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 福田和代 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。
リンクしていないモノは、おいおい感想を記載していきます。

怪物 オーディンの鴉 ZONE TOKYO BLACKOUT
タワーリング 星星の火 バベル 特殊警備隊ブラックホーク
ゼロデイ ハイ・アラート 天空の救命室 緑衣のメトセラ
バー・スクウェアの邂逅 火災調査官 広域警察特殊捜査班 BUG 最終兵器は女王様
空に咲く恋





   
怪物



2013/4/22 読了





内容(「BOOK」データベースより)
定年を間近に控えた刑事、香西には“死”の匂いを嗅ぎとる不思議な能力があった。その力を手掛かりに不審な失踪事件を調べるうち、彼はゴミ処理施設で働く青年、真崎に辿り着く。「処理場で人間の身体くらい溶かせる」とこともなげに言う真崎。端正な顔立ちのこの男が事件の犯人なのか。二人の息詰まる攻防戦が幕を開ける―。正義と悪の概念が根底から覆される!著者渾身の長編ミステリー。




「死の匂い」とくに殺された匂いを嗅ぎ取る能力を持つ刑事と、
ゴミ処理施設で働く青年・・・
そして、刑事はあの女性の「罪」を葬るために、
「怪物」に飲み込まれていく・・という話。

いやぁ・・・こんな処理機械、あったらすごいね。
死体までも「なかったこと」にしてしまうなんて・・・
連続殺人にはもってこいの施設ですやんか・・・

しかし、罪を問うつもりで近づいていってたのに、
いつしかその罪に手を染めていくとは・・・
青年、そしてこの機械の存在が「怪物」だから・・・だろうね。
ううむ・・・
だとしても・・・ダメだよねぇ、踏み出しちゃ・・・(汗)



 
   
オーディンの鴉




2013/11/30 読了





内容(「BOOK」データベースより)
閣僚入り間近の国会議員・矢島が謎の自殺を遂げた。真相を追う東京地検特捜部の湯浅は、矢島の詳細な個人情報がネット上で晒されていた事実を掴み、匿名の人間による悪意に慄きつつ捜査を進める。しかし、彼の元にも差出人不明の封筒が届き始め…。




「オーディンの鴉」って、どういう意味だ・・・?と思いつつ読み始めました。

オーディンとは北欧神話の最高神。
肩にフギンとムニンと名付けられた鴉が二羽止まっていて、
世界中を跳び回って情報を集めてくるので、
オーディンは世界中の情報を得ることができる・・・

つまり・・・ネット社会の怖さを痛感させられるお話です。
あらゆる情報が「手に入れようと思えば手に入る」という現代。
その情報を「悪意」を持って利用すると・・・
こういうことになっていくよね・・・

読んでる途中から、部下ちゃんの身が案じられて・・・
絶対この人、殺されるわ・・・と思ってたら、案の定・・・。(涙)
こりゃ、身内に敵側のヤツがいるな・・・と思ってたら、案の定・・

最後は、そのネットを利用して、家族を守ろうとしていた主人公。
そこにある「善意」に期待したわけだよね・・・。
ネット社会は、そもそもが「善意」を前提にしていると思う。
良識や品位、善意を信じて、我々は簡単に個人情報をさらしている。
それがどれだけ危険なことか・・・
ううう・・・・怖いな、怖いな・・・・
うん、怖い。(汗)



 
   
ZONE





2014/1/15 読了





守りたい、この街と人を。私たちは《仕事》から逃げない 本年度、最高の警察小説 東京都江東区豊洲は、日本全体が少子化と人口減に悩まされる中、空前の人口増と再開発に沸き立つ。工場移転により開かれた広大な商業・住宅地に、人口8万人から20万人へと急成長する都市が立ち現れてくる。そこで明らかになってくる日本の歪みと希望。 新たに設置された豊洲署生活安全課の刑事・岩倉梓のもとに持ち込まれてくる《児童ネグレクト》《貧困老人の孤独死》《震災詐欺》――。 本格派が描く、新世代警察小説。



