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 五十嵐貴久 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。
他にもたくさん読んでますけど、おいおい時間があったら書き足しまーす。

誘拐 リターン キャリア警部 道定聡の苦悩 消えた少女
最後の嘘 セカンドステージ 六つの希望 盗まれた視線
南青山骨董通り探偵社 1981年のスワンソング いつかの少年 魅入られた瞳
贖い 炎の塔 蘇生 降りかかる追憶
7デイズ リバース SCS ストーカー犯罪対策室 波濤の城




   
誘拐




2012/10/04 読了

内容(「BOOK」データベースより)
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説―と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。


 

冒頭に、リストラを言い渡す仕事をしている人が不幸に見舞われる。
そして、その男が誘拐事件を犯すわけですが・・・

冒頭に描かれたことが「動機」になってることを提示してるわけで、
その時点である程度の推理ができてしまうわけですよ。
どんなに上手に誘拐してるのを描いても、
「協力者の存在」がわかってしまってるのでねぇ・・・
で、案の定・・・ですよ。

なので、いまいち楽しめなかったなぁ・・・
WOWOWでドラマ化されたようですが、
私は見てないようです。
いつか、機会があったら見てみようかなぁ・・・。


 
   
リターン





2013/7/4 読了





内容(「BOOK」データベースより)
高尾で発見された手足と顔がない死体、それは、10年前ストーカー・リカに拉致された本間だった。警察官を殺し、雲隠れしていたリカを追い続けてきたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と共に捜査に加わる。捜査が難航する中、孝子と結婚の約束をした恋人・捜査一課の奥山から連絡が途絶えた。彼の自宅に向かった二人が発見したのは…。


 

「リカ」の続編。
「リカ」自体がグロテスクで、恐ろしい女の話で・・・
で・・・コイツ、まだこんなんで生きてるんか?と、
もぉ・・恐ろしい限りです!!

もぉ・・・ね、
相手がリカですもん、誰かは犠牲になるだろうと思ってましたよ。
しかしねぇ・・・
相変わらずの残虐っぷり。(滝汗)
もー、一生立ち直れんわ・・・。(涙)

ただね、「リカ」に比べると、
描かれる側が女刑事・・ってこともあって、
それほどグロくはない・・
っていうか、リカが見えないせいで、
「リカ」ほど恐怖を感じなかった・・・かな?って気もする。

ま、楽しく読めたけどね。
・・・楽しく・・・は違うか!(笑)



 
   
キャリア警部 道定聡の苦悩





2014/1/24 読了





内容(「BOOK」データベースより)
東大卒で警察庁に採用されたエリート中のエリート、道定聡、25歳。将来を約束されたキャリア組として群馬県警に配属され総務課長を務めていたが、ある日、部下の不祥事により責任を負わされることになる。異動先は、まさかの警視庁捜査一課強行犯三係だった。道定は新米刑事として、スタイル抜群の美人だがまったくやる気のない山口ヒカルとコンビを組まされることに。何も分からないまま、新宿で起きた高層マンションOL飛び降り事件の現場に向かうが…。(第一話「Gの密室」)ミチサダ&ヒカルの“迷”コンビが、完全犯罪と思われた5つの難事件に挑む!


 

もぉ・・・すごく時間がかかった。(汗)
だってさぁ・・・
やる気がないんだもん、登場人物たちに!
特にヒカルっていう女刑事。
そうだけど、実はすごい嗅覚が・・てことでもないし、
二人がいつしか絶妙なコンビに・・ってわけでもないし、
振り回される道定も全然魅力的じゃないし、
そのうえ、事件もたいして面白くないし・・・

困ったよ、ホント。
短編集だから、一話読み終えるたびに
他の本に浮気して・・
でも、図書館本だから早く読んで返却しないといかんし・・ってんで、
もう、苦行のように読み終えました。(笑)

シリーズ化するのかなぁ・・・?
もう、私は読まんよ、ゴメン。



 
   
消えた少女 吉祥寺探偵物語



2014/4/14 読了




内容(「BOOK」データベースより)
吉祥寺のコンビニでアルバイトをして暮らす“おれ”(バツイチ・息子あり)は、家事を終えると夜な夜なバーに繰り出す。ある日、オカマの京子ちゃんから、一年前に忽然と姿を消した少女の母親を紹介される。成り行きでその少女を捜すことになり、新聞記者や刑事から情報を得て捜索を進める。そして、一人の男に目をつけた…。東京・吉祥寺を舞台に描くミステリーは、著者初の文庫書き下ろし!


 

五十嵐さんの文庫書き下ろしです!
いつも単行本の新刊しかチェックしてないので、
見逃してましたーっ!!
本屋で見つけて速攻購入です!

