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 上橋菜穂子 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

鹿の王 (上・下) 獣の奏者 1 獣の奏者 2 獣の奏者 3
獣の奏者 4 獣の奏者 外伝 精霊の守り人 闇の守り人
夢の守り人 虚空の旅人 神の守り人 上・下 蒼路の旅人
天と地の守り人 第一部 天と地の守り人 第二部 天と地の守り人 第三部 流れ行く者
炎路を行く者





   
鹿の王 (上・下)







2015/1/8 読了





内容(「BOOK」データベースより)
強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが―!?厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまる―。




巨編でした・・・。
トータル1100ページ越え・・・・
3日かかっちゃったよ・・・。

でも、すぐにこのお話の世界に引き込まれちゃいました。
架空の世界のお話なので、国の名前や人の名前になじみがなく、
何度か冒頭の「人物紹介」のページを参照しつつ読みましたが、
途中からはもう、全部頭に入ってました。
ただ・・・地図がほしかったかなぁ・・・
誰がどんなふうに移動してるのか、
どんな風に勢力が拡大していったのか・・とか、
わかりやすい地図があればもっと良かったと思いますね。

家族の死を経験し、自らも死んだように生きていた主人公ヴァン。
そのヴァンがかかってしまった病・・・
そして、その病に立ち向かうホッサルという若者も主人公。
この二人がそれぞれに描かれ、
下巻では出逢い、目的のために動き出します。

感染や医療などの説明が長く感じる部分はありますが、
わかりやすく例えながら理解してもらおうっていう想いが伝わってきます。
そのうえでのヴァンの行動・・・
死んだように生きていたヴァンが、
命のために死ぬ覚悟をする・・・
生きるということ、守るということ、
いろんなことがとてもまっすぐに伝わってきます。

人の手ではどうしようもない病との闘いかと思っていたら、
実は悪意ある人の手によるものだったとわかっていくわけだけど、
その「悪」の側の人たちの想いも理解できてしまうので、
とても辛い話なんです。

最後は、明確には結ばれていません。
だけど、読者はきっと同じ光景を思い浮かべるはず。
獣の想いに負けて人ではなくなってしまってもいい・・と覚悟したヴァンだけど、
きっと今は3人で幸せに暮らしてるはず…
そう心から願う。
もう、眠ってる毒が目を覚ますようなことにならないように・・・


上橋さんの作品はお初でした。
実は、ファンタジーものって得意ではなくて・・・・
あの有名な「ハリーポッター」も、読んでない私・・・。(汗)
苦手と言わず、今後は読んでみよう!
上橋さんの他の作品も時間を見つけて読んでみよう!
おっと、まずはほかの作家さんのファンタジーものが手元にあるので、
そっちを先に読んでみようっと!





 
   
獣の奏者 1 闘蛇編




2015/10/15 読了






講談社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが―。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける。




上橋さんのファンタジー巨編の幕開けーっ!!!
ワクワクするーっ!!

何やら抱えてる母と子、
その母が死にいたり、一人で放り出されて・・・っていう、
こう書くとありきたりな物語になっちゃいますが・・・

上橋さんの手にかかると、すごい話になっていくのよね!
しかも、とても読みやすい!
視点が細かに変わっていくんだけど、
素っ頓狂な変化ではなく、
その場にいる人間を交互に・・っていうスタンスなので、
こっちはこう思ってる時、
そっちはこんな風に感じてた・・・ってのが掴みやすくて、
で?で??って次が知りたくて止まらくなっちゃうのよね。
ほんと、老若男女、幅広く楽しんでいただける作品です。

闘蛇という獣を診る女性医師の娘として育ったエリン。
ある日、その闘蛇が死んでしまって責任を取らされることになった母・・
何とか救いたいエリン、しかし、母子ともどもに死の危険が・・・
母は、禁断の術を使って、エリンだけを逃がすんだけど・・・

この母の出生ってのがなかなか厄介でさ・・・
見た目からその母の厄介な部分を引き継いじゃってるエリンは、
生き延びてからも苦労するだろうな・・・て思ってたんだけど、
心優しいお爺さんに拾ってもらって幸せに暮らすのよ。
それでも別れの時は来る・・・
そのとき、エリンが下した決断は・・・

納得のいかない母の死、
そして、母の生き方への興味、
その先の、自分の人生・・・
少しずつ歩み出したエリンの人生が、とても面白く、
早く第2巻を読みたくてうずうずです!

