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 アンソロジー 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

宝石 ザ ミステリー 3 デッド・オア・アライブ 警官の貌 時の罠
Wonderful Story この部屋で君と みんなの少年探偵団 このミステリーがすごい!
四つの謎
しあわせなミステリー 激動東京五輪1964 「いじめ」をめぐる物語 このミステリーがすごい!
三つの迷宮
捨てる 地を這う捜査 毒殺協奏曲 十年交差点
X'mas stories 所轄 ノスタルジー1972 隠す
黒い結婚 白い結婚 アイ・アム・ア・ヒーロー the novel





   
宝石 ザ ミステリー 3




2014/2/6 読了





内容(「BOOK」データベースより)
ベストセラー作家がみたび集結!!年末恒例のミステリー別冊も第3弾となりました。1冊で短編集2冊分のおもしろさは今年も保証します!




毎回、誉田哲也さんの「姫川玲子シリーズ」の先が知りたくて
買っちゃうんですよね・・・。
ってことで、ここではその感想だけを書いておきます。

「ブルーマーダー」で手柄をあげた姫川。
なんと今回で・・・本庁に復帰です!!
・・・ただ、姫川班は再結成とはなりません。
そんな上手いことにはなりません。(涙)
この復帰には、ある人の尽力がありまして・・・
ほんと、こんな女をそこまで思ってくださり、ありがたいです・・・。(汗)

新たな姫川班で事件を解決・・・・
タイトルの「お裾分け」は、
班長として、部下を手なずけるための・・・ですね。(笑)
ここで出会った数名と、「新・姫川班」を形にしていくのかな?
菊田との先が見込めない今、
「元・姫川班」は難しそうだしねぇ・・・(汗)
ときどき、一人ずつ登場してくるって形になるかな?

あ、アイツだけは神出鬼没なんで、
今回も姫川にまとわりついてましたよ!
・・・・嫌いになれないんだけどね、私は・・・。(笑)

他の作家さんの短編もそれぞれに楽しみましたよ。
東野さんのは、ほんわか話でしたけど、
お雛様のことをいろいろ知ることができて、楽しかったです。



 
   
デッド・オア・アライブ




2014/1/7 読了





内容(「BOOK」データベースより)
テーマはDead or Alive「生死の危機」。2013年9月7日12:00に主要人物が帝国ホテルにいる短編ミステリーを執筆せよ。乱歩賞作家七人が描く「天国と地獄」。




江戸川乱歩賞受賞作家さんたちのアンソロジーです。

乱歩賞受賞パーティが毎年行われる帝国ホテル、
乱歩賞受賞パーティが毎年行われる時期(9月7日12時)に、
話の主要人物がいることを条件に、
全員がいろんなお話を書いておられます。

薬丸岳さんは、「刑事のまなざし」の夏目がメインのお話を・・・
まぁ、夏目らしいお話で・・・

私が一番気に入ったのは、最後の鏑木蓮さんの「終章」ですね。
執念・・・でした。(笑)
よくやった!とも言いたい。

イマイチ・・・って思ったのは、「墓石の呼ぶ声」かな・・・?
先は読めたしね・・。

だけど、概ね、それぞれの作家さんの「色」が出ていて、
「らしい」な・・・と思いながら楽しみましたよ。




 
   
警官の貌




2014/8/26 読了





内容(「BOOK」データベースより)
警視庁捜査三課のベテラン刑事・萩尾秀一はなぜ真犯人は別にいると思ったのか?浅草署留置係の小西逸男が最後の最後に見た光景とは?警視庁通訳捜査官の城正臣と保安課の上月が切り込む犯罪の全貌とは?そして、残酷な犯人への怒りを自制する所轄刑事課の吉川圭一。個人の尊厳と社会の秩序のために、世間は何を求めたのか?警察小説の第一線を走る著者による、新鮮な驚きに満ちた珠玉の短編集。待望の文庫化。




福田和代さんの「星星の火」を読もうとしたら、
どうやらすでに登場したことのあるキャラたちだったようで、
じゃ、その初登場作品を読んでから・・・と思い、
ブックオフで100円で仕入れてまいりました!(笑)

今野敏さん、誉田哲也さん、貫井徳郎さんとの4人の作家の
アンソロジーです。
「警官の貌」っつーくらいですから
どれも主役は「警官」です。

今野敏さんのは、「確証」の続き物・・・ですね。
盗犯係のお話で、いかにも「らしい」お話でした。

誉田哲也さんのは・・・ちょっといろいろビックリした。
まぁ、この留置所係りの人に何かヒミツがあるんだろうとは思ったけど、
まさか、「ユキ」ちゃんが・・・ねぇ?
なるほど・・・
警官が「そっち」って、ダメなんですっけ?
自衛隊がダメでしたっけ?
あ、べつにダメとか、ないんでしたっけ?
よくわからんけど、やっぱ、ヒミツにしないとダメなんですかね・・?
で、そのヒミツを守るためにまた罪を重ねるとは・・・
うむむ・・・でした。

そして福田和代さんのは、「通訳警官」の話。
こういう職の警官もいるんだ!
あたしゃてっきり、外注だけかと思ってたよ・・・
そうね、確かに中国人相手が多いかも・・・だよね・・・。
刑事気質の通訳警官だと、通訳しながら説得とかできて、
便利だよねぇ・・・
うん、存在価値、アリアリだわ!

貫井さんのは・・・・
あまりにも「傷つけ方」がひどくて・・・
この人の今後を思うと、本当につらくなってきます。(涙)
しかも、その犯人の動機ってのがさ・・・
「アレ」がほしいためだけに、
疑われたくなくて、他も傷つけちゃうっていう・・・
うん、命にかかわるほどの怪我ではなくても、
無期懲役くらいはくらわしてやりたい罪ですね!

