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 伊坂幸太郎 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。
ほかにも読んでますが、機会があったら記載します。

死神の精度 ゴールデンスランバー 残り全部バケーション 死神の浮力
首折り男のための協奏曲 アイネクライネナハトムジーク キャプテンサンダーボルト 火星に住むつもりかい?
ジャイロスコープ 陽気なギャングが地球を回す 陽気なギャングの日常と襲撃 陽気なギャングは三つ数えろ
AX ホワイトラビット





   
死神の精度




2008/3 読了
2013/8/13 再読





内容(「BOOK」データベースより)
CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。




(再読後のレビューです)

文庫発売当時に一度読みましたが、
「死神の浮力」発売に合わせ、再読しました。

死神・千葉のキャラがいいですね。
他の死神と違って、手を抜かず、「生か死」を決める・・・
私もどうせ判断されるなら、千葉にされたいです。(笑)

6つのお話からなる短編集。
つながりのない話のようで、実は・・という、
何とも憎い作品でございます。

死を扱ってるんだけど、軽快なタッチで描かれ、
千葉のキャラにも助けられ、読みやすい一作です。
オススメ。



 
   
ゴールデンスランバー





2008年 読了





内容(「BOOK」データベースより)
衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ?何が起こっているんだ?俺はやっていない―。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。




すごい設定で始まる今作。
ただただ逃げる・・・わけですが・・・
解決までの道のりは、ホントに面白く、
一気に読ませてくれます。

青柳を助けてくれる面々もとてもキャラがよくて、
伏線も見事に回収されて・・・
最後はなるほどーっ!って感じ。

これは映画になると面白い・・・と思ってたら、
映画化されました。
映画も面白かったです!



 
   
残り全部バケーション




2013/2/21 読了






人生の<小さな奇跡>の物語
夫の浮気が原因で離婚する夫婦と、その一人娘。ひょんなことから、「家族解散前の思い出」として〈岡田〉と名乗る男とドライブすることに──(第一章「残り全部バケーション」)他、五章構成の連作集。




裏稼業のコンビのお話・・・
ほんと、設定が素っ頓狂すぎて、笑えます。(笑)
そして、その流れもほんと素っ頓狂で・・・
最後は「あちゃぁ・・・」って苦いオチもあったりして・・・
本を読みながら、感情が動きまくる一作です。

その後の話もそれぞれに面白く、
最後は男気を感じちゃったりと、
エンターテイメントに富んだ作品ですね。
最後まで楽しめました。

で・・・岡田は最後は生きてるってことでいいのかな?
残り全部バケーションを楽しんでるんだよね?
気になる終わり方でした・・・



 
   
死神の浮力




2013/8/14 読了





『死神の精度』で活躍した「千葉」が8年ぶりに帰ってきました!
クールでちょっととぼけた死神を、今度は書き下ろし長編でお楽しみください。




「死神の精度」の続編ですね。
今回は長編です!

基本的に長編好きなので、
十分堪能いたしましたよ!
やっぱ、面白いわぁ・・・

ある夫婦の復讐に付き合う形となった「千葉」
千葉の出した「結論」に、正直愕然としつつ・・・
こんなヤツ・・・と思ってたら!
なんとも素晴らしい「罰が用意されていた!
ある意味、すごい復讐になるよねぇ・・・
いやぁ・・・
死刑になったほうが楽だ!と思うくらいの罰です。
なので、スッキリしました!(笑)

また続編を読みたいな・・・としみじみ思う一作です。



 
   
首折り男のための協奏曲


首折り男のための協奏曲

2014/3/14 読了





内容(「BOOK」データベースより)
「首折り男」に度肝を抜かれ、「初恋」に惑って「怪談」に震え、「昆虫」は覗き見され、「合コン」では泣き笑い。「悪意」が黒澤を襲い、父は子のため「復讐者」となる―全7編、胸元えぐる豪速球から消える魔球まで出し惜しみなく投じられた「ネタ」のアンサンブル!




