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 大崎梢 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

忘れ物が届きます だいじな本のみつけ方 誰にも探せない スクープのたまご
空色の小鳥 よっつ屋根の下 本バスめぐりん。





   
忘れ物が届きます




2015/1/25 読了





内容(「BOOK」データベースより)
知らされていなかった真相が、時を経て、意外なきっかけから解き明かされる。多彩な趣向が楽しいミステリー珠玉集。




装丁の可愛らしさから、
ほのぼの系のお話かな・・・?って勝手に想像してたんだけど、
しっかりとしたミステリーでしたね。

私が一番好きなのは、最初の「沙羅の実」ですね。
読み終わった後、「えっ・・・?」って読み返しましたもん。
なるほどぉ・・・
途中、主人公の名前が平仮名表記だったのは、
そういうことだったのね・・・。
先生との再会で、「友の想い」を思いがけず知ることになったわけです。
なんか・・・
深く深く、心に染み入るお話でした・・・。

「おとなりの」は、駆け回るお隣さんの姿が、
本当に「知らなかった」とはいえ、有難いお話です。
でもこれはさ、お隣さんにとっては「恩返し」みたいなもんかもね。
この町で孤立しなかったのは、「お隣さんのおかげ」って思ってたのかも。
だからこそ、力を貸してあげたかったのよね。
言葉少ない人の、大いなる行動・・・
再会できる日が待ち遠しいですね!

最後の「野バラの庭へ」は、最初から「劇団ちっく」って印象で、
「やっぱり・・」っていう感じですね。

時が経って知らされる、「知らなかったこと」・・・
まさに、「忘れ物が届いた」っていう感じですね。
いい作品でした。
心に残る作品です。




 
   
だいじな本のみつけ方




2015/1/30 読了





大好きな作家の最新刊。発売を楽しみにしていたある日、中学2年生の野々香は、学校の手洗い場の角で忘れ物の本をみつける。好奇心から書店のカバーを外してみると、それは、まだ発売されていないはずの最新刊だった! 野々香と、クラスの図書委員・高峯秀臣は、本の持ち主の正体と、どうやって手に入れたかを探り始める――。大切な本との出会いをめぐって巻き起こるささやかな謎と、わくわくする冒険。賑やかでやさしい物語。



中学生が主人公のお話。
なので、この本の対象年齢は中学生・・・かな?
大人が読んでも楽しめるけど、
子どもが読んでらとってもいいお話だと思いました。


発売前の小説が学校に置き忘れてあった・・
どういうこと・・・と調べ始める主人公・・・という始まり。

まぁ、フツーに考えると・・・大人なんで、そこんとこは想像できますよね?
関係者なら、早めに手に入るだろう・・・って。
・・・その通りでした。(笑)
でも、大好きな作家さんがそんなに近くにいたら・・・
もし私が中学生なら、同じく舞い上がってしまったと思う!!

この、ふとしたキッカケから、友が増え、知り合いも増え、
だいじな本もどんどん増え、いろんな意味で拡がっていく・・・
そして、自分のだいじな本が、誰かのだいじな本になるかもしれないという、
とっても素敵なお話・・・

心がほんわり温かくなるお話でした。
薄めの本で、あっという間に読了。
是非、学校の図書館に置いてほしい作品ですね!!




 
   
誰にも探せない




2016/4/28 読了






幻冬舎

内容(「BOOK」データベースより)
疎遠になった幼馴染みの伯斗が数年ぶりに晶良の前に現れた。幼い頃に夢中になった「埋蔵金が眠る幻の村」を探そうと言う。かつて祖母からこっそり手に入れた幻の村の地図。それは晶良と伯斗の友情の証、二人だけの秘密の冒険だった。今になって一体なぜ?わだかまりを感じながらも、半信半疑で再び幻の村を目指そうとした矢先、伯斗の消息が途絶えてしまう。さらに“お宝”を狙う連中が晶良に迫り…。幻の村とは?伯斗の目的は本当に埋蔵金だったのか?




うん、タイトル通り。(笑)

幼い頃、祖母の内緒話から、地元に埋蔵金が眠ってる?と
ワクワクしながら探していた二人の少年・・・・
大学生になった晶良のもとに、東京に行った伯斗が突然訪ねてきて、
もう一度探してみたいと言いだし・・・という話。

なんか、話が飛び飛びで、グチャグチャな感じで始まり、
は?何が?何を?え?って、わけがわからんまま、
巻き込まれていった感じがしますね。(汗)

途中から、「本来の目的」ってのが見えだして、
それを追い求める人たちがわんさか出てくるんだけど
どいつもこいつも、金に目が眩んで・・・
どーしようもないなぁ・・・

「金目的」と、「夢追い人」の2種類に分かれ、
最終的にたどり着くのか・・・?と思いきや、
うん、「誰も探せなかった」。(笑)
いつか、いつの日か、一緒に見つけようぜ!!な結末・・・・
勝手にしやがれ!
でも、捜索隊とか人に迷惑をかけるのはやめろよ!と、
そんな気持ちになった、変な読後感でございました。

え?どういうこと?って思いながら、
本を置かずに一気に読むことをオススメします。
そういう作品です。




 
   
スクープのたまご




2016/6/11 読了






文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
人の家の不幸に群がって、あなたは恥ずかしくないんですか?週刊誌は、空振りやムダの積み重ねで出来ている。手を抜いたら、あっという間に記事の質が堕ちる。未解決の殺人事件にアイドルのスキャンダル写真―ビビリながら、日本の最前線をかけめぐる日向子24歳!




