだけに生きてきた。必死に完済し、気付けば四十代。夢も恋人もなく、母親の家からパチンコに通う日々。ある日、母親の友人・静枝に写真を撮ってほしいと頼まれた立花は、ずっと忘れていたカメラを構える喜びを思い出す。もう一度やり直そうと上京して住み始めたシェアハウスには、同じように人生に敗れた者たちが集まり…。一度は人生に敗れた男女の再び歩み出す姿が胸を打つ、感動の物語。




ッブル時代に名をはせたカメラマンの立花。
しかし、すべてを失い借金を抱えて故郷に戻り、借金返済の日々・・
40代・・・くすぶってる・・・
そんなとき・・・っていう始まり。

連作短編集で、表題作である第一編は、立花が情けなく描かれてます。
人の借金を抱え、完済した状況で、先が見えずに苦しむ息子の、
お尻を叩く母の姿・・
そして、キッカケを与えてくれた母子の存在・・・
さぁ、これからどうやって変わっていく・・・?っていう始まりで、
次の章から、関わった人たちとともに
「ついてないとき」を抜け出していきます。

「今はちょっと、ついてないだけ」・・・
言いがちだよね。
何かをして、先を見て言ってるならいい。
だけど、ただくすぶって口だけだとしたらダメだよね・・・

自分一人では変われなかったかもしれない立花。
人との出会いは大切だなぁ・・・
そして、章を重ねるごとに、「あれ?立花ってカッコよくない??」って
思えてきて、なんで結婚できなかったんだっけ・・?って思っちゃった。(笑)
いつか、幸せになれるといいなぁ・・・。

今にくすぶってる人の背中をそっと押してくれるような作品です。