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 万城目学 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。
ほかにも読んでますが、機会があれば・・・

とっぴんぱらりの風太郎 悟浄出立





   
とっぴんぱらりの風太郎




2013/10/4 読了





内容(「BOOK」データベースより)
天下は豊臣から徳川へ―。重なりあった不運の末に、あえなく伊賀を追い出され、京(みやこ)でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”風太郎。その人生は、1個のひょうたんとの出会いを経て、奇妙な方向へ転がっていく。やがて迫る、ふたたびの戦乱の気配。だましだまされ、斬っては斬られ、燃えさかる天守閣を目指す風太郎の前に現れたものとは?




まず・・・・その姿に驚く。

辞書か?辞書なのか??(笑)
もう、どんだけ分厚いねーん!って話です。
で、読み始めると・・・
平和になっちゃったがために、仕事がなくなった、
江戸時代の「ニート忍者」のお話で・・・
んでもって、急に瓢箪がしゃべりだすし!
やっぱ、万城目ワールドやわ・・・って思いながら、
腕を痛くしつつ読み進めましたよ。

正直、序盤は結構苦痛で、実感がかかった。
だけど、瓢箪の正体や、ある女性の素性を知ったあたりから、
グググ!と引き込まれて・・・
クライマックスはもう、すごい展開で!!
ワクワク、ハラハラ、ドキドキ・・
止められなかったですよ!!

そして最後は・・・
号泣してしまった。
本気で、嗚咽・・・です。
序盤の風太郎とは全く別人になっちゃったかのような、
いや、もともと忍者だったんだもん、
その本能が動き出したというか・・

どうか、どうか生きていてほしい・・って願わずにはいられなかったけど、
風太郎の命がけの戦い・・・
男らしく、素敵な男だったよ、風太郎!
最後までしっかりと受け止めたよ!!

風太郎以外のキャラもどれも魅力的で・・・
実写化するなら、あの俳優さんと、あの俳優さんと・・・って
脳内変換しながら、勝手に映画みたいに読んでました。(笑)

壮大なる巨編です!
辞書バリに分厚いけど、
かなり軽量化を頑張ってる装丁でした。
直木賞、取れるかなぁ・・・って思ったけど、
なんせ、ちょっと長すぎたよね・・・(汗)




 
   
悟浄出立




2014/10/6 読了





内容(「BOOK」データベースより)
俺はもう、誰かの脇役ではないのだ。「西遊記」の沙悟浄、「三国志」の趙雲、司馬遷の娘…。人生の見方まで変えてしまう連作集。




万城目さんといえば・・
素っ頓狂なぶっ飛び話っていうイメージだけど・・
これは違った。
かなりの硬派。

「三国志」や「項羽」「司馬遷」などの中国のお話の中で、
主人公ではない人にスポットを当てて作られたお話を集めた
短編集となってます。

「西遊記」でいうと、沙悟浄が主役。
ずっと特に何もせずに、
襲われるだろうなぁ・・・って思いつつ、抗いもせずに捕まり・・・
こんなんでいいのか・・・?と、悟空や八戒との関わりの中で
何かが芽生えていく・・・って話で、
私の中の沙悟浄は岸部四郎さんで、
猪八戒が西田敏行さんなんで、
脳内変換しながら読んでました。(笑)

「虞美人」の話も切なくてねぇ・・・
置いていく側の気持ち、
置いていかれる側の気持ち・・・
二人が過ごした時間の末の・・・
なんか、ドラマティックで入り込んじゃいましたよ。

どれもこれも、元となる話を知ってる方が楽しめますが、
知らなくても楽しめると思います。
私は三国志好きで、西遊記は幼いころに見てましたし、
他のもなんとなく知ってたので、十分楽しめました。

こういうのもいいですね、万城目さん!