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 深木章子 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

鬼畜の家 殺意の構図 敗者の告白 衣更月家の一族
交換殺人はいかが? ミネルヴァの報復 猫には推理がよく似合う 消人屋敷の殺人
消えた断章





   
鬼畜の家




2012/5/2 読了





「おとうさんはおかあさんが殺しました。おねえさんもおかあさんが殺しました。おにいさんはおかあさんと死にました。わたしはおかあさんに殺されるところでした……」 保険金目当てで家族に手をかけてゆく母親。その母親も自動車もろとも夜の海に沈み、末娘だけが生き残ることになった。 母親による巧妙な殺人計画、娘への殺人教唆、資産の収奪…… 信じがたい「鬼畜の家」の実体が、娘の口から明らかにされてゆく。



私の中にイヤミスブームがやってきてまして・・・(笑)
なので、このお話もそうらしいので、購入してみました。

なんかねぇ・・・・
読むのにすごく時間がかかった。(汗)
読み進めていくうち、子どものあざとさとかが見えてきちゃうと、
読んでて辛くなるんですよねぇ・・・
大人ならいいんだけど、子どもが・・・ねぇ・・・・。

本当にイヤーな後味の作品でした。




 
   
殺意の構図




2014/2/28 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
街の弁護士・衣田征夫は、不慣れな殺人事件を担当することになった。容疑者は知人の峰岸諒一。彼は妻の父で、養父でもある巌雄宅に放火、殺害した疑いで逮捕された。現場には諒一のライターが落ちていて、巌雄を罵倒する声を聞いたという証言もある。さらに彼の顔と手には火傷の跡が…。だが、諒一は否認を続け、弁護人の衣田にも詳細を話さない。そんなさなか、諒一の妻が別荘の地下で水死した。すると諒一は言った。「妻が死んだ以上、もはや秘密を守る必要はなくなりました。すべてをお話しします」―。とある冤罪事件に端を発する連続不審死。複雑に絡み合う家族関係、見えない利害対立、狡猾な犯行計画―。




前作であんまりいい印象を持たなかったものの、
もう一冊読んでみようかな・・・と思って読みました。

なるほど、「殺意の構図」ですね。
一人の男が最悪なのはわかってるんだけど、
その男をめぐって・・・の「殺意」。
その殺意が入り乱れ、最初からたどって、「構図」を見出していく・・
その探偵とは・・・というのが最後で明らかになりますが・・・

なんか、辛いねぇ・・
アイツが悪いヤツってのはわかってるけど、
それ以外は、誰かを守りたくて動いてるわけで・・

ただ、納得いかないのは、どうして佳苗は
元夫の職業を内緒にしていたのか・・ってこと。
ダンナにあそこまで言われたら、
普通は本当のことを話しそうなもんだけどなぁ・・・
隠さないでいたら、夫婦関係もあそこまで悪くならんかったかもしれんし。
ま、そこが最後の「肝」になるわけで、
しかたなかったとはいえ、ちょっと不自然でしたね。

だけど、面白かったですよ。
一気読みでした。



 
   
敗者の告白




2014/12/5 読了






角川書店

山梨の別荘で母と子が転落死した事件。容疑者となった父の主張、死んだ2人の残したメール、弁護人が集めた関係者の証言は食い違う。やがて明らかになる、陰惨な事件に隠された巧妙な犯罪計画とは――。



別荘で母子が転落死。
生き残ってる夫が容疑者とされる・・・
弁護士・睦木怜の事件簿というサブタイトルがついてますが、
睦木さん・・・ほぼ出てきません。(笑)
存在を感じないんだよね!
とはいえ、「聞き手」であることは間違いない。