エリン自身だけでなく、この国の行く末にも
大きく関わっていくことになるんだろうなぁ・・・
どんなことになるんだろ?
わくわく・・・




 
   
獣の奏者 2 王獣編




2015/10/16 読了






講談社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
カザルム学舎で獣ノ医術を学び始めたエリンは、傷ついた王獣の子リランに出会う。決して人に馴れない、また馴らしてはいけない聖なる獣・王獣と心を通わせあう術を見いだしてしまったエリンは、やがて王国の命運を左右する戦いに巻き込まれていく―。新たなる時代を刻む、日本ファンタジー界の金字塔。




優しいお爺さんのもとを離れ、一人で学業に励むエリンが、
王獣・リランに出会ってしまった・・
薬も笛も使わず、自然に近い形で育てたい!と、
いろんな新しいことに挑戦したり工夫したりしていくと、
いつしか、心を通わせることができるようになった・・・
こうあるべきなんだ・・・と幸せを感じていたものの・・・って展開。

大人がさ、それでいいのか?
ケモノってのは、人間とは違うんだ、
共に生きるのなら、服従させる術をちゃんと見つけておくべきだと
何度も忠告してきたってのに、
エリンは聞く耳持たずにどんどん突き進んで行って・・・
結果、国まで巻き込む大きな騒動になっちゃってさ・・・

私は基本、事なかれ主義っていうか、
長い物には巻かれよな部分があるので、
こういう風に我が道を信じて突き進む人に巻き込まれるのは
正直ゴメンなんですよねぇ・・・(汗)
ま、他人事と割り切って楽しめばいいんですけど。(笑)

王獣を従わせることができる、
操縦することができるのなら!!と、
国としてはそこに目を付けちゃうんだけど・・・
「絶対にソレはイヤ!」と拒絶する・・・
だけど、決定的場面になると黙ってられなくて、
隠しておけばいいことを露見させてしまう・・・の繰り返し。(汗)
最終的に、たくさんの人の目の前で大パフォーマンスを
繰り広げてしまって・・・

この国の未来、エリンのその後・・・
いろんなことが描かれぬまま、
ブツッ!!と切れたこの物語・・・
単行本発売当時に読んでたら、
「えーっ!これで終わり???」って文句を言ったかも。(笑)

安心してください、続き、ありますよ!ってなもんで、
その後をちゃんと書いてくださってました。
あれから数年・・・って感じかな?
またエリンが肝となる騒動になっていくんでしょうか・・。

それにしても・・・分厚かった・・・(笑)




 
   
獣の奏者 3 探求編




2015/10/18 読了






講談社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
愛する者と結ばれ、母となったエリン。ある村で起きた闘蛇の大量死の原因究明を命じられ、行き当たったのは、かつて母を死に追いやった禁忌の真相だった。夫と息子との未来のため、多くの命を救うため、エリンは歴史に秘められた真実を求めて、過去の大災厄を生き延びた人々が今も住むという遙かな谷を目指すが…。。




なななんと!
エリン、結婚して、息子を産んでました!
お相手は・・・あの方ですよ♪
そうだと思ってたけど、後々明らかになったとき、
やっぱりなー!良かったねー!って思ったわー!

さて、闘蛇の大量死の原因を調べよと命ぜられたエリン。
大公の部下とともに活動を始めると・・・
真実を解き明かしてしまった・・・
このことを明らかにすると、
「繁殖制限を敢えてかけていた」祖先の想いが壊される・・・
闘蛇や王獣を増やすことで国が滅びた過去がある以上、
そうならないための「策」だったわけで、
やっぱり秘しておくべきなのでは・・・?って思うんだけど・・・

ま、エリンですから。(笑)
何やかんやで、たくさんの人の耳に入れちゃいましたよ。
で・・結果、隣国からの脅威にさらされている今、
強固な国にするため、闘蛇、王獣を増やしてコントロールすべき!って
ことになって、エリンは、絶対やりたくなかったことをさせられそうになるわけよ・・

隣国からすると、王獣を操れるエリンはジャマな存在・・・
亡き者にしてしまえ!と、エサに夫と息子をさらおうとするのさ!
ま、なんとか事なきを得ましたが・・・

何やかんやで・・・結局、エリンは王獣を「武器」として使う道を
受け入れることになるのよね・・・
祖先が避けるべきとして伝えてきたことを、
敢えて破って立ち向かってみる!ってね。
若干、何様やねん・・・って気はしなくもないんだが・・・(汗)

夫は、闘蛇乗りを志願・・・
王獣を操縦するエリンとともに、国のために働くらしい!
二人とも命を落としたら・・
息子はどないなんねーん!
どっちか大人しくしておけばいいのに・・・・(涙)

さぁ、完結編です。
一気に読んでしまいましょう!!




