TOP > 作家別一覧 > 又吉直樹

 又吉直樹 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

火花 劇場





   
火花




2016/1/1 読了







雑誌

文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。彼らの人生はどう変転していくのか。人間存在の根本を見つめた真摯な筆致が感動を呼ぶ!「文學界」を史上初の大増刷に導いた話題作。




今年のモノは今年のうちに・・・と思い、
ようやく手に取った、2015年話題の芥川賞受賞作品。
お笑い芸人が書いた・・・という印象より、
本が大好きな芸人が書いた本・・・と受け止めて読みました。
あ、単行本は買ってませんよ、
「スクラップアンドビルド」と同じく、雑誌を読みました・・・。
うん、だから、240万部には貢献してません!!(笑)

で、読み終わったのは、2016年に入ってから・・・
ま、年の瀬は何かと慌ただしくてね・・・。
序盤は、お笑いに対する蘊蓄などが多めに感じてしまい、
やっぱ、自分のテリトリーだから深めに書きたいのね・・って
そんなことを想いつつ、時間がかかってしまいました。

神谷の存在があまりにもすごくて、
こういう先輩にシンパシーを感じてしまった方の負けっていうか・・(笑)
だけど、言ってることはときどきまともで、
深く頷かされる部分もあるわけです。
たくさんの消えていった先人たちを重んじてるとことか、
自分の納得するまで突き詰める部分とか、
見習うべき部分もあるんだけど・・・

女やギャンブルは芸の肥やし・・・みたいな、
そんなルーズな部分もあって、人間臭いといえばそうだけど、
やっぱ、関わりたくないな・・・と。(笑)

神谷との出会いでいろいろと影響を受けていく徳永。
そして、新たな道に進んだ徳永の前に、
すんごい姿で戻ってきた神谷・・・

そこまでやる・・・?っていう・・・。(汗)
そこで笑えるってかなり少数かと・・・?
やっぱ、ついていけん・・・・。(笑)

表現がとても美しく、
かといって哲学的すぎてわからん・・・ってこともなく、
芥川賞=読みにくいっていうイメージを持ってる私でも、
スラスラと読めました。
改行の少なさにちょっと精神的にやられはしますが、(笑)
乗ってしまえば一気読みのはずです。

デビュー作は、自分の生きてきた道を題材にした、ある意味「反則」な
感じも否めないので・・・・
問題は次作ですね。
ここまで話題になって売れちゃうと、すごいプレッシャーだと思いますが、
是非書き続けてくださいね。




 
   
劇場




2017/7/31 読了





新潮社

内容(「BOOK」データベースより)
演劇を通して世界に立ち向かう永田と、その恋人の沙希。夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った―。『火花』より先に書き始めていた又吉直樹の作家としての原点にして、書かずにはいられなかった、たったひとつの不器用な恋。夢と現実のはざまにもがきながら、かけがえのない大切な誰かを想う、切なくも胸にせまる恋愛小説。




又吉先生の第2作。
どっちかっつーと、「火花」よりこっちのほうが読みやすかった。

冒頭の、こじゃれた言葉を紡ぐ感じが、
なんか鼻についてしまって・・・(汗)
そして次のページの、句点ばかりで文がなかなか切れないとことか、
改行がほとんどないとことか、
あぁ、だからこの手の純文学って苦手なのよねぇ・・・って思いつつ、
我慢してページをめくっていったわけですが、

主人公の永田が沙希に出会ったあたりから、
そのまま一気に読んでしまいましたね。
面白かったですよ。

永田がどうしようもない「芸術家」で、
沙希も、どうしようもない「ダメンズ製造」派でね・・・
私はこんな男はゴメン!って思うし、
絶対好きにはならないんだけどね・・・
自分の存在に悩んでた沙希にとって、
迷いない永田は、縋るべき存在だったのかもしれん。
・・・・実際、縋って食いついてたのは永田なんだけど・・・

そんなになるまで一緒にいないとダメ・・・?
そんなになるまで手放せなかった・・・・?って思うんだけど、
こんな恋、あるよね・・・って思えちゃうんだなぁ・・・

永田はどーでもいいけど、
沙希ちゃんには幸せになってほしいっす。