TOP > 作家別一覧 > 村山由佳

 村山由佳 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。
リンクしていないモノは、おいおい感想を記載していきます。

星々の舟 ありふれた愛じゃない





   
星々の舟




2013/4/17 読了




内容(「BOOK」データベースより)
禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、居場所を探す団塊世代の長兄、そして父は戦争の傷痕を抱いて―愛とは、家族とはなにか。こころふるえる感動の物語。




直木賞受賞作。

一つの舟に乗り合わせた、家族の物語・・・
最初の章で、兄妹の近親相姦が描かれ、
わお!と驚かされましたが、
そのあと、一人一人の家族の物語が描かれ、
最後は父の物語へとつながり、
家族というものをしみじみと噛みしめるお話・・・

それぞれの物語に、読者それぞれが思うところが出てくるはず。
私もいろいろと考えて、もやもや・・・とした気持ちにもなり、
しばらくはこの作品を引きずりそうです・・・。




 
   
ありふれた愛じゃない




2014/6/19 読了




内容(「BOOK」データベースより)
いったいどうすれば、あの男にこれ以上惹かれずにいられるのだろう。未熟だがまっすぐな年下彼氏との婚約に満足していたはずの真奈が偶然再会したのは、社会不適合だが危険なほど官能的な元カレだった。揺れる心と躯。楽園の島タヒチで真奈が選んだ愛とは?




村山さんの作品のイメージって・・・
レビューを書いてはいないけど、数冊読んだ勝手なイメージでいうと・・・
官能小説に近いモンがある作品がいくつかあるよね?
で、今作もそっち系かなぁ・・・って思いつつ読みました。

違ってました。(笑)
一人の女性が、悩み苦しみながらたどり着く「愛」の物語です。

これは、女性なら誰が読んでも共感できる部分はあると思うの。
若いころは、ふわふわしてる男性に不安を感じてしまったり、
年下のカレシにちょっと頑張って「強い女」を装ってしまったり、
開放感のある場所で、元カレに出会ってしまったときの感情・・・とか、
何かしら、感情移入ができてしまうはずです。
私にはそんな経験は、どれも、欠片もないんですけど、(笑)
「なんか、わかるわぁ・・」って思いつつ読んでました。

いろんなことがあって、いろんな経験をして、
そしてたどり着いた愛は・・・
ただただ、単純なモノだったのよね。
年を重ねるにつれ、いろんなものを身にまとってしまって、
単純に大切なモノを見失ってしまいがちだし、
いくつかの悲しい別れを経て・・・からの愛は、
いろんなことを乗り越えて許容出来てしまう・・っていうか。

この小説は、現代を生きる女性に、
「考えすぎてちゃ恋愛できないぞ!」って言ってくれてる気がします。
私も結婚するとき、あんまり考えてませんでしたし。(笑)
ただ、この人と一緒にいたら楽しいだろうな・・・、一緒にいたいな・・・
そんな気持ちが大部分を占めていたと思うの。

不景気な世の中だから、どうしても安定とかを求めてしまって、
不安要素のない恋愛を求めがちだけど・・・
ただただ単純に、この男と一緒にいたい、愛し合いたいてだけで
動いてみてもいいんじゃないかね・・?って思っちゃいます。

結末は、主人公はある大きな決断をしますが、
その後、きっとその場所で穏やかに暮らしてる気がするんです。
今、タヒチに行ったら、二人に会えそうな気がするくらい・・・。

分厚めですが、一気読みできちゃいます。