新しいシリーズのようで、早速夏には第2弾が刊行されるそうな。
何とも気が早い・・・(笑)

さて、エリート銀行員だった主人公。
妻に離婚を言い渡され、残された息子と二人暮らし。
コンビニでのバイト稼ぎと、妻からの養育費でなんとか生活している・・
そんなとき、猫探しを頼まれ、
見事見つけた結果、
いろんな頼みごとが持ち込まれるようになる・・・って話。

目次を見ると短編集のようで、
最初の章がかなりお気楽モードのため、
あぁ、そういう話なのね・・・と気軽に読んでたら・・・
大間違い。(笑)
ちゃんとした長編ミステリーでした。

猫探しの後に持ち込まれた、一年前に行方不明になった
少女を探してほしいという依頼・・
警察でも見つけられなかったのに、
素人の自分が・・・無理に決まってる!と言いつつ、
深入りしていく主人公・・・
それは・・・・依頼者が美人だから!!
こらっ!!(笑)

事件の真相は結構ヘビーなもので・・・
まぁ、犯人は見当ついてたし、
たぶん、そういう理由だろうとは思ってたけど・・・
詳しい動機を聞くと、聞いてられへんっていうか・・
消えた少女が可哀想でなりませんでした・・

あとは、いろいろとツッコミどころがあります。
初動捜査で絶対見つかってたはず!って思うし、
誰も真相に気づいてなかったのか・・?と思うし・・・
だけど、新しい探偵物語の初事件として、
温かく見守ることにします。(笑)

それとね、いくらしっかりしてるからって、
息子を放っておきすぎ!
危ないし、グレるぞ!(おっと、死語だな・・(笑))




 
   
最後の嘘 吉祥寺探偵物語




2014/8/6 読了




内容(「BOOK」データベースより)
吉祥寺のコンビニでアルバイトをして暮らす“おれ”(バツイチ・息子あり)を訪ねて、市長選挙を控えた政治家の秘書がやってきた。強引に連れていかれた先で、政治家本人から「娘を捜してほしい」と依頼される。おれはその話に、どこか釈然としないものを感じながらも、報酬につられて引き受けた…。東京・吉祥寺を舞台に描く、書き下ろし探偵ミステリーシリーズの第2弾。


 

吉祥寺探偵物語の第二弾。
出るの、早くないっすか?
しかも、第三弾も発売決定!って帯に書いてあったよ?
早い・・・。

さて、第一弾の記憶もまだ新しく、
主人公・川庄の近況も変わってなく・・・。(笑)
相変わらず、小学生の息子を置いて、夜な夜な遊んでおりますが・・・
ある日、元参議院議員から、「娘を探してほしい」と依頼され・・・という話。
誘拐か?と思ったけど、
娘ってのが、17歳の高校二年生。
家出・・・っすか?
地位がある人なら、本気で探したいなら、力を使えばいいのに?と思ったけど、
そうはできない理由がありまして・・・ってわけだ。

その「理由」ってのは、こういう家に生まれた人なら、
そうせざるを得ないのか・・・って気にもなったし、
知らんとこで「アンタの子、産んどいたで」って後で報告されても、
男としては、えぇ・・・・?って感じだろうし、
私は一方的にこの人を責める気にはなれんかったなぁ・・・
娘としては、受け入れがたかったかもしれんけど・・

で、いろんなもめ事に巻き込まれつつ・・・と展開していくんですが、
ったく、恋は盲目っていうか・・・
大人のアドバイスなんて、耳に入らないもんかねぇ・・・
最悪の事態になっちまったんだけど、
最後は「親の愛」・・・いや、「嘘」・・・で目が覚める・・と。
うーむ・・・・

しかし、最後までスタンスを変えない秘書のジジィが
ちょっと恐ろしかったっす。
死ぬまで目を光らせてるんだろうな・・・。(汗)

第三弾ではどんなことになるんでしょ?
どんどん成長して反抗期を迎えるであろう息子くんが
心配ではあるが・・・(汗)




 
   
セカンドステージ


セカンドステージ (幻冬舎文庫)

2014/8/17 読了




内容(「BOOK」データベースより)
二人の子持ちの杏子は、疲れてるママ向けにマッサージと家事代行をする会社を起業した。従業員はお年寄り限定。夫の無理解、姑との確執、アルコール依存など、顧客のママ達にはいろんな悩みがあって、いちいち首を突っ込む老人達に杏子は右往左往。けれど、夫の浮気疑惑、息子の不登校など、自分の家庭にこそ問題が…!?元気が出る長編小説。


 

子育て中のママ・杏子が、同じく子育てママの助けをしたくて、
マッサージ&家事代行の仕事を始めた・・・って話。

確かに、誰かの手を借りたり、ちょっとでいいから子供と離れたいときって
子育て中のママなら誰しもあるよね。
いろんなママたちとの触れ合いを描いていくわけだけど・・

そもそもが納得いかんわけ。
「理解してもらえそうにないから」って理由で、
旦那に内緒で起業して、すでに三年・・・って、
それって税金的に大丈夫なわけ??
そんなの、アリ??って非常に疑問。
だいたい、そんな大事なことを旦那に内緒で・・・って、
ありえないっしょ。
人と触れ合うう仕事してて、バレないってありえないと思うし・・
そこんとこがずっと引っかかってた。

で、人の家庭のことを助けたいとか言ってて、
自分の家族をないがしろにしてるっしょ?って思いもずっとあって、
素直に感情移入できなかったよ・・・。(汗)
結果、「やっぱりね・・」って展開で・・・

まぁ、ハッピーエンドだったけど
一歩間違えばいろんな意味で家庭崩壊だったぜ?
ったく・・誰よりも人騒がせだったね。(汗)

しかもさ、老人たちと仕事をするんだけど、
この老人たちが「黙って見過ごすなんてできない!」って
人の家を探りまくるのもどうかと思うぞ?
家計簿見たり、パソコンのぞいたり・・
捕まりますよーっ!!

