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 川村元気 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

世界から猫が消えたなら 億男 四月になれば彼女は





   
世界から猫が消えたなら




2014/3/4 読了





内容(「BOOK」データベースより)
僕の葬式。僕の枕元に集まる人はどんな人たちだろうか。かつての友達、かつての恋人、親戚、教師、同僚たち。そのなかで僕の死を心から悲しんでくれる人は、何人いるのだろうか。僕と猫と陽気な悪魔の7日間の物語。




評判がいいんだか、悪いんだか・・・で有名な一作。(笑)
借りてみた。

最初に言っておくと・・・・
私は犬が好きで、猫はそんなに好きじゃない。
いや・・・・苦手かも・・・・です。

なので、これが「世界から犬が消えたなら」なら、
もっと泣けたかもしれません。(笑)

末期がんで余命宣告をされた青年が、
ある日悪魔に「お前は明日死ぬ、命を一日伸ばしてやる、
その代わり、世界から何かを消せ」と言われる・・・って話。

最初は気軽に手近なものを消すんだけど、
そののち、誰かにとって大事なものだってわかってるのに、
それを自分の命を一日伸ばすために消す・・っていうのがさ、
なんか、えぇ・・・って思っちゃったのさ。
自分勝手すぎる・・・・

で、最後は猫を消せ・・・って言われて、
それはできないって選択をするんだけど・・・
もっともっと前に、最後の決断をしてほしかったね。

妙に冷めてしまった一作でした。
もう一度言う、これが「犬」だったら・・・
もっと入り込めたかも・・・です。




 
   
億男




2014/12/9 読了





内容(「BOOK」データベースより)
宝くじで3億円を当てた図書館司書の一男。浮かれる間もなく不安に襲われた一男は、「お金と幸せの答え」を求めて大富豪となった親友・九十九のもとを15年ぶりに訪ねる。だがその直後、九十九が失踪した―。ソクラテス、ドストエフスキー、アダム・スミス、チャップリン、福沢諭吉、ジョン・ロックフェラー、ドナルド・トランプ、ビル・ゲイツ…数々の偉人たちの“金言”をくぐり抜け、一男の30日間にわたるお金の冒険が始まる。人間にとってお金とは何か?「億男」になった一男にとっての幸せとは何か?九十九が抱える秘密と「お金と幸せの答え」とは?




突然、宝くじで3億円当たったら・・・という設定。

まぁ、大金を急に手に入れて、身を亡ぼす人もいるだろう。
だけど、作中で書いてあるように、
この世の中に高額当選者は多数いて、
そのすべてが、人生が狂ったわけではないわけで・・・
もし、自分が同じことになったら・・・と、
「そのとき」のための参考にさせていただきますよ。(笑)

3億当たった一男は、弟の借金を肩代わりしたことで、
家族とも別居することになり、返済に追われる日々を送っていた・・
そんなときの3億。
どんな風に使ったらいいのか・・・
親友・九十九に相談すると・・・・持ち逃げされた!!って話。

まずさ、借金返しなよ。(汗)
んでもって、親友とはいえ、他人にしゃべるなよ。(汗)
もう、そこらへんから全然共感できなくて!
妻に相談すりゃいいじゃん。
どうしよう、君たちとまた暮らしたい、そのために、どんなふうに
使ったらいいか、一緒に考えてくれないか・・?でいいんじゃない?
そんな風に、信用し、未来を共に考えられる人だとわかったら、
奥さんは戻ってきてくれたんじゃないの?

その後、九十九の行方を探す中、3人の人に会うわけだけど、
まぁ、唯一共感できたのは十和子・・かな?
お金に振り回されたくない。
だけど、お金があることは「安心」「保険」となる・・・
使いはしない、だけど、そこにあってほしい・・・
その気持ちはわかる気がした。
そして、そのことをわかってそばにいてくれるダンナさんに出会えて、
この人は幸せだな・・・・って思った。

最終的に、一男は「お金と幸せの意味」を知ります。
九十九に、そして妻や娘に教えられる。
だけどさ、すごく素敵な奥さんで、
こんなことにならんとわからんのか!って思ったよ。
そのお金を有効に使い、家族幸せになれるといいね。

と、「突然大金を手に入れると、大変だ!」なお話なんだけど・・・
それでも私は、いつか当たると信じて
宝くじを買い続けるのだーっ!!!(笑)




 
   
四月になれば彼女は




2017/1/10 読了






文芸春秋

内容(「BOOK」データベースより)
4月、はじめて付き合った彼女から手紙が届いた。そのとき僕は結婚を決めていた。愛しているのかわからない人と―。天空の鏡・ウユニ塩湖で書かれたそれには、恋の瑞々しいはじまりとともに、二人が付き合っていた頃の記憶が綴られていた。ある事件をきっかけに別れてしまった彼女は、なぜ今になって手紙を書いてきたのか。時を同じくして、1年後に結婚をひかえている婚約者、彼女の妹、職場の同僚の恋模様にも、劇的な変化がおとずれる。愛している、愛されている。そのことを確認したいと切実に願う。けれどなぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去っていってしまうのか―。失った恋に翻弄される、12カ月がはじまる。




川村さんは映画プロデューサーなので、
きっと頭の中では映像化して書いてるんだろうなぁ・・って思います。
読んでる方も、画が浮かんでくる・・
いつも、川村さんの作品を読むと思います。
いつか、映像化されるのかなぁ・・・?

端的に言うと・・・
壮大なマリッジブルー話・・・?(笑)
結婚が決まってる男性のもとに、初恋の女性からの手紙が届く。
意味深な手紙・・
そして、婚約者との未来への不安・・・
そんな一年が描かれています。

結婚前の付き合いが長くて、すでにセックスレスも長い二人が、
いざ結婚・・・
うーん・・・いいのか、これで・・・?って思う気持ちはわからんでもない。
そんなとき、大好きで、嫌いで別れたわけではない女性から
意味深な手紙が届いたら・・
さすがにいろいろと考えちゃうよね。

目線はこの男性で描かれて行きますが、
私は女だから、婚約者の女性の気持ちを考えちゃいました。
きっとこの女性だって、セックスレスのままの結婚に不安だろうし、
相手が何かヒミツを持ったってことにも気づくだろうし、
複雑で不安な一年だったと思うんだ。

そんなとき・・・の、「手紙」だったんだろうね。
その「手紙」の中に心を打つ一言が書いてあって、
この場所にいていいのか、そう考えたんだろうな・・・

「きっと来てくれる」って思って旅立ったんだろうか?
結構長い時間、滞在してるよね?(汗)
来てくれましたけど・・・
もし、初恋の人が今も「元気」だとしたら、
この結末はあっただろうか・・・?って考えちゃう。(汗)
あ、「元気」なら、「手紙」もありえないか。
何事もなく、二人は結婚できたかな?

いや・・・この「手紙」のおかげで、有耶無耶な気持ちのまま
結婚せずに済んだわけで、良かったんだろうね、結果的に。

夫婦は、いつしか「情」で繋がるモノ・・・だと私は思います。
いつまでも「愛」だけでは無理です。
年老いて、いつまでも「体」で繋がるってのは無理があります。
体を重ねなくても、「心も体も重なった一瞬」があるから、
ずっとずっと、一緒にいられるんだ・・・
この本を読んで、妙に納得しちゃいました。
そんな瞬間を大切に、忘れずに、私もずっと夫婦でいたいって
思っております。