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 原田ひ香 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

復讐屋 成海慶介の事件簿 失踪.com 東京ロンダリング ラジオ・ガガガ
ランチ酒





   
復讐屋 成海慶介の事件簿




2016/7/23 読了






双葉社

内容(「BOOK」データベースより)
男に騙され、会社も辞める羽目になってしまった神戸美菜代は、凄腕の復讐屋がいるという噂を聞きつけ、その男、成海慶介の事務所を訪ねる。が、イケメンでオレ様の成海に足元を見られ、けんもほろろに追い払われてしまう。諦めきれない美菜代は弟子入りを志願、押しかけ秘書として成海の事務所で働きだす。




お初の作家さんです。
かなりヘビーなタイトルなのに、ポップな装丁で、
読みやすそうだな・・・って思って借りてみました。

うん、とても読みやすかった。

好きな男に裏切られ、会社にもいられなくなり、
全てを失った!!と復讐を決意した美菜代。
人から聞いた「復讐屋」の成海のもとを訪れる・・・ってとこから
物語は始まります。


ネタバレです。


簡単に言うと、積極的復讐の話ではありません。
ちょこっと策を講じたりはするけど、
基本、「復讐の先にあなたの幸せはあるのか?」っていうスタンスです。
それは、成海の過去に関わってるんだけど・・・

母が復讐心から起こした不幸な事件を目の当たりにして、
復讐に憑りつかれた人の手助けをしてる・・・って感じかな?
復讐して、そのあと、あなたはどうするの?幸せなの?って
直接ではなく、間接的に問いかける・・
自ら気づかせ、立ち直らせる・・・って感じ。

美菜代の復讐も、危うく単独行動に出かけるけど、
成海のもとでまなんできたことや、
成海の行動により思いとどまってましたし・・・
めでたしな結末でした。

続編があってもいいな・・・
二人の関係も気になるし。
しかし、着手金100万か・・・高いな・・(汗)




 
   
失踪.com




2016/11/3 読了






集英社

内容(「BOOK」データベースより)
事故物件に住み部屋をロンダリング(浄化)する人材を斡旋する相場不動産。ある時から、なぜかその関係者が次々と相場不動産を離れていく。背後に妨害工作の動きを察知し、調査を始めた仙道は、とある事実を突き止める。相場と共に、巨大勢力と戦おうと立ち上がった仙道が決断したこととは…。




これ・・・「東京ロンダリング」という作品の続編・・なんですね。
うーむ・・・先に「東京ロンダリング」を読みたかった・・
でも、図書館でこっちが先にきちゃって・・・
で、あとがきで「前作を読んでなくても大丈夫」って書いてあったので、
読んでみました。

・・・でも、やっぱ、先に読んでおいた方が良かったと思う。
何かしら意味ありげな二人が出来て、
あんなことがあったけど、もう一度・・なんて話になって、
なんのこっちゃ・・・?って感じだったもん。

事故物件に一時的に住んで、説明責任を回避する・・・っていう、
不動産屋・大家側にはいい話で、
借りる側にしてみたら、そんな一か月くらい誰かが住んだことで
なかったことにされても・・・って気はしなくない。(汗)
やっぱ、いつまでの説明してほしいし、安くしてほしい・・・・

そんな事故物件に住まざるを得ない人、
勧める人、保持してる人・・・
いろいろと描きつつ、不穏な空気を感じさせる作り・・・
最終的に、なるほど、そういうことか・・・って感じだったし、
「事故物件に住むこと」という意味を、
ちょっと変えられてしまった気もしました。
人によっては、受け入れ方も考え方も違うんですな・・・

是非、前作も読んでみようっと。




 
   
東京ロンダリング




2016/10/5 読了






集英社

内容(「BOOK」データベースより)
内田りさ子、32歳。訳あって夫と離婚し、戻る家をなくした彼女は、都内の事故物件を一か月ごとに転々とするという、一風変わった仕事を始める。人付き合いを煩わしく思い、孤独で無気力な日々を過ごすりさ子だったが、身一つで移り住んだ先々で出会う人人とのやりとりが、次第に彼女の心を溶かしてゆく―。東京の賃貸物件をロンダリング“浄化”する女性の、心温まる人生再生の物語。