なんか、ちょっとありえない展開が多すぎまして、
「おいおい・・」と冷ややかな目で読みつつ・・・
でも、楽しめはしましたよ。

でも・・・やっぱ、ありえないわ。(笑)
とは言いつつ、続編もアリかな・・・?とも思う。




 
   
六つの希望 吉祥寺探偵物語


六つの希望 吉祥寺探偵物語 (双葉文庫)

2014/10/26 読了




内容(「BOOK」データベースより)
いつものようにコンビニでアルバイトをしていると、フルフェイスのヘルメットをかぶってゴルフバッグを持った客が入ってくる。防犯上の理由からヘルメットを取るようお願いする“おれ”に、客はゴルフバッグからライフルを取り出して言った。「今からこの店を占拠する」―人質となった探偵・川庄。不可思議な犯人たちの要求に、迫るタイムリミット。ラストで思わず膝を打つ、書き下ろし探偵ミステリー。


 

「吉祥寺探偵物語」の第三弾。
今回は、川庄が勤めるコンビニに、6人の強盗が立てこもり!という話。
舞台はコンビニに限られるので、今までの作品よりさらに読みやすかったです。

6人の犯人は、全員「老人」。
武器や爆弾をちらつかせ、人質をコントロールし、
警察に「要求」を突きつけるんだけど・・・

まぁ、そんなこったろう・・・っていう「要求」でしたね。
市長に対する嘆願、
老人ホームの園長に対する希望、
初恋の成就、
嗜好品へ欲求、
家族との再会・・・
だけど、主犯格らしい老人の「要求」だけは見えない・・・
「六つ目の希望」とは・・・?となるわけですが・・・

まぁ、言いたいことはわかるし、間違ってないし、
死ぬ前に叶えたいことなんだろうって理解はできるけど・・・
そこまでする?って感じなの。
だけど、「六つ目の希望」を聞くと、
あぁ、ここまでしなくちゃ叶えられない「希望」なのね・・・って
理解はできたんだけど・・・

なんかさ、可愛くないんだよね、老人が。(笑)
最後の開き直りっていうか、
「弱い者イジメしないでね?てへ!」みたいな感じが、
なんか、イラ・・・・っとしてくるっていうか・・・
「きっと大事にはならない」って鼻から決めつけてやってる感じが、
ヤな感じなんですよ!!
だからこそ・・・・厳罰に処してください!(笑)
・・・そこまではしなくてもいいけどさ・・・
だけどさ・・・「可愛げ」を履き違えちゃいかんぜよ、ジイサン!ってことで・・・




 
   
盗まれた視線 吉祥寺探偵物語


盗まれた視線 吉祥寺探偵物語 (双葉文庫)

2015/1/20 読了







内容(「BOOK」データベースより)
いつものようにアルバイト先のコンビニに出かけようとしていると、日本で一番会いたくない男、警視庁の工藤が訪ねてきた。きれいな女子大生を連れていて、彼女を守ってくれと言う。聞けば、ストーカー被害に遭っているらしい。それなら放っておけないと、警護を引き受けた“おれ”。怪しい男を見つけ、追跡するが…。緊迫感とユーモアが溶け込んだ書き下ろし探偵ミステリー。不器用だけど静かに熱い探偵・川庄の活躍と、ひとりの男の成長に注目!


 

吉祥寺探偵物語、第四弾。

・・・・薄っ!!

本屋で見つけたとき、薄すぎて二度見したぞ?(笑)

今回は、知り合いの刑事の姪っ子が、
自分の周辺の異変を感じて怯えてるから何とかしてくれと依頼された川庄。
この刑事の態度が高慢でさぁ・・・
頼まれても拒否したくなる感じでした!!

ストーカーなのか・・・?
誰が・・・?と探っていくお話で、
見つけて、ホッとさせ、でもまだ終わってなくて・・・の繰り返し!
一体、どうなってるの??って感じ。(笑)
最後は・・・
賃貸暮らしの一人暮らしの女性にとっては怖い結末でした・・・

薄い・・・いや、短いので、(笑)
あっという間に読めますよ!




 
   
南青山骨董通り探偵社




2015/3/16 読了






光文社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
大手企業に就職したものの、うだつの上がらない日々に塞ぐ井上雅也。ある日、南青山骨董通り探偵社の社長・金城から突然話しかけられた。「探偵になる気はありませんか?」。雅也は訝しみながらも体験入社をするが、厄介な事件に関わることになり…。個性的なメンバーの活躍が、軽快なテンポと極上のサスペンスで繰り広げられる、ベストセラー作家の新シリーズ始動!


 

五十嵐さんの新シリーズ・・・・かな?
筆が速いですねぇ・・・

王手自動車企業に勤めている井上。
ある日、探偵会社の社長にスカウトされ、
お試しとして働き始める・・・というもの。

王手でさ、結構な給料もらっててさ、
安定してるってのに、不満タラタラで仕事してる井上にまず
カチーン!とくるわけですよ。(汗)
で、バイトだと?そんなん許されるのか??