「豊洲」ってのにかなり執着されてる本の作り・・・(笑)
あんな地図とか歴史まで細かに記載されてるんだもん、
ビックリしちゃったよ。(汗)
べつに、それがなくても十分物語は楽しめるんだが・・・。

生活安全課のお話なんで、大きな事件ではありませんし、
それが後々ある事件に繋がる・・ってこともない。
ただ、そこで懸命に生きる人たちと寄り添う女刑事の話です。

まわりにたくさん転がっていそうな案件ばかり・・・
そんな人たちの苦しみにちゃんと向き合っていく姿には
好感が持てますね。

タイトルの「ZONE」は、「地域」という意味で、
新しくできた豊洲が「地域」から「街」へと変わっていく・・
そんな場所で、女刑事は住民に寄り添って
ともに成長していく・・って感じですかね。

大きな出来事はないけど、しみじみと読ませる一作です。
続編・・アリかな?



 
   
TOKYO BLACKOUT




2014/7/30 読了





内容(「BOOK」データベースより)
8月24日午後4時、東都電力熊谷支社の鉄塔保守要員一名殺害。午後7時、信濃幹線の鉄塔爆破。午後9時、東北連系線の鉄塔にヘリが衝突、倒壊。さらに鹿島火力発電所・新佐原間の鉄塔倒壊―しかしこれは、真夏の東京が遭遇した悪夢の、まだ序章に過ぎなかった!暗躍する犯人たち、そして深刻なトラブルに必死に立ち向かう市井の人々の姿を鮮やかに描破した著者渾身の雄編。




東京が大停電に!・・・と、直訳すれば、そんなお話。(笑)

でもね、これのすごいところは・・・
単行本として発行されたのが2008年なんだけど、
「東北で大地震が起こり・・」とか、「輪番停電をやる・・」とか、
予言か?ってくらいの始まりなんです。
思わず、あれ?地震後に書かれたものか?って思うくらい。
文庫化されたのは地震後で、文庫版にはあとがきが追加されています。
著者も少なからず複雑な気持ちがおありでしょうからね・・・

でも、本筋は地震には関係していません。
テロにより、電波塔が爆破されたり、システムに異常が起こったり・・で
東京の電気が危うくなっていくんです。

犯人は一体・・・?
動機は・・・?と警察が動く中、
「あって当たり前」と思ってた電気を何とか復旧させようと
奮闘する人たちが描かれています。

これを、あの大地震後の計画停電を経験する前に読んでいたら・・
きっと、違う捉え方だったと思う。
実際に起こり得ること・・・として読むと、
臨場感や危機感がバシバシ伝わってきます。

犯人の動機は利己的なもので、
それこそ、何の罪もない人たちが命の危険にさらされることになるわけで、
共感なんてできないけど・・・・
真っ暗だからこそ見えるモノを・・・という思いは、
きっと「カレ」に伝わっただろうなぁ・・って思えて、
ちょっとしみじみしつつ・・・

真夏の停電は、絶対やめていただきたい!!と、
エアコンの効いた涼しい部屋で読了し、しみじみ思いました。(笑)
面白かったです!




 
   
タワーリング




2014/8/9 読了





内容(「BOOK」データベースより)
ウインドシア六本木―建築技術の粋を集め、最新のセキュリティと防災システムを備えた地上50階、地下5階の超高層ビル。まるでひとつの街のようなこの巨大ビルが何者らかに乗っ取られた!犯人たちは、最上階に住むビル会社の社長を人質にとり、ビル全体を封鎖する。脱出なるか、救出は可能か。犯人グループと閉じ込められた人々の運命が交錯する、迫真のクライシス・ノヴェル。




舞台は六本木ヒルズ・・・ですね。(笑)
東京にでっかいビルが出来て、そこでエレベーター事故が起こって・・っていう、
あ、六本木ヒルズだな、こりゃ・・・と想像できちゃうわけですが・・・