どれも面白かったです。
実は今野さんの作品以外は、以前違うタイトルで発売されていたようで、
なんか、時間をおいて違うタイトルで再発売とか・・・
なんか、ちょっとあざとい手法だわねぇ・・・と思っちゃいました。(汗)
もし読んだことがあって、そうとは知らずに定価で買ってしまったと想像したら・・・
たぶん、めっちゃ怒るぜ、あたしは!(笑)




 
   
時の罠




2014/8/30 読了





内容(「BOOK」データベースより)
辻村深月、万城目学、湊かなえ、米澤穂信―綺羅、星のごとく輝く人気作家たちによる、“時”をテーマにしたアンソロジー。小学校時代に埋めたタイムカプセルがほどくこじれた関係、配置換えになった「縁結び」の神様の新たな仕事、人類には想像もつかない悠久なる物語…。“時間”が築いたきらびやかな迷宮へ、ようこそ―。




辻村深月さん、万城目学さん、米澤穂信さん、湊かなえさんの
4人によるアンソロジーです。

辻村さんのタイムカプセルのお話は、
「時」に関するテーマのお話より、
そんな先生がいるのか???という驚愕のほうが大きくて・・・
最悪だよ・・・
その事実を途中で知って、教師の夢を捨てなかった息子くん、
すげーっす!
そして、、晴れて教師になり、その教師と同じ学校に勤務するらしい・・
どんな顔して会うんだろ・・・?
そこんとこを見せてほしかったわ。(笑)
この一件で、お父さんも世界が広がって、
まぁ、一周回ってめでたし・・ってことかな?(笑)

万城目さんのは、万城目さんらしいお話。
神様が、「手を下して」くださるお話・・
けっこうアバウトに話が進んで、ダイジェストがはさまったり・・と、
なんか伝わりにくいな・・・と思ってたら・・・
なるほど、そっちね・・というオチ。
うん、こんな神様がちゃんと試験を経て祈りを聞いてくれてるのなら・・・
今度、本気で祈ってみようかな?(笑)

米澤さんのは・・・シュールでわからんかった。
苦手な感じでした・・・。

湊さんのもタイムカプセルの話だったんだけど・・・
切ない話でしたね。
自分を追いつめ、追いつめられ、聞く耳を閉じてしまった主人公・・・
耳だけでなく、視野もだいぶ狭まってたみたいで・・・
卒業してから同窓会まで、ずっとこのことがカレの壁になってたはず。
何をやっても上手くいかない原点だったかもしれない。
ちゃんとあのとき、耳も目も開いていたら・・・
今とは違う自分がいたかもね・・・
でも、誤解が解けて良かった!
これからは違う自分で挑戦できるかもね!
頑張っていただきたいです。

米澤さん以外は楽しく読ませてもらいました。
こういう、当たりはずれがあるのも、
アンソロジーの楽しいところではありますな。




 
   
Wonderful Story




2014/10/23 読了





伊坂幸太郎・大崎梢・木下半太・横関大・貫井徳郎――当代きっての人気作家5人が、「犬」にちなんだペンネームに改名(!?)して夢の競演。犬をテーマにした五つの物語が紡ぎ出された……。
昔話でおなじみの犬もいれば(伊坂幸犬郎「イヌゲンソーゴ」)、地名の由来になった犬もいる(犬崎梢「海に吠える」)。はたまた、悪者が連れてきた犬もいるし(木下半犬「バター好きのヘミングウェイ」)、人のために働く盲導犬や(横関犬「パピーウォーカー」)、やたらと見つめてくる犬も……(貫井ドッグ郎「犬は見ている」)。
個性豊かな犬たちが踊る、前代未聞の小説“ワンソロジー"、ここに登場!




伊坂幸太郎=伊坂幸
大崎梢=崎梢
木下半太=木下半
横関大=横関
貫井徳郎=貫井ドッグ
と、有名作家がちょっと改名して・・・のアンソロジーです。
貫井さんの「無理矢理度」がツボです・・・・(笑)

伊坂さんのは、犬たちがそれぞれの前世の記憶を持ってるんだけど、
それが全部、みんなが聞いたことがある「昔話」で・・・
「おいおい、それって・・」ってツッコミたくなるけど、
それぞれが「前世の記憶」として必死に語るもんだから、
「はいはい・・・・」って感じで。(笑)
最後はなんと、人間もあの「昔話」で復讐を・・・
残りの「2種の動物」はどうやって参加するのか・・・気になる。(笑)

そんな伊坂さんの「おふざけ話」で始まったので、
全部そんなテイストかなぁ・・・って思ってたら、大崎さんのは全然違った。
青春の1ページを切り取った、切ないお話。
ちょっと泣けたよ、あたしゃ・・・
「犬吠埼」って、そういう由来だったんだねぇ・・・
知らなかったわ・・・

木下さんのは、木下さんらしい、ハラハラドキドキの展開。
もー、主人公がすごい決断しちゃうもんだから、
「え?やるの??やめてーっ!!」」ってマジで心配したのに・・・
でも、良かった・・・のか?
お金の行方もそうだし、別れないって選択もそうだし・・・
解決とは言い難いオチでしたな。

横関さんのは、これまた切ない話・・・
でも、犬好きとしては、そんな手段には出てほしくなかった。
さぞかし辛かっただろうなぁ・・・って思えてさ・・・。
それに、「いつか戻ってきてくれる」って待ってるんだろうけど、
それって、「早く役目を終えてほしい」ってことになるわけで、
そうなると、盲導犬のユーザーさんには辛いことなわけで・・
難しいわ・・。

貫井さんのは、「犬に見られてる気がする」って話・・・
考えすぎでしょーに・・・(汗)
まぁ、人間なんて自分の気持ち次第でそんなこともあり得るわけで・・
他のことに置き換えてみれば、ないこともない・・・かな?(笑)

「幸」くくりで「Happy box」ってのも以前に出てるんですよね?
今度読んでみようっと!