 
   
獣の奏者 4 完結編




2015/10/20 読了






講談社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
闘蛇と王獣。秘められた多くの謎をみずからの手で解き明かす決心をしたエリンは、拒み続けてきた真王の命に従って王獣を増やし、一大部隊を築き上げる。過去の封印をひとつひとつ壊し、やがて闘蛇が地を覆い王獣が天に舞う時、伝説の大災厄は再びもたらされるのか。傑作大河物語巨編、大いなる結末へ。




終わりました・・・

私の悪い癖で、すごく面白く読んでる本は、
終わりが近づくと寂しくなってきちゃって、
読むスピードがガタンと落ちるんです。
終わらないで!イヤだ!!ってあがくんです。(笑)
なので、ちょっと時間をかけて読みました・・・。

隣国との戦に備えて、エリンもイアルも戦闘準備に・・
そんな中、二人の息子・ジェシは成長していく・・
いろいろありましたけどね・・

そしてやってきた、隣国との戦。
闘蛇との対決だけでかたをつけようとしていた真王。
だけど、いざ始まってみたら・・・そうはいかなかった・・
そして、エリンと王獣の出番・・・
そのとき、ジェシは、「過去を知る人々」から真実を聞かされていて・・

王獣と闘蛇が多数戦いあったら・・・
そのときに起こる悲劇を知って、慌てて駆け付けるジェシ・・
時、すでに遅し・・・
狂乱が始まっていた・・・


ネタバレになります。


三人が幸せに暮らすときがくるって、思いたかった。
だけど、ここまで壊してしまったら、
犠牲が出ることは避けられない・・とも思ってた。

結果、エリンは死んでしまう・・・・
だけど、残したものは大きかった。
遺されたジェシが、母の遺志を継ぎ、
しかも世の中のことを考えて伝えていた・・・・
そのことに、きっとエリンも喜んでると思う。

まさに、「繰り返してはいけない悲劇」=戦争です。
争いたくはない。
しかし、守るために争わねばならないことがある・・
そのとき、手を出してはいけないこともある・・・
人が人を傷つけるということ、
悲劇を繰り返さないために語り継がねばならないこと、
いろんなことを考えさせられました。

子供にも、大人にも呼んでもらいたいファンタジー巨編。
読みやすい文体なので、分厚いですが苦ではありません。

さぁ、次は「守り人シリーズ」だ!!
全巻揃えてあるぞ!!(笑)
おっと、その前に「外伝」があったわ。
ただ・・・あまりにも没頭しすぎてしまったため、
ちょっと寄り道して気持ちを和らげようと思います。(笑)




 
   
獣の奏者 外伝 刹那




2015/11/18 読了






講談社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
王国の行く末を左右しかねぬ政治的運命を背負ったエリンは、女性として、母親として、いかに生きたのか。エリンの恩師エサルの、若き頃の「女」の顔。まだあどけないジェシの輝く一瞬。一日一日、その時を大切に生きる彼女らのいとおしい日々を描く物語集。エリンの母ソヨンの素顔を描いた単行本未収録短編「綿毛」収録。




外伝・・・ようやく読みました。
読んでしまうと終わってしまうから、
なんか、読みたいような、読みたくないような・・・
複雑でございました。

まずはエリンの母、ソヨンの短編から・・・
エリンを授かり、まだまだ不安も多い中、
その中の幸せの瞬間を切り取ったお話で・・・
このまま穏やかに時が過ぎればいいのにね・・・って
本当に思っちゃいました・・・。

長編が二つ・・・
1つは、エリンとイアルが結ばれるお話・・
二人とも重たい宿命を背負っていて、
家族を持つということの先にある苦難を十分にわかっていて、
それでもなお、お互いを求める想いを止められない・・
そんな切ない狂おしい想いがビシビシ伝わってきました・・・
無茶をしてしまって、かなり難しいお産になってしまったエリン。
だけど、ちゃんとジェシは生まれてきてくれたんだねぇ・・・
こんなことがあったんだ・・・

そしてもう一つの長編は、エリンの師匠・エサルの若き日のお話。
色恋なんて見えてこない「オバサン」の印象しかなかったけど、
この人にもちゃんと恋をしたときがあったんだねぇ・・・
しかも、先のない恋・・・
でも、この瞬間があるから、生きてこれた・・・って部分もあって、
エリンのことも全部理解してあげられたのかもしれないね・・・。

そして最後はジェシの「初めての・・・」です。
なんか、乳離れさせなくちゃいけないけど、
自分が子離れしたくない・・・っての、わかる気がするなぁ・・・
この時間がどれだけ大切か、エリンにはわかってるんだもんねぇ・・・
でも、男の子だ!強く育てなきゃ!!

