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 道尾秀介 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。
もっとたくさん読んでますが、機会があったら記載しますね。。

向日葵の咲かない夏 シャドウ ラットマン カラスの親指
龍神の雨 球体の蛇 水の柩 背の眼
骸の爪 笑うハーレキン ノエル 花と流れ星
鏡の花 貘の檻 透明カメレオン スタフ
サーモン・キャッチャー
the novel
満月の泥枕 風神の手



   
向日葵の咲かない夏




2009年 読了





内容(「BOOK」データベースより)
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

 

初めて読む作家さん。
帯につられて読んでみた。
確かに仰天する部分は多々あったけど、
これが好きか?と言われると、ちょっと難しい。
ストーリーとして、一体何に分類していいものか・・と
頭を悩ませる一作である。
違う作品も読んでみたい・・・
こういうテイストばかりだと、好きにはなれないかも・・・(汗)



 
   
シャドウ




2009年 読了




内容(「BOOK」データベースより)
人は、死んだらどうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの母親が自殺したのを皮切りに、次々と不幸が…。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?いま最も注目される俊英が放つ、巧緻に描かれた傑作。本格ミステリ大賞受賞作。


 

幼馴染の二人は、それぞれに母親を亡くす・・・
ついで、父親たちの言動にもおかしな点が・・・

「向日葵〜」のようなホラー感は薄れ、
「本格ミステリ」らしくなってきたかな?という感じ。

早い段階で違和感に気づいてしまうと、
お楽しみは半減・・・・な気もする。
私は早々と引っかかったので、やっぱりね・・って感じでした。

ま、これも好き嫌いはあると思うけど、
「向日葵〜」ほどは客を選ばないかな・・・って気がする。
やっぱ、「向日葵〜」を引きずってるな、私・・(笑)



 
   
ラットマン




2009年 読了








内容(「BOOK」データベースより)
結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは―。


 

「このミステリーがすごい」のベスト10に、今年2作もランクイン!ってことで、
2作とも読んでみようと購入・・・

今までの作品と比べて、
登場人物が魅力的に描かれている気がした。
ミステリー色より、群像劇のようにも感じられ・・・

だけど、残り60ページでガツン!とやられる。
タイトルの意味も「なるほど!」という感じだし。
そして、それで終わりかと思ったら、
またも最後にガツン!と・・・

ここまでよく伏線を散りばめ、
上手にまとめあげたもんだな・・・と感心。
この作家さんの作品をもっと読んでみたいと思った。
若手の作家さんの成長が手に取るようにわかる・・・
そんな気にさせられた一作です。



 
   
カラスの親指




2009年 読了







内容(「BOOK」データベースより)
人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。「このミス」常連、各文学賞総なめの文学界の若きトップランナー、最初の直木賞ノミネート作品。第62回日本推理作家協会賞受賞作。


 

これまた、「このミス」ベスト10にランクインした作品。
私は、「ラットマン」も好きだけど、
こっちも好きです!

詐欺師二人と少女・・・・
奇妙な共同生活・・・
序盤はそれが中心に描かれ、
・・で?って感じで、物足りなさを感じます。

だけど、話が進んでいくと、関わってきた人たちとの
「関わり」が明らかになっていき、
最後はすんごい計画を実行!!という
どっちかというと、エンターテインメント作品・・・って感じかな?

こう書くと、ミステリー部分が少なそうね・・・って思うかもしれないけど、
そんなことはなく、最後に「なるほどね!」って思わされたり、
やっぱり道尾さん、ただじゃ終わらないね!って感じで。(笑)

後味は悪くなく、みんな幸せに生きて行ってほしいなぁ・・・って
そんな気分にさせられる一作です。



 
   
龍神の雨




2009年 読了








添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に合わせたから。――そして、死は訪れた。降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか? あなたの胸に永劫に刻まれるミステリ。大藪春彦賞受賞作。

 

