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 樋口有介 


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金魚鉢の夏





   
金魚鉢の夏




2014/9/17 読了





内容(「BOOK」データベースより)
社会福祉の大胆な切り捨てで経済大国に返り咲いた近未来の日本。警察の経費削減で捜査を委託された元刑事の幸祐は、夏休み中の孫娘・愛芽と共に、老婆の死亡事件が起こった山奥の福祉施設を訪れる。単なる事故死で片づけるはずが、クセのある施設の人々と接するうちに幸祐の刑事根性が疼きだして…ノスタルジックな夏休みの情景に棄てられた人々の哀しみが滲む傑作ミステリ。




可愛い装丁と、図書館の新刊案内に入ってたのもあって、
お初の作家さんですが、借りてみました。

一応、ミステリーなんですよね。
だけど、とらえどころのないっていうか・・・
最終的にスッキリするわけでもなく・・・
なんだろ、複雑な読後感です・・・。

舞台は近未来・・かな?
なんで罪を犯したヤツを生かすために私たちの税金が
使われなくちゃいかんのだ、しかも大金を!っていう世界で、
刑務所が硫黄島でのサバイバル暮らしになってたり、
生活保護も打ち切ったため、働けない人たちの施設がふえてる、
そんな世界でのお話・・・

まぁ、わかるよ、私も。
刑務所にかかる費用を考えると、納得できない部分があるもん。
マジメに生きてる側が損してる気もするし。
うん、島流し、賛成!って言いたくなった。
・・・ただし、島に流されたくはないが。(笑)

で、警察も、被害者の社会的レベルに応じて捜査の手をゆるめるという、
何ともいかがなものか?な状態で、
元刑事の爺ちゃんが、施設の老婆死亡事件を捜査することに
なったわけだけど・・・

この施設では、老婆の死だけでは済まん状態になってて・・・ってこと
なんだけどね・・・
少年たちを描いたり、爺さんのほのかな恋愛を描いたり、
その割にシビアな「北朝鮮の攻撃」とか描いていたり・・と、
どうにも居心地の悪い話になってしまってる。
全体的に、どの話も薄ぼんやり・・・って感じ?
キャラにもいまいち魅力を感じないし、
オチのつけ方もねぇ・・・

まぁ、自分のしたことで自分の世界を狭めてしまった、
金魚鉢の中で生きていかねばならないことになってる・・ってのは、
伝わってきましたけど・・・
蛍子の薄気味悪さだけは、バシバシ伝わってきて、
なんか、後味悪しです。(汗)