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 黒川博行 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

後妻業 てとろどときしん 勁草





   
後妻業




2015/5/5 読了






文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
金が欲しいんやったら爺を紹介したる。一千万でも二千万でも、おまえの手練手管で稼げや。妻に先立たれ、結婚相談所で出会った二十二歳歳下の小夜子と同居を始めた老人・中瀬耕造は、脳梗塞で倒れ一命を取り留めたものの意識不明の重体に。だが、その裏で、実は小夜子と結婚相談所を経営する柏木は結託、耕造の財産を手に入れるべく、周到な計画を立てていた。病院に駆けつけた耕造の娘・尚子と朋美は、次第に牙をむく小夜子の本性を知り…。




話題の作品で、図書館で予約して、ようやくまわってきました。

年寄り男の後妻に入って、死に至らしめ、
遺産をがっぽり手に入れる女と、その共犯男のお話・・・

こういう話、実際にありましたし、今の行われてるだろうな・・。(汗)
年取るとさ、さみしくて人恋しくて、騙されちゃうんだろうなぁ・・・
そんなとき、子どもたちがそばに居なかったら、
こんな風に「知らないうちに再婚してた」ってことになって、
もめるんだろうなぁ・・・
怖いなぁ・・・

でも、この話の面白いところは、
この鬼畜にたかろうとするハイエナ探偵が現れるところ。
弱みを掴もうと、必死に調査するのさ。
そしてもう一つ面白いところは、
そんな風に爺さんをたぶらかす魅力のある婆さんでも、
引っかかっちゃう男がいた・・・ってとこ。
女もさ、いくつになっても女だからねぇ・・・
ううむ・・・

最終的に、なんてこってい!な展開になりまして、
悪いことを考える奴は、みんなそうなるぞ・・ってオチ。
うん、そうでなくっちゃ・・・でございます。
ただ・・・お金、戻ってくるかなぁ・・・?
蓄えてるとは思うけど、どこにどんな形で隠してあるのか・・・
見つかるといいな・・・。

分厚い本ですが、面白くてあっという間に読んじゃいました。




 
   
てとろどときしん
大阪府警・捜査一課事件報告書




2015/5/12 読了






角川文庫

内容(「BOOK」データベースより)
中毒死事件で店を畳んだふぐ料理店。単純な食中毒かと思いきや、閉店前には立ち退かせ屋が姿を見せ、あとにできた店の支配人はつぶれた店の仲居だったことが判明。大阪府警捜査一課のふたりの刑事・黒マメコンビが巧妙に隠された真相を追う―(「てとろどときしん」)。タクシー強盗事件の意外な真実や電車内で見つかった切断された指の謎を、大阪弁の掛け合いで刑事たちが解き明かす。直木賞作家による警察小説の白眉。




猛毒の名前なのに・・・
平仮名で書くと、なんか可愛く見えるから不思議・・・・(笑)

そんなこんなで、借りてみました。

大阪府警の二人の刑事がメインの短編集です。
黒川さんらしい会話劇がポンポン繰り広げられるんですが・・
表題作「てとろどときしん」は楽しく読んだんだけど、
そのほかは、ちょっと・・・だったかな?

とにかく、大阪の匂いがハンパなくて!(笑)
大阪弁についていけない自分がいまして・・・・(汗)
短編だからこその濃密さが逆効果だったというか・・・

私にはちょっと合わなかったかも・・・です。
ただ、黒マメコンビは侮れないですな。
特に「マメ」のほうがね・・・。




 
   
勁草




2015/7/25 読了






徳間書店

内容(「BOOK」データベースより)
橋岡は「名簿屋」の高城に雇われていた。名簿屋とはオレオレ詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。橋岡は被害者から金を受け取る「受け子」の手配も任されていた。騙し取った金の大半は高城に入る仕組みで、銀行口座には金がうなっているのだ。賭場で借金をつくった橋岡と矢代は高城に金の融通を迫るが…。一方で大阪府警特殊詐欺班の刑事たちも捜査に動き出していた。最新犯罪の手口を描き尽くす問題作!直木賞作家、迫真の犯罪サスペンス。




オレオレ詐欺の下っ端の男たちの、
どーしようもない、クソみたいな人生の話。(お下品で失礼)
読んでて、ムカムカするのに、やめられなかった。(汗)

オレオレ詐欺の名簿屋の下で働く橋岡。
この手の犯罪は分業化が進んでいるみたいで、
調査をしてるだけで「犯罪は犯してない」とか思ってる、
甘いヤツです。

ある日、仲間の矢代って男に博打に誘われ、
そこで矢代が大借金をし、連帯保証人にされちゃって、
ボスに借金を頼みにいくも・・・
矢代の暴走を止められず、泥沼へ・・・ってわけです。

この猟奇的な矢代って男と、早めに離れるべきだったね。
いや・・・いつでも「オレは知らん」って言えたのに、
ズルズルと流されるあたり、コイツもクソなんですよ。
で、遺体の処理や、金を引き落とす算段をつけたり・・・
いやいややってる風で、内心は金が欲しくてたまらんのさ。

物語は、橋岡たちの詐欺集団の場面と、
詐欺集団を追う警察の2つの場面が交互に描かれます。
だから、警察、がんばれや!!って思いつつ読んじゃうの。
途中、おふさけなことを言ってる刑事のシーンは、
「マジメにやらんかい!」って言いたくなるくらい。(笑)
案の定、橋岡たちに気づかれて逃げられてるし・・・

最後はあっけない結末で・・・・
えぇ・・・・そういう終わり方・・・?って感じなんだけど・・・
まぁ、生きてるより死んだ方が楽かも・・・よ?(汗)
死ぬ目にあいつつ生きてる矢代の方が、
今後いろいろと大変かもしれんしね・・・(滝汗)