どのお話も、副題通り、「刹那」の美しさ、切なさ、愛おしさを
伝えてくる作品でしたね。
この「外伝」を描くことで、本編に悪い影響を与えるのでは・・・なんてことは、
一切あいりません!
解説で書かれている通り、本編という球体を、
優しく包む球体のような存在だと思います。
胎児を包む、羊膜のようにね・・・・

これで満足です。
この世界は、ずっと私の心の中にあると思います。
ありがとうございました・・・。



 
   
精霊の守り人




2015/12/3 読了






新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。痛快で新しい冒険シリーズが今始まる。




壮大な物語の始まり!ですね。
でも、コレ一冊で完結してますから、
急いで次を読まなくちゃ!って気にはなりませんでした。
はぁ・・・良かった・・・っていう、安堵が大きいです。

皇子の中にある「卵」。
異なモノとして、父である帝から殺されようとしていた・・・
母であるニノ宮は、そんな皇子・チャグムを救ってくれたバルサに、
皇子を託すことを決める・・・
女用心棒バルサと、チャグムの壮絶な旅が始まるわけですが・・・

王の威信っていうかさ、そういうものを誇示するために、
真実を曲げて伝えてしまったゆえに・・・
そして、100年という長い時間が人々を油断させ、
記憶を薄れさせてしまったがために、
皇子は疎まれる存在になってしまったわけだけど・・・

実は、国の危機を救う存在だったわけだ。
その卵が体内から放出されるまで、守らねばならなったんだ・・・
そのことに気づいたとき・・・
すでに、孵化しかけたチャグムの中の卵は、
あるモノに狙われていて・・・

いやぁ・・・すごい話でしたねぇ・・・
なんか、教訓って、ちゃんと伝えていかないとダメね・・・って思ったよ。
しかも、100年に一度起こるってわかってるなら、ちゃんと残さないと・・・
ま、チャグムがこの件を経験した事で、
ちゃんと伝わっていくと信じたいですな・・・

バルサ本人にもいろいろと過去があるようで・・・
次作はそんなバルサのお話のようです。
またチャグムは出てくるのかな?
それに、バルサの恋の行方も気になりますな・・・

急いで読まなくてもよさそうなので、
時間を見つけて読んで行こうと思ってます!

そうそう、来年には綾瀬はるかちゃん主演でドラマ化されますね。
4Kで撮影されるそうですよ!
どんな映像になるか、楽しみですね!




 
   
闇の守り人




2015/12/20 読了






新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。おのれの人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名を晴らすために。短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは―。バルサの帰郷は、山国の底に潜んでいた闇を目覚めさせる。壮大なスケールで語られる魂の物語。読む者の心を深く揺さぶるシリーズ第2弾。




チャグムと別れ、自分の過去と向き合うために故郷に戻ることにしたバルサ。
たどってきた道を逆走・・・ってことで、
真っ暗な洞窟を抜けていこうとすると・・・
ある幼い兄妹と出会うのでした・・・ってとこから始まります。

バルサの父は、王の陰謀に巻き込まれて殺され、
それを察知していた父が、親友・ジグロを娘・バルサを託し、
ジグロは何十年も逃げ続け、守ってきたのよね。
そのせいで、故郷ではジグロは悪いヤツとして覚えられてるかもしれないから、
バルサは名誉回復の意味もこめて、
ジグロの家族に会いに行こうとしてたんだけど・・・

この因縁、当時の王が亡き今も続いておりまして・・・
散々な目にあうわけですよ、今回も。
でも・・・それも運命だったんだね・・・。
亡きジグロが導いてくれたのかなぁ・・・?
来るべき時にやってきた・・・って感じよね・・。

欲にまみれた王の側近でジグロの弟・ユグロは、
手を出してはいけない領域に踏み込もうとしていて、
故郷を守るため、幼い少年とバルサが立ち向かっていくんだけど・・・

そこでバルサが直面した現実は・・・
夢かと思うような再会・・・・でした。
そう、この儀式は解放の儀式でもあったわけで・・・
ある意味、バルサはジグロを解放できたわけよね。
そして、自分自身も・・・

闇の中に魂を置いてきてしまったユグロ・・・
いつか、あなた自身が次なる世代に送られるときがくるのかな・・・?
可哀想ではあるけど、自業自得・・・かなぁ・・・。

前作「精霊の守り人」と比べると、大人テイストな今作。
あとがきにも、今作は大人の支持が大きいと書かれていました。
確かに、まっすぐな思いだけでは何ともしがたい不条理さも描かれてるし、
何より、ジグロの本心が垣間見えたりして、
胸が苦しくなったりする場面もありまして、
私も今作のほうがグッ・・・・と入り込めた気がしました。

次作はタンダを救う旅になるのかな?



