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 新津きよみ 

下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

愛読者 帰郷 彼女の命日 フルコースな女たち
彼女の遺言 彼女の時効 神様からの手紙 喫茶ポスト





   
愛読者




2014/7/24 読了





内容(「BOOK」データベースより)
駆け出しのミステリー作家・仁科美里のもとに、読者からのファンレターが二通届けられた。片方の差出人は、中学を卒業してから音信不通だった友人・柚子。そしてもう一通は、「愛読者」と名乗る謎の男からの不気味な手紙…。この二通の手紙をきっかけに、美里の生活は大きく変わっていく。美里に近づいてきた柚子の真意は、そして「愛読者」の正体は?驚愕のラストへ向けて読者を誘う、傑作サスペンス・ホラー。




お初の作家さんです。

ホラーっぽいのかなぁ・・・って思って読んでみたんだけど・・・
イヤミス・・って感じかな?

一作だけ売れた作家に、ある日「愛読者」からの手紙が2通届く・・・
ひとつは、懐かしい先輩からの激励の手紙、
もう一通は、変態チックな手紙・・・
気持ち悪い・・・って思ってたら・・・

本当に気持ち悪いのは、先輩だった!!!ってな。
なんだろね、この女先輩。
ズケズケと入り込んできやがって・・・
ってか、この主人公もさ、イヤならイヤって、ハッキリ言いなよ!!って
イライラしながら読んだわよ。
ハッキリ言ったって聞きそうにない女よ?
そんな曖昧なこと言ってるから、どんどん追い詰められていくんじゃん・・・
アンタも悪いぞ!って思った。(笑)

最終的にとんでもないオチで・・・
まぁ、お亡くなりいただくのが、のちの生活は気楽よねぇ・・って思ってたのに、
なんと、前世話まで持ってきた!
えぇ〜!
確かに、物ごころつく前は、前世の記憶があったり・・・とか言う話は
聞いたことがあるけど・・・んなこと、あるかね?
なんか、ここは蛇足かなぁ・・・って気がした。
なので、「ぞっ・・!」とはしませんでした。
残念・・・。
でも、オチが知りたくて一気読みでしたよ!




 
   
帰郷 三世代警察医物語




2014/10/7 読了





内容(「BOOK」データベースより)
東京の大学病院に勤める内科医の望月美並。長野県の大町市で開業医をする元警察医の祖父の元に帰る途中、乗っていた特急で急病人が出る。処置をした美並だったが、後日、患者は遺体となって発見される。謎の残る死因と背後に見えた複雑な家族関係。はたして真相は?新境地に挑んだ著者が、緑豊かな信州の情景を鮮やかに織り込んだ極上の「警察医シリーズ」開幕!




新津さんの最新シリーズモノ・・・らしい。

長野の田舎で祖父が小さな医院を開いていて、
警察の監察医も務めている。
孫の美並は、東京で内科医をしてるんだけど、
ある日、田舎に帰る途中で病人に出会ったことで
人生が変わっていく・・・ってわけです。

サブタイトルが「三世代警察医物語」となってますが、
厳密に言うと、三世代で警察医をしません。(笑)
祖父の期待に背き、父は途中で美術の道に行ったので、
祖父のあとを孫が継ぐ・・ってことになるので、三世代では・・ない。(汗)

その美並が、今のキャリアや環境を捨て、
田舎の小さな医院の医者になるという未知を選ぶのか・・?という
その部分が大きなテーマとなってるため、
事件の真相・・みたいなところは軽めになってます。
そのせいか、物足りなさが大きい・・かな?
「警察医」っていうところに重きを置けば、
もうちょっと面白くなる気がしたので、
第二章では、「早く決断しろよ!」と言いたくなった。(笑)

結果、美並は祖父の道を選びます。
今後、この田舎の警察医として、
祖父、両親、警察、田舎の人々・・などなどとの関わりを通して、
一層成長していくことでしょう。
続編が出たら、読んでみようかな?

今のところ、美並の周りに男は三人・・・
刑事、医者、幼馴染・・・
どれを選ぶのかなぁ・・・?(笑)




 
   
彼女の命日




2015/3/8 読了





内容(「BOOK」データベースより)
「あなたの大切な一日、私に下さいませんか」―三十五歳の会社員・楠木葉子は、父亡き後、母と妹を養ってきたしっかり者。結婚を考える恋人もいる。そんなある日、葉子は、帰宅途中、胸を刃物で刺されて死亡した。が、一年後、山の手線で別の女性の身体を借りて、この世に戻ってきた。葉子は恋人のことを気にかけながらも、母と妹が住む自宅へと向うが、そこで待っていたものとは…。現代に生きる女性の揺れ動く心情を繊細に描く、切なく優しくサスペンスフルな傑作長篇。




「あなたの大切な一日、私に下さいませんか」と帯にありますが・・・
そんな礼儀正しい「借り方」、してませんやん。(汗)
一日憑依されちゃった人たちは、
みんなその時間の記憶を失ったままになっちゃうから、
結構大変な影響を与えちゃってますのよ?