そんな井上のお試し期間中に、ある事件が・・・ってことで、
どんどん深入りしていくんだけど・・・
どうも「モチベーション」が「女」なのが気になる・・・・
危機に瀕したのが違う女性だったら、
お前はそこまで動いたか?って問いたい。(汗)
・・・童貞なんで仕方ないか!(笑)

真相は結構二転三転して、
ちょいと面倒くさい感じではありましたけど、
まぁ、殺された男がクズなんで・・・同情の余地ナシ。(汗)

最後は、すっかり探偵社社長にたらしこまれちゃって、
スパッ!と会社を辞めちゃった井上・・・
いいのか、それで・・・・(汗)

探偵社の面々もキャラがしっかりしてるので
シリーズ化間違いなしでしょうけど・・・
ちょっと人数が多いかなぁ・・・?って気がする。(汗)





 
   
1981年のスワンソング




2015/4/10 読了






幻冬舎

内容(「BOOK」データベースより)
1981年にタイムスリップしてしまった俊介。レコード会社の女性ディレクターに頼まれ、売れないデュオに未来のヒット曲を提供する。「歴史を変えていいのか」と躊躇はあるが、背に腹は替えられない。リリースされた「世界に一つだけの花」「赤いスイートピー」「TSUNAMI」は次々に大ヒットし、俊介は過去で生きる決心をするが…。意外すぎるラストまで一気読み。ヒットソングに乗せて贈る、痛快エンタメ。


 

ある日、自分が生まれる4年前にタイムスリップ!
持ち金もわずか、携帯も持ってない、
ここで、どうやって生き延びるのか・・・
はたして、元の時代に戻れるのか・・・?という展開なんだけど・・・

1981年で出会った学生二人と歌を歌うことで、
まだ1981年には存在しない歌を披露することになっちゃって、
レコード会社の人に目をつけられ、
楽曲を提供することになるわけですが・・・・


ここからネタバレします





問題は、元の時代に戻れるか・・・って感じで読んでたんです。
だけど、自分が知ってる、この時代には存在しない曲を、
この時代で提供しちゃったがために・・・
歪んでしまいましたよね・・・?
となると、「元の世界」には戻れないっしょ、ってことになるわけで・・

しかも、提供するならもっと時代の離れた、2000年代とか90年代に
限ればいいのに、まもなく発表されたであろう、
松田聖子の「赤いスイートピー」を提供しちゃうという・・
ひどい・・・
あの曲は聖子ちゃんが歌わんと・・・・(涙)

で・・・恋とかからめてきて、
散々他人の歌を提供しておいて、
この話はさておき・・・というオチ。

最後は、ある人物にあって、自分の持ちうる知識を
存分に与えます!な結末でしたが・・・
それもどうかと思うぞ・・・?

で、結局、この人はこの時代で生きていくことになるみたいなんだけど・・・
4年後、生まれるはずの「君」は、生まれてくるんでしょうか・・?
そこが気になる・・・

あと、「オレがこの”1981年に来た意味”とは」・・・ってことに
ご本人はお気づきでしたけど・・・
私にはイマイチわかりませんでしたわ・・・。(汗)


うーん・・・
こういうタイプスリップものって、
パラレルワールドな話になると、オチが難しいんだよねぇ・・・
この手の話でうまいこと納得いったものって、なかなかないもん(汗)




 
   
いつかの少年 吉祥寺探偵物語


いつかの少年 吉祥寺探偵物語 (双葉文庫)

2015/4/19 読了






双葉文庫

内容(「BOOK」データベースより)
小学六年生になった息子の様子がおかしい。どうも恋をしているらしい。探偵である“おれ”が訊ねるとあっさり認めたが、彼女は間もなくイギリスへ引っ越すという。それでも告白するという息子に、おれは全力で応援することを告げる。一方、ある事件を通して知り合った老人から「知り合いが振り込め詐欺に遭った。何とかしたいので手伝ってくれ」との連絡が入る。おれは話をきくため、カフェに向かった…。東京・吉祥寺の町を探偵・川庄が今日も走る。個性的な脇役も光る書き下ろし探偵ミステリー。


 

吉祥寺探偵物語、第五弾。

かなりのペースで書かれている、このシリーズ。
今作は、小学6年生になった息子の初恋と、
オレオレ詐欺事件が重なって・・のお話となってます。

冒頭は、前回引き続きのダメ男の恋に始まり、
息子の初恋の応援・・、並行してオレオレ詐欺の調査・・と続き、
最後は切ない結果になっちゃうんだけど・・・

途中から、あぁ、この人、関わってる・・・?って思いつつ読んでたら、
案の定で・・・・
こんな初恋の破れ方、苦しすぎるよ!!
川庄としても不可抗力というか、騙されたというか・・
これで父子の間にヒビが入っちゃったとなると、
さらに切なくなっちゃって・・・

だけど、ちょっと光の見える終わり方でしたな。
小さな恋の物語・・・
この先も気になりますね♪

今作も薄めの本で、あっという間に読み終わります。
物足りなさより、短めのドラマを見せてもらったような感じで、
結構満足しております。




 
   
魅入られた瞳
南青山骨董通り探偵社 2




2015/6/16 読了






光文社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
正式に探偵社に入社した井上雅也。だが、地味な仕事続きで不満気味。そんな折、社長の金城から任されたのは、商社マンの美しき妻・志津恵をクリニックへ送迎することだった。渋々引き受けた雅也だったが、一目で彼女に魅了される。着々と仕事を進める中、送迎車の消失や謎の男からの暴行など予期せぬ事態が起こる。探偵社の面々を待つ驚愕の真実とは!?シリーズ待望の第二弾!