まずは、死者の告白・・・
手紙とメールが紹介されます。
その後、近親者の証言とつづき、
最後は容疑者である夫の証言・・・

これらを材料に、裁判ではある結論が出されます。
それで終わり・・・?と思いきや、
「敗者の告白」が始まります。

「敗者」とはだれか、
「敗者」という意味は・・・・?というのが明らかになりますが・・・

でも、まぁ、事件の真相は予想がついた・・・よね?
だろうね、だろうね・・ってね。

だけど、犯人の思惑通りにはいかなかったようで・・・
その結果、何とも言えない結末に・・・・
うむむ・・・

ま、面白かったですよ。
サラリと読めました。




 
   
衣更月家の一族




2015/4/25 読了






講談社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
別居している妻の潜伏先を察知した男が、応対に出た姉のほうを撲殺―一一〇番通報の時点では単純な事件と思われた。だが犯行が直接目撃されていないうえ、被害者の夫には別の家庭があった。強欲と憤怒に目がくらんだ人間たちが堕ちていく凄まじい罪の地獄。因業に満ちた世界を描ききった傑作ミステリー。




最初は三家族の「殺人事件」が描かれていて、
最後の「衣更月家の一族」ですべてがつながる・・・と。
デビュー作の「鬼畜の家」では、
イヤミスだわ・・・・って思って読んだ記憶があるんですけど、
これは、本格ミステリって感じで、よくできてるな・・・って思いました。

最初はある女性が殺害されて、しかも犯人が捕まる・・・
次にいきなり、宝くじに当たった男の話となり、
その金をめぐって再び死人が出て・・・
どういうこと・・・?となっていくわけですが・・・

相関図を頭に描きだしていくと、なるほど!となってきます。
いやぁ・・・強欲なヤツって、怖い。(汗)

探偵の榊原さんがいなかったら・・・
すべての事件は単独の無関係のものとして扱われてただろうなぁ・・
単なる事故で処理されてるものもあったしね・・・

この「榊原」は、後の深木さんの作品にも出てくる人です。
↑の作品にも出てます。
今後も活躍してくれるかな?




 
   
交換殺人はいかが?
じいじと樹来とミステリー




2015/7/22 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
ねぇ、じいじ、事件のお話して―かわいい孫のおねだりに、難事件、怪事件を語るのは元刑事・君原の至福の時間。でも孫の樹来は名探偵だったのです。本格ミステリーのおもちゃ箱!著者初の珠玉短編集。




深木さんといえば・・・
シリアスなサスペンス・・・ドロドロミステリー・・・なイメージなんですけど、
これはラノベっぽいお話。
装丁を見て、ん?間違えたか?と二度見するくらいの
イメージのギャップっぷり。(笑)

隠居した元刑事の祖父ちゃんのところに、
疎遠になってる息子夫婦の子が訪ねてくる・・・
「ジイジ、お話聞かせて!」・・・と。

なんか、いい話でしょ?
この孫・ジュライ(7月生まれだからという、キラキラネーム)は、
推理小説家志望の小学生で、
元刑事の祖父ちゃんに、事件についていろいろ聞きたいらしい。

短編集となってますが、
その章ごとに、ジイジは過去の事件を話してくれます。
解決済みの事件、未解決の事件、ジイジにとって苦い事件・・・
でも、ジュライは言う。
「そんなんじゃないと思うんだけどな・・・」と。

そうなんです。
ジュライが新しい可能性を見つけるという、
「かもしれない」っていうオチなんです!!
・・・・斬新・・・(笑)

何十年も前の事件で、時効だって成立してるし、
関係者だってどこにいるかわからない事件を、
「こうだったかもしれない」ってジュライが言いだすわけ、
で、ジイジは、「な・なんと・・・」と愕然・・・みたいな。
・・・・斬新・・・(笑)

なんか・・・・なんだろ、虚しさを感じるというか、
遠い目をしてしまうというか・・・
孫との時間を楽しみにしてるジイジだけど、
毎回「そうだったのか・・・」って思わされてるわけで、
大丈夫かね、精神状態・・・って感じ?(笑)

ま、装丁やタイトル通り、軽めの作品です。
サラーっと読めますけど、
虚しさが残る設定であることは間違いない・・・(汗)