 
   
夢の守り人




2015/12/22 読了






新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
人の夢を糧とする異界の“花”に囚われ、人鬼と化したタンダ。女用心棒バルサは幼な馴染を救うため、命を賭ける。心の絆は“花”の魔力に打ち克てるのか?開花の時を迎えた“花”は、その力を増していく。不可思議な歌で人の心をとろけさせる放浪の歌い手ユグノの正体は?そして、今明かされる大呪術師トロガイの秘められた過去とは?いよいよ緊迫度を増すシリーズ第3弾。




「守り人」シリーズ第3弾。

今作は、ちょっと脳内変換が難しい、
ファンタジー色の強いお話でしたね・・・。
なのでちょーっと、読むのに時間がかかりました。(笑)

異界の「花」に夢を魂を持って行かれる人が続出・・・・
姪っ子の魂も抜けちゃったため、タンダは連れ戻しに異界に入っちゃう・・・
すると、花守りにさせられちゃって、戻ってこられなくなった!!
タンダを救うため、そして、たくさんの人の魂を取り戻すため
バルサとトロガイが立ち向かう!!って展開なんだけど・・・

発端となった歌い手のユグノってヤツが、
なんか、つかみどころがないっていうか、
最後まで危機感がないっていうか、
他人事として考えてる感じがして、イラッ!!としちゃった。
お前じゃろーが!
お前がしっかりせにゃいかんところじゃろーが!と、
若干怖めに怒鳴りつけてやりたくなったもん。(笑)

魂は花のもとに、体だけこっちの世界で暴れまくるタンダ相手に、
傷つけたくない!と攻めあぐねるバルサ・・・
これで、タンダへの想いに気づいて、
最終的に二人の関係に進展が・・・って期待したけど、
それはなかったなぁ・・(笑)
ま、この二人はずっとこんな感じなのかな・・・?

トロガイの過去・・・なぜ呪術師になったのか・・・ってのもわかって、
この人も切ない人だったのね・・・って思うと、
ちょっと見る目が変わりましたね。

あと、もう再会できないんじゃ・・・?って思ってた、
チャグムとバルサの再会は嬉しかったな!
帝になる道を強いられる形となったチャグムの苦悩や、
一度知ってしまった穏やかな民の暮らしを想いところも、
ほんと、可哀想で・・・・
でも、仕方ないよ、これはお前の運命なんだから・・・
きっとまた、再会できるよね・・・?
それまで、それぞれの道をしっかりと歩んでいってほしいですな。

さて、次作はチャグム目線のお話らしい。
どうなりますやら・・・・




 
   
虚空の旅人




2015/12/26 読了






新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
隣国サンガルの新王即位儀礼に招かれた新ヨゴ皇国皇太子チャグムと星読博士シュガは、“ナユーグル・ライタの目”と呼ばれる不思議な少女と出会った。海底の民に魂を奪われ、生贄になる運命のその少女の背後には、とてつもない陰謀が―。海の王国を舞台に、漂海民や国政を操る女たちが織り成す壮大なドラマ。シリーズを大河物語へと導くきっかけとなった第4弾、ついに文庫化。




これが一番面白かったかも!!

皇太子として、隣国の王位継承の儀式に参加することになったチャグム。
そのタルサン王国では、南の国からの脅威や
内部分裂が始まっていて・・・
その流れに巻き込まれていってしまうわけです。

バルサと生きてきたあの時間、
そして皇太子としての悩みと自覚・・・
そばにいるシュガとの心の通い・・・
見ていて、成長している姿が誇らしくてたまらなかった。
まだまだ幼いけど、この子の中のある信念はどんなときも揺るがず、
そして、バルサたちと生きた時間が支えている・・・
心からこの子を応援したいと思っておりますよ、オバチャンは!(笑)

ヨゴの国の過去や、隣国との結びつきなどなど、
急激に世界観が広がりまして、
うわー!こりゃ、大変なことになってきたな・・・って感じ。
あとがきでも「ここから大きく動き出す」って書かれてましたけど、
ほんと、それを感じる一作でした。

「守り人」はバルサがメイン、「旅人」はチャグムがメインで、
このお話にはバルサは出てきませんが、
バルサは存在として大きく描かれています。
再びチャグムとバルサが見えるときは・・・
きっと、この世界が大きく変わる時なんでしょうね・・・。

海辺の国の女達の戦いや、島で生きる人たちの想い、
それぞれが美しい海辺の映像とともに脳内変換されて、
一篇の映画を見ているようでした。
うん、このお話、好きです!