 
   
この部屋で君と




2014/11/1 読了





内容(「BOOK」データベースより)
誰かと一緒に暮らすのはきっとすごく楽しくて、すごく面倒だ。「いつかあの人と同じ家に住めたらいいのに」「いずれこの二人暮らしは終わってしまうんだろうか」それぞれに想いを抱えた腐れ縁の恋人たち、趣味の似た女の子同士、傷心の青年と少女、出張先の先輩と後輩、住みついた妖怪と僕…気鋭の作家8名がさまざまなシチュエーションを詰め込んだひとつ屋根の下アンソロジー。




「部屋で誰かと・・」というくくりのアンソロジー。
トップの朝井リョウさんの作品は重たくて、
ちょっとドヨヨーン・・・って気持ちになったんだけど・・・
実は私も、「テラスハウス」の醍醐味は副音声だと思ってたので、
そこは激しく同意しておりました。(笑)

好きだったのは、「隣の空も青い」ですね。
読み始めは感じ悪いなぁ・・・って思ってたけど、
最後は「素敵!!」って思っちゃったし。(笑)
「この部屋で君と」ってくくりなのに、
「ホテルの一室」っていう設定にしたのも面白いな・・って思ったし。
作者・飛鳥井千砂さんのほかの作品も読んでみたくなりました。

あと、「十八階のよく飛ぶ神様」も面白かった。
確かに、ムカデと座敷童のビジュアルだったら、
座敷童を信じるよなぁ・・・(笑)

あとは、「月の砂漠を」も良かったなぁ・・・
三上延さんって「ビブリア」しか読んだことないけど、
すごく情緒的で素敵な作品で、
こういう感じの作品も今後読んでいきたいなって思ってます。




朝井リョウ  それでは二人組を作ってください
飛鳥井千砂  隣の空も青い
越谷オサム  ジャンピングニー
坂木 司  女子的生活
徳永 圭  鳥かごの中身
似鳥 鶏  十八階のよく飛ぶ神様
三上 延  月の沙漠を
吉川トリコ  冷やし中華にマヨネーズ




 
   
みんなの少年探偵団




2014/12/11 読了





内容(「BOOK」データベースより)
怪人二十面相に5人の人気作家が挑む!懐かしくて新しい、傑作ぞろいのオマージュ・アンソロジー!江戸川乱歩生誕120年記念プロジェクト第一弾。




少年探偵団か・・・
全巻読破はしてないんですけど、
小さいころ、何冊かは読みました。

今回参加された作家さんたちは、
本当にこの「少年探偵団シリーズ」を愛してらっしゃるんだな・・・って、
すごく愛情を感じました。
とっても面白かったです!!

万城目さんのは、オチで、なるほど、そうきたか!って感じ。
だけどさ、「吾郎」って名の子はいても、
「小五」っていう名の子はあんまりいないかと・・・(汗)

湊さんのは、現代と「少年探偵団」の時代を重ねていて、
面白かったです!
あまりにもドラマティックで、婆ちゃん、すげー!だよね。(笑)

「東京の探偵たち」と「指数犬」は、
時代を考えると順番が逆かな・・・?って思わなくもないけど、
しかたなかったのかな・・・・?

一番のお気に入りは、最後の「解散二十面相」です!
面白かったーっ!!
長くシリーズ化されたものに絶対突きつけられる問題・・・
「マンネリ化」。
まさか、二十面相が「マンネリ化してねぇ?」って悩んでるとは・・・
もう、着眼点が面白い!!
で、毎度の如く、明智くんが現れて捕まる・・・逃げる・・・なんだけど、
その逃げ方もすごくて!
いやぁ・・・面白かった。

この最後の「解散二十面相」を書いた藤谷治さんお一人で、
次回作「全員少年探偵団」が発売されております。
これも図書館で借りて読もうっと!!




「永遠」 万城目学
「少女探偵団」 湊かなえ
「東京の探偵たち」 小路幸也
「指数犬」 向井湘吾
「解散二十面相」 藤谷治




 
   
このミステリーがすごい!
四つの謎




2015/2/18 読了






宝島社

内容(「BOOK」データベースより)
寝台特急での密室殺人、ピアニストの死の謎、元特撮ヒーローの受難、猛吹雪からの脱出―最強の『このミス』大賞作家、書き下ろし4編!!




これは、「ドラマありき」で作られたのかな・・・?
にしては、統一性のない話だったなぁ・・・
せっかくなら、何か一つテーマを決めるとか、
何か一つ共通点があるとかにしたらよかったのに・・
残念感の多い作品でした。

中山さんは大好きな作家さんなんだけど、
短編だとイマイチ魅力が感じられなかったというか・・・
うーん・・・

最後の海堂さんのは、
クリスティの「オリエント急行殺人事件」に似ているけど、
オマージュ・・・ってことでしょうか?

安生さんのは・・・後味悪し。
乾さんのは、あまり真実味が足りなかったかなぁ・・・?