実の親が亡くなり、血のつながらない再婚相手と暮らす、
二組の少年少女たち・・・・
その少年たちは、ある行動をキッカケに、運命が狂っていく・・・

私は、今まで読んだ道尾作品の中で、これが一番好きだ。
いや、話は暗いし、救いようがないんだけど、
「小説」として、素晴らしいと思った。

子どもたちの苦しみ、見えていた顔と、見えてなかった真実・・・
降り続く雨のように、最後まで暗い・・
ようやく見えてきたときには・・・もう、遅すぎて・・・

読後の爽快感はない。
だけど、最後まで一気に読ませる内容です。
これは、いつかまた再読したいな・・って思う作品ですね。



 
   
球体の蛇




2011年 読了




内容(「BOOK」データベースより)
幼なじみ・サヨの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった。白い服に身を包み自転車に乗った彼女は、どこかサヨに似ていた。想いを抑えきれなくなった私は、彼女が過ごす家の床下に夜な夜な潜り込むという悪癖を繰り返すようになったが、ある夜、運命を決定的に変える事件が起こってしまう―。幼い嘘と過ちの連鎖が、それぞれの人生を思いもよらない方向へ駆り立ててゆく。最後の一行が深い余韻を残す、傑作長編。


 

正直・・・ドン引きしながら読んでた。
人の家の床下に潜り込んで・・・・・
詳しく何をしてたかは、言わないでおこう。(汗)
私は女子なんでね・・・
キモっ!!としか言いようがない。

ま、そんな変態青春小説・・・では、もちろん、ない。(笑)
今までの道尾作品に比べると、
あんまり伏線がはられてる感じがしないな・・・と思った。
ま、とはいえ、やっぱり「ほほぉ!」ってオチにつながるわけだけど・・

なんか、小さいころの記憶とかさ、
小さいことだけど言えなかったこととかさ、
そのせいで大きなことになっちゃったから、余計に・・・とかさ、
事の大小は違っても、誰しも多かれ少なかれ、あると思うのさ。
そんなことを考えた作品でございます。

ただ、ただ、キモっ!!な感情は残る・・・(汗)



 
   
水の柩




2011年10月 読了





内容(「BOOK」データベースより)
老舗旅館の長男、中学校二年生の逸夫は、自分が“普通”で退屈なことを嘆いていた。同級生の敦子は両親が離婚、級友からいじめを受け、誰より“普通”を欲していた。文化祭をきっかけに、二人は言葉を交わすようになる。「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」敦子の頼みが、逸夫の世界を急に色付け始める。だが、少女には秘めた決意があった。逸夫の家族が抱える、湖に沈んだ秘密とは。大切な人たちの中で、少年には何ができるのか


 

道尾さんは、初期に比べると、ミステリー度が低くなってきてる気がする。
「読ませよう」という思いが出すぎてるというか・・・
昔みたいに、「おぉ!」って思わされたい私としては、
満足したとはいいがたい一作です・・・
いい話ではあるんだけどね・・・。

私は常々、普通であること、平凡の「有難さ」を感じている。
当たり前のようで、そうではない、得難きもの・・・
だけど、人はそこにいると、退屈に感じてしまうんだな・・・
そんな少年と、そんな「普通」を求める少女・・
そんな二人の物語でございます・・

しかし、イジメってのは本当にイヤね。
文章で読まされるだけでも堪える。
でも、この少女が一人ではなく、
一緒に頭を悩ませる少年と出会えたことは良かったと思う。

最後の場面では、さすが直木賞を獲った作家さんらしく、
表現がとても美しいものでした。
私は物足りなかったけど、好きな人は好きだろうね。



 
   
背の眼





2012/3/6 読了





内容(「BOOK」データベースより)
児童失踪事件が続く白峠村で、作家の道尾が聞いた霊の声。彼は恐怖に駆られ、霊現象探求所を営む真備のもとを訪れる。そこで目にしたのは、被写体の背中に人間の眼が写り込む、同村周辺で撮影された4枚の心霊写真だった。しかも、彼ら全員が撮影後数日以内に自殺したという。これは単なる偶然か?第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。


 

最近の道尾作品に物足りなさを感じ、
そうだ、初期の作品を読んでなかったな・・・と思い立ち、
一気に初期の作品を古本でゲット!