 

「南青山骨董通り探偵社」の第2弾。

前作で会社を辞めちゃった主人公・井上。
でも、ろくな仕事を与えられず、退屈な日々・・・
そんな中、ある女性をクリニックまで送り迎えする仕事を任され・・
そんなお話。

そもそも、優良有名企業を「なんかつまんない」で辞めたことで
コイツは信用ならんっていうか、好きになれんっていうか・・・
んでもって、転職しても同じことを言ってるという・・・
向上心のないヤツだ!

で、今回もまた、美しき年上女性にクラクラくるチェリーな井上。
ったく・・・どーしようもないぜ!(笑)
おかしいな・・・・って部分はたくさんあるのに、
ちょこっとは引っかかっても、
だからといって調べようとかは思わないという・・・
探偵向きじゃないよね、コイツ??(汗)

で、仲間とともに窮地に陥る・・・
最後まで女に騙される・・・
「魅入られる」っていうか、「騙される」って感じ?
こんなオコチャマ探偵、軽いもんだわ!ってなもんだろうよ。

途中に出てくるアプリがキーポイントだろうってことは
きっと読者は誰しも気づいているはずで・・・
はよ、使わんかい!!って思いつつ読んでました。(笑)
そのおかげで早めに助かったというか・・・
この件でちょっと社長が見直す・・・みたいな感じになってて、
いやいや、マイナスポイントをプラスに変えるほどの出来では
ないと思うんだけどなぁ・・・?(汗)

とにかく、頼りない主人公のため・・・
イラッ・・・・としつつサクッと読めちゃう・・そんなシリーズです。




 
   
贖い




2015/7/10 読了






双葉社

内容(「BOOK」データベースより)
3つの「点」が繋がったとき、真実の「形」が浮かび上がる!東京、埼玉、愛知。日を違えて起きた殺人事件。巧みに姿を隠す犯人に捜査は膠着する。だが、ひとりの捜査員は気がついた―。これぞ、警察捜査小説!


 

最近の五十嵐さんは、ちょっと軽めのお話が多くて、
うーん・・・・って気もしてたんですが・・・
これはすごくシリアスな作品でした・・・。

2段構成の、しかも約570ページの大作。
ちょっと尻込みしたんだけど、読み始めたら先が知りたくて、
一気に読んでしまいました・・・。

7月1日、2日、3日に、
東京、埼玉、愛知で起こった子供の殺人事件。
それぞれの所轄の警察が必死に捜査するも・・・
全く犯人像が浮かんでこない・・・

そんな中、東京の捜査担当刑事が、
ある男性に目をつける・・・・っていう流れなんだけど・・・

とにかく、3か所の操作状況を、淡々と描いてるの。
全然先の見えない捜査を、延々と見せつけられる前半です。(汗)
間にコイバナとか入れてきちゃったりしてますけど・・・(笑)

その中で、一人の男性が描かれてますので、
きっとこの人が・・・ってのは想像がつくんです。
ただ、この人の動機は・・・?
なんでこの子供たちが選ばれたのか?ってのが、
なかなか見えてこないんですよね。
・・・想像はつきましたけど・・・

各捜査で、その男性がチラリ・・・と出てくるあたりから、
物語は動き始めます。
そして、刑事はカレにたどり着く・・・
カレの求めた「贖い」とは・・・
そして、自分自身に課した「贖い」とは・・・
最終的な、「贖い」とは・・・ということになっていきます。


ネタバレになります。



カレの動機は理解できないわけでもない。
自分が受けた苦しみを、相手に負わせるためには
この「時間」が必要だったんだね・・・ってのはわかる。
だけどさ、わからせるために、罪のない子を殺すのはどうよ?
しかも、あんなひどい殺し方を・・・
最終的に「死」っていう決着をつけるなんて、
そんな勝手は許さない!っていう刑事の気持ちの賛成でしたよ。
・・・とはいえ、死刑になるんだろうけどさ・・・

この時を待つまでの長い苦しい時間・・・
押し殺して生きてきた時間を思うと、同情したくもなるけど・・・・
やっぱり、あまりにも被害者が可哀想で・・・
納得はできないな・・・。

この手の話もときどき書いてくださいね!
待ってますよ!!




 
   
炎の塔




2015/8/13 読了






祥伝社

内容(「BOOK」データベースより)
銀座のランドマーク「ファルコンタワー」。高さ450メートルを誇る日本一の超高層ビルが完成した。オープンの初日、タワーには震災を生き抜いた親子、重病を克服した夫婦、禁断の恋に落ちた教師と女子高生、離婚問題に直面する夫婦など、様々な事情を抱える人たちが訪れていた。そんな彼らに未曾有の大火災が襲いかかった。通称“ギンイチ”銀座第一消防署の若き女性消防士・神谷夏美は猛威をふるう炎の中、死を賭した任務に出動するが―。完璧だったはずの防火設備はなぜ破綻したのか?最上階に取り残された人々の運命は?想像を絶する焔と人間の戦いを描く極上エンターテインメント!


