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 宇佐美まこと 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。
ほかにもたくさん読んでますが、レビューはいつの日か・・・

愚者の毒 熟れた月





   
愚者の毒




2018/1/3 読了






祥伝社文庫


内容(「BOOK」データベースより)
一九八五年、上野の職安で出会った葉子と希美。互いに後ろ暗い過去を秘めながら、友情を深めてゆく。しかし、希美の紹介で葉子が家政婦として働き出した旧家の主の不審死をきっかけに、過去の因縁が二人に襲いかかる。全ての始まりは一九六五年、筑豊の廃坑集落で仕組まれた、陰惨な殺しだった…。絶望が招いた罪と転落。そして、裁きの形とは?衝撃の傑作!




「砂の器」のような話とは聞いていたけど・・・
それとはちょっと違う話な気がしましたね。

序盤は、ある女性をメインに描くんだけど、
事故で失った妹夫婦の忘れ形見を育てて生きてる女性で、
偶然知り合った人の紹介で家政婦として働く・・・っていう流れで、
このまま幸せになってくれる・・・はずはないよね・・・て
思いながら読んでました。
すると、えっ・・・?っていう展開が訪れ、
突然場面と時間が変わります・・・・

ある男女の幼いころの不遇の時代が描かれ、
第三章では、第一章の不幸がなぜ訪れたのか・・・に繋がっていくわけです。
そっか、アイツがアイツだったか・・・ってつながったときは、
不穏を感じてはいたものの、愕然としたよ・・・
ずっとずっと、見張られていたみたいなもんだもんね・・・(涙)

訪れた幸せをことごとくぶち壊すヤツに鉄槌を!と決心したのに、
それが悲しい不幸を再び呼び起こして・・

最後は、悲しい復讐者の登場で、
でも、それは望まれた死だったのかもしれない・・・って思うと、
どうか、楽になってね・・って思っちゃいました。

かなりドラマチックなお話です。
ドラマ化・・イケるかもしれませんな。



 
   
熟れた月




2018/4/14 読了






光文社


内容(「BOOK」データベースより)
癌で余命半年と宣告されたヤミ金業者のマキ子も、その「田所リース」で働く落ちぶれた取り立て屋の乾も、陸上部のエース阿久津先輩に憧れる高校生の結も、生まれてから車椅子の生活しか知らない身体不自由な博も、彼らの世界は、きっとどこかでつながっている―。底辺で生きる人間たちの業と、人生の不思議な縁を描く、書下ろし長編ミステリー。




宇佐美さんの新作。
「愚者の毒」しか読んだことがなかったので、
いきなりのファンタジーに驚いちゃって・・・
こういう話を書く人なんかな?

人を殺してしまった主婦、息子のためにある言葉を遺す・・・
託された少女、その言葉を伝えられないまま・・
その言葉長い時を越え、意外な人から息子へ届けられる・・・
あの人があの子で・・
最後はあの人とあの人が・・・という、ファンタジーがドドン!
えぇ〜!彼は一体何者だったんだ・・・?
頭の中のハテナを解消できないまま、本を閉じました・・・

うむむ・・・・
人は変われる、命があるなら・・
変わろうという気持ちが大事・・・ってのはわかったけどさ・・
ちょっとスッキリしなかったなぁ・・・

クライマックスの怒涛の「真実」のオンパレード・・・
そうだったのか、アイツがソイツか!とかいう驚きは
まぁ、楽しめましたけど。