ふむ、こういうテイストでデビューしていたのね・・・
いろんなほかの作家さんの作品を彷彿とさせるけど・・・・
まぁ、それでも新人さんにしては上手だと思いました。

ホラーサスペンス大賞特別賞・・・らしいです。
ホラー・・・かなぁ・・・?
それほど怖くはなかったけど。(汗)

ホラー部分だけではなく、ちゃんと推理させる部分もあって、
ちょっと間延びしてる気はするけど、
最後まで楽しんで読むことができました。
この真備はシリーズ化されてるみたいですね。
次回作に期待・・・かな?




 
   
骸の爪




2012/3/10 読了





内容(「BOOK」データベースより)
ホラー作家の道尾は、取材のために滋賀県山中にある仏像の工房・瑞祥房を訪ねる。彼がその夜見たものは、口を開けて笑う千手観音と、闇の中で血を流す仏像。しかも翌日には仏師が一人消えていた。道尾は、霊現象探求家の真備、真備の助手・凛の三人で、瑞祥房を再訪し、その謎を探る。工房の誰もが口を閉ざす、二十年前の事件とはいったい。


 

真備シリーズ第2弾。
「背の眼」よりも面白かったです。
前作で人物紹介がなされている分、
無駄が排除されて・・・って感じですね。

不可思議な現象が起こっている仏像工房を訪ねる真備。
友人道尾と助手とともに謎を探っていくんだけど・・
ほんと、面白くて、グイグイ引き込まれた。
この謎だけでも、本格ミステリとして十分評価できるのに、
最後は道尾さんらしく「おぉ!」と思わせる展開!
まだページが残ってるのに、事件終了なんて、
おかしいと思ったよ!!(笑)

第三弾も発表されてる様子。
これはぜひ読まねば!



 
   
笑うハーレキン




2013/4/27 読了





内容(「BOOK」データベースより)
経営していた会社も家族も失い、川辺の空き地に住みついた家具職人・東口。仲間と肩を寄せ合い、日銭を嫁ぐ生活。そこへ飛び込んでくる、謎の女・奈々恵。川底の哀しい人影。そして、奇妙な修理依頼と、迫りくる危険―!たくらみとエールに満ちた、エンターテインメント長篇。


 

ホームレスの男・・・突然現れる少女・・・
「カラスの親指」を思い出させる設定ですね。

ホームレスの方々は、それぞれにウソをついているよね。
そうでないと生きていけないから・・・ってのもあるし、
だからこそ、ここにいるというか・・・
それでも寄り添って生きていたわけだけど・・・

道尾さんらしく、いろいろと見え隠れしつつ、
最後はあっと驚かされる作品です。
でも、これは主人公の再生の物語でもあるわけで、
読後感は良いです。



 
   
ノエル




2013/4/30 読了





内容(「BOOK」データベースより)
物語をつくってごらん。きっと、望む世界が開けるから―暴力を躱すために、絵本作りを始めた中学生の男女。妹の誕生で不安に陥り、絵本に救いをもとめる少女。最愛の妻を喪い、生き甲斐を見失った老境の元教師。切ない人生を繋ぐ奇跡のチェーン・ストーリー。


 

またもミステリーじゃないのか・・・と、
せっかく発売してすぐに買ったのに、読まずに放っておいた今作。(笑)
しかし、読んでみたら・・・

とってもいい話でした。
暗くてつらい人たちの話かと思ったけど、
一冊の絵本でつながるそれぞれのお話で、
どんどん広がりを見せ、最後はキレイにまとまり、
読後は心がほんわり温かくなる・・・
まさに、タイトルや表紙そのものの内容です。
こんな話まで書けちゃうんだもん、やっぱり目が離せません。



 
   
