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 一色さゆり 


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神の値段





   
神の値段




2016/3/30 読了






宝島社

内容(「BOOK」データベースより)
メディアはおろか関係者の前にも一切姿を見せない現代美術家・川田無名。彼は、唯一つながりのあるギャラリー経営者の永井唯子経由で、作品を発表し続けている。ある日唯子は、無名が1959年に描いたという作品を手の内から出してくる。来歴などは完全に伏せられ、類似作が約六億円で落札されたほどの価値をもつ幻の作品だ。しかし唯子は突然、何者かに殺されてしまう。アシスタントの佐和子は、唯子を殺した犯人、無名の居場所、そして今になって作品が運びだされた理由を探るべく、動き出す。幻の作品に記された番号から無名の意図に気づき、やがて無名が徹底して姿を現さない理由を知る―。2016年第14回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。美術ミステリーの新機軸!




美術ミステリーです。
美術でミステリーというと・・・原田マハさんが思い浮かびますよね。
うん、そんな感じです。

一切人前に姿を見せない「無名」という美術家と、
そのマネージメントを一人でしている唯子という女性。
この唯子が殺されちゃった!
無名とのコンタクトは・・・?
唯子を殺したのは・・・?
ってか、無名って生きてるの???っていうところが見どころですね。



ネタバレです。



犯人に関しては・・・
この人しかいないでしょ?って思って読んでたので、
なんで警察がこの人ではなく無名を疑ってるのか、
普通、「この人が死んだら誰が一番得をするか?」って考えるっしょ?
となると、絶対この人しかいないわけで!!
だから、発覚したときは、「だから言ったじゃーん!」って憤ったわ。(笑)

ただね・・・
無名が存在するのか?死んでるのか?
死んでいるのなら、誰が無名のフリをしていたのか・・?ってところがね・・・
最後の最後で明らかになるわけですが・・・・

もう、この無名さんの「信念」というか、「ポリシー」というか・・・
純粋なようで、現実的!ってところもあって・・・
こっちはどう受け取っていいか、戸惑いますよ。(汗)
まぁ、金のため、ひいては名誉のために、存在を消す・・
その先の美術家のために・・・とかってのは、
もう、この世界の人にしかわからんかもねぇ・・ってことで。
あたしゃ、美的センスがございませんもんで、
ほほー・・・こんな世界も、こんな考え方もあるんざますね・・って感じで、
本を閉じさせていただきました・・・。

読ませるチカラもお話の構成も展開もオチも、
やっぱり原田マハさんには及ばない・・・ってことで・・・
でも、読みやすくはありました。
次回作に期待ですな。