ドラマは録画してあります。
時間があったら見てみます。




「残されたセンリツ」 中山七里
「黒いパンテル」 乾禄郎
「ダイヤモンドダスト」 安生正
「カシオペアのエンドロール」 海堂尊




 
   
しあわせなミステリー




2015/8/10 読了






宝島社

内容(「BOOK」データベースより)
亭主関白の真逆を体現する男・兜。愛する息子も恐妻も知らない、彼の本当の職業は…殺し屋!?(「BEE」)。故郷の自然と思い出を守りたい。そんな主人公・夏美の前に現れた、不思議な男。彼の正体は…?(「二百十日の風」)。大人気、佐方検事シリーズ最新作。相次ぐ郵便事故に目を留めた佐方は、ありえない秘策で事件を解決する!?(「心を掬う」)。今回の名探偵は…著者人気シリーズ「アゲハ」から飛び出した、ハラマキ捜査官の愛娘・菜月(8歳)(「18番テーブルの幽霊」)。大人気作家オール書き下ろし、“人の死なない”ミステリー。心にしみる、とっておきのアンソロジー。




吉川英梨さんの「ハラマキ」シリーズのスピンオフがあるってんで、
そのアンソロジーを借りてみました。

柚月裕子さんの「心を掬う」は、
佐方シリーズで既読だったんですが、
再読してみて・・・
この4つの話の中で、やっぱり一番好きでした・・・
いい話だよねぇ・・・。

さて、目的の「ハラマキ」シリーズ・・・
娘の菜月ちゃんは、麻希の血を継いでますね・・
もうちょっと大きくなってからも描いてほしいもんです。

伊坂さんの「BEE」は、
人を殺す殺し屋が、スズメバチと対決!って話。
小さいような、大きいような・・・そんな話。(笑)
でも、奥さんの気持ちはわかるかも。
「危ないから業者に任せてよ!」と言いつつ、
「あれ?やってくんないの?」みたいな空気・・・
出しちゃうよね、妻って。(笑)

中山さんのは、たいていいつも他の作品のキャラが出てきたりするけど、
今作は全然出てきません。
しかも、ファンタジー・・・?
かまいたち・・・・聞くけどさ・・・・
後半の「風」はまぁ、台風だからって納得できるけど、
前半の「風」は、完全にファンタジーだよね・・・?
いい話ではあるものの、ちょっとスッキリしない話でした。

どれも楽しく、さくっ!と読めました。
文庫版では「ほっこりミステリー」と改題されてます。
うん、ほっこり・・・って言葉、合ってるかも・・・ですね。



「BEE」 伊坂幸太郎
「二百十日の風」 中山七里
「心を掬う」 柚月裕子
「18番テーブルの幽霊」 吉川英梨




 
   
激動東京五輪1964




2015/10/8 読了






講談社

内容(「BOOK」データベースより)
昭和三十九年十月―。オリンピックに沸く東京を舞台に、ミステリーの最前線を走る七人の思惑が交錯する。激動の昭和史をひもとく競作シリーズが開幕。究極のアンソロジー、全編書き下ろし!!




1964年の東京オリンピックを「括り」にしたアンソロジー。
全編書き下ろしの、贅沢な一冊です!

個人的には、井上夢人さんの「予行演習」が楽しかった。
オリンピック間近!ってことで、きっと子供たちは
ワクワクが止まらない!!って思い込んでましたけど、
そうじゃなく、自分たちの世界で普通に楽しんでるんだな・・・と。
んでもって、オチ、「っていう・・・」っていう。(笑)
しかも、「あなたのことですやーん!!」な大オチ。
最後の最後までしっかり楽しめました。

堂場さんの「号外」は、ハラハラしました・・・・
一世一代の「号外」・・・
二度とないかもしれない「オリンピック」と同じように、
二度とないかもしれない、大きすぎるネタ・・・
しかし・・・っていう・・・・

今野さんの「アリバイ」は、何とも・・・
パラレルな話は基本的に好きではないんだけど・・・
そんなアリバイ・・あり??って感じでした。

最後の東山さんの「陽のあたる場所」は、
ま、いわゆる「夢オチ」なわけですが・・
恐ろしい想いをして・・・・ではなく、
幸せな気持ちで逝けるのなら・・・
それに越したことはないかな・・・・と。
・・・悲しすぎるけど・・・

サクサクっ!!と読める作品ばかり。
ただ、1964年は生まれる前で、
当時のことを細かに描かれても実感はわかず…って感じでした。



「不適切な排除」 大沢在昌
「あなたについてゆく」 藤田宜永
「号外」 堂場瞬一
「予行演習(リハーサル)」 井上夢人
「アリバイ」 今野 敏
「連環」 月村了衛
「陽のあたる場所」 東山彰良




 
   
「いじめ」をめぐる物語




2015/10/29 読了






朝日新聞出版

内容(「BOOK」データベースより)
荻原浩「サークルゲーム」―中学二年生を担任する矢村琥代。彼女のクラスではいじめが起きているようなのだが…。小田雅久仁「明滅」―祖父の死をきつかけに地元に帰った私は、同級生と蛍を見に行ったあの日を思い出す。越谷オサム「20センチ先には」―クラスメイトからいじめられている僕の前に、現れた「悪魔」が見せる光景とは。辻村深月「早穂とゆかり」―小学校の同級生だった二人。早穂は、塾経営者として成功したゆかりを取材することになり…。中島さなえ「メントール」―由美子と志乃は歌劇団のトップ女優を目指す親友同士だったのだが、やがて…。学校で、職場で、ネット空間で…いじめと関わったことがない人、いますか?いま、この世の中に蔓延する空気を切り取った5つの短編小説。




まさに、「いじめ」が題材のお話・・・

荻原さんの「サークルゲーム」は・・・
ちょっと空気が読めない、だけど正義感あふれる先生が主人公。
オチは読めたよね・・・
イジメられてた人間が、解放されると「する側」になっちゃう・・っていう・・。
痛みや苦しみを知ってるのに、どうして・・・?って気になるんだけど、
そんな簡単なもんじゃないんだろうね・・・。
だから、悪質化する前に気づいてあげられてよかったかも。
・・・ってか、我が子のこともちゃんと見ててあげてね!