その巨大ビルがジャックされた!
人質は社長、身代金は5億・・・
さぁ、どうなる!!という話。

こんだけ大きなビルを制御するのは大変だと思うの。
いくら管理センターを制圧したとしても、
ビル内に何千人もの人が残ってるわけで、
ちょーっと現実的にどうなの・・?って気はしましたが・・・

火災だの爆弾だの毒ガスだの・・・
実際はフェイクだったとしても、ビル内に残された人たちは
もう、パニックの連続だっただろうさ・・・と思ってしまいます。

で、最後は見事に犯人たちは消えさるんだけど・・・
「ボス」の正体が明らかになってビックリ・・・って展開ですね。
あんな「他人事」風を装ってたのに・・・
ズルイ!!ってのが感想。(笑)
パラパラと読み返してみると、確かにそんな匂いはさせてましたけど、
まさか・・・でしたよ。

最後はなんかいい話になっちゃって・・・
誰も裁かれない・・・わけですかね?
うーむ・・・こんな人騒がせなことしておいて・・
いいのか、それで?って気がしてならん。(汗)




 
   
星星の火




2014/8/27 読了





内容(「BOOK」データベースより)
警視庁保安課の刑事・上月千里と、警視庁通訳センターで中国語を操る通訳捜査官・城正臣。独身寮で同室だったふたりが、違法パチスロ店を摘発するため東京・池袋の雑居ビルに向かう。容疑者の中国人を逮捕して取調べると、日本で勢力を伸ばしている「竜生九子」という在日中国人組織の存在が明らかになる。城が独自のネットワークを使い捜査を始めると、城の妻子が何者かに拉致された―。「本流」にして「異端」新しい警察小説の幕開け!




福田さんがフェイスブックで「シリーズ化」とおっしゃってました。
決定です!

通訳捜査官の城と、刑事の上月がメインのお話。
この城って男、妻に捨てられ、
一人で5歳になる娘を育ててるんだけど・・・
この嫁・凛子ってのが、窮地に陥ると城を頼ってくるという、
何とも憎たらしい女でして・・
で、今回もフラリとやってきたかと思ったら、
ストーカーの相談をしにきやがって、
で、その流れで・・・娘・ホノカとともに拉致されちゃって!!
城、単独で捜査しまくり!!な展開です。
ってことで、城が主役・・・かな?

でも、凛子のストーカーは、
上月が追ってる中国人犯罪につながっておりまして、
何とも複雑化していくわけですが・・・

最後は人情モノとなりまして、
冒頭のプロローグとつながっていくわけです・・・
今現在、中国人による犯罪は減ることはなく、
だけど、マジメに働いてる人も実際にちゃんといるわけで・・
いろいろと考えさせられましたよ。

で・・・凛子はどうなったんだ?
またふら・・・・っと出ていくのかな?
ま、城が納得してるんなら、他人がどーこーいうことではないけど・・
娘ちゃんが可哀想なことにならんことだけを考えてほしいですな。




 
   
バベル




2014/10/4 読了





内容(「BOOK」データベースより)
201×年、ごく近い未来の日本―。突然感染爆発が始まった新型ウイルス『バベル』。猛威に対抗すべく日本政府は「長城」を建設、感染者と非感染者を隔離する政策をとったが―。福田和代が放つ、本格バイオクライシスノベル。




感染すると急性脳炎になり、言語分野を冒され、言葉を失う・・
急速に感染していく「バベルウィルス」・・
政府が取った策は、感染者と非感染者を「長城」と呼ばれる壁で
断絶するというもので・・・

これ、最近読んだ神永学さんの「革命のリベリオン」に似てまして・・
あ、こっちの方が先に書かれてるんだけどね。
こういう状況になったら、こんな風になっちゃうんだなぁ・・・って
考えてしまったよ・・

ここだけ聞くと、非感染者が感染者を隔離するというひどい策に思えるけど、
感染者からすると、迫害されたり、仕事がなかったり、住むところもない・・と、
非常に生きにくい現状だったため、
ありがたい策でもあったわけよ。
言葉を失った人も、それなりの生産活動をして生きていたし、
人にうつす罪悪感から解放されるわけだから、
だいぶ気も楽になるわけで・・・