花と流れ星




2013/7/23 読了





内容(「BOOK」データベースより)
死んだ妻に会いたくて、霊現象探求所を構えている真備。その助手の凛。凛にほのかな思いを寄せる、売れない作家道尾。三人のもとに、傷ついた心を持った人たちが訪れる。友人の両親を殺した犯人を見つけたい少年。自分のせいで孫を亡くした老人…。彼らには誰にも打ち明けられない秘密があった―。人生の光と影を集めた、心騒ぐ五篇。


 

真備シリーズの第三弾。
今回は連作短編集です。

ゆえに・・・個人的には物足りない。(笑)
真備という人でなくてもいいんじゃ・・・?って思ったりもしてしまう。
それぞれの話は、そこそこ面白いけど、
アッサリしすぎっていうか、
真備のキャラが全然活きてないっていうか・・・
やっぱり、じっくり長編で読みたいな・・・・
次回は長編でお会いしたい。(笑)



 
   
鏡の花




2013/9/9 読了





内容(「BOOK」データベースより)
製鏡所の娘が願う亡き人との再会。少年が抱える切ない空想。姉弟の哀しみを知る月の兎。曼珠沙華が語る夫の過去。少女が見る奇妙なサソリの夢。老夫婦に届いた絵葉書の謎。ほんの小さな行為で、世界は変わってしまった。それでも―。六つの世界が呼応し合い、眩しく美しい光を放つ。まだ誰も見たことのない群像劇。


 

6つのお話からなる、短編集・・・
最初の一篇を読み、次の話に進むと、
あれ?ということになる。
あぁ、パラレルものか・・・と思って続きを読んでいくと、
次の篇では、またおかしなことになってて・・・

この小説のそもそもの「正体」が全然つかめないまま、
その感情をどう処理していいかわからないまま、
最後の篇にたどり着き、
きっと、今までの不可解なことが全部解決されるのね!と
期待していたのに・・・

最後まで、「ぽかーん・・・」な印象。
で・・・・?って感じで、
なんだろな、この気持ち・・・
モヤモヤ・・・・
見事に完結した!とは全然思えないですよ、個人的には。

ねぇ、これってどういうこと??って
いろんな人と談義したくなった。(笑)
ま、興味のある方は読んでみてください。



 
   
貘の檻




2014/5/22 読了





内容(「BOOK」データベースより)
あの女が、私の目の前で死んだ。かつて父親が犯した殺人に関わり、行方不明だった女が、今になってなぜ…真相を求めて信州の寒村を訪ねた私を次々に襲う異様な出来事。果たして、誰が誰を殺したのか?薬物、写真、昆虫、地下水路など多彩な道具立てを駆使したトリックで驚愕の世界に誘う、待望の超本格ミステリー!


 

道尾さんの久々の作品。
発売直後に買って、すぐに手を付けたんですが・・・

これは・・・・私だけなのか・・・?
かなり苦戦を強いられましたぞ・・・(汗)

まず、「貘」ってくらいなんで、「夢」部分があるわけですが、
それがねぇ・・
普通は読み進めていくうちに、
物語の筋や謎にからんできて、気にならないんだけど、
もう、全然見えてこなくて、困る。(笑)

そして、主人公の田舎が舞台になってるんだけど、
いちいち方言が出てきて、いちいち説明がそのあとにつくの。
まぁ、説明がつかないと、こっちは全然理解できないわけだけど、
そんなに毎度説明を入れるなら
もう方言使うのやめれば??って言いたくなるくらい。(笑)
その方言が物語の肝だっつーなら我慢するけど、
最後まで読んで、そうではなかっただけに、
疲労度は増すばかりですよ・・・。

で、あとは、なんていうのかなぁ・・・・
書き手がノリにのってるけど、読み手はついていけない・・・っていう
そういう「テンション」が垣間見れるんですよね。
物語にずっぽりハマらせてもらえず、
書き手のノリノリ感だけが伝わってきて、ドン引く・・・みたいな。

そんなことやいろいろとありまして、
読むのにかなりの時間を要したものの、
最後150ページくらいになると、ようやく話が動き出して、
後は一気に読むことができました。

