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 太田愛 


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犯罪者





   
犯罪者






2017/4/2 読了






角川文庫

内容(「BOOK」データベースより)
白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告される。その直後、謎の暗殺者に襲撃される修司。なぜ自分は10日以内に殺されなければならないのか。はみだし刑事・相馬によって命を救われた修司は、相馬の友人で博覧強記の男・鑓水と3人で、暗殺者に追われながら事件の真相を追う。




上下巻合わせて1000ページ・・・
超大作ですよ・・・。
長かったけど、面白かったから全然苦痛じゃなかったですよ・・。

太田愛さんといえば、ドラマ「相棒」の脚本を書かれてますよね。
そんな脚本家さんの作家デビュー作です。
デビューとは思えないくらいの重厚感。
あと、ドラマ脚本を書かれてるだけあって、
物語の描き方がとても巧みです。
あと、とても読みやすい。
章ごとにちゃんと舞台や時期が飛んでくれるので、
混乱せずに置いてけぼりになることなく、一緒に進んでいけてる感じ。
最後まで本を置くのが惜しいくらいに、
ぐっ!と惹きつけられて読み終えることができました。

通り魔事件に巻き込まれた青年・修司。
事件捜査に関わることになった刑事・相馬。
相馬と旧知の仲の鑓水も巻き込まれ、
この三人で大きな敵に立ち向かっていくことになるんだけど・・・

どうして通り魔に襲われたのか?
被害者にどんな関係があったのか・・?ってことや、
どうして殺されなくてはいけなかったのか・・ってことは、
結構早い段階で明かされます。
あまりにもひどい企業の隠蔽に、絶対に報いてほしい!って
読者に感じさせるんです。

だけど、あまりにも大きすぎる敵・・・
そして、関わってしまった人の死や想い・・・
それを全部飲み込んで、三人は立ち上がります。
頑張れ、がんばれ!行け!!と、応援しつつ読み進め、
よっしゃーっ!!な展開になります。

だけどね、現実ってのは厳しいもんでさ・・・
そんな都合よく行くわけない・・・ってシビアな部分も見せてくれます。
だからこそ、このお話の出来を良くしてるっていうかね・・・
私はこの決着の仕方は良いと思ってます。

巧みに仕組まれた謎や伏線も見事に回収。
そうだったのか!と驚かされることも多々。
本当に面白かった!
映像化・・・するんでしょうね?
してほしい!!ご自身で脚本をお書きになったらいいのに!
期待して待ってみます!

相馬がメインの「幻夏」
鑓水がメインの「天上の葦」も刊行されてますね。
図書館に予約済み!
愉しみだ!