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 海外 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

その女 アレックス 死のドレスを花婿に わたしを離さないで





   
その女 アレックス

作:ピエール・ルメートル




2015/2/24 読了






文春文庫

内容(「BOOK」データベースより)
おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが…しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。イギリス推理作家協会賞受賞作。




評判がすごいですよね。
私、個人的に翻訳モノは得意ではなくて、
だけど、英語は読めないので仕方なくスティーブン・キングだけは
読んでいる・・・っていう程度なんですけど、
この作品はあんまり世間が騒ぐから、
読んで見る価値があるのかなぁ・・・って思って、
正月の高揚した気分の中、買ってみたものの、
積読状態で・・・
でも、そろそろ読むべし!と手に取ってみました・・。


うん。評判通りの面白さ。

まず、女性が誘拐されます。
んでもって、恐ろしい目にあいます。
その描写がほんと、怖いんです!
・・・性的なものではないのでご安心を。
いや、ある意味、それ以上におぞましい展開に・・・

しかし、彼女は何とか自力で脱出します。
良かった・・・

・・・・っていう、展開が第一部。
そのあと、第二部、第三部、と続くのですが・・・
第二部の展開は、第一部の途中からなんとなく匂ってきてるので、
ほほぉ・・・って感じなんだけど、
第三部がねぇ・・・

彼女がなぜそんな・・・っていう・・・
いかん・・・
ホント、帯に書いてある通り、何も言えねーんすよ、この話!

是非、読んでみてほしい一作です。
ただ、文字が小さいのよーっ!!
慣れるまで、結構な時間がかかったよ・・・(汗)
でも、アレックス、警察、と、短いスパンで視点が変わり、
「今日はこの辺でやめておこう」って本を置かせてくれないんですよ。
上手いなぁ・・・って思っちゃいました。

あとね・・・どうやらこの作品はシリーズ物の第2作らしいんですが、
その前の話がちょいちょい織り込まれてきていて、
「知らんがな」ってところが多々あります。
なので、第一作も同時に発売すべきですよ、文春さん!!
せっかくなら、個性的な刑事さんの過去をちゃんと知ってから、
今作を読みたかったですよ・・・

とはいえ、かなり楽しませてもらいました。
まさか、こんな気持ちで本を閉じることになるとは・・・・
第一部の時点では想像もできませんでしたよ!(笑)




 
   
死のドレスを花婿に

作:ピエール・ルメートル




2015/12/14 読了






文春文庫

内容(「BOOK」データベースより)
ソフィーの目の前に転がる男児の無残な死体。ああ、私はついに人を殺してしまった。幸福だった彼女の破滅が始まったのは数年前。記憶にない奇行を繰り返し、彼女はおぞましい汚名を着て、底辺に転落したのだ…。ベストセラー『その女アレックス』の原点。あなたの心を凍らせる衝撃と恐怖の傑作サスペンス。




「その女、アレックス」より前に書かれた作品。
冒頭から、無意識に殺人を繰り返してしまい
困惑しながら逃げ惑う女性・ソフィーが描かれていきます。

この時点で・・・
「誰かに仕組まれてんじゃね?」って思ってた私にすると・・・
この展開は「やっぱりね・・・」なもので・・・。(汗)
でも、動機が見えてこないので、
一体何を考えてるんだ・・?という得体の知れなさは続いていき・・・


ネタバレです。


フランツの動機は、そういうことだったのね・・・と納得いったものの、
結末は結構あっさりと流されて行った感じがしちゃうんですよねぇ・・・。
まぁ、楽しんで読んだ部分もありますけど、
読み疲れちゃったな・・・。
「その女、アレックス」ほどの衝撃もありませんでしたしね。

あと・・・やっぱ、翻訳モノは苦手だな・・・。
どうしても文章が堅くなってるっていうか・・・
作者本人の言葉や表現が伝わってない気がしてさぁ・・・
英語ができない以上、翻訳に頼るしかないのですが・・・・。(涙)

でも、またこの人の作品は読みますけどね。



 
   
わたしを離さないで

作:カズオ・イシグロ




2016/1/11 読了





ハヤカワepi文庫

内容(「BOOK」データベースより)
優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく―全読書人の魂を揺さぶる、ブッカー賞作家の新たなる代表作。




まもなくドラマ化・・・ってことで、先に原作を読むことにしました。

読んでみて・・・
やっぱ私は翻訳モノが苦手だな・・・ってこと。
直訳文みたいな、言い回しに気の利いてない部分が気になるし、
説明が多くて、まどろっこしくて、改行も少なくて、
苦手な文章でしたわ・・・。(汗)

内容ついては・・・
何を語っても「肝」の部分に触れないわけにはいかず、
触れちゃうと、未読の人に申し訳ないので書けません。(笑)
ま、とはいえ、かなり最初の段階で「提供者」って言葉が出てくるので、
あぁ、そういうことかなぁ・・・?って予想はつくんですけどね。

私は、この「施設」のことを、
「7seeds」というマンガの夏のAチームの育った環境に似てるかなぁ?と。
(知らない方、すんません)
ま、あそこまでひどくはないけど、
周囲から断絶された環境で幼い子供たちが育てられてる部分が、
似てるな・・・って思いつつ読んでました。

果たして、これは「守られてる」のか、「隔離されてる」のか・・・?
それは読み進めるとともに見えてきますし、
当の本人たち、囲ってきた人たち、そして読み手によって捉え方は違うかも。

まぁ、この世界観は十分に堪能できたものの、
ミステリーを読み続けている者としては、
明確な「答え」を知りたくなっちゃうクセがありまして、
「提供」って具体的にどういうこと?とか、
「介護人」ってどんな仕事?とか、
詳しい部分は描かれていないのでちょいとスッキリしないというか・・
そこは肝ではないんだろうから、気にしちゃいかんのかもしれんけどね・・・

これを、舞台を日本にしてTBSにてドラマ化されます。
どんな風になるのかなぁ・・・?
この「肝」部分を早い段階で明かすのか、
それとも無茶に引っ張るのか・・・?
それ次第ではかなり見てるのが辛くなるかもね・・・。