だけど、それだけでは済まなかったんだ。
感染して娘を失ったある要人の暴走が密かに始まっていて・・・

この物語は、「隔離が成った日」を境に「Before」と「After」に分かれて
交互に描かれて行きます。
そして、話が進むにつれて、疾走感が増していきます。
誰しもが「生きていく」ための行動・・・
無茶苦茶な部分もありはしますが、
そこんとこはさておけるくらいのテンポの良さです!(笑)

最後の章では・・・
後に訪れる「Another」が描かれています。
最後の最後で気持ちが楽になりました・・・
どんな危機に陥っても、人類はきっと乗り越えていける・・って
信じたくなる最後でございました・・・。

この病原体は、人類から「言葉」を奪いました。
だけど、人間って、言葉だけで通じてるわけじゃないよね。
大切な人の気持ちを慮ることは、
何も言葉を使わないとできないわけじゃない。
そんなことも改めて感じさせてもらった作品でした。




 
   
特殊警備隊 ブラックホーク




2014/10/9 読了





内容(「BOOK」データベースより)
VIP専門の警備チームに配属された元プロボクサーの最上。彼がそこで見た現実とは?不条理に敢然と立ち向かう者を圧倒的なスケールで描く、爽快感溢れる長編小説。。




近未来、犯罪の悪質化、凶器の危険度が増した中、
警護に力を入れなくてはいけない状況になっている・・・って話で、
特にVIP専門の警護をする人たちのお話なんだけど・・・

4章からなり、それぞれに「対象」を守るんだけど、
イマイチ登場人物に魅力を感じないというか・・・
あんまりハマりこめなかったなぁ・・・

主人公には「過去」があるんだけど、
その「過去」がテロリストと関係があって・・って流れになってるんだけど、
それも、なんかイマイチ・・・
最後はその相手との戦い!って感じになっていくんだけど、
ちょっとあっけないっていうか・・

それでも、主人公以外のキャラもちゃんと描かれてるので、
続編もアリなのか・・・?って気もしなくはないけど・・・
個人的には、どっちでもいいです。(汗)




 
   
ゼロデイ




2015/4/11 読了






幻冬舎

内容(「BOOK」データベースより)
警視庁の犯罪情報管理システムが、テロリストによって破壊された。警視庁公安第五課の寒川誠警部補は、警察庁から配属された新米エリート刑事の丹野隼人と共に捜査にあたる。そんな時、五人の大手企業幹部たちに、テロリスト集団から脅迫状が届く。信頼も友情もなく、犯した罪の鎖のみで繋がっている彼らは、警察に届け出すこともできない。そして、一人は行方不明になり、もう一人は拉致される。治安が悪化する日本に誕生した本格テロリスト集団“クーガ”に、警察はいかに立ち向かうのか―?緊迫の長編ミステリー!




何も考えずに読んでいたら・・・
これ、「特殊警護隊ブラックホーク」の続編・・・
いや、エピソード・ゼロのような作品だったんですな。
先に読んでてよかった・・・
でも、後に読んでも面白かったかも。
最近、「標的と改題されて文庫化されたのは、
この新刊に合わせて・・・だったのかな?
それにしても、福田さんは改題して文庫化することが多くて、
知らずに文庫を買って、「これ、読んだことあるやん・・・」ってことがあるので、
辞めてほしいですぅ・・・・(涙)

ブラックホークのような民間の警護団体が
拳銃などを扱ってもいいという法案が可決される前のお話・・・
「クーガ」という組織が出てきた時点で、「あれ・・・?」って思ったのよね。
聞いたことがあるぞ・・?ってね。

このクーガが、あるものを手に入れるために動き出し・・
その狙われた人たちも「悪」で、その「悪」には「悪」がさらに・・・っていう、
誰を信じたらいいんですか!っていう状態なのさ。