 

帯に「タワーリング・インフェルノ」にインスパイアされて・・みたいな
ことが書かれていましたので、
なるほど、そういう話ね・・と思いつつ読んでみました。

映画「タワーリング・インフェルノ」は、傑作です。
あの時代に、あのクオリティで、あの迫力・・・
すごい作品ですよ。
技術的に進歩した現代で、同じようなことが起こったら・・っていう、
そんなお話なんですが・・・

いやはや、どんなに技術が進歩してもさ、
結局のところ、「人」なんだよね。
作るのも、使うのも・・・。

絶対的に「安全」と信じられた超高層ビルのオープンの日・・・
建物内では、静かに「炎」が育っていた・・・
そして顔を出した「炎」・・・。
何度もこの「炎」を巨大化させる前にやっつける機会はあったのに。
全部「人」がそれを潰してきたんだ。
いや、そもそも、「人」が炎を生み出してしまったんだ・・・

もし自分がこの場にいたら・・・
ゾッとしますわ。(汗)
先が気になって、一気読みしちゃったもん。

主人公は、能力的にあんまり優れてないとされる女性消防士。
・・・女性である意味はあんまり感じなかったかなぁ・・・?
男性新人消防士のほうが、もっと入り込めたかも・・・て気がする。
こんな現場で「愛」とか持ち出されると、ゲンナリするし。(汗)

しかし、嫌がらせで搬入された「アレ」とか、
オープン記念で開催されることになってた「○○展」とか、
そんなところには水をちゃんと使ったのね・・っていう「アレ」とか、
いろんな、後々「効いてくる」ことになる「物」が
序盤でたくさん出てきましたねぇ・・・
そこだけ読むと、おいおい、バカじゃないの?って思うけど、
最後は役に立ったので・・・良かったのか・・?(笑)

責任者である「あの人」が、人知れずしれーっと死んじゃったのが、
なんかスッキリしないものの・・・
パニック物としては面白かったと思いますよ。

でもさ・・・
都知事も死んだし、このビルも崩壊寸前だし、
この後の「後始末」がどうなっちゃったのか・・・
全く描かれてないんですけど・・・
気になるわ・・・(汗)




 
   
蘇生




2015/10/5 読了






PHP研究所

内容(「BOOK」データベースより)
小学5年生のときに東日本大震災に遭い、離ればなれになった幼馴染の6人。中学3年生となったある日、そのうちの一人が投身自殺をしたという報せが入り、当時の担任とともに現場である北海道の岬に向かうが、その帰りに橋から車ごと落下する事故が起きてしまう。意識不明に陥った先生を救うため、原生林を抜けて40キロ先の街まで助けを呼びに行こうとする子供たち。だが彼らはそれぞれ、ある“秘密”を抱えていて―。スリルと感動の傑作小説誕生!


 

東日本大震災を経て、バラバラになった小学生六人。
あれから4年。
そのうちの一人が自殺したという一報が・・・
残った5人と、当時の担任で自殺した現場へと向かうも、
帰り道、遭難してしまう・・・
生きて戻れるのか?
それぞれが抱える「ヒミツ」とは・・・?という話。


ネタバレになります。


大震災がなくても、4年もたてばそれぞれ変わって当たり前。
家族を亡くし、住む場所を失い、知らない土地で生きてきたら、
それはなおのこと・・・
だけど、久しぶりに会うと、当時を思い出して
当時の「キャラ」で「変わってない」ように振舞う・・・
それもわかる気がする・・・

そして訪れた「危機的状況」。
追いつめられ、それぞれが隠していた想いを吐露することになるんだけど・・

誰かを救えなかった、
誰かを見捨ててしまった、
生きていくために仕方ない道を選んだ、
生きていく意味がわからない・・・
それでもどうしても生きていきたい・・・
それぞれの想い。

幼いこの子たちの想いは理解できる。
だけど、大切な人をあんなむごい災害で失っておきながら、
さらに大切な人を失うようなこと、
あんなむごい災害から生き残ったのに、
自分だけでなく仲間の命を軽く扱うようなこと・・・
絶対ダメだよ。

大切な家族や友を一気に失い、
孤独に耐え生きてきたのはわかるけど・・・
「あの子」の行動はあまりにも自分勝手で怒りがわいてきたよ。

そんな状況で、必死に抗って生きる道を進んだ「あの子」は
偉かったよね・・・

そして、結構シビアな状況だったにもかかわらず、
全員生還で何よりでした・・・・

まだまだ幼い彼ら。
大変な思いを何度も乗り越え、
強く生きていってほしいです。
こんなことがあっても、
いや、こんなことを乗り越えた仲間だからこそ、
一生の仲間として支え合って生きて行ってほしい・・・
天国の家族も、きっとそう願ってると思うよ・・・。

大震災後の子供たちの心のケアは、
きっと本当に大変なことなんだろうと思う。
こういう小説からも、そういうことを考えさせられましたね・・・




 
   
降りかかる追憶
南青山骨董通り探偵社 3




2016/1/8 読了






光文社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
同僚の真由美のひと言から、社長の金城と玲子に因縁めいた過去があることを知る雅也。そんな折、女子大生の依頼でストーカーの捜索と彼女の身辺警護に携わる。だが、消息は掴めず、やがて、事態も収束かと思われたその矢先、彼と任に当たっていた玲子が姿を消す!そして明らかになる金城たちの過去とは…!?仲間のために探偵社のメンバーは街を駆ける!シリーズ第三弾。


 