 
   
ミネルヴァの報復




2015/10/1 読了






原書房

内容(「BOOK」データベースより)
夫の浮気相手にたいして起こした妻による損害賠償請求。相手は出廷せず、妻が巨額の慰謝料を得ることになった。ところがこの妻が何者かに殺され、様相はがらりと一変する…。本格推理と弁護士業界物語が融合した傑作エンターテインメント!「なぜ彼女はそこで殺されなければならなかったのか」




「敗者の告白」で登場した弁護士・睦木怜が出てきますが・・・
シリーズもの・・・っていう感じでもない・・・?
あんまり表に出てくる人ではないので、
立ち位置が難しい!(笑)

こういう、夫婦と愛人の問題って、弁護依頼が多そうよね!
そんな案件を引き受けることになった女弁護士・横手がメインのお話・・・


ネタバレになりますが・・・・


ちゃんと、相手方を知ってないとダメね。
もちろん、依頼人のことも・・・
前提として、依頼人の存在自体を疑わないもんね、普通・・・
厄介な案件に巻き込まれたもんだ・・・・

ってか、この辻堂って男がそもそも最悪やね。
法律を学んでる段階でそんな胡散臭いこと言ってたのなら、
親しくすべきじゃないわぁ・・・
ま、依頼してきたから、そっけなくもできないんだろうけど・・・

辻堂の妻と愛人との間の裁判にとりかかることになったものの、
その愛人が失踪・・・
どういうこと・・・?と思ったら、その妻が死に、辻堂まで・・・
一体誰が・・・?となりますが・・

とにかく、登場人物が少ないんですよ。
なので、かなり早い段階で、あ、コイツやな・・・・ってわかります。
だけど、そこにある「信頼関係」が見てらんなくてさぁ・・・
睦木怜が言いだしにくいのもわかりました。

だけどさ、早めに言ってあげたほうがよかったかもねぇ・・
こんなことになる前に・・・

で、最後の決着のつけ方・・・
うーん・・・・確かに辻堂は最悪の男やけど・・・
辻堂の子供たちのことを思うと、
そんなウソついていいのか・・・?って言いたくなった。(汗)
こういうところに感情をはさむから、「女ってヤツは・・・」って
言われそうな気がするのよねぇ・・・

納得のいかないオチでした。



 
   
猫には推理がよく似合う




2016/10/15 読了






角川書店

内容(「BOOK」データベースより)
とある弁護士事務所に勤める花織は、先生に寄せられる依頼を盗み聞きしては、“おしゃべりする猫”のスコティと噂話に花を咲かせていた。ある日、愛らしく気高くちょっと生意気なスコティが、推理合戦を仕掛けてくる。「もしいま先生が殺されて、金庫の中身が盗まれたら、犯人は誰だと思う?」。金庫に入っているのは、5カラットのダイヤ、資産家の遺言書、失踪人の詫び状、12通の不渡り手形。怪しい依頼人たちを容疑者に、あれこれと妄想を膨らますふたり(1人と1匹)だったが、なぜか事件が本当に起きてしまい―。現実の事件と、謎解きに興じる“しゃべる猫”の真実は?ミステリ界注目の気鋭による、猫愛あふれる本格推理。




私は猫派ではなく犬派・・・・
でも、そんなことは関係なく、この本は読みにくかった・・・(涙)

まず冒頭、猫が主役のミステリーが描かれていて・・・
コレがメインで話が進むの??と思ったらそうではなく、
なんと、猫が書いた!っていう・・・
で、弁護士事務所の所長である弁護士が殺された!
猫と事務員で推理合戦!
結果導き出されたのは・・・


ネタバレとなります。



その結末にあんぐり・・・ですよ。
それやっちゃお終いっしょ?
「心を病んでた」・・・
猫が話すってのも・・・じゃ、ナシってこと?
弁護士が死んだ・・・っていう事件、「お話上のこと」で、
実際は起こってないことだし、
もう、は?え?今までのはなんだったの・・・?っていう・・・

読んでて疲れたのに、
読み終わって疲れまくって、
肩こりからくる頭痛が発生してもーたわ!