「失踪.com」の前作。
やっぱ、コレを先に読んでからのほうが、「失踪.com」は楽しめると思う。
「ロンダリング」っていうこととか、
「りさ子」っていう一人の女性を通して見えてくるものっていうのを
分かった上で読んだほうが、次作は楽しめると思う。
惜しいことしたわ・・・
やっぱ、順番って大事・・・。(涙)

離婚後、「ロンダリング」を生業として生きている女性。
根無し草・・・ですよね。
戻るところも行くところもない、
わずか数カ月で移動する日々・・
人と関わらず、痕跡も残さず・・・
こんな生き方してたら、いつか病みそうだよ・・・・(涙)
でも、働かずして金が入り、住むところに困らないわけで・・
この仕事に合ってる人間はいる気がするな・・
菅さんみたいにね。

望んでロンダリング生活をしてるわけではないりさ子にとっては、
ある町でのある出会いは、本当に貴重だったね。
こんな風に関わってくれる人や町って、
少なくなったもんなぁ・・・
わずらわしいと言ったらそうだけど、
温かい・・・よね。

すごく不幸を背負ってるように生きてるりさ子だけど、
舅との再会の場面を見てると、
ちゃんと向き合ってくれる人がいたんじゃん・・・って思えて、
人生捨てたもんじゃないでしょ?って思ったよ。
物事は考え方次第だよね・・・。

この場所に、ちょっと根っこを伸ばそうかと決めたりさ子が、
幸せになってくれるといいな・・って思える結末なんだけど、
続編を先に読んでる私は、「そっか、今は・・」って思い当たるわけで。
彼女のその後を知りたい方は、ぜひ続編をお読みください。(笑)



 
   
ラジオ・ガガガ




2017/6/30 読了






双葉社

内容(「BOOK」データベースより)
人生で大切なことはすべて深夜のラジオが教えてくれた。夜更けに、ラジオのスイッチを入れる。きょうも一日、いろいろあった。みんな、どんな事情を抱え、なにを考える?私たちは、精いっぱい生きている。実在するラジオ番組に耳を傾ける人々の人生を切り取った哀歓5篇。




ラジオにまつわる短編集。
私はあんまり・・・・いや、ほとんどラジオを聞かないので、
こんな風に人生に影響するって知って、ちょっと驚きでした。

冒頭の「三匹の子豚たち」は、
まさにリアルラジオについて描かれていて、
伊集院光ってすげぇ・・・って、変なところに感心。(笑)
でも、こんな風に思われてる伊集院光を
ちょっと見直してしまった。(笑)

私は、最後の「音にならないラジオ」が心に残った。
その行動は理解できなくもないけど、
やっぱ、やっちゃいかんのでは・・・?ってね。
ま、「承認欲求」ってのもわかるんで・・・

どれも興味深く読めました。




 
   
ランチ酒




2018/1/9 読了






祥伝社

内容(「BOOK」データベースより)
犬森祥子の職業は「見守り屋」だ。営業時間は夜から朝まで。ワケありの客から依頼が入ると、人やペットなど、とにかく頼まれたものを寝ずの番で見守る。そんな祥子の唯一の贅沢は、仕事を終えた後の晩酌ならぬ「ランチ酒」。孤独を抱えて生きる客に思いを馳せ、離れて暮らす娘の幸せを願いながら、つかの間、最高のランチと酒に癒される。すれ違いのステーキとサングリア、怒りのから揚げ丼とハイボール、懐かしのオムライスと日本酒、別れの予感のアジフライと生ビール…今日も昼どき、最高のランチと至福の一杯!心を癒し、胃袋を刺激する絶品小説。




「孤独のグルメ」みたいな、
かなり短めの食にまつわるお話・・・ではあるものの、
一人の女性の人生もちゃんと描かれてて、
絶対その後を読みたい作品です、
続編、書いてくださいね!!

離婚して子供を夫のところに置いてきた祥子。
「見守り屋」という仕事をしているため、仕事終わりは午前中・・・
家に帰って寝るだけ・・・の真昼間。
祥子にとっての唯一の至福の時、ランチを食べながらの飲酒・・
それを描いています。

食事やお酒のシーンはとてもおいしそうに描かれていて、
じゅうぶんに楽しめるんだけど、
一人で生きてる祥子の話も目が離せません。

このあと、どんなふうになっていくんだろう・・・?
とっても気になるー!