昔の出来事・・・
秘め事を抱える人たち、
そして、それぞれが少しずつ思い違いをしていき、
悲劇を招いた・・・・っていうお話でした。
過去だけでとどまればいいものの、
そうはいかず・・・
再び起こった悲劇が、また悲劇を呼んだ・・・ってわけですね。

かなり胸が痛いお話でしたけど、
最後は少し救われます。
小さな手が、きっと大きくカレを救うことでしょう。

ふぅ・・・道尾さん、あんまりこねくり回さず、
もうちょっと直球でもいいんじゃないですかね・・?(汗)




 
   
透明カメレオン




2015/2/10 読了






内容(「BOOK」データベースより)
ラジオのパーソナリティの恭太郎は、冴えない容姿と“特殊”な声の持ち主。今夜も、いきつけのバー「if」で仲間たちと過ごすだけの毎日を、楽しくて面白おかしい話につくり変えてリスナーに届ける。恭太郎が「if」で不審な音を耳にしたある雨の日、びしょ濡れの美女が店に迷い込んできた。ひょんなことから彼女の企てた殺害計画に参加することになる彼らだが―。陽気な物語に隠された、優しい嘘。驚きと感動のラストが心ふるわす―。


 

嘘。
それは、人を欺き、傷つけ、自らをも貶める行為。
しかし、時に、優しく、人を癒し、自分を守る嘘もある・・・。
そんなお話。

読み終えてみると、このお話は「嘘まみれ」です。
最初から最後まで、嘘のオンパレード。
だけど、それがどれも、温かくて、切なくて、優しい嘘だったんだ。
傷ついた人を癒す嘘。
その嘘に救われた人たちが、また誰かを救う嘘・・・

私は、「ついてもいい嘘」はあると思ってる人間なので、
最後はとても胸に響き、号泣しちゃいました。
「あること」に最後まで気づかずに読んでいたので、
「そうだったんだ・・・」ってもう号泣っす・・・・(涙)

ラジオは、話している人の顔が見えない分、
そこに「嘘」っていうトッピングが比較的簡単に可能なんだよね。
それを上手に利用して、傷を癒していくお話でもあり・・・
この設定が見事に活かされたお話だと思います。

最近の道尾さんは「黒」な記憶がありまして・・・
こういうお話を待ってました!って感じです。
笑って泣けて・・・最後は大きな優しい光に包まれるような・・・
作家デビュー10周年で読者への贈り物として書かれた今作。
私は確かに受け取りましたよ!
今後の道尾さんにも期待しております。
ありがとう!

とにかく、あんまり深読みせずに、
流れに身を任せて読むのが良いと思います。
その方が、最後に号泣できますよ!(笑)




 
   
スタフ




2016/7/22 読了






文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
街をワゴンで駆けながら、料理を売って生計をたてる女性、夏都。彼女はある誘拐事件をきっかけに、中学生アイドルのカグヤに力を貸すことに。カグヤの姉である有名女優のスキャンダルを封じるため、ある女性の携帯電話からメールを消去するという、簡単なミッションのはずだったのだが―。あなたはこの罪を救えますか?想像をはるかに超えたラストで話題騒然となった「週刊文春」連載作。


 

タイトルの意味は・・・?って思って、
ググったものの、コレがどうつながるのかよくわからないまま
読み進めました・・・。

ある日、拉致された夏都。
すると、「メールを消して」と言われ・・・という始まり。
なんか他人事の騒動に巻き込まれていって、
ドタバタと話が進み、解決・・・したかったけど、
最終的に最悪の結果に・・・っていうことで、
これで終わりか?と思ったら・・・
ここからが道尾ワールドでしたね。


ネタバレです。


絶対寂しいはずなのに、それを表に出さず、
だけど、叔母である夏都の寂しさには寄り添ってくれる、
そんな智弥に、「大人だねぇ・・・」なんて感じてた私・・・
バカバカバカ!!
そんなはずないやん。
忙しい母は外国で貧しい子を救うのに一生懸命で、
寂しさを口に出せず、
だけど本人はたくさんSOSを出してて、
なのに叔母の夏都も自分のことで精一杯で気づいてやれず、
そして智弥は、ある行動にでちゃったんだ・・・
たくさんの人を巻き込んで・・・