「明滅」は・・・
こういうこと、大多数の人が経験してると思う。
友達がイジメを受けてて、だけど火の粉をかぶるのが怖くて、
距離を置いてしまう・・・
結果、大事なものを失ってしまうんだけど・・・
そんなことになってしまったとしても、
あのとき、自分に何が出来たんだろう・・・って考えちゃうよね。
すべきことはわかってるのに・・・

「20センチ先には」は・・・
なかなかのシュールな作品。(汗)
走馬灯か・・・確かに生きてる時間が短いと、
走馬灯が足りないかも・・・(笑)
で、自分が死んだ「先」を見ることになるんだけど・・
その先にあったのは・・・
ま、そうだわな・・っていう・・。(汗)
後悔しても遅いんだよお・・・。

辻村さんの「早穂とゆかり」は、
まさに、加害者と被害者の心情の違い・・・だよね。
ま、早穂目線で描かれる序盤では、
そんなに「イジメ」ってほどのことはなかったんじゃ・・?って思うんだけど、
ゆかりの方からすると、いろいろと心に残ってる・・・
でも、成功した今、それすらも想い出にできるようになったのに、
治りかけた傷をえぐるようなことを、早穂がしてしまったんだ・・・
で、自分の「今」を全部使って、ゆかりは早穂に見せつける・・・
そして早穂は、見せつけられた「今」と「過去」に、
めっためたにやられてしまうわけだ・・・。
いやぁ・・・女って、暴力に訴えない分、
違う意味で怖い生き物だよな・・・(汗)

「メントール」は、歌劇団の女性たちの話。
お互いを意識して、尊敬して、独占したくて・・・
そんな想いがすれ違い・・・の結果だよね。
でも、その先の大事故が予想できるようなこと、
やっちゃいかんですよ・・。
男役の人は巻き込まれ事故・・・だよなぁ・・・(汗)

題材が題材なんで、読後感は重たいです。(汗)
でも、それぞれの作家さんの色がちゃんと出ていて、
いろんな表現のイジメ問題を読ませてもらいました。
やっぱ、やる方は軽い気持ちでも、
やられた方は深く傷つくってこと、ちゃんとわからないとダメだね・・・。





「サークルゲーム」 荻原浩
「明滅」 小田雅久仁
「20センチ先には」 越谷オサム
「早穂とゆかり」 辻村深月
「メントール」 中島さなえ




 
   
このミステリーがすごい!
三つの迷宮




2015/11/9 読了






宝島社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
密室で大学教授が突然死を遂げた。果たして単なる病死なのか(喜多喜久「リケジョ探偵の謎解きラボ」)。海上で殺害されたデベロッパー企業の社長は、周囲の誰からも恨まれていた(中山七里「ポセイドンの罰」)。父親が連れ帰ってきた少年が、“冬”のない温かな家庭に影を落とす(降田天「冬、来たる」)。人気『このミステリーがすごい!』大賞作家3名の手による、書き下ろしミステリー・アンソロジー!




昨年もTBSで年末に放送されたSPドラマの原作「四つの謎」に続く、
第二弾・・・ってとこかな?
今作も今年の年末にSPドラマとして放送されます。

喜多喜久さんの「リケジョ探偵の謎解きラボ」は、
保険会社の調査員がある「死」に疑問を持ち、
知り合いのリケジョとともに真相を暴く!って話だけど、
まぁ、キャラが面白いので楽しめたかな?

中山さんの「ポセイドンの罰」は・・・完全に話が読めてましたよね。
最初から、最後まで・・・
ま、「死んでも当然のヤツ」だったんで、
この結末に不満はないけど・・・
でも、憎いヤツを死に至らしめるために、
仲間を死なせてしまうのは・・・切ない話だったよねぇ・・・

降田天さんの「冬、来たる」は、
「冬」の正体はあやふやで終わってしまったけど、
その「あやふや」からくるすれ違いと、
「あやふや」からくる、仲直り・・・で、
全体的に雰囲気が好きな感じでした。
でもなぁ・・・やっぱり夫婦になった以上、
いろんなこと、ちゃんと話し合っておきたいな・・・って思った。
誤解したまま生きるのは、辛いよ・・。
死んでしまって知っちゃうなんて、切ないやん・・・?

ってことで、いろんな味が楽しめるアンソロジーでした。





「リケジョ探偵の謎解きラボ」 喜多喜久
「ポセイドンの罰」 中山七里
「冬、来たる」 降田天



 
   
捨てる

アミの会(仮)



2015/12/1 読了






文芸春秋

内容(「BOOK」データベースより)
読んでみたくありませんか?9つの「捨てる」物語。人気女性作家が初競演!書き下ろし短編集。




「アミの会(仮)」という著者名になってまして・・・
なんか、内輪だけで楽しんでらっしゃる感が否めないんだけど・・・
ま、いっか!(笑)

「捨てる」という括りのアンソロジー。
物だけでなく、人や想いなんかも対象となったお話たちです。

私が好きだったのは、「幸せのお手本」かな?
お祖母ちゃんたちみたいな夫婦になりたい・・・って思ってたのに、
実は・・・っていう、切なさ満点だったんだけど、
その思いに縛られていた主人公が、真実を知ったことで、
変わるきっかけになるわけだから、良かったかな・・・と。
・・・その結果、血を見ましたけどね・・・・。(汗)

あと、最後の柴田さんの「花子さん〜」の話。
微笑ましくも、ミステリー&サスペンスで、
短編なのに見事な作りだったと思います。
まさかねぇ・・・って感じで。

まだ見ぬ作家さんたちを知るキッカケにもなるアンソロジーという本。
この本に限っては、やっぱり好きで読んでる作家さんの作品が
好きだなぁ・・・って思っちゃいましたねぇ・・・





「箱の中身は」 大崎梢
「蜜腺」 松村妃呂美
「捨ててもらっていいですか?」 福田和代
「forget me not」 篠田真由美
「四つの掌編」 光原百合
「お守り」 新津きよみ
「ババ抜き」 永嶋恵美
「幸せのお手本」 近藤史恵
「花子さんと、捨てられた白い花の冒険」 柴田よしき



 
   
