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 羽田圭介 


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スクラップ アンド ビルド コンテクスト・オブ・ザ・デッド





   
スクラップ アンド ビルド




2015/8/9 読了





雑誌

文藝春秋

第153回芥川賞受賞作
「早う死にたか」
毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、
ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。
日々の筋トレ、転職活動。
肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して……。閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!




今話題の、芥川賞受賞作です。

最近テレビに出まくってる羽田さん。
この作家さんの作品は一作も読んでないのに、
「作者のキャラ」の方が先に入ってきてしまって、
作品に入り込めるか、とても不安でした・・・(笑)

羽田さんはテレビで、「雑誌が売れてもこっちは一銭にもならん」と
おっしゃってまして、単行本を買ってあげるべきなんだろうと思い、
買ってあげようかとネット検索するも、
120ページという激薄なのに1200円ってのが納得いかず、
だったら、又吉直樹の「火花」もセットで1000円ちょっとで買える、
「文藝春秋」を買って・・・・しまった。
ごめんね、羽田さん・・・・。


「早く死にたい」と言い続ける祖父を見ていて、
ニートの孫は、「じゃ、楽に死なせてあげるべし」と、
普通ではない「サポート」をし始める・・・という話。

正直、年を取ると、誰でも「あぁ、体が動かんくなった」とか、
「こんなんじゃいかんってわかってるんだけどね・・・」とか、
マイナスなことを言っちゃうもんです。
でも、その裏には・・・
いや、本心では、「だからって、早く死にたいわけではない」ってのが
ちゃんとあるわけで、
孫の健斗は、そこを「くみとる」力がなかったわけだね。

でも、祖父が弱るように仕向ける・・・という行動の中、
祖父の生への執着や、人生の生々しさをひしひしと感じ、
怠惰な毎日に区切りをつける結果に結びつくわけで・・・

祖父ちゃん、最後に大仕事したね・・・って感じ?(笑)
なんやかんやで、健斗は祖父ちゃんが好きなんだわ。
だから、なんか、ホッコリするような、
いやいや、ホッカリでいいのか?と戸惑うような、
そんなお話でございまして・・・

介護を扱ってるものの、視点が独特なため、
深刻さはあまり感じられず、ときどきクスっと笑わされ、
「おいおい」とツッコませるところもあったり、
むむ!と驚くこともあったり・・・と、
120ページのわりに、ギュッ!と詰まった作品です。

正直、純文学系の芥川賞作品は苦手なんだけど、
これはわかりやすく、すんなりと読めました。
機会があったら、他の作品も読んでみようと思います。

最後に・・・・
俊敏に動く祖父ちゃん・・・見てみたい・・・(笑)




 
   
コンテクスト・オブ・ザ・デッド




2017/2/






講談社

内容(「BOOK」データベースより)
編集者の須賀は作家と渋谷で打ち合わせ中、スクランブル交差点で女の子を襲うゾンビを目撃する。各地で変質暴動者=ゾンビの出現が相次ぐ中、火葬されたはずの文豪たちまで甦り始め…。デビュー10年目の極貧作家K、久しぶりに小説を発表した美人作家の桃咲カヲル、家族で北へ逃げる小説家志望の南雲晶、区の福祉事務所でゾンビ対策に追われるケースワーカーの新垣、ゾンビに噛まれてしまった女子高生の青崎希。この世界で生き残れるのは誰なのか!?




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