連作・・・ではない、短編集ですね。
7編中、2つは「story seller」で既読でした。
それにいくつか加えて、加筆して、
つながりを作って・・って感じの作品のようです。

なんというか・・・
伊坂さんらしいといえばそうだけど、
不思議な空気の作品ですね。
一つ一つはそれぞれに面白いものもあったんだけど、
全体的なまとまりでいうと・・・
うーん・・・イマイチって感じ?(汗)
最後の1編ですべてがつながる・・とかいうものでもなくて、
全部がふんわりとしてる感じで・・
スッキリしないんだよねぇ・・・(汗)

でも、それぞれの話から伝えたいこと・・ってのは、
とてもわかりやすく、いい話だったと思います。
今までの伊坂作品の懐かしい面々が出てきたりしてましたしね。
個人的には「僕の舟」が好きかな?
ずっと寝ている旦那さんに全部聞こえてたかしらね・・・?(笑)



 
   
アイネクライネナハトムジーク




2014/12/22 読了





内容(「BOOK」データベースより)
ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL…。情けないけど、愛おしい。そんな登場人物たちが作り出す、数々のサプライズ。




伊坂さんには珍しい恋愛小説・・・という触れ込みですが、
私としては、伊坂さんらしいな・・・って思いましたよ。

歌手の斉藤和義さんとのコラボから始まったお話・・・
その後、いくつか書き足して・・・の今作のようで、
連作短編集となっております。

伊坂さんらしく、あっち・・・こっち・・・・と話が飛んだり、
あの人・・・誰だっけ?この人・・・・あの人か?と
考えさせられつつ・・・のお話。
これが好きな人にはたまらないんだろうけど、
個人的には伊坂さんの「振り回し」はそれほど好きではないので、
やっぱりこうなのね・・・って思いつつ読んでました。(笑)

でも、誰かの言葉が誰かを救い、
そしてその人がまだ誰かを救い・・・・と、
繋がっていく感じはとても温かく、
悪い人はほとんど出てこないので、
読んでて気持ちよかったです。

一人のボクサーが柱となって話が描かれておりますが、
気弱な感じとか、若者に挑発されて負けちゃったとことか、
あのボクサーを思い出しちゃったりしたんですけど・・・
階級が違いますな。(笑)

クラシックはほとんど聞かない私でも、
この「アイネクライネナハトムジーク」は知ってるし、好きでした。
なので、頭の中ではこの曲を流しつつ読んでました。
けど・・・
途中に出てくる斉藤和義さんの曲は・・・
あんまり知らないので、伝わりづらかったっすね・・・・(汗)
斉藤和義ファンの心はくすぐったんでしょうけど。




 
   
キャプテンサンダーボルト

共著:阿部和重



2015/3/12 読了






文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
世界を救うために、二人は走る。東京大空襲の夜、東北の蔵王に墜落したB29。公開中止になった幻の映画。迫りくる冷酷非情な破壊者。すべての謎に答えが出たとき、カウントダウンがはじまった。二人でしか辿りつけなかった到達点。前代未聞の完全合作。。




すごく、すごく苦戦してしまった・・・
なんでかっていうと・・・
「先が読めなさ過ぎた」ってこと?
いろいろと、後に回収される伏線が最初に出てくるんだけど、
あまりにも突飛な話だし、
それがどんなふうにつながるのか・・・
いや、つながるとは思えない感じがして・・・

それと、大きいのは、「トラブルに巻き込まれ系」が、
ちょっと苦手に感じちゃったのよねぇ・・・
どんどん窮地に陥ってくからさぁ、
読んでて「はぁ・・・・」って気持ちになって、
そのたびに本を閉じちゃうの。(汗)

だけど、いくつかのつながりが見えてきて、
起死回生の糸口が見えてきたあたりからは、一気読みでした。
きっと最後はハッピーエンドなんだ!って思って読み続け、
「昔馴染みだからこそ」の展開で微笑ましくもあり・・・

でも、主人公二人の「問題」解決は・・・
如何なものかと??
そんな奇特な人、いるもんかねぇ・・・?
それに、そんなことしてあげちゃうと、アイツはきっと調子にのるぞ・・?(笑)

500ページ以上ありまして、そんなこんなで
私にしては珍しく、寄り道しつつ、一週間もかかっちゃいました。
はぁ・・・
早く手放したいから、早速図書館に返却しよう。(笑)




 
   
火星に住むつもりかい?