こういう話は苦手です。




 
   
消人屋敷の殺人




2017/12/2 読了






新潮社

内容(「BOOK」データベースより)
覆面作家の館で次々と人が消える。屋敷に集められた男女、嵐が生み出す巨大密室、不可能な「人間消失」。読者を挑発する、大胆不敵な本格ミステリ!




冒頭に「消人屋敷」の見取り図が書いてあって、
単純な構造なのに、わざわざ書くってことは・・
きっと、ここに何かヒントが・・・って思って、
話が進むごとに、見取り図を見ながら読み進めていたんだけど・・・

特に見取り図がなくても良かったかも・・・?ってくらい、
たいした屋敷じゃなかったな・・・っていう。
だって、「肝」の部分、描かれてないし。(滝汗)
そういう意味では、反則ではあるけど、
まぁ、予想の範囲内の「肝」ですからね・・・
特に怒りは感じてません。(笑)

昔に「屋敷から忽然と人が消えた屋敷」。
この時点である「からくり」は想像できますよね。
それが現在も残ってるんだろう・・・って。

で、現在。
匿名の作家を囲ってる出版社。
その作家から作品を書いてもらいたい別の出版社。
自分の家族がその匿名作家なのでは・・・?と疑う人物たち・・・
そんな人たちが入れ代わり立ち代わり・・・・のお話です。

トリックとしては、まぁ、わかりやすいというか・・・
だろうね・・・・っていう話でしたね。
そっちがそっちかい!っていう・・・
男か?女か?っていう変化球も交えつつ・・・
最後は「そういうことかー!」っていうオチになっておりましたね。

うん。可もなく不可もなく・・・かな?



 
   
消えた断章




2018/5/19 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
君原樹来は推理作家を目指す法学部の四年生。あるとき、同じ大学に通う妹・麻亜知の友人、葛木夕夏があるトラブルを抱えているといい、元C県警捜査一課の刑事であった樹来の祖父に相談しに行くことに。夕夏は十年前、実の叔父に誘拐されたことがあった。ただ、記憶を失った時間があっただけで被害はなく、当時は身内のトラブルと片づけられたのだが、最近になって警視庁が再捜査に乗り出しているという。同じ十年前、同じく誘拐された男児の白骨遺体が最近発見されたことが関係しているようだ。当の叔父は行方不明になり、裕福な創業者一家だった葛木家は、その後みるみるうちに崩壊していったのだが―




10年前に叔父に誘拐された夕夏。
事件化しなかったものの、叔父は行方知れず・・・
10年経った今、警察が動き出してる・・・?
不安になり、友達に相談。
その友達の兄は、推理小説家志望の若者で、
その祖父は、元刑事だった・・ってわけです。

まさかの、じいじと樹来の続編!!
あのときは幼かった樹来が、大学生となっております。
じいじは老人ホームに入っていて、相談に乗ってはくれたけど、
メインは樹来が解決・・・ってことかな?

事件としては、樹来は興味津々だったけど・・
思わぬ結末だったねぇ・・・
まぁ、かなり早い段階でいくつもの真相に気づきましたけど。(汗)

だってさぁ・・・おかしいやーん!ってとこ、多すぎやもん。(笑)
事故があったから池を埋める・・・なんて、
そこに何か埋めましたで!って言ってるようなもんやん・・・
それに、たいした実績があるわけでもない小説家志望の男に相談・・って、
何か思惑があるにきまってるやーん!ってなもんで。

まぁ、いろいろと相手を慮って・・・の結末でしたけども・・・
うーん・・・誰も幸せになってないわ・・・
ま、人知れず殺され埋められてた仏さんたちがちゃんと掘り返されて
供養された・・・ってことだけは良かった・・・かな?