とにかく、「魔術師」のマギという青年が、すべてにおいてすごくてさ・・・
敵わないわ、この子には・・・
まさか、そんなところに盗聴器を仕込むとはねぇ・・・(汗)
狙い狙われ、殺し殺され・・・・
まさか、この人が・・・?ってこともあったりして・・・

最終的に、またもスッキリしない終わり方で・・・
また続くんだろうなぁ・・・
とはいえ、前作よりは読みやすかったかな?
マギやユーリ、ニードルなど、個性的なキャラを、
私はいつもの「脳内画像変換」しつつ読んでおりました。
そうねぇ・・・マギのイメージは、あの子かなぁ・・・?なんてね。(笑)
ドラマか映画化しそうな予感・・・・




 
   
ハイ・アラート




2015/4/23 読了






徳間文庫

内容(「BOOK」データベースより)
宵闇の新宿。雑踏に色とりどりの風船が浮かび、大音響とともに爆発した!「十二神将」を名乗る爆弾テロリストの、それが東京への宣戦布告だった。さらに浅草寺、六本木ヒルズ、新丸ビルを襲撃後、突如、犯人は企業へと標的を変えた。「怒れる神々」と称する犯人の「怒り」はどこまで拡大するのか。東京が騒然とする中、一人のペルー国家警察テロ対策本部捜査官が新神戸駅に降り立った…。!




爆弾テロリストが世間を騒がせているとき、
ペルーから、知り合いを探しに来た男性の手伝いをする男・・
調べていくうち、爆弾テロリストとつながっていく・・・という、
構成としては、ありがちなお話・・・。

しかし、「自己アピール」とか、「やり場のない不満」を、
そんな形で世間にぶつけるなんて・・・
ほんと、浅はかすぎてムカつきますな。

軽い気持ちで始めたことが、
取り返しのつかないことになってしまったとき、
自分を責めるのではなく、
他者に責任を転嫁して復讐を目論む・・・
そこも納得いかん。
しかも、またも罪のない人を巻き込んでしまうかもしれないことを
やってしまおうとするところがねぇ・・・

ってことで、最後まで「何やってんか・・」な気持ちをぬぐえず、
結末に何の感情もわかなかった私。(汗)
一方で、知り合いを探しに来たペルーの警察官と
気持ちが通じ合っちゃった主人公は、
「コンビ組もうぜ!!」と言ってましたけど・・・
ま、きっと戻ってくることはないだろうなぁ・・・・(笑)




 
   
天空の救命室




2015/7/7 読了






徳間書店

内容(「BOOK」データベースより)
愛知県・小牧基地にある航空機動衛生隊。医官として医療チームを率いる内村彰吾は、ちょっと頼りなげに見えるのが玉に瑕。そんな周囲の視線を本人もわかっていた。が、任務となれば話は別だ。大型輸送機に積み込まれた“空飛ぶICU”を使って、緊急を要する患者を遠隔地の医療機関へ送り込む。機内で起こる緊急事態。限られた時間。襲いかかるプレッシャー。医療チームと輸送機の機長が連携プレーで、預かった命を守る!頭は冷たく心は熱く!空自のプロたちを描く「命をつなぐ」物語。




自衛隊を扱った話ということと、
表紙のデザインから・・
かなり「有川浩」臭を感じる今作。(汗)

実際に自衛隊に存在する航空機動衛生隊。
そこに勤務する医師=医官と、周囲の人を描いたお話で、
実際に活動してらっしゃる人たちを扱うお話なので、
へぇ・・・・って思ったり、知らなかったなぁ・・・って感心したり・・・

ただ、最後の「海外での誘拐」ってのは、実際にはないでしょう。(笑)
ちょっとエンターテインメントを入れてきましたよ・・・って感じ?
まぁ・・・・エンタメとしてはいいんだけど、
できれば、もうちょっと違う形で成長してほしかったかな・・・と。

そういったせいか、ちょっと全体的に浅く感じてしまいました。
もっと深く実情を描いてから・・・の、エンタメだといいんだけど、
エンタメがリアルをジャマしちゃったかな・・・と。