地を這う捜査




2016/1/10 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
女性の変死体が、密室で見つかった。“第二捜査官”の異名をとる神村の推理は…(安東能明「密室の戦犯」)。「女を捜してほしい」暴力団の若頭補佐が頼み込んできた。刑事の米沢は札束を受け取り…(深町秋生「卑怯者の流儀」)。―悪事を隠蔽しようとする者、嗅覚と執念でそれを追う者。混沌とした世界の中で、思いも寄らぬ真実が焙り出される。注目の作家たちが紡ぎだす、警察小説傑作集。




安東能明さん以外の5人の作家さんは
全部好きな作家さんで、
本屋でこのアンソロジーを見つけたときは、
「わー!贅沢なラインナップ!」ってワクワクしながら購入しました。

一番好きだったのは葉真中さんの「洞の奥」ですね。
何度も読みをひっくり返されまして、
最後は、わー・・・そうだったんや・・・っていう。
あと、河合さんの「また会おう」も好き。
最初から奥さんの娘さんの存在については勘付いてましたけど、
まさか、あの人もとは・・・
哀しいやら、何とやら・・・っていう気持ちですわ。

佐藤さんの「交通鑑識官」は、
こういう刑事さんに担当してもらえて良かったねぇ・・って思ったよ。
普通の事故として処理されてたら、
過去の問題行動で勝手に思い込まれてたもんなぁ・・・
日明さんの「山の中の犬」は、
愛犬家としては、「勝手にそんな高カロリーなものをあげないで!」って
思いつつ読んでました。(笑)
最終的に苦手を克服してくれて良かったよ・・・

深町さんの「卑怯者の流儀」は、
深町さんらしいハードボイルドな感じと、
男の一途な思いを感じましたな・・・。
安東さんの「密室の戦犯」は、以前書かれた作品とつながってるようで、
その作品を読んでみたいな・・・・って思いました。

本当に豪華な作品たち・・・
堪能いたしました!





「密室の戦犯」 安東能明
「また会おう」 河合莞爾
「交通鑑識官」 佐藤青南
「山の中の犬」 日明恩
「洞の奥」 葉真中顕
「卑怯者の流儀」 深町秋生



 
   
毒殺協奏曲

アミの会(仮)



2016/7/14 読了






原書房

内容(「BOOK」データベースより)
致死量に詳しすぎる女、正統派の毒殺、ネットで知り合った女、身近すぎる毒、毒より恐ろしい偶然…サスペンスから本格まで、一冊に閉じ込めたバラエティ豊かな毒物語集。




アミの会(仮)、再び!ですね。
今回は男性作家さんも参戦し、
より豪華なラインナップとなっております!
毒に関わる殺しという括りで、それぞれに展開するお話・・・

「罪を認めてください」は、
愛猫家だけでなく、ペットを飼ってる人からすると、
なんやコイツ!!って話です。
読みながらムカムカしたわ!!

「ナザル」は、なんか怖かったなぁ・・・
子供って、本当に怖いよ・・
悪いことってわかっててやってるのかわからんし・・・(汗)

「吹雪の朝」は、なんか変な話・・・
だけど、確かに「致死量」の意味を知ってるかってのは
興味深かったかも・・。
覚えておこう。
・・・何のために?(笑)

どれも面白く読んだけど、
最後の方はイマイチだったかなぁ・・・?(汗)
ま、好き嫌いがあると思いますし、
いろんなテイストのお話が読めるので、
ときにはこういうのもいいですよね!





「伴奏者」 永嶋恵美
「猫は毒殺に関与しない」 柴田よしき
「罪を認めてください」 新津きよみ
「劇的な幕切れ」 有栖川有栖
「ナザル」 松村比呂美
「吹雪の朝」 小林泰三
「完璧な蒐集」 篠田真由美
「三人の女の物語」 光原百合




 
   
十年交差点




2016/10/18 読了






新潮文庫nex

内容(「BOOK」データベースより)
「10年」。それだけをテーマに五人の人気作家が自由に物語をつむいだら、泣けて、震えて、心が躍る、こんなに贅沢な短編集ができました!時間を跳び超える機械を手に入れた男の、数奇な運命を描く物語。戦慄の結末に背筋が凍るミステリー。そして、河童と猿の大合戦に超興奮の時代ファンタジー、などなど全五作。それぞれの個性がカラフルにきらめく、読みごたえ満点のアンソロジー。




「十年」という括りで5人の作家が紡いだ作品集です。
最後の畑中さんだけは素っ頓狂な時代物で、(笑)
個人的にコレだけ異色・・・・でしたね。
他の4つは、どれも面白かったです。

「地球に磔にされた男」は、冒頭から文系女にはキツい理系モノで・・
読んでて頭痛くなるわ!!って思ったものの、
スイッチを押してからは楽しく読めました。
幸せってなんだ?人生ってなんだ・・?ってことよね。
失った「枠」に入り込んだ結末だけど、
今度はしっかり生きてほしいもんです。

「白紙」は・・・後味悪かった!
浅はかといえばそうかもしれん、
でも、この場合、こうしちゃうだろうなぁ、私も・・・
ただ、熟練の教師ならもうちょっと違う見方をしたかも・・と
思わなくもない。
家族を捨てて一人で生きていくか、
家族とともに・・・か。
背中を押してしまったこと間違いないわけで、
こりゃ引きずるな・・・(涙)

「ひとつ、ふたつ」は、苦しい話だったね。
その身にならないとわからないし、
同じ境遇だからって、簡単じゃないんだね・・・。
目に見える障害と、見えない障害、
抱えた人にとっては、大きいも小さいもない。
だけど、受け入れて乗り越えて、幸せを掴む人はたくさんいる。
明るい結末でホッとしました・・・・。

「君が忘れたとしても」は、最後に号泣してしまった。
姉の忘れ形見を近くで見守り、育ててきた妹・・
5歳の可愛い甥っ子の存在はとても大きかったんだね。
だけど、義兄の再婚話で、大きく変わっていく関係・・・
新しい母になる人の気持ちもわからんではないからねぇ・・
でも、最後にさ、甥っ子と再会できてさ・・・
そんな風に思っててくれたんだ・・・ってことがね、
泣けて泣けて・・・
この叔母さんと同世代だからかな、泣けたわ・・。

どれも面白く、あっという間に読めました。
超有名作家ではない人たちなので、
構成をみると地味感が漂ってますけど、
オススメですよ!