 
   
神の守り人 上・下






2016/1/3 読了






新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
女用心棒バルサは逡巡の末、人買いの手から幼い兄妹を助けてしまう。ふたりには恐ろしい秘密が隠されていた。ロタ王国を揺るがす力を秘めた少女アスラを巡り、“猟犬”と呼ばれる呪術師たちが動き出す。タンダの身を案じながらも、アスラを守って逃げるバルサ。追いすがる“猟犬”たち。バルサは幼い頃から培った逃亡の技と経験を頼りに、陰謀と裏切りの闇の中をひたすら駆け抜ける。




今回の舞台はロタ王国。
この国では、「闇」ともいえる過去がありまして・・・
その過去が再び国を揺るがす・・という壮大な物語です。

正直、どうしてこんな幼い子供にこんな宿命を負わせるのか・・・と、
読んでて辛くなりました。
神の力が発揮された後、こんこんと眠り続けるアスラに、
心から同情しちゃったよ・・。(涙)

バルサは、別に大義を持ってるわけでもなく、
誰でも救いたいなんて大きなことをしたいわけでもなく、
目の前の危機から目をそらすことができない・・・という、
一本筋の通った自分の信念のまま、動いてるのよね。
殺されそうなアスラを救いだしたあと、
本当の意味で救いたい・・・って思うのは、
バルサらしいな・・・って思いました。

そのバルサの想いは、神の力を手にして陶酔するアスラに、
小さな「気づき」を与えていく・・・
そして最後は、アスラ自身が選んだ大きな決断へと
結びついていくのよね・・・

バルサも今まで望んだわけでもなく、人を死に至らしめてきた・・・
そのことが、一生心の中に澱となって残っていく・・・
そうだよなぁ・・・
でもきっとジグロも同じ思いでバルサに接していたわけで・・・
穏やかに生きていける世界のありがたさよ・・・って感じだよね・・。(涙)

最終的に、「仕掛けた」彼女は行方知れず・・・
アスラは目覚めないまま・・・
これまで一作完結の形をとってきたこのシリーズですが、
どうやら続いていく・・・ってことみたいですね。
となると・・一気に読むべきだろうなぁ・・・



 
   
蒼路の旅人




2016/1/14 読了






新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
生気溢れる若者に成長したチャグム皇太子は、祖父を助けるために、罠と知りつつ大海原に飛びだしていく。迫り来るタルシュ帝国の大波、海の王国サンガルの苦闘。遙か南の大陸へ、チャグムの旅が、いま始まる!―幼い日、バルサに救われた命を賭け、己の身ひとつで大国に対峙し、運命を切り拓こうとするチャグムが選んだ道とは?壮大な大河物語の結末へと動き始めるシリーズ第6作。




すんごい規模がデカくなってきた・・・

チャグム、なんと敵国に拉致される!の巻です。
しかし、父親にあそこまで疎まれるとは・・・
なりたくてやってる皇太子でもないのに・・・
可哀想なチャグム。(涙)

南の敵国・タルシュの危機にさらされたサンガルを救うため、
チャグムの祖父であり海軍大将についていくことになったんだけど、
それはもう、買ってこられなければもちろん死、
帰ることができても、おそらく処分が待ってる・・という、
希望のない旅・・
そんな中、やっぱりサンガルはタルシュに脅かされていて、
チャグムは拉致され、お祖父ちゃんは死んじゃうのよ・・・

そしてチャグムはタルシュの皇子から
降伏して族国になれと言われる・・・
そうすることが無駄に民を死なせない道とわかっていても、
心無いタルシュの王族に我が国を任せられない・・・と、
チャグムが決断した道は・・・

あまりにも無謀なものでした・・・
ま、死にはしないでしょう、主役ですから!
でも、あまりにも無謀で・・
たくさんの人の祈りがカレを守ってくれるはず・・と信じて、
もう、残りの三巻、一気に読んでしまおうっと!!

きっとバルサが見つけてくれるよね?
そして、新ヨゴ皇国もなんとかなる・・・よね?
でも、敵が大きすぎて・・・光が見えてこないよ・・・・・(涙)



 
   
天と地の守り人 第一部
ロタ王国編




2016/1/15 読了





新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
大海原に身を投じたチャグム皇子を探して欲しい―密かな依頼を受けバルサはかすかな手がかりを追ってチャグムを探す困難な旅へ乗り出していく。刻一刻と迫るタルシュ帝国による侵略の波、ロタ王国の内側に潜む陰謀の影。そして、ゆるやかに巡り来る異界ナユグの春。懸命に探索を続けるバルサは、チャグムを見つけることが出来るのか…。大河物語最終章三部作、いよいよ開幕。




チャグムがジンに託した手紙はちゃんとシュガに届き
チャグムの生死を案じ、バルサに追跡の依頼をした・・・というところから始まります。
新ヨゴでは、皇太子の死を発表、第二皇子を皇太子にし、
その祖父である陸軍大将と、ガカイが帝とすべてを決めることになってしまい、
新ヨゴは、タルシュからの攻撃を防ぐため、
鎖国をすると決意・・・
民から兵を徴集するとこまできてました・・・・