成長した主人公、
そしてその周りの人たちの出逢いなどなど描かれていまして、
そこまで描いたのなら、続きを描いてくれないと困りますよ!(笑)
期待して待ちたいと思います。




 
   
緑衣のメトセラ




2016/4/27 読了






集英社

内容(「BOOK」データベースより)
都内にある高級老人ホーム「メゾンメトセラ」。ガンの発生率が高いという噂を幼馴染みの千足から聞き、フリーライターの小暮アキは興味を抱く。併設される不破病院では、ガンの最新研究が進められていた。そんな中、不破病院でアルバイトを始めた千足が、不慮の死を遂げた。特殊なウイルスに院内感染したためだというが―。旧約聖書に登場するアダムの子孫「メトセラ」は、969歳まで生きた。その名を冠する「メゾンメトセラ」には、人類の未来を左右する重大な秘密が隠されていた。人間は、今もなお、進化の過程にいる。それは、理想郷への道程か。悪夢への誘いか。怒涛のサイエンス・ミステリー!




福田さんの最新刊は・・・
なんとも言えない結末で・・・・

ガン患者の死が多い病院・・??
興味を持ったフリーライターは、調べ始めることで
あることを知ることになるわけですが・・・・


ネタバレです。


この病院で研究されていたものは、
確かに理想的な生物・・・かもしれない。
今後研究を進めて、「緑」ではなく、普通の肌色でも
その機能が果たせる体になればいいのにね・・とか、
そんなことを考えてしまいました。
まだ、まだ途中の研究だったのに・・・
純粋に研究している医者と、
そこに関わる諸々の雑事を引き受けている医者とでは、
理想論が違ってくるのも当然なわけで・・・

で、どんなふうに落とすのか・・・?と読んでみたら・・・
飛んでいきましたよ。(汗)
えーっ!!な結末。
そんなん、仕込んでたんすか!!
いつの間に??
いやぁ・・・急にファンタジー感が出てきちゃって、
ひゅーっ・・・と冷めてしまったわ。(笑)

もっとちゃんとした医療サスペンスかなぁ・・・?って思ってたので、
拍子抜けしたのが事実ですな。



 
   
バー・スクウェアの邂逅




2016/5/1 読了






創元推理文庫

内容(「BOOK」データベースより)
大阪府警薬物対策課の刑事・三田はあるきっかけで、バー『スクウェア』の謎めいたバーテンダー「名無しのリュウ」と、店の常連で元ボクサーの宇多島に出会う。三田は度々店を訪れるようになるが、彼が追う薬物絡みの事件の陰にリュウたちが見え隠れし始め…。『スクウェア』を舞台に繰り広げられる、友情と駆け引き。一癖ある男たちの活躍を鮮やかに描く、連作ミステリ第1弾。




またやられたよ、福田さんには。
これ、以前発売した単行本の「スクウェア」の改題文庫版なんですよ。
知りませんがな。
そりゃ、タイトルが重なってはいるさ。
でもさ、わからんじゃないか!!
こうやって改題して文庫化って、ほんと紛らわしいからやめてほしい!
どうしてもやりたいなら、わかりやすいとこに明記してほしい!
福田さんの作品は嫌いじゃないけど、
この手に何度か騙されてるんで、嫌いになりそうやわ!!

ってことで・・・
救いなのは、「スクウェア」が未読だったってこと。
でも・・・いまいち乗れなかったなぁ・・・・

短編集なんだけど、
なんか、カッコつけた雰囲気漂う作品なんだよねぇ・・
あと、字が小さい!
文庫なのに、ちょっと値段が高い!
・・・ゆえに、図書館で借りることにしたんだけど。
全体的に印象は良くない作品でした。

バー・スクウェアのマスター・リュウの正体はわからないまま、
次作へ続く・・・みたいですけど、
もう、次は読まなくてもいいかなぁ・・・って思ってます。




 
   