2015/3/21 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも。交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが…。今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。こんな暴挙が許されるのか?そのとき!全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、平和警察の前に立ちはだかる!




「キャプテンサンダーボルト」でぐったりしたものの、
「あれは共著だったから・・」と、伊坂さんだけの作品に再チャレンジ!

・・・面白かった。
「ゴールデンスランバー」なスピーディ展開。
やっぱり伊坂さん単独だと面白いの・・・かも・・・・・(汗)

日本は、「平和警察」という仕組み監視制度が発足していた。
住民が互いに監視し合い、チクリ、公開処刑される・・・
まさに「現代版・魔女狩り」。
第一部は、その模様が描かれるため、
読んでて気持ちのいいもんではない。
ちょっとした妬みや悪意でチクる人もいて、
結果、無残に命を奪われていく・・・
恐ろしい世の中だ。

第二部では、逮捕・拷問・処刑する側から描かれ、
捕まえる側の優越感や傲慢が描かれている。
こんなヤツら、誰か退治してくれ・・・と願っていると、
第三部では「正義のヒーロー」が登場する・・・

そこからはもう、かなりのテンポの良さ。
この人は誰・・・?
どうしてこんなことをしているの・・・・?と思いつつ、
こんなヒーローを見つけ出そうとする警察側のキャラも登場し、
誰?見つかっちゃう?逃げて!という展開に・・・

このヒーローは、いわゆる「正義のヒーロー」ではない。
読みながら、「やけっぱち」感を感じていたので、
動機は納得がいった。
望まざるキッカケや、ふとした偶然、祖父や父の生き方などが
カレをその道に誘ったんだ・・・

最後は、見事な幕引き。
消えたと見せかけて・・・の再登場も素敵。(笑)
最後まで楽しませてもらいました。

タイトルの「火星に住むつもりかい?」の意味は、
こんな不条理な世界がイヤなら、火星にでも・・・っていうことなんだけど、
「LIFE ON MARS?」の訳としてはおかしいよな・・・と思ってました。
あとがきで伊坂さんの可愛い一面が紹介されてます。
・・・ぷぷぷっ。(笑)




 
   
ジャイロスコープ




2015/7/1 読了






新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
助言あります。スーパーの駐車場にて“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件の“もし、あの時…”を描く「if」。謎の生物が暴れる野心作「ギア」。洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。




いろんな雑誌や書籍で発表していた短編をまとめ、
いきなり文庫で発売・・・という形ですね。
伊坂さんらしいのは、最後の一篇が書き下ろしで、
それまでの篇の主人公を登場させてまとめる・・ってとこかな?

冒頭の「浜田青年ホントスカ」は、
どういうころだろ・・・?て散々考えさせといて、
なるほど、え?そっちも?で??っていう伊坂さんらしい作品。
伊坂さん・・・ってわかってるのに、なるほど!って思わされる・・
うん、面白かった。

個人的に、「ギア」と「二月下旬から三月上旬」は、
ちょっと理解できなかったっていうか・・・・
まぁ、不思議な話・・・・ってことで軽めにスルー・・・(笑)

好きだったのは、「一人では無理がある」かな?
登場人物たちの職業もそうだけど、
ミスが多い社員の、「結果オーライ」込みで、
周りもちゃんと動いてる・・・っていう、
全体的にほんわかな作品。

伊坂さんの作品は、買うより借りる派なんだけど、(すんません)
これは文庫なんで買っちゃいました。
あっという間に読み終わってしまって・・・
うむ、次は長編をお願いしたいかな?
・・・買うより借りる・・・ですけどね。(笑)




 
   
陽気なギャングが地球を回す




2016/1/31 読了






ノン・ノベル

内容(「BOOK」データベースより)
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!