ある出版社に就職した日向子。
2年目で週刊誌部門に異動となり・・・という
女性のお仕事成長小説・・・かと思いきや・・・
途中から、一本の事件を追う部分も濃くなってきて、
後半はスラスラ・・・って読めました。

前半は、週刊誌って大変・・・って振り回される日向子が描かれてて、
まぁ、そうだろうなぁ・・・って程度だったんだけど、
新人に仕事を任せる先輩たちの意図が明らかになっていくとともに、
ある事件の真相が見えてくる・・・っていう構成で、
ほほぉ・・・・なるほどね・・・って感じでした。

人の不幸や、芸能人の噂をネタに
日々記事を追い求める週刊誌の記者たちだけど、
そこに、ちゃんとした「信念」を持って動いているんだ・・・ってことは、
ちゃんと描かれてまして・・・
とはいえ、やっぱり気持ちのいいお仕事ではないかなぁ・・って気がした。

ま、そんなこと言いつつ、記事は読んじゃうんだけどね。(笑)
こういう読者がいるから、
そういう記者さんたちの仕事が成り立つわけだ・・・。
複雑でやんすな・・・。




 
   
空色の小鳥




2016/9/8 読了






祥伝社

内容(「BOOK」データベースより)
その少女は、幸せの青い鳥なのか。大企業総帥の父が溺愛した亡き兄は内縁の妻との間に幼い娘を残していた。密かにその子を引き取った弟。彼の心を占めるのは、打算か、愛情か、それとも―。




亡き兄の遺児を養子にして育てると決意する主人公・・・
その意図が、じわじわ・・・と見えてくる、そんな展開。
その幼い少女は、カレにとっての「幸せの青い鳥」なのか・・?
今はまだ、「空色の小鳥」である少女とともに過ごす日々を
葛藤を交えて描いております。

この主人公が歪んでしまった理由は理解できる。
だけど、カレは他人を理解しようとはしてなかったね。
自分の不憫さが大きすぎて、
人の痛みにまでは気づけなかったんだ。

だけど、自分の「意図」のために行動したのに、
少女を育てる過程で変化が起こってくる・・・
そう、人は人と関わることで、変われるんだ。
変わってしまった自分を、最後にちゃんと受け止められて、
これまでの時間がすべて報われたというか、
そんな温かい気持ちになりました。

途中から、「もしかして・・・」って思ってたので、
最後の「衝撃の真相」はそれほど驚かなかった。
その後の行動も、心温まる展開で、
本当にホッとしました。
ただ、あの金持ち一家の行く末はさらに不安だけどね・・(汗)

きっとあの家で、4人仲良く暮らしていくんだろうな。
主人公にとっても、カノジョにとっても、オネエさんにとっても、
少女は幸せの青い鳥だったね・・・・




 
   
よっつ屋根の下




2016/10/10 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
勤め先の大病院の不祥事隠蔽を批判し、犬吠の地方病院に飛ばされた父。製薬会社に関係の深い実家を気にして、父についていこうとしない母。都会暮らしが好きなのに、父をひとりにできなくて、ついていったぼく。お母さんを責めないで!と言いながら、密かに自分を責めていた妹。たとえ自分は離れても、いつまでもそこにあってほしい、ぼくたちの「家」。それは、わがままだろうか。家族でいるのが大変な時代の、親子四人の物語。




最初の「海に吠える」は、アンソロジーで読んでました。
この話は短編として書いて、
その後、膨らませてみました・・・って感じなのでしょうか?

「海に吠える」では、正義感で職場を追われた父に着いて
千葉まで来た息子くんが主役。
次の「君は青い花」は、その父がメインのお話・・・
一目惚れした女性と結婚できて、出世していたのに、
間違ったことから目を背けることができず、左遷・・
妻も、妻の家族も失望させてしまったんだけど、
それでも自分の道を進んでいるので素敵です。
今でも妻が大好き・・・ってのも伝わりましたね。

次の「川と小石」
プライドが高く、夫について僻地に行くことができない女の
苦悩が描かれておりましたね・・・
「どうして着いて行かなかったの?」と人は簡単に言うかもしれんけど、
この人に考えてることがあるんだよねぇ・・・
ただ、この問いかけで気づいたことがあったみたいで、
ちょっとずつ、夫との距離が縮まってるといいな・・って思いましたが・・・

次の「寄り道タペストリー」は、妹ちゃんのお話。
母について東京に残った妹ちゃんだけど、
この子も思春期らしい悩みを抱えつつ・・・な話でしたね。

最後は「ひとつ空の下」
妻の決断が驚き。
普通は夫のもとへ・・・・ってなりそうなもんなのに、
自分の道を見つけて、それぞれにしっかりと生きていくんだね。
この家族はこの形でいいんじゃないかな?
みんなが戻ってこられる場所を、守る人もできたしね。

しかし・・・かなり長いことバラバラの家族・・
それでも「つながってる」ってことなんだろうけど・・・
いろんな家族の形があるんだな。




 
   
本バスめぐりん。




2017/1/22 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
3000冊の本を載せて種川市を走る移動図書館、愛称めぐりん。乗り込むのは、65歳の新人運転手テルさんと図書館司書のウメちゃんだ。2人と1台を待ち受けるのは利用者とふしぎな謎の数々で?!本でつながる想いをのせて、移動図書館は今日も走る!




私は図書館のヘビーユーザーですけど、
本館で貸出・返却をしています。
でも、わが市でも「移動図書館」はそんざいしているようで・・・
見た事、ないなぁ・・・
走ってるのも、止まってるのも・・・

でもさ、私は便利な土地に住んでるけど、
図書館や分館が遠い地域には、絶対あってほしいモノだよねぇ・・・
いろんなことがあるんだなぁ・・・・って読みながら考えましたよ。

本を借りにくる人の想い、
その土地に住む人たちの関係性、
温かい交流、冷たい視線・・・
いろんなお話が読めて、とっても楽しかったです!