火災調査官




2016/10/31 読了






東京創元社

内容(「BOOK」データベースより)
放火現場には必ず、ダ・ヴィンチの模写絵が残されていた。火に魅せられた火災調査官と、正義感あふれるポンプ車小隊長。ふたりが追う、連続放火事件の謎。緻密な取材と圧倒的なリーダビリティで描く、新境地にして渾身の長編ミステリ。




よく、火事の報道で、消防士とは違う格好して
バインダーを持った人が映りますけど・・・
あの人たちですかね、火災調査官って?
確かに、なぜ火災が起こったのか・・・
ちゃんと調べて今後に生かしてほしいですもんね。
消防局の中には、「火を消す」「命を救う」という仕事をしてる人だけでは
ないんだなぁ・・・としみじみ。

さて、そんな火災調査官がメインのお話・・・
だけど、まぁー主人公の東って男が変わりもので。(汗)
でも、内容からして、ここまで偏屈に作る必要あったのか?って気がした。
ちょっとは愛すべき部分がないとねぇ・・・(滝汗)

時限発火装置による放火事件が発生。
現場の残された絵画・・・絵画の中の文字・・
そして連続して起こる同様の事件・・・
一体真相は・・・?って話なんだけど・・・

東が、警察バリに捜査します。(笑)
危険すぎるし、警察は何をやってんねん!って状況です。
ここまで首をツッコまれると、
普通は上から禁止命令が出そうなもんですが、
厄介者風に扱われてるのに、特に行動制限はかからず・・
うーむ・・・この人の立ち位置、イマイチわからず・・(汗)

そんなこんなで、真相に近づく東、
すると当然、巻き込まれていく・・・っていう展開でしたね。

犯人は途中から「怪しい」って思ってたので、
やっぱりか・・・って思ったけど、
何故今なのか?とか、いろいろと疑問は残ったかなぁ・・?
とはいえ、最後まで引きつけられていたので、
楽しめたんだと思います。



 
   
広域警察特殊捜査班 BUG




2017/1/2 読了






新潮社

内容(「BOOK」データベースより)
560人が死亡した航空機事故の犯人として収監されたハッカーの能力は、国家権力をも凌駕した。命と引き換えに、国家間の犯罪を捜査する「広域警察」の極秘捜査班に加わることに。老数学者の身辺をハッキングするうち、自らの冤罪事件のからくりが見えてきて…。闇をはらむ権力との闘いが、いま始まる!ジェットコースター・サスペンス長編。




10代の少年が、560人も死亡させた航空機事故を
管制塔をハッキングして起こした!ってんで収監され、
死刑判決を受けた・・・なんて、すごい話で・・・
しかも、冤罪ってんだから、辛すぎるやないか!
やってない罪で10代の少年が刑務所に・・しかも死刑判決・・なんて。
「誰かにハメられた」わけですが・・・
刑務所内で自分に何ができるわけもなく・・・
日々、近づく刑務官の足音にビクついて暮らすわけで・・
精神が持たんわ!!

そんなとき、「特赦」でシャバに出ることになった陸。
「水城陸」は死刑執行されて死んだことにされ、
新しい名前をもらって、警察のある「特務」につくことになったわけです。
ハッカーとしての腕を見込まれて・・・らしいけど、
そこには違う思惑があったわけで・・・

もう、冤罪は晴らせるのか?誰がそんなことをしたのか?
それだけが知りたくて読み進めたようなもんです。
父は自分がしでかした事件の直後に自殺し、
母は行方知れず・・
誰も味方がいないまま、外界とコンタクトを取る手段もとりあげられ、
シャバに出たけど、刑務所にいるのと同じような環境で・・・

でも、出ちまえばこっちのもん!ってのが、ハッカーですよね。
いろんな手で情報を収集したり、
ある重要人物とコンタクトをとるのに成功。
そして、自分の事件との関わり、真相を掴んでいくわけですが・・・