「南青山骨董通り探偵社」の第3弾。

相変わらず正論を振りかざしておいて、
かといって行動をあんまりしない主人公にイライラしつつ
最後まで読み終わりました・・。

ストーカー被害を訴えてきた女子大生。
井上と玲子は、その状況を調べつつ、
相手の後藤という男を調べ始めるんだけど・・・


ネタバレです。


なんかおかしいなぁ・・・って思ってたの。
中の人(登場人物)も何か違和感を感じていたようだけど、
その違和感ってのが、
後藤が全然姿を現さないことなのよ。
そこに気が付くと、そもそも・・・・もしや・・・?ってのに気づきます。

で、私はそこに気づいて読み進んだので、
あの子の言動がますます怪しいものになってきまして・・・

最後は、なんと玲子さんが拉致されるという!!
深入りしすぎちゃうのよねぇ、誰かさんと違って・・・(汗)
で、かなりの重傷で今後車椅子生活になるかも・・・
しかも、玲子さんと社長の関係も明らかになり、
ちょいと見る目がかわっちゃうよねぇ・・・

やっぱ、社長の血はおイヤですか・・?
社長が不憫になっちまいましたよ・・・・(涙)




 
   
7デイズ




2016/9/17 読了






PHP研究所

内容(「BOOK」データベースより)
韓国の麻薬王・インチェルの死体が、隅田川で見つかった。エリート女刑事・ジヒョンが捜査のためソウルから来日する一方、警視庁の新米刑事・後藤陽平はジヒョンに捜査の邪魔をさせないよう、上司から“特命”を受ける。初対面からぶつかり合う二人だが、事件の裏には日本と韓国を巻き込むある陰謀が隠されていて…。何から何まで違いすぎる二人が繰り広げる、ノンストップ警察小説!


 

韓国人が日本で殺された。
どうやらいわくつきの人物らしい・・・
韓国から捜査員がくる・・・
捜査をジャマされたくない日本警察は、新人・後藤をつける・・・
という展開。

もうね、序盤のジヒョンの「日本蔑視」が読むに耐えん。(汗)
まず、日本語が完璧ではないってのはさておき、
口が悪すぎる。
礼節を重んじる素敵な民族なんだ!って韓国人のことを自慢しつつ、
年上の後藤に対して非礼極まりない口の利き方。
いちいち、「韓国だったらこうなのに・・・」とか、
「だから日本は・・」とか言いやがるのも感じ悪い。
戦争で祖父を日本に殺されたって思ってるから仕方ないかもしれんけど、
仕事で来てるんだ、ちゃんとしろ!って言いたくなった。
こんな女、放り出せばいいんだよ・・・

で、堪忍袋の緒が切れた後藤がブチ切れるんですが、
そこで「痛快!」ともならんのです。
だって、もっと早くそうなってほしかったもん。
我慢しすすぎ、へいこらしすぎ。

そんなこんなで、イライラ部分がかなり長く、
事件捜査なんて全然進まないもんだから、
余計にイライラ・・・

ようやく事件の一端を掴んだ・・・ってとこからは、
あっという間の出来事でしたけど・・・
かなり早い段階で、あの人の怪しさ満点だったので、
驚きもなんもねぇ・・・っていう。

途中で何度投げ出そうとしたか知れんよ、この本・・・(汗)
はぁ・・・・疲れた。



 
   
リバース




2016/10/11 読了






幻冬舎文庫

医師の父、美しい母、高貴なまでの美貌を振りまく双子・梨花と結花。非の打ち所のない雨宮家で家政婦として働く幸子は、彼らを取り巻く人間に降りかかる呪われた運命に疑念を抱く。そして、ある「真相」にたどり着いた幸子は、留守番電話に悲痛なメッセージを残すが……。最恐のストーカー・リカ誕生までの、血塗られたグロテスクな物語。

 

五十嵐さんの作品「リカ」の、エピソード0的な作品です。
リカが、どうやって生まれたか・・・って話ですね。

お話は、ある人物の一人称、お手紙で綴られて行きます。
あるお屋敷の家政婦として働きだした、田舎出身の幸子目線・・・
このお屋敷には、お医者さんの夫、素敵マダムの妻、
可愛い双子のお嬢様が住んでいて・・・ってことで、
この双子の名前が、「梨花」と「結花」の4人が住んでいて・・・
浮気症の夫、そのストレスを子供に発散する妻、
そのストレスを妹・結花に発散する姉・梨花・・・と、
かなり厄介な家族で・・
でも純朴少女の幸子は疑問を持たずに勤めてるんだけど・・・

この手紙を受け取ってる神父さん・・・
早い段階で「この家、ヤバくね?」って気づいてほしかったよねぇ・・
危惧していた通り、一人、二人・・・と消えていく人たち・・・
数年がたって、幸子がようやく異変に気づいたときには・・・
時すでに遅し・・・
で、「ヤバくね?」って思って駆け付けた神父さんも・・・
そして誰もいなくなった・・・だよなぁ・・・(汗)

最後は「私はリカ」というセリフで終わりますが・・
リカ・・・じゃないよね?
つまり、ここで「リカ」が生まれたわけだ・・・
お屋敷の中に何人が死んでるかと思うと・・・
怖いよーっ!!
ってか、この惨状をどうやって乗り切ったんだろ・・・?
恐ろしい女だぜぃ・・・

ってことで、このあとリカがどうなったか・・・
もう一度「リカ」と「リターン」を読みたくなっちゃったわ。(笑)




 
   
SCS ストーカー犯罪対策室






2017/3/19 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
「おはよう。今日はどんな日になるかな?S」白井有梨が所属する新品川署ストーカー犯罪対策室(SCS)に、35歳の専業主婦から相談が寄せられた。2カ月も無言電話が続いており、ついには動物の足先と『殺してやる』と印刷されたコピー用紙がポストに入れられていたというのだが―。一方、実は有梨も「S」と名乗るストーカーから、無数のメールを送りつけられ続けている。いったい誰が、何のために?