で、タンダも徴集に応じることになるんだけど・・・
またさ、自分勝手な親族の勝手な願いを聞き入れたわけでしょ?
ひどいよぉ・・・
可哀想だよ、タンダが・・・

バルサは、必死でチャグムを追ってます。
タルシュの第二皇子の部下であるヒュウゴと出会い、
チャグムに関する情報を得つつ、
相手が敵なのか味方なのか、
自分を襲ってるのが誰なのかもわからない状況で・・・

ようやく、チャグムと再会・・・
死にかけてましたよ、チャグム・・・・(涙)
よくもここまで信念一つで生きてきたもんだ・・・

ただ、ロタは滅亡間近の新ヨゴに簡単に手を貸してはくれない・・・・
次なる道は、カンバル王国・・・
カンバルとロタと結託させ、北は一枚岩ってとこをタルシュに
見せつけなくちゃいけないんだ!!
気弱なカンバル王の説得、
そして、すでにタルシュの側にたってるカンバル王の側近の存在・・
問題は山積みで、希望の光はかぼそいけど・・・
ナユグの動きも合わせ、きっと大きなうねりになっていくはず!!

それに、もう一人じゃない。
バルサがそばにいてくれてる・・・
頑張れ、チャグム!!
そしてタンダよ、無事でいてくれ・・・(涙)
シュガも、帝の近辺に入り込んでる敵のスパイ相手に、
きっと何かしてくれるはず!!




 
   
天と地の守り人 第二部
カンバル王国編




2016/1/17 読了






新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
再び共に旅することになったバルサとチャグム。かつてバルサに守られて生き延びた幼い少年は、苦難の中で、まぶしい脱皮を遂げていく。バルサの故郷カンバルの、美しくも厳しい自然。すでに王国の奥深くを蝕んでいた陰謀。そして、草兵として、最前線に駆り出されてしまったタンダが気づく異変の前兆―迫り来る危難のなか、道を切り拓こうとする彼らの運命は。狂瀾怒涛の第二部。




バルサとともにカンバルに向かったチャグム。
ロタは、カンバルと同盟を組み、新ヨゴとともに北の守りを固め、
南から攻めてくるタルシュを迎え討ちたい!と考えるんだけど・・

まず、カンバル王にたどり着くまでが大変・・・(汗)
オマケに、タルシュ側と通じていた密通者が・・・
あの人でねぇ・・・
バルサが頼ったあの人だったとは・・
かなりのピンチだったよ。

だけど、賢いチャグムは、自分の存在が
タルシュ側にとっては危機らしいってことに気づき、
カンバルを動かす情報を自分が持ってるんだ!!って考えるわけよ。
そして・・・その情報をもってカンバル王の前へ・・・

なんかさ、泣けてきた。
あんなに皇子なんてイヤだって言ってた子が、
「天の子」として育てられ、人の前に傅くなんてありえないはずなのに、
カンバル王の前で土下座するんだもん・・・・
国を民を救いたい!って思いがここまでさせるなんて・・・・
いつしか、立派な為政者になってるんだよね・・・・

カンバル王も心動かされ、
ロタ王の後押しもあり、同盟を組んでいざ新ヨゴへ!
さぁ、故郷を守れるのか・・・?
父との再会はどうなるんだろう・・・・?
そして、命を賭けて最前線で戦ってるタンダとバルサはどうなるんだろ?
いよいよ終わっちゃうけど、早く読んでしまいたい!!

ナユグの春のせいで、自然の驚異にもさらされそうな感じで、
最大級に盛り上がってしまってます。
できれば誰一人欠けることなく、最後を迎えてほしい・・・




 
   
天と地の守り人 第三部
新ヨゴ皇国編




2016/1/18 読了






新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
ロタとカンバルがうごいた!北の諸国のうねりを背に、瀕死の故国へ帰還するチャグムに父との対決の時が迫る。緒戦の犠牲となったタンダの行方を必死に探し求めるバルサ。大地が揺れ、天変地異が起こるとき、金の鳥が空を舞い、地を這う人々の群れは、ひたすらに生きのびようとする。―十年余りの時をかけて紡ぎだされた大河物語の最終章『天と地の守り人』三部作、ついに完結。




終わってしまった・・・。
でも、うん、これで良かったと思うよ。
それぞれがそれぞれらしい道に進んだと思うもん。

チャグムがロタとカンバルの力を借りて新ヨゴに戻ってきた・・・
しかし、すでにタルシュの攻撃が始まっていて、
たくさんの命が失われている・・・・
穢れのない、殿上人である皇族の人間が、
人を殺め、死体の中を歩いていく姿は・・・・
この国の殿上人を信じる人たちには苦しい景色かもしれない。
でも、誰よりも苦しいのはチャグムで、
それを表に出さずに必死に戦って宮に凱旋したときにゃ・・・
はぁ・・・なんか、凄まじさを感じましたね。

