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 加納朋子 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

ささらさや てるてるあした はるひのの、はる トオリヌケ キンシ
カーテンコール





   
ささらさや




2014/6/9 再読了





内容(「BOOK」データベースより)
事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。そんなサヤに、義姉がユウ坊を養子にしたいと圧力をかけてくる。そしてユウ坊が誘拐された!ゴーストの夫とサヤが永遠の別れを迎えるまでの愛しく切ない日々。連作ミステリ小説。




私は読了した本に栞ははさまないんです。
先日断捨離をしている途中、出てきたこの「ささらさや」。
なんと、詩織が挟まってる・・・
つまり、途中で読むのをやめたってことか・・?
自分でもわからないので、とりあえず読んでみることに。

読んでみて・・・うむ、既読だったわ。(汗)
でも、再読しても、いい話だわよねぇ・・・
また泣けてしまいました・・。

愛する妻と、生後間もない息子を残し、交通事故にあってしまった男性。
妻・サヤのことが心配で、成仏できず、
幽霊を見ることが出来る人につき、一度だけ憑りつくことができるらしく、
危機を救っていくわけだけど・・

ほんと、あぶなかしいサヤさんで・・・
そこで旦那さんが見ててくれるから、余計に甘えてる感じもあって・・・
ずっとそんなんじゃダメだってわかってるけど、
心配事も多くて離れられなくて・・・

だけど、いつしか母は強くなる。
そして、新たな土地で、ちゃんと親しい人を作って生きていく。
最大のピンチを救い、
最後のお土産を残して・・・成仏していきました・・・

こんな風に、「成仏猶予期間」があるといいね!
とくに不慮の事故とかで急死しちゃった人には、
ぜひ与えてほしい。
逝く人も、残される人も、心置きなく別れる時間があるといいな・・
そんな風に思いました。

これは「てるてるあした」と「はるひのの、はる」と
繋がっていく物語のようです。
この二つは未読のはずなので、ぜひ読んでみたいと思います。




 
   
てるてるあした




2014/6/11 読了





内容(「BOOK」データベースより)
親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」という町を訪れた中学生の照代。そこで彼女が一緒に暮らすことになったのは、おせっかいなお婆さん、久代だった。久代は口うるさく家事や作法を教えるが、わがまま放題の照代は心を開かない。そんなある日、彼女の元に差出人不明のメールが届き始める。その謎が解ける時、照代を包む温かい真実が明らかになる。




「ささらさや」の続編ですね。
どーしようもない両親に、「捨てられた」といってもいい少女・照代が、
「ささらさや」の舞台でもあった佐々良市にやってくるお話。
どんな縁があるのかわからない婆さんのもとに身を寄せるわけですが、
この婆さんは、「ささらさや」にも出てきた久代さん。
「ささらさや」の面々は元気の全員再登場です!

照代がねぇ・・・
ひねくれてて可愛くなくてさぁ・・・
もうちょっと早めにいい子になってくれると不快感も減るんだけど、
結構時間かかりましたよね。(汗)

そして最後は・・・
まさかの、久代さんが・・・ですよ。
このままババァ三人組は元気でいてくれると思ってたのに・・・
寂しくなります・・・

照代の母と久代さんの関係は、
読んでいくうちになんとなくわかってくるんだけど・・・
今の時代、娘に「照代」という時代遅れな名前をつけた理由が、
何とも泣けてくるというか・・

大変な境遇の照代だけど、
次回作ではいい子になってることを祈りたいですな。




 
   
はるひのの、はる




2014/6/16 読了





内容(「BOOK」データベースより)
ある日、僕の前に「はるひ」という女の子が現れる。「未来を変えるために、助けてほしい」と頼まれた僕は、それから度々彼女の不思議なお願いを聞くことになり…。時を越えて明かされる、温かな真実。切なくも優しい連作ミステリー。




「ささらさや」「てるてるあした」の続編で、シリーズ完結編だそうです。

でも・・あんまり続編の感じがしませんでしたね。
大きくなったユウスケをメインとした、不思議な物語で、
パラレルワールド・・・ですよね。
この「時空を超えて」っていうのが、ちょーっと苦手なんですよ。
ん?どういうこと?っていつもこんがらがっちゃうから。(笑)

今回も、死んだはずの人が生きてて、
でも、また死んでて・・・って、もう、面倒くさいったら。(笑)
と言いつつ、最後まで見届けましたよ。

不思議な物語で、心が温まりました。
自分のエゴだったとしても、不幸の連鎖を止めたい・・っていう思いで、
たくさんの人が救えたのなら、それでいいと思うし、
ちょっと変わったユウスケの能力もこんな風に使うことができれば、
いうことないしね。