「地球に磔にされた男」 中田永一
「白紙」 白河三兎
「ひとつ、ふたつ」 岡崎琢磨
「君が忘れたとしても」 原田ひ香
「一つ足りない」 畠中恵



 
   
X'mas stories




2016/11/20 読了






新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
もう枕元にサンタは来ないけど、この物語がクリスマスをもっと特別な一日にしてくれる―。六人の人気作家が腕を競って描いた六つの奇跡。自分がこの世に誕生した日を意識し続けるOL、イブに何の期待も抱いていない司法浪人生、そして、華やいだ東京の街にタイムスリップしてしまった武士…!ささやかな贈り物に、自分へのご褒美に。冬の夜に煌めくクリスマス・アンソロジー。




朝井さんのと、伊坂さんのは、他の作品で既読でした・・
ちゃんと見て買わないとダメだなぁ・・・(汗)

どのお話も当然、クリスマスに絡めた作品ですね。
個人的には白河さんのがほのぼのとして良かったかな・・・?
是非、ママ側の気持ちも聞いてみたい。
息子の頑張り、フリーターの一大決心は伝わったけど、
ママはどう思ってるのかなぁ・・?ってね。
だって・・・頼りないもん・・(汗)

三浦しをんさんのは、「らしい」話でしたね。
この手の話は多々あるけど、
実際、あの時代の人が現代に来たら・・
もっとパニクって話にならん気もするんだけどね・・・
無事に帰れたのかどうか・・・
違う時代に飛んでいってないといいな・・・と願います。(笑)

「きみに伝えたくて」は・・・
なんか、苦しかったなぁ・・
だって、死んだカレ、ずっとカノジョのそばにいるわけでしょ?
犯罪に巻き込まれるよ!危ないよ!って教えてくれたのはいいけど、
これからもずっと見守ってるよ・・・っていう、
ホラー的な意味合いの方が大きくて、
怖いわ・・・って気がしちゃいました。

アンソロジーは気楽に読めるので、いいもんですな。





「逆算」 朝井リョウ
「きみに伝えたくて」 あさのあつこ
「一人では無理がある」 伊坂幸太郎
「柊と太陽」 恩田陸
「子の心、サンタ知らず」 白河三兎
「荒野の果てに」 三浦しをん


 
   
所轄




2016/12/12 読了






角川文庫

内容(「BOOK」データベースより)
東池袋署管内で発見された女性の白骨死体。娘が逮捕されたが…(「黄昏」)。警視庁から沖縄県警に移動した与座哲郎は、県人との対応に戸惑いもあり…(「ストレンジャー」)。佐方貞人検事は、米崎西署で逮捕した覚醒剤所持事件に疑問を持ち始め―(「恨みを刻む」)。西成署管内で、ネットに投稿されたビデオクリップのDJが病院に担ぎ込まれ…(「オレキバ」)。臨海署管内で強盗致傷事件が発生。昔の事件とリンクして―(「みぎわ」)。沖縄、大阪、東京など各所轄を舞台にした傑作警察小説アンソロジー。




所轄が舞台の警察小説のアンソロジーです。
渡辺さんは初見ですけど、他の作家さんは好きな方ばかりだし、
薬丸さんは、夏目シリーズだし、
柚月さんは、佐方シリーズだし、
今野さんは、安積班シリーズだし・・・
とっても豪華なアンソロジーでした!!

「黄昏」は、夏目シリーズらしい切なさがありましたね・・・
共依存の母子か・・・
トランクの中の遺体とどんな気持ちで生きてきたのか・・・

「ストレンジャー」もきっと何かのシリーズものなんでしょうけど、
お初の作家さんのため、そこんところはわかりませんが、
でも楽しめました。

「恨みを刻む」は、まだ佐方が検事だったころ・・
しかも、まだ若い頃のお話ですね。
あんな小さいことに引っかかるなんて・・・
どんだけ注意深く調書を読んでるか・・・ってことよね・・・
もしもの時は、こういう人に担当してほしいです。

「オレキバ」は、ちょっと場面がちょいちょい変わるのと、
登場人物が掴みにくいのもあって、イマイチ・・・だったかな?
短編なんだから、もうちょっと簡潔でいいと思うんだけど・・・

「みぎわ」は、安積班を楽しむ話でした・・・
事件・・・というより、安積の考え・生き方がちゃんと部下に伝わって、
その部下がまたその部下に伝えて・・・っていう・・
安積も若い頃に先輩から学んだことがちゃんと伝わってて、
なんだか、いい関係性だなぁ・・・って思えましたね。

お得なアンソロジーです。おすすめです!