帝は、大きく強くなって戻ってきた我が子を
喜んで受け入れる・・・わけもなく。
穢れた、しかも受け入れがたい話を持って帰ってきたわけで、
早速の対立・・・ですよ。
だけど、気迫あるチャグムの言葉、
迫りくるタルシュと自然の驚異を前にして、
帝は決断をしました・・・
民を避難させる・・・と。
だけど、自らはこの地で命絶えようとも生き方は変えられない・・・と。
そんな風に生きてきた、育てられてきた人にとっては、
違う道は選べないんだろうなぁ・・・

ただ、独りよがりの思いで民を巻き添えにしなかったことは
たたえるべきことで、あとはチャグムに託されたわけで・・・

トロガイも命がけで術を繰り出してくれて、
タルシュの中でもくすぶっていた兄弟間の争いに決着がつき、
北の安全はとりあえず守られました・・・
死にかけていたタンダも、バルサの行動により救われ、
今は一緒に・・・・っていう終わり方だったね。

帝となったチャグムとバルサは、もう二度と会うことはないかもしれない。
だけど、二人はちゃんとつながってる。
もし、再び危機が訪れたら、きっとバルサは立ち上がる。
チャグムだって出来る限りのことをするだろう。
危機なんて訪れないにこしたことはないんだけどね・・・(汗)

壮大な物語でした。
年を重ねたせいか、花鳥風月を愛でるお年頃になり、
そんなとき不意に、何かを感じたりすると、
あぁ、私が知らないだけで、見えないナユグのような世界が
ここにもあるのもしれない・・・なんて考えたりもして、
なんだか、心が豊かになる物語だったな・・・って思ってます。

番外編が残ってます。
また、時間を見つけて読もうと思ってます。




 
   
流れ行く者 守り人短編集




2017/1/29 読了






新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
王の陰謀に巻き込まれ父を殺された少女バルサ。親友の娘である彼女を託され、用心棒に身をやつした男ジグロ。故郷を捨て追っ手から逃れ、流れ行くふたりは、定まった日常の中では生きられぬ様々な境遇の人々と出会う。幼いタンダとの明るい日々、賭事師の老女との出会い、そして、初めて己の命を短槍に託す死闘の一瞬―孤独と哀切と温もりに彩られた、バルサ十代の日々を描く短編集。



「精霊の守り人U」の放送が始まり、
「炎路を行く者」が発売されたので、この短編種も読むことに。
・・・なかなか寝かせちゃったわよ・・・。(笑)

タンダの幼いころと、バルサの幼いころのお話でしたね。
タンダの話は、ちょっとミステリーもあったりして、
真相を知りたくてページを捲ってました。
迷惑をかけた叔父さんでも、タンダにとっては大好きな叔父さんで・・
でも、日ごろの行いって大事だな・・・・
死んだあとの扱いがこんなことになっちゃうんだもん・・・・(涙)

バルサとジグロの旅の話は・・・
ジグロの愛を感じるお話でしたね。
いくら友人に託されたからって、
身分や故郷を捨てて、命がけで生きてくれるなんて・・・
本当にありがたい人だよ・・・。
死ぬ時もきっとバルサが心配だっただろうなぁ・・・
ちょっと命を粗末にしがちなバルサを、
今でも心配そうに見守ってる気がしますね・・。




 
   
炎路を行く者 守り人作品集




2017/1/31 読了






新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
『蒼路の旅人』、『天と地の守り人』で暗躍したタルシュ帝国の密偵、ヒュウゴ。彼は何故、祖国を滅ぼし家族を奪った国に仕えるのか。謎多きヒュウゴの少年時代を描いた「炎路の旅人」。そしてバルサは、養父と共に旅を続けるなか、何故、女用心棒として生きる道を選んだのか。過酷な少女時代を描いた「十五の我には」―やがてチャグム皇子と出会う二人の十代の頃の物語2編。シリーズ最新刊。




「精霊の守り人U」のドラマでも登場してきている、
タルシュの皇子の側近・ヒュウゴのお話がメインです。
この話を読むと、ヒュウゴが好きになる・・・って書いてたけど
本当にそうでした。

どうして、タルシュに滅ぼされた国の生まれのヒュウゴが、
タルシュの皇子の側近になったのか、
とっても不思議だったんだけど、
なるほどなぁ・・・って思いましたね。
位の高い人の子だったのに、いきなり孤児になって、
生きていくために必死な毎日を過ごし、
それでも虚しさを感じながら、
自分が自分らしく生きていく道を模索して進んでいく姿・・・
頼もしくも、切なかったです・・・。

バルサのお話も描かれてるけど、
メインはヒュウゴですわ・・。
ドラマも、ヒュウゴを熱い視線で見守りたくなっちゃってます!(笑)

とってもいいお話です。
是非、ドラマを見てる人には読んでほしい作品です!