タイトルの「スタフ」の意味。
あるキッカケで、毒性を持ち人を苦しめてしまう不可逆性変化が
起こってしまう・・・
智弥のしたことも、もう戻れない・・
たくさんの人を傷つけてまでも欲しかった「あるもの」・・・
とっても寂しくて切なくて・・・
そこに行きついた気持ちを思うと、こっちも切なくなってきたよ・・・

だけどね
やっぱり、法的に罪は問えなくても、
したことは、たくさんの人を傷つけた。
ただ、そのことを智弥は十分わかってる。
どうしたら、この子を救えるんだろう・・・
やっぱり、「母」にちゃんとわかってもらうことが一番ではないかなぁ・・?
あまりにも自分本位で生き過ぎですもん。(汗)
子供が子供でいられる時間を、大切にしてほしい。
人の子を救って自分の子を救えないなんて、
本末転倒ですしね・・・。




 
   
スタフ




2016/7/22 読了






文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
街をワゴンで駆けながら、料理を売って生計をたてる女性、夏都。彼女はある誘拐事件をきっかけに、中学生アイドルのカグヤに力を貸すことに。カグヤの姉である有名女優のスキャンダルを封じるため、ある女性の携帯電話からメールを消去するという、簡単なミッションのはずだったのだが―。あなたはこの罪を救えますか?想像をはるかに超えたラストで話題騒然となった「週刊文春」連載作。


 

タイトルの意味は・・・?って思って、
ググったものの、コレがどうつながるのかよくわからないまま
読み進めました・・・。

ある日、拉致された夏都。
すると、「メールを消して」と言われ・・・という始まり。
なんか他人事の騒動に巻き込まれていって、
ドタバタと話が進み、解決・・・したかったけど、
最終的に最悪の結果に・・・っていうことで、
これで終わりか?と思ったら・・・
ここからが道尾ワールドでしたね。


ネタバレです。


絶対寂しいはずなのに、それを表に出さず、
だけど、叔母である夏都の寂しさには寄り添ってくれる、
そんな智弥に、「大人だねぇ・・・」なんて感じてた私・・・
バカバカバカ!!
そんなはずないやん。
忙しい母は外国で貧しい子を救うのに一生懸命で、
寂しさを口に出せず、
だけど本人はたくさんSOSを出してて、
なのに叔母の夏都も自分のことで精一杯で気づいてやれず、
そして智弥は、ある行動にでちゃったんだ・・・
たくさんの人を巻き込んで・・・

タイトルの「スタフ」の意味。
あるキッカケで、毒性を持ち人を苦しめてしまう不可逆性変化が
起こってしまう・・・
智弥のしたことも、もう戻れない・・
たくさんの人を傷つけてまでも欲しかった「あるもの」・・・
とっても寂しくて切なくて・・・
そこに行きついた気持ちを思うと、こっちも切なくなってきたよ・・・

だけどね
やっぱり、法的に罪は問えなくても、
したことは、たくさんの人を傷つけた。
ただ、そのことを智弥は十分わかってる。
どうしたら、この子を救えるんだろう・・・
やっぱり、「母」にちゃんとわかってもらうことが一番ではないかなぁ・・?
あまりにも自分本位で生き過ぎですもん。(汗)
子供が子供でいられる時間を、大切にしてほしい。
人の子を救って自分の子を救えないなんて、
本末転倒ですしね・・・。




 
   
サーモン・キャッチャー
the novel




2016/12/13 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
君の人生は、たいしたものじゃない。でも、捨てたものでもない。場末の釣り堀「カープ・キャッチャー」には、「神」と称される釣り名人がいた。釣った魚の種類と数によるポイントを景品と交換できるこの釣り堀で、もっとも高ポイントを必要とする品を獲得できるとすれば、彼しかいない、と噂されている。浅くて小さな生け簀を巡るささやかなドラマは、しかし、どういうわけか、冴えない日々を送る六人を巻き込んで、大きな事件に発展していく―