「黄昏」 薬丸岳
「ストレンジャー」 渡辺裕之
「恨みを刻む」 柚月裕子
「オレキバ」 呉勝浩
「みぎわ」 今野敏



 
   
ノスタルジー1972




2017/2/18 読了






講談社

内容(「BOOK」データベースより)
あの頃の未来は、どんなだった?現在の根っこはここにある。近くて遠い、日本の原風景を描いた、豪華執筆陣による6つの物語。




1972年か・・・
私はまだ2歳ですが・・・
なんだか、懐かしいですな・・。

個人的に、幼い頃に沖縄に住んでいたので、
早見さんのお話はじんわり来ました・・。
未だに何も解決できてないってことだもんなぁ・・・
あれから45年もたつのに・・。

好きだったのは、朝倉さんの作品ですね。
どういう立場なのか、全然掴めなくて、
どういうことだろ・・・?って読んでたんだけど、
最後はすごく心が温かくなって・・・。
一昔前の日本は、こういう温かい人がたくさんいたよなぁ・・・
ほんと、見つけてもらえてよかったな・・・って思いました。

堂場さんのは、山崎豊子さんの作品を思い出させましたね・・。
短編だけど、ゾクゾクしちゃました・・・。
掴みたいネタ・・・だけど一線を越えるということ・・・。
いやぁ・・・・踏みとどまって良かったね・・・
でもさ、その人ととの未来、「アリ」かなぁ・・?
なんか、いろいろ面倒くさそうなんだけど・・。(汗)

重松さんのは、最後で考えさせられたね・・・。
姑の認知症に振り回された母が、最期は・・・だもの。
だけど、それでも温かさを感じる話でした。
悲愴感より、温かさ・・・です。
あの年の秋があったから・・・かもしれないね。
いろいろ考えさせられました。

この時代を知らない人でも楽しめるはずです。





中島京子  「川端康成が死んだ日」
早見和真  「永遠!チェンジ・ザ・ワールド」
朝倉かすみ  「空中楼閣」
堂場瞬一  「あるタブー」
重松清 「あの年の秋」
皆川博子  「新宿薔薇戦争」



 
   
隠す

アミの会(仮)



2017/3/15 読了






文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
あなたが隠したいものは、なんですか?机の中に、記憶の中に、人生のどこかに…「隠す」をテーマに描かれる、11の不穏で切実な人間ドラマ。




「アミの会(仮)」のアンソロジーです。
今作もいろいろあって楽しめました!

どれも「大事なことを隠している」人たちの話で、
「骨になるまで」は、「そうきたか・・・・」って感じだったね。
そんな偶然ある?って気もするけど、
それこそ、最後に会わせてもらえた幸運だと祖母は感じたのかも。
でもね・・・残される人たちの気持ちも考えてほしいよね・・。

「甘い生活」は、後味悪い話ではあるけど・・
こういう女は本当に迷惑だわねー!
人のものだから欲しくなる・・・ってヤツ、いるもんなー!
最悪やわ・・

「誰にも言えない」は、ちょっといい話で。
相手が外国人だからこその想いのすれ違い・・・でね。
いい話だけど、ちょっとクセがあって、そこはイマイチかも・・・(汗)

「撫桜亭奇譚」は・・・恐ろしいオヤジの話だわ。
そんな「遺産」、残されたくないわ!!
目印に桜を植えてるのなら、回収すればいいのに・・
待ってる家族がいるのに・・・(涙)

どれも面白かったですよ!
また、次回作をお待ちしてます!!






柴田よしき 「理由」
永嶋恵美 「自宅警備員の憂鬱」
松尾由美 「誰にも言えない」
福田和代 「撫桜亭奇譚」
新津きよみ 「骨になるまで」
光原百合 「アリババと四十の死体」
「まだ折れていない剣」
大崎梢 「バースデイブーケをあなたに」
近藤史恵 「甘い生活」
松村比呂美 「水彩画」
加納朋子 「少年少女秘密基地」
篠田真由美 「心残り」




 
   
黒い結婚 白い結婚




2017/4/13 読了






講談社

内容(「BOOK」データベースより)
7人が競作!男と女の不思議なかたち。墓場か、楽園か。




黒と白、両面から読める作りになっております。
個人的に、悪い知らせから先に知りたいタイプなんで、
「黒い結婚」から読みました。(笑)

いやぁ・・・
どれもこれも、結婚したくなくなるっつーか・・・
結婚って、絶対しなくちゃいかんもんでもないよね・・・って
自分に言い聞かせたくなるような、そんな話ばっかり。(汗)
「かっぱーん」なんてもう、目を覚ませーっ!!だもん。
「愛の結晶」は、女の身からすると、男だって・・・って気にはなる。
産んでみたいって男の人もいそうな気もするけどね・・・
「家猫」は、それぞれの立場で描かれてて、
ひゃー・・・って感じでしたね・・・。
自分しか見えてないって怖いっす。
そんなヤツはやっぱ、結婚不適合者な気がしますね・・。

白い結婚は・・・何とも穏やかに読めました・・・
「いつか、二人で。」は隠された「ヒミツ」に早々に気づいたので、
そんな風に迎えにきてくれたら・・・って思ったりもした。
「ダーリンは女装家」は、性別なんて関係なく、
人として大好きな二人だもん、いいじゃん・・って思ったよ。
認知症の母とのシーンは苦しくなったけど、
二人には幸せになってほしいですね。
「シュークリーム」は、「いいとこどり」の相手の男性に
ちょっと考えさせられちゃった女性の話で、
まぁ、いわゆるマリッジブルー・・・ですな。
相手を思ってちゃんと動ける人だもの、
いい人だよ、うん。

絶対黒を先に読んで、白で癒されてください。
逆だと、読後感が悪くなりそうですよ・・・




〈黒い結婚篇〉
窪美澄 「水際の金魚」
深沢潮 「かっぱーん」
木原音瀬 「愛の結晶」
中島京子 「家猫」

〈白い結婚篇〉
成田名璃子 「いつか、二人で。」
森美樹  「ダーリンは女装家」
瀧羽麻子 「シュークリーム」




 
   
アイ・アム・ア・ヒーロー
the novel




2017/4/






小学館文庫

内容(「BOOK」データベースより)
シリーズ累計八百万部突破大人気コミックス『アイアムアヒーロー』(花沢健吾・著)の映画化を記念して執筆された小説集。豪華執筆陣によるゾンビ小説が待望の文庫化。背筋も凍る恐怖と戦慄の物語が全6編。




読書予定








朝井リョウ
中山七里
藤野可織
下村敦史
葉真中顕
佐藤友哉・島本理生