これ、発売当時に読んでるはずなんですよ。
映画化もされてますけど、見てませんし・・・
でも、コレと続編の2冊が、古本屋で「2冊で100円」で売られていたので
買ってみました・・・
第三作も最近発売されたみたいで、
それも合わせて読めたら・・・と思って、早速第一作を読んでみました・・

読み始めて、思い出しました。
あぁ、この言い回しが苦手で、最後まで読んでないのかも・・?って。(汗)
「例え」が激しいっていうか・・。
体重50キロの人に、80キロになるくらい着ぶくれさせた・・ってくらい、
「これでもか!」っていう例えのオンパレードに、
辟易としたわけだわ、私は・・・
・・・とか言いつつ、私もちょっと例えてみた。(笑)

銀行強盗4人が早い展開で描かれ続けていくわけですが、
まぁ、流れも仕掛けもオチも・・・・そこそこ読めた。(汗)
いろんな伏線をはってますけど、わかりやすい。
初期の伊坂作品だから・・・・って感じかな?
今はもうちょっと巧みに仕掛けてくれてると思うんだけど。(笑)

わかりやすく、読めやすい話ではあったものの・・・
納得いかんところとか、んなアホな・・・な部分も多々あり、
エンターテインメントとして受け取ればいいのかもしれんけど、
「サスペンス」って言われると、うーん・・・・って気もした。

せっかく買ったので、次作も読んでみる。
ついでに、三作目は図書館に予約してみた。
カレらのその後が気になりはするのでね・・・。



 
   
陽気なギャングの日常と襲撃




2016/2/20 読了






ノン・ノベル

内容(「BOOK」データベースより)
嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリは殴打される中年男に遭遇―天才強盗四人組が巻き込まれた四つの奇妙な事件。しかも、華麗な銀行襲撃の裏に「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。知的で小粋で贅沢な軽快サスペンス!文庫化記念ボーナス短編付き。




前作よりも楽しかった!

まず、4人のギャングのそれぞれの日常を描いていて、
後に四人が銀行強盗をした結果、
それぞれの日常との繋がりが見えて、
ある事件に足を突っ込んでいくんだけど・・・

それぞれの日常を垣間見れたのが楽しかった。
成瀬の公務員・・・って、
設定ではわかってても想像できなかったもん!(笑)
でも、部下とちゃんと仕事してるんだねぇ・・・

誘拐事件も、最初は実は「ホッコリネタ」だったのに、
本格的にヤバイことになっていっちゃって・・・
でも、基本的に能天気なヤツらなんで、
それほど緊迫感は感じず、
サラーっ!と読めてしまいました。

次作も読んでみようっと!



 
   
陽気なギャングは三つ数えろ




2016/2/23 読了






ノン・ノベル

内容(「BOOK」データベースより)
陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、消えたアイドル宝島沙耶を追う火尻を、暴漢から救う。だが彼は、事件被害者のプライバシーをもネタにするハイエナ記者だった。正体に気づかれたギャングたちの身辺で、当たり屋、痴漢冤罪などのトラブルが頻発。蛇蝎のごとき強敵の不気味な連続攻撃で、人間嘘発見器成瀬ら面々は断崖に追いつめられた!必死に火尻の急所を探る四人組に、やがて絶対絶命のカウントダウンが!人気シリーズ、9年ぶりの最新作!




