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 今村昌弘 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

屍人荘の殺人





   
屍人荘の殺人




2017/12/14 読了






東京創元社

内容(「BOOK」データベースより)
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け―。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!!究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!奇想と本格ミステリが見事に融合する選考委員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!




『このミステリーがすごい!2018年版』第1位
『週刊文春』ミステリーベスト第1位
『2018本格ミステリ・ベスト10』第1位

すごいですねー!3冠ですよ!
鮎川哲也賞まで入れたら4冠・・・
今年一番の輝く作品ですね。

で・・・早速読んでみました。(遅いくらいか!(笑))
帯にね、「アレとアレを合わせ技で・・」みたいなことが書かれてて、
どういうことだろ・・・?って思いながら読んだの。
ネタバレになっちゃうから、なんも言えねーっ!って書いてあって、
どんなんだろ・・・って思って読んでみたの。




うん、言えねー。(笑)
クローズドサークルもの・・・ってのは大前提として言って良いみたいね。
でも、そこに「アレ」をからめてくるとは・・ってことですよ、
今流行りの「アレ」です。
個人的に、この「アレ」、あんまり好きじゃなくて。
映画でも海外ドラマでも、見たとこはないんです。
あの、流行りの「歩く屍人」も一回も見たことないっす。(笑)
なので、あぁ・・・「コレ」をからめたのか・・と。
コレが出てくると途端に陳腐になる気がする・・・って思っちゃって。
正直落胆した部分もあったんです。

でも!!
この、私があんまり好きではない「アレ」の部分は、
この密室劇のエッセンス的な要素であって、メインではないんです。
どう絡めてくるんだ・・・っていう興味がそそられたのは事実で、
最後まで一気に読んでしまいました。
読ませるチカラ、デビュー作とは思えないくらい、ありましたよ。

読後の感想としては・・・
「アレ」に関する説明がほとんどないのが、あれ?って感じでもある。
ま、ここにも言及しちゃうと変にボリュームが出ちゃうし、
個人的には掘り下げてもらっても興味はないので、
これでよかったのかも・・・って思ってます。(笑)
ただ、あまりにも「仕掛けてやったぜ!」って動きがあったわりに、
その先が全然触れられないのもどうかな・・・?って気がしちゃったり・・

メインの「密室での連続殺人」については、
「アレ」をからめてきたことで「どうやって?」っていう部分が大きく、
「誰が?」ってのは後回しになった感じですね。
「誰が」の部分は、私は最初から割り出せてました。
動機となった事件の発生時期を考えると、
この子しかいないですもんね。

でも、まさかの展開もいくつもありまして・・・
まさかの、あの人が早々に退場・・・っていうのと、
まさかのお前、知ってたのか!っていうね。
見取り図、頭にブチ込んで読んだのになぁ・・・
気が付かなかったなぁ・・・
くそぉ・・・(笑)

とまぁ、色々書きたくなる作品でございました。
うん、面白かったですよ。
個人的に「なるほど・・・」って思ったのは、
「二回殺したかった」ってとこです。
人としても、「アレ」としても・・・
うん、なかなかの執念でございます。