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 逸木裕 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

虹を待つ彼女 少女は夜を綴らない





   
虹を待つ彼女




2016/12/8 読了






角川書店

内容(「BOOK」データベースより)
二〇二〇年、人工知能と恋愛ができる人気アプリに携わる有能な研究者の工藤は、優秀さゆえに予想できてしまう自らの限界に虚しさを覚えていた。そんな折、死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。試作品のモデルに選ばれたのは、カルト的な人気を持つ美貌のゲームクリエイター、水科晴。彼女は六年前、自作した“ゾンビを撃ち殺す”オンラインゲームとドローンを連携させて渋谷を混乱に陥れ、最後には自らを標的にして自殺を遂げていた。晴について調べるうち、彼女の人格に共鳴し、次第に惹かれていく工藤。やがて彼女に“雨”と呼ばれる恋人がいたことを突き止めるが、何者からか「調査を止めなければ殺す」という脅迫を受ける。晴の遺した未発表のゲームの中に彼女へと迫るヒントを見つけ、人工知能は完成に近づいていくが―。




第36回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作です。

故人を人工知能化する・・・
まぁ、個人的に利用するのなら理解できなくはないけど、
例えば有名人の死者を人工知能で動かすことに成功したとして
それを利益目的で配布・・・とか、何とも無神経っていうか・・
古い人間だからかなぁ・・・
ちょっと受け入れがたい設定なんだよねぇ・・(汗)

ま、それはさておき・・・・
渋谷の街中で自作のゲームで他者に自分を殺させるという死に方をした
晴という女性の人工知能を作ることになったわけだけど、
この女性を知っていくうえで、主人公の工藤は晴に恋をしてしまう・・
自分が思っていたような苦悩を感じ、
自分ができなかったことし、思い描いた死を実現した晴に、
どうしても会いたい・・・と暴走していくわけです。

うん。なんだろ・・・やっぱ気持ち悪い。(汗)
ここんとこにどうしても共感も理解もできないから、
気持ち悪さが勝ってしまうんだなぁ・・・(汗)

あと、この物語の大きな肝となる「雨」の正体に、
いち早く気づいちゃったんだなぁ・・・
あ、これってもしかして・・・って。
なので、やっぱりね・・っていう、たいした驚きもなく。

となると、晴はきっと雨を愛していたんだ・・・って思えて、
そう思って読んでいくと、やっぱりね・・・っていう。

でも、この難解な人物の、超難解なメッセージを受け取れってのは
さすがに厳しいと思われ・・・
雨を責めることはできなかったかなぁ・・・・

最後はなんか、切ないけど人を愛する想いって・・・って感じで、
キレイに締めくくろうとしてましたけど、
やっぱり・・・全体的に気持ち悪さが勝っちゃってました、私の中では。

新人さんが書く話としては、よくできてたとは思うけど、
囲碁の話って必要だったかなぁ・・・?
エッセンスやキーワードとしては必要だと思うけど、
ちょっと多すぎた気がするね。

次作はどうなるかな?
期待してます。



 
   
少女は夜を綴らない




2017/8/19 読了






角川書店

内容(「BOOK」データベースより)
“人を傷つけてしまう”という強迫観念に囚われている、中学3年生の理子。“夜の日記”と名付けたノートに“殺人計画”を綴ることで心を落ち着け、どうにか学校生活を送っていた。しかし突然、理子の秘密を握る中学1年生・悠人が現れる。秘密を暴露すると脅され、やむを得ず悠人の父親を殺す計画を手伝うことになった理子は、誰にも言えなかった“夜の日記”を共有できる悠人に心惹かれていく。やがて準備は整い、ふたりは殺害計画を実行に移すが―。市内で発生する連続殺人、ボードゲーム研究会、“夜の日記”。バラバラだった事件は収束し、予想を裏切る結末が現れる!




かなり重たい話・・・
この話に同調してしまうと、結構つらいと思うので、
心の状態がいいときに読んでほしい一冊。

人を傷つけてしまう・・・という強迫観念に悩む理子。
そして、父を殺してほしいと言い出す悠人。
二人の抱えてる状況は過酷で、
生きてるのがしんどい・・・だろうって思っちゃう。

そんな二人が幼いながらも考えつづけた
悠人の父の殺害計画・・
結果的にどうなったのか・・・っていうと、
ちょっともやっ・・・としますけど、
ただただ、この子たちがこの後幸せになるといいな・・って
心から願う気持ちです。

しかし・・疲れた・・・
この手の話はどっと疲れます・・・