 

物語の運び方とか、挿入されてる絵とか、
雰囲気が伊坂幸太郎さんを感じる話でしたね・・・

バラバラに描かれた6人。
そのうちの誰かは肉親であったり、店の客と店員であったり、
でも、普通にしてたら関わり合いのなかったかもしれない人たちが、
いつしか集まって・・・って話ですね。
そこは最初から想像ついていたので、
どんな風に繋がっていくのか・・・・が楽しみで読んでました。

釣り堀の店員、その父親、そこの客、
引きこもりの男、その妹、孤独な老女・・
それぞれに起こった出来事や行動が最終的に
あんなことになっていくわけですが・・・・

この物語の最大のポイントは・・・ヒツギム語です。
くだらねー!って思える、ダジャレのような多国語・・・
「訳」ばかり読まず、ヒツギム語自体をお楽しみください。(笑)

ある「鯉」を追って・・・という展開になりますが、
そこに隠されたそれぞれの想いが、ちょっと切なさを感じさせたりで、
最後はキラキラな世界でふんわりと包まれつつ・・・の、
それでいいのか?っていうエンディング・・・
ま、いいか!誰も死んでないし!(笑)

ドタバタのノンストップハートフルコメディ・・・?ですかね?
ミステリーっていうより、個人的にはコメディー扱いにしておきたいです。(笑)

黒道尾もいいけど、白道尾も楽しいもんですな!




 
   
満月の泥枕




2017/6/14 読了






毎日新聞出版

生の悲哀、人の優しさが沁みわたる、人情ミステリーの傑作。
娘を失った二美男と母親に捨てられた汐子は、貧乏アパートでその日暮らしの生活を送る。このアパートの住人は、訳アリ人間ばかりだ。
二美男はある人物から、公園の池に沈む死体を探してほしいと頼まれる。大金に目がくらみ無謀な企てを実行するが、実際、池からとんでもないものが見つかった! その結果、二美男たちは、不可解な事件に巻き込まれていくことになる……。


 

道尾さんらしい話でした・・・
でも、正直、疲れたよ・・・?
ちょっといろいろ描きすぎっていうかね・・・・(汗)

泥酔して寝ていた公園で、人が争う声、池に落ちる男を聞いた・・
二人いたと思われるその人物たち。
戻ってきたのは一人だけ・・・
じゃ、残りの一人は落とされた・・・?
池に落とされて殺されたんじゃ・・?と交番で相談するも
相手にしてもらえない・・・
一体何だったんだ・・・?
そんな主人公のエピソードから始まるわけですが・・・

この池での一件が、いろんな方向に波及していきまして・・・
いやぁ・・面倒臭い話で。(汗)
池の中をさらうために計画する部分も、
その計画を実行する部分も、
見つかった頭蓋骨を抱えて岐阜に行ってからの騒動も・・・
もう、面倒くさい!(笑)
私、結構脳内変換が上手にできるタイプだと思ってたんだけど、
まー、難しかったわ。
とくに暗闇の洞窟部分ね。

疲れた・・・読み疲れた・・・
もう、しばらく読書から離れようか・・・って思うくらい疲れた。
道尾さん、こねくり回しすぎですって。(汗)
こうなってくると、苦手になってきちゃうなぁ・・・・
はぁ・・
マジで疲れましたわ・・・。

ただね、大切な人を自分のミスで死なせてしまった男たちの、
苦しみや嘆きはじゅうぶんに伝わりました、
汐子の言う通り、幸せになってもいいんだよ。
そう言ってあげたくはなりました。
・・・ま、仕事、ちゃんとしろよ!
そうしないと、マジで汐子、いなくなっちゃうぞ!!




 
   
風神の手




2018/1/






朝日新聞出版

内容(「BOOK」データベースより)
彼/彼女らの人生は重なり、つながる。隠された“因果律”の鍵を握るのは、一体誰なのか―章を追うごとに出来事の“意味”が反転しながら結ばれていく。数十年にわたる歳月をミステリーに結晶化した長編小説。


 

読書予定