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 桂望実 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

ワクチンX 諦めない女 我慢ならない女





   
ワクチンX




2015/11/27 読了






実業之日本社

内容(「BOOK」データベースより)
仕事の成功、円満な家庭―ただ、幸せになりたいだけだった。加藤翔子は、20年前にワクチン製造会社・ブリッジを起こし、会社は大きな成長を遂げた。ブリッジが製造する“ワクチン”は、「人生を変えたい」と願う人間にとって必需品だったが、ある日突然、原材料が死に始める。原因は不明。ワクチンの効果は20年で切れるため、このままだと接種者がパニックに陥る可能性がある。だれよりもそれを恐れたのは、ワクチン接種第一号である翔子だった…。成功とは何か、幸福とは何か価値観をゆさぶる感動傑作。




まず物語は、国民の多数に接種されているワクチンがあって、
そのワクチンの原材料の一つが死滅しちゃった!と、
ワクチン製造会社が大慌てになる・・・ってとこから始まります。
このワクチンの効果があるのは20年とされていて、
まもなくその期限がくるというのに・・・・
最初のモニターとして接種された人たちは、
切れたら困る!早く継続接種させて!と言いだすし、
どうするんだ!!・・・という展開。

でもね、何のワクチンか、詳しい説明がなかなかないわけです。
サブタイトルが、「性格変更、承ります」なんで、
そういうことかな?と想像はつくものの、
なんでそんなに慌てないといかんのか、いまいちわかりづらい。

このワクチンはいろんな成分があって、
責任力とか、鈍感力とか、行動力、決断力とか、
いろんな成分をミックスして、自分に足りない部分を補うってもので、
この接種後、人生が変わった!って人が多いわけです。
だから、効果が切れるってことは、
昔の自分に戻ってしまう・・っていうことで、恐怖らしいのさ。

だけど、死滅した原材料の変わりは見つからない・・・
復活も難しい・・
どうする・・・?ってんで、そりゃいかんだろ?って手段にも出ちゃうんだけど・・・

でもさ、意外と、ワクチンの効果が切れかけてきたら、
あぁ、これでいいかも・・?って思ったり
もう、疲れたから、この感じでいいわ!っていう人も出てきて、
一体、何だったんだ・・・?ってことになっていくんだけど・・・

ワクチンで性格補強されたことで得た人生を、
無駄だった・・・って思う人ばかりでもなく、
あれがあって、今がある・・・っていう感じなんだよね。
まぁ、それは、ワクチンで補強するしないにかかわらず・・って気がする。

私は別に自分の適度にボジティブで、適度に抜けてる性格が
嫌いではないので、このワクチンがあっても打たないかな?
「性格の”整形”」みたいなもんだよね。
することで明るく生きていけるなら、すればいいって思うし、
絶対したくないって人もいるだろうしね。

最後は、ワクチン会社の女社長に孫ができるくらいの時間が経ち、
自分がしたことの後始末をちゃんと終えるとこまで描かれています。
なので、後味はスッキリ・・・かな?



 
   
諦めない女




2017/5/26 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
小学生になったばかりの沙恵は、学校帰りに母京子の勤務先に寄り一緒に帰宅する。スーパーに入った京子は、入口のベンチで待っていたはずの沙恵が、忽然と姿を消し狂乱する。そして数年が経ち、離婚した京子は今日もひとり、わが子の帰りを待ちながら、情報を集めてビラを撒く。失われた時間、果たせなかった親子の絆を求めて…。




ある日、6歳の娘が行方不明に・・・
娘は生きてる!と、諦めずに捜し続ける母・・・
そんな始まりの物語・・

なるほど・・
時が経つと、「前を向いた方がいい」と、
探し続ける母に向かってみんなが言い始める・・・
でも、諦めない!絶対あの子は生きてる!!と探し続ける・・・
「諦めない女」ってそういうことね・・・・

そう思って読んでいると、第二章でヤラれますよ。(笑)
もう一人、「諦めない女」が出てきます。
その「諦めない女」に影響を受け、諦めない女になっている少女・・・
なるほど・・・こっちにもかかってきたか・・・

そして、再び共に生きることになった「諦めない女」二人・・・
こうなると、苦しいよね・・・
どっちの気持ちもわからんでもないからさ・・・
ただ、待っていたことが間違いではなかったってことと、
そのことを娘に押し付けることは違うからね。
共に暮らし始めて数カ月ならわかるけど、
何年もその状況じゃ、さすがにキツイですって・・・

最後に迎えた恐るべき展開。
そうしないといけなかったかねぇ・・・?
だけど、そうしたことで、どちらとも解放された気もするし・・・
引き離され、その後共に生き、そして離れて・・・
すごい環境ではあるけど、今回の件が母娘にとって
関係修復のきっかけになるといいなぁ・・・って思っちゃいます。
いい関係に慣れると信じ、諦めないで頑張ってほしいですね!




 
   
我慢ならない女




2017/6/6 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
あらゆることを犠牲にし、小説を書くことに全身全霊を傾ける作家・樺山ひろ江。秘書として支え続ける姪の明子だったが、気難しい性格のひろ江は、編集者たちに煙たがられる存在だ。六年前に出したデビュー作のドラマ化をきっかけに、状況は一変。作品は売れ、執筆依頼も殺到するのだが…。浮き沈みの中、絆を深めてゆく二人の女性の人生を濃密に描く、傑作長編。




「諦めない女」が、「女シリーズ」第3弾っていうもんで、
え?他は何・・・?って思って調べたら、
最近映画化とかされちゃってる「嫌な女」と、
この「我慢ならない女」だった・・・ってわけです。
で、こっちを先に読んでみます。

小説家である叔母と、その姪っ子のお話。
何が「我慢ならない」のかなぁ・・?って思って読んでたんだけど、
思ったことを口にしてしまう・・・ってことですかね?
やりたくないことはやらない・・・とか?
うむ・・・多分にワガママなだけ・・・って気もしなくはないんだが。(汗)

小説家としてデビューした叔母に憧れ、
甲斐甲斐しく世話を焼く姪っ子。
ある意味甘やかしてるだけやん・・・って感じで。
ほんと、まるで母親みたい。(笑)

途中、不遇の時期がやってきますが、
またちゃんと日の目を見まして・・・
お互いの存在の大切さを実感しました・・・っていう、
なんか、つかみどころのない話でした。(笑)
「諦めない女」が結構パンチがあったので、
こっちはちょっと弱いなぁ・・・って感じですかね?