 

ストーカー対策室に勤務する女刑事・有梨。
その有梨自身が、「S」と名乗るストーカーに
日々メールを送り付けられたり監視されてて・・・
「何とかしろよ!」ってイライラしながら読まなくちゃいけません。(汗)

全編を通して、有梨に対する「S」の動きはありまして、
短編としていくつかの事件が描かれて行きます。
実際に殺されてしまう人も出てきたり、
防げたのに・・・って思う話もあって、
ストーカー事案って本当に難しいなぁ・・・って思わされます。
身近にある危険だよなぁ・・・
怖い・・・。

女性だけでなく、男性も被害者になったり、
被害者のフリして・・・っていう話とか、いろいろあって、
まぁ、興味深く読み進められるんだけど・・・
上巻の終わりで、有梨に対するある人の行動が大きくなってきて、
驚きの展開になります。
これで解決か・・?って思ったら、終わってなくて、下巻へ・・・ってね。
引きずりますよー!(笑)

最終的に、「S」の正体は・・・・
私は途中で「コイツじゃね?」って思ってたので、
やっぱりか・・・って感じでした。
思わぬところに・・・だよね。
でもさ、本気で何とかしようと思えば、もっと早い段階で気づけたと思うし、
ちょっと有梨もSのアドバイスで動いてる部分もあったりで、
共存してるんじゃ・・・?って思っちゃったりして、
不愉快な気分にさせられるのよねぇ・・・
そういう意味では、好きになれない話ではありますけど、
一気に読みたくなる上下巻であることは間違いなし!




 
   
波濤の城




2017/12/7 読了





祥伝社

内容(「BOOK」データベースより)
“神戸発釜山行き、豪華客船レインボー号で行く魅惑のショートクルーズ”―五日間の休暇がとれた銀座第一消防署の消防士・神谷夏美と柳雅代は、贅沢な船旅を張り込んだ。全長三百メートル、十一階建ての威容に圧倒されるも、非常設備の不備や通路の狭さなどに不安を覚える。一方、船長の山野辺は、経営難の会社から、種子島にカジノを誘致する計画の第一人者・民自党の石倉代議士を接待し、新航路を獲得するよう厳命されていた。山野辺は、支援者のために洋上で花火を打ち上げたいという石倉の希望に添うべく種子島沖へ航路を変更。だが、数時間後、異音と共に排水が逆流し船が傾斜。その上、南洋にあった巨大台風が大きく進路を変え、後方に迫り始めていた…。21世紀の『ポセイドン・アドベンチャー』、ここに誕生!


 

「炎の塔」に続くパニックものですね。
今回は海・・・大型クルーズ船です。

休みを取って上司とクルーズ旅行に来た夏美。
この船は後のカジノ構想に使われるもので、カギを握る議員がVIPとして乗船。
リストラ候補の船長は、なんとしてもご機嫌を損ねないように任務を遂行しようとしていた・・
議員の出身地である種子島近辺を航行し、花火を上げる・・・という。
しかし、大型台風が近づいていた・・・
そういう設定です。

まぁ、事故が起こるってのはわかってるわけで・・・
それまでが長く感じたな・・・(汗)
映画でもそういうもんだよね・・・
登場人物の説明が長いな・・・とか、多いな、登場人物・・・とかね。

で・・・異変が起こってからはもう、本を置けません!
文章を頭の中で映像に変換しながら、
どこでどんなことが起こってて、どんなふうに逃げてるのか・・ってね。

韓国yはイタリアの船の事故を思い出させる、乗員の身勝手さ。
あとがきで書いてありますけど、航路を変更するってのはままあるらしい。
でも、一個人の意思で勝手に・・・って気がしなくもないんだけどね・・・(汗)

事態の深刻さから目を背けるトップ、
何とかしたいと奮闘する末端の乗員、
消防士の勘で動き始める乗客たち・・・
いろんな方面で描かれ続け、途切れることのない緊張です。

私なら途中で諦めちゃうな・・・って思っちゃうくらいの危機!
でも、こんな風に先導して「諦めない!」って言ってくれる人がそばにいたら、
悩む暇もなく動き続けられるかもしれないな・・

主人公に絡むすべての人が生還・・・ってわけにはいかず、
「死を望んでいた人」や「死を作りに行く人」、「死から生還した人」は残念なことになってしまいました・・・
命懸けで動き、生きたいって思って死んでいったんだもの・・・
なんともつらすぎますね・・・
でも、助かった人たちがしっかりと生きてくれそうで何より。
そして、責任を取るべきヤツが生きてて何より・・・

韓国船の事故のときも思ったけど、
この作品を読んで、あたしゃ船には一生乗らんぞ!って思ったわ・・・
もう、できることなら飛行機も乗りたくないんでね・・・(汗)