でも、もうちょっとメンバーたちが登場してくれると良かったかなぁ・・
ちょいちょい姿を出して、近況をお伝えしてくれたけど、
物足りなかったです。
もう会えないって思うと、余計にね・・・。




 
   
トオリヌケ キンシ




2014/11/29 読了





内容(「BOOK」データベースより)
最後にもう一つ、呪いをかけるね。『あなたのことが、大好きです』ひきこもった部屋で俺が聞いた彼女の告白は、「夢」なのだろうか。不平等で不合理に満ちた世界に訪れる、六つの奇跡の物語。




大きな病を克服した加納さん。
だからこそ、描けた珠玉の短編集・・・という感じです。

病や、厄介な状況に見舞われた人たちの、
心温まる奇跡の物語集です。

表題作の「トオリヌケキンシ」は・・・・
最後まで話が見えなくて、
あぁ、そうだったのか・・・って。
人って、自分の知らないところで人を傷つけてることってあるよね?
だけど、気づかないうちに人を救ってる・・・ってこともあるんだ・・・
なんか、人は、支え合って生きてる・・
一人じゃない・・・ってこと、しみじみと伝わってきました・・・

「平穏で平凡な〜」は、もしかして・・・?って
途中で気づいたので、やっぱりか、良かった・・・って思った。
しかし、こんな能力、使うとこあるのかな?って思ったけど、
ここ!ってとこで役に立って良かったね!

「空蝉は・・・・かなりヘビーでしたね・・
病気で虐待・・・なんて、
する方もされる方も辛すぎるよ・・・
なのに一緒に生きてるなんてねぇ・・・・
そして、まさかの「存在してたあの人」!!
最後に驚かされました・・・

「フー・アー・ユー」は・・・
こういう障害がある人を知ってはいたけど、
ほんと、大変だなぁ・・・て思ったなぁ・・・

「座敷童と〜」は、変な事故にならんでよかったな・・・・と。
死んだ奥さんが築いた人間関係に救われたよね!
人付き合いって大事だな・・・・。

「この出口のない〜」は、加納さんの体験ありき・・・でしょうか。
出口がない密室で・・・っていうのがねぇ・・・
でも、最後の「呪い」。
「呪い」という名の「願い」・・
気持ちを受け取って、元気に生きていってほしいですね!

どれも一級品の短編でした!
文庫化されたら絶対買おうっと!!
・・・今、買えよって?(笑)




 
   
カーテンコール




2018/3/3 読了






新潮社

内容(「BOOK」データベースより)
経営難で閉校が決まっていた萌木女学園。とにかく全員卒業させようと、課題のハードルは限界まで下げられていたのに、それすらクリアできなかった私達。もう詰んだ。人生終わったと諦めかけた矢先、温情で半年の猶予を与えられ、敷地の片隅で補習を受けることに―。でも、集まった生徒達は、さすがの強者「ワケあり」揃い。こんな状態で、本当にみんな卒業できるの?




冒頭の「砂糖壺は空っぽ」は、アンソロジーで既読。
とっても切ない話で・・
これが起点となって・・・の、連作短編集・・・かな?

でも、「砂糖壺〜」と、残りの話が毛色が違いすぎるっていうか・・
「砂糖壺〜」は、結構シリアスな話だったのに、
残りはほんわかムードで・・・ちょっと混乱しちゃったわ。(汗)

閉校が決まってる大学に入学した子たち、
4年で卒業しないと、閉校しちゃうってわかってるのに、できなかった子たちが、
特別に集められて数か月で卒業までの単位を取得する・・・って話。
それぞれに、卒業できなかった理由・・・があるわけだけど・・

まぁ、病気の子もいたり、いろいろ理由はあるんだけど・・
若干、甘いな・・・って気もしなくはなかったり。(笑)
中には、おいおい・・・怖っ!って女もいて・・・
いやはや、困ったさんたちです。

最後のお話は、その困ったさんたちを見捨てることなく、
卒業させてあげたい・・・って時間と労力をかけまくる、
理事長さんの秘話・・・でしたね。
そういう思いがあって・・・だったんだ。
これを聞いたら、甘えたことを言ってらんないっしょ?
しっかり自分の足で立って、生きていきなよ!!

最終的にみんなしっかり卒業・・・なんてできた話ではなく、
猶予期間も与えてしまって・・・
やっぱり優しすぎるね・・・って気はしなくもないけど、
ま、こんな奇特な人がいてもいいかな・・・と、
優しくも寛大な気持ちで本を閉じましたとさ・・・(笑)