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 小川糸 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

にじいろガーデン ツバキ文具店 キラキラ共和国





   
にじいろガーデン




2014/10/27 読了





内容(「BOOK」データベースより)
別居中の夫との関係に苦しんでいた泉は、両親との関係に悩み、命を絶とうとしていた千代子と出会う。戸惑いながらも、お互いをかけがえのない存在だと気づいたふたりは、泉の一人息子・草介を連れて、星がきれいな山里「マチュピチュ村」へと駆け落ち。新しい生活が始まる―。特別なようでいてどこにでもいる、温かな家族の物語。




小川糸さん、初読みです。
「食堂かたつむり」や「つるかめ助産院」は、
映像作品として見たことはあるけど、
小説は読んだことがなかったんです。
図書館で借りてみました・・・

題材としては、「レズビアン」を扱っております。
個人的に、セクシャル・マイノリティの方々への偏見はありません。
人と人です、そういうこともあるさ・・・と考えております。
だけど、一般的にはそうではない部分が多々あるんだろう。
生きていくことに行き詰ってしまった人を救う人、
救ったつもりで救われた人、
そんな二人の間で育った二人の子供たち、
そんな家族の物語です。

ほんわか・・・とした感じでいうと、いい話ではあるんだけど、
現実として受け止めたら、結構無理があるよね・・・?ってとこが多いです。
「これからタカクラ家と名乗ろう!」はいいんですよ。
だけど、戸籍上変えられないわけで、
ソースケと宝の苗字は違うわけでしょ?
もっと早めに気づくよ、宝は・・・って思っちゃう。(汗)

かなりのスピードで話が進み、
そこにいたるまでもっといろいろあったはずじゃ・・・?って部分も、
ビュン!とすっ飛ばされた感じがしてしまって・・・
物足りなさもあります。

そして何より、そんな風に苦しんだ末に
やっと手にした「家族」という大切な存在が、
あまりにも苦しい展開に陥っていくさまが・・・辛かった。
チョコの病気は想像できたし、
その末期も予想してたよ。
だけど、ソースケはねぇ・・・
そこまでしないとダメでしたか、小川さん・・・って言いたくなった。
チョコの死の直後のソースケの行動・・・
やっぱり、そうなのか?そんな思いでそんなことしちゃったのか・・・?
いや、私は、ソースケには「ムーンボー」が見えたんだと信じたい。
ほら、ママ、夜の虹だよ!って思わず運転を忘れちゃったんだ・・って、
そう信じたいよ・・・

あの家に残された二人が、これからも始まりだ・・って
前を向いてくれて、ホッとはしたけど・・・
やるせない話でした・・・

寝る前に読み始め、途中でやめられず最後まで読み、
最後は号泣しちゃったため、翌朝の私の顔は悲惨なことに・・・
いろんな意味で、やるせない・・・・(笑)




 
   
ツバキ文具店




2016/7/4 読了






幻冬舎

内容(「BOOK」データベースより)
ラブレター、絶縁状、天国からの手紙…。鎌倉で代書屋を営む鳩子の元には、今日も風変わりな依頼が舞い込む。伝えられなかった大切な人への想い。あなたに代わって、お届けします。




はぁ・・・・いい話だった・・・。

「海の方から風が流れてくる。
前髪が、ワルツを踊った。
いいものだけを透明なベルトコンベアで運んできたかのような、
ほのぼのとした風だった」

なんて素敵な表現なんだろう・・・
ところどころに散りばめられた美しい表現に、
うっとりしながら読み進めた。

鎌倉が舞台の、代書屋を営む女性が主人公。
「先代」と呼ぶ祖母に育てられた鳩子。
その祖母亡き今、一人で代書屋として生きている。
持ち込まれる依頼に、真っ直ぐに向き合いつつ、
この土地で生きていく・・・心温まる物語・・・。

正直、先代の厳しさに、ドン引きしちゃったりもする。(汗)
鳩子の母は若くして鳩子を産んで、
その鳩子を置いて家を出たらしいけど、
この先代なら・・出て行っちゃった気持ちもわからんでもない。(汗)
厳しさに耐えられず、家を出て仲違いをしたまま先代と死に別れた鳩子。
戻ってきたものの、先代の死とちゃんと向き合えなかった・・
だけど、代書の依頼やご近所さんとの付き合いの中、
最後は自分、そして祖母と向き合っていく・・・

なんかさ、鎌倉っていいよね。
だけど、京都に似ていて、住む人は訪れる人を笑顔で迎えても、
「住人と観光客は違う」っていう、
ある意味「拒絶」を感じる土地でもあるんだよなぁ・・・
憧れるけど、新参者として加わるには勇気のいる土地っていうか。(汗)
なので、私は訪れるだけにします。(笑)
何回か行ってるけど、また行きたくなる土地だもんな。

代書って、「こう書いて」って見本を持って行って、
キレイな字で清書してもらう・・・っていうのではなく、
「こういう手紙を書きたいの」と伝え、文面も全部委託するんだね。
で、依頼人はそれを視認することなく、
代書屋さんが切手を貼って出しちゃうっていう・・
なんか、何を書かれてるかわからんのに、怖くないのかな?って
気がしてしまった。(汗)
そこに「信頼」がないと、頼めないかもだわ・・・。

ようやく、「ツバキ文具店」としてしっかりとしてきた鳩子。
この先も知りたいな・・・
続編があるといいな・・・って思うけど、
このまま、読者の想像の中でそれぞれの物語が
紡がれて行ってもいいかな・・・って気もする。

素敵な物語でした。




 
   
キラキラ共和国




2017/12/25 読了






幻冬舎

内容(「BOOK」データベースより)
ツバキ文具店は、今日も大繁盛です。夫からの詫び状、憧れの文豪からの葉書、大切な人への最後の手紙…。伝えたい思い、聞きたかった言葉、承ります。『ツバキ文具店』待望の続編。




「ツバキ文具店」の続編です。
ポッポちゃんこと鳩子が、
ミツローさんこと守景さんと結婚するところからはじまります。
でも、別居婚・・・
大丈夫なんだろうか・・・?ってもろもろ不安を感じつつも、
時間は穏やかに進んでいきます。

パンティの妊娠や男爵の体調、
そして、鳩子の実母の登場・・・?と驚く展開もありますが、
守景夫妻がちゃんと家族になっていく過程を、
文具店にやってきた代書の依頼とともに描かれていきます。

今回もいろんな代書がありましたけど、
その後が全然描かれないので、どうなったのかなぁ・・?って気になりますね。
そこんとこもちょこっと描いてくれたらいいのにな・・・って思っちゃいました。

新しい家族が増えるのか・・・
そこんとこも気になるので、続編を期待したいですね!