私は最近一気に読んだけど、
この作品は前作から9年もの間が空いて・・・のものなんですよね。
ファンの方は待ちに待ったんでしょうねぇ・・。

さて、9年ぶりですが・・・
4人は相変わらず。(笑)
それが彼ららしくていいんだけどね。

雪子の息子もすっかり大きくなっちゃって、
年月を感じつつ・・・・まだ銀行強盗を続けている面々。
しかし、2年ぶりの仕事のせいか・・・
久遠が失態を冒す。
これで、ある男に目をつけられて、正体がバレちゃう危機!って話でした。


ネタバレです。


これで終わりでいいのか・・・?って感じですよね?
だって、完全に口封じできてないですし・・・
きっと、奴らから解放されたら、復讐だ!とばかりに
全部公にしちゃいますよ、アイツは!!
・・・いや、あの人たちが本当に口を封じてる可能性は
無きにしも非ずだけど・・(汗)

年もとってきたし、
そろそろ引退のとき・・・・かなぁ・・・?
本当の失態を冒して、マジでシャレにならんことになるまえに
身を引いた方がいいんじゃないか・・・と冷静に言ってみるが・・・
物語としては続いてくれたほうが楽しいんだけどね・・・




 
   
AX




2017/9/14 読了






角川書店

内容(「BOOK」データベースより)
最強の殺し屋は―恐妻家。「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる殺し屋シリーズ最新作!書き下ろし2篇を加えた計5篇。




正直、伊坂さんはあんまり得意ではないんだけど・・・
この殺し屋シリーズは好きなので、さっそく読んでみた。

「AX」から始まり、「FINE」で終わる短編集。
最後の「FINE」にすべてが繋がっていく、伊坂さんらしいいつもの見事さ・・
しかも泣かせる・・・っていうね。
いやはや、お見事でした。

殺し屋「兜」は恐妻家。
最初の3編は、そんな兜の日常と非日常が描かれておりまして、
人をそんな風に殺せるのに、嫁が怖いなんて・・・
このギャップが面白い。(笑)
間に立つ息子・克己くんもなかなかの立ち位置でね・・

こんな稼業ですから、友達はいない・・・といいつつ、
同じ恐妻家親しい人ができると嬉しくなっちゃう兜さん。
でも、長続きはしなかったり・・・で、なんとも・・・だよね・
だけど、そんな稼業でも役に立ててよかったやん?(笑)

そしてまたできた「友達」・・・ここからがクライマックスでしたね。
友達、同業者、依頼者、仲介屋・・・
いろんな人とのかかわりの中で、いつか辞めたい・・・でも辞められない・・と
しがらみに縛られていた自分を解放しようと決めた兜だけど、
結果、「死」に行きついてしまって・・・

え?最終話は主役ナシ・・・?って思ったけど、
息子が大きくなってから・・・の真相、そして顛末・・・がすごかった。
冒頭の「AX」にもつながる、兜の「仕掛け」・・
まさに「一矢報いる」ですね。
大切な人をちゃんと守れたかどうか・・・不安だろうなぁ・・・
天国には行けてないだろうから・・・(汗)

殺し屋の話なのに、なんだこの、ハートフルは!っていうね。(笑)
面白かったです!



 
   
ホワイトラビット




2017/11/2 読了






新潮社

内容(「BOOK」データベースより)
仙台で人質立てこもり事件が発生。SITが交渉を始めるが―。伊坂作品初心者から上級者まで、没頭度MAX!書き下ろしミステリー。




伊坂さんのこの手のお話は本当に苦手で・・(汗)
一つの事件が動いて動いて、
実は裏でこんなことが・・・ってどんどん明らかにしていって、
なるほどー!っていう・・・
THE・伊坂っていう手法なんだけど・・
コレがどうにも、あんまり好きではないんだよねぇ・・・
年のせいでしょうか・・・?(汗)
もうついていけなくなってるんだよねぇ・・・(涙)
でも、コレが好き!って人が多いのも事実。
私はきっと、マイノリティ・・。

ギャク要素もそんなに笑えなかったし・・・
ほんと、読み疲れちゃった・・・
「レ・ミゼラブル」と「オリオン座」に関する知識は増えた・・気がする。
それだけ・・・