なんか、怖いねぇ・・・
重要な機関そのものが情報を操作していたら、
もう、一般ピーポーには何もできないっすもん。
よくやりましたよ。
でも・・・失った10年は戻ってこないわけで・・
ただただ、お母さんと幸せな再会が出来ることを祈るのみ・・・だわね。

で、「死んだこと」になってるのは覆せないのなら・・・
このまま仕事を続けるのなら・・・
続編、アリっすかね?
ちょっと期待しつつ待ってみましょう。




 
   
S&S探偵事務所
最終兵器は女王様




2017/3/16 読了






祥伝社

内容(「BOOK」データベースより)
“第一次世界サイバー戦争”を回避させた功労者のはずの二人―元防衛省サイバー防衛隊の出原しのぶと元警視庁サイバー捜査員のスモモこと東條桃花は、起訴こそ免れたものの、違法性を問われ、職場を去るしかなかった。その二人が転職したのはなんとIT探偵。超一流のハッカーとの自負があったものの、持ち込まれるのは浮気調査や迷い犬捜しなど非ITのものばかり。二人の愛称から「S&S IT探偵事務所」と名付けた事務所名も“エス・アンド・シット”と呼ばれる始末。それでもコツコツ、厄介な案件と格闘するうちに、闇に葬られかけていた二十年前のある重大事件が再び動き出し…。




何の気なしに借りてみましたけど、
「サイバー・コマンドー」とやらの続編だった。(汗)
まぁ、読んでないとダメってことはないけど、
なんで今探偵事務所をやってるのか?ってとことか、
過去の人間関係とかも描かれてますので、
やっぱ、読んでおいたほうが良かったな・・って思ってます。
・・・あとで読みます。

元防衛省勤務のしのぶと、元警察官のスモモ。
SとSの、IT専門の探偵事務所ってことらしい。
冒頭の事件はITに関係ないけど、
新たな出会いを描く・・ってことで必要な回。
そのあとは、ちょこちょことしたITがらみの事件を解決、
全体に流れる「スモモの両親失踪事件」は、
最後のお話で解決・・・と。
・・・行方は知れないままだけど。

ってことで、きっと続編はあるでしょう。
気楽に読める話ですし、楽しめましたし。
何より、出てくるキャラが全員しっかりしてるがいいですね。
みんないい人だし。
・・若干疑った人もいれば、気持ち悪いヤツもいるけど。(笑)

で・・・タイトルの「女王様」ってスモモのことかな?
でも、別に最終兵器ってほどでもない気はするけども・・




 
   
空に咲く恋




2017/8/4 読了






文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
女性に触れると呼吸困難に陥る重度の女性アレルギー(おばあちゃん世代なら大丈夫)の三輪由紀。実家の花火屋を継げというプレッシャーから逃れるため放浪の旅に出た。ある日、由紀は交通事故に遭遇。そこで出会ったのは、清倉花火店の跡取り娘清倉ぼたん。なぜかぼたんに対してだけは女性アレルギーが出ず、親近感を抱く。二人の距離は徐々に縮まるが、何と彼女に対してもアレルギーが発症してしまう。おまけにぼたんにアプローチするライバルも出現。さらにせっかく帰った実家では、家出に激怒していた父親に邪魔者扱いされる始末…。由紀は花火師として独り立ちできるのか?恋のゆくえは?



花火師、山古志・・・っていうと、
現在BSプレミアムで再放送されてる朝ドラ「こころ」を思い出しますね。
花火師の長男として生まれたものの、
重度の女性アレルギーで人生に絶望し、
逃げだした若者が主人公の話です。

結構重度な病状で・・・
可哀想ではあるけど、ヘタレすぎて好きになれない主人公ですね。
第二部から花火師として生きていくって決めるんだけど、
その割に、第一部であんなに世話になった山古志の人との交流が
ほとんどなくなっちゃってるのもどうかと思うし・・・

花火については詳しく書かれてるけど、
人間関係としてはちょっと浅いていうか、
イマイチな感じがしました。

日本の花火が世界に広がっていく・・・ってのは、
誇らしくもうれしい話ではありましたけどね。