ある日、刺されて急死しちゃった女性が、
一年後、二年後、三年後・・・と、自分の命日になると
山手線の車内の人に憑依して・・・という話。
だからといって、自分で犯人を見つける!とかいうミステリーな感じでは
ございません!
ただ、自分亡きあと、残された人はどうしてるか?って思って
見に行ってみたら・・・っていう感じです。

それと、憑依一年後に、前年憑依した人の「アフターケア」じゃないけど、
迷惑かかってないか・・ってことを気にしたりするんだけど、
まぁ、いろいろな人に憑依するもんだから、
いろいろあるわけです。

最後は・・・成仏・・・・
できてませんね。(汗)
妹ちゃんの「ちゃっかり」な感じとか、
あっさり乗り換える婚約者の感じとか、
なーんかイヤな気分になったりはしましたけど、
ま、概ね楽しめたかな?




 
   
フルコースな女たち




2015/4/28 読了






角川文庫

内容(「BOOK」データベースより)
小学校教師の水川には給食で食べられなくなった物がある。それはうずらの卵。その理由には、彼女の母親のある「奇行」にまつわる、強烈なストレスが関係していて…(「転落―食前酒」)。智恵子、敦子、真由子の三人は、ある男への復讐を意外な形で遂げようとしていた。彼女らの絶妙なバランスが織りなした、世にも恐ろしい完全犯罪の末路とは…(「男狩り―肉料理」)。男と女と食をテーマに、コース仕立てでお届けする絶品短篇集。




ホラー短編集ってことでしたけど、
そんな怖いってことはなくて、
「世にも奇妙〜」色が強いかな・・・?

フルコースメニューになぞらえて、たくさんの女性が描かれています。
印象的だったのは、「散骨」かなぁ・・・
亡き父の骨を砕いて、毎日飲む母・・・
うーん・・・私も「お母さん、何やっとるん!!」って止めるなぁ・・・(汗)
で、最後は自分も・・・っていう。
怖いっすーっ!!

「水難の相」は、見事に騙されてしまいましたよ。
最後に、あぁ、そうだったのか・・・ってね。
そんな風にずっと見守ってもらえて、幸せもんだ。
自分は不幸につきまとわれてる・・・・って、考えるから不幸になるのさ。
何事もポジティブシンキングやで!!!

「スイーツ・バイキング」は・・・・ちょっとシュール。
オレが一番好きなスイーツは何か・・・と突き詰めている男性は、
実は・・・っていう。
なんか、いじましくて、「その日」が来るのが可哀想になっちまったよ。(涙)

どれも面白く短めで、サクッ!と読めますよ!




 
   
彼女の遺言




2015/5/30 読了






角川文庫

内容(「BOOK」データベースより)
独り身で子供も持たなかった、仕事ひとすじの啓子は、病気のため五十四歳という若さで亡くなった。啓子の小学生からの親友・宏美は、遺品として梅酢を受け取る。同封されていたノートには、「この梅酢で十円玉を磨いたら、その製造年に五時間だけ意識が戻る」という不思議な体験が記されていた。宏美は怖れながらも、啓子の幸せを願い、彼女を結婚させるために意識のタイムスリップに挑むのだが…。切なく心温かな余韻が胸に沁みる長篇サスペンス




親友が亡くなった。
遺品として送られてきたものは、古い梅酢・・・
そして、衝撃の内容の手紙だった・・・という話。

正直、この手の話は苦手だって、つい最近も書いた気が・・・(汗)

この古い梅酢に10円玉をつけておいて、
キレイになった10円玉を見ながら思いをこめると。。。
その10円玉の製造年にタイプスリップ!っていうことなんだけど、
あたしゃね、じゃ、そのタイムスリップしたときの「あなた」は、
一体どうなってるのか?って思っちゃうわけ。
それに、戻ってみたらちょっと変わってる部分とかもあって、
ってことは、別の「世界」になっちゃったってことで・・・って思うと、
だからぁ・・そういう話は嫌いだっての!って思ってしまい。(汗)

最初は自分のことを「変える」ために行動していた主人公も、
「死んだ親友の思い残したこと」を何とかしてあげたくて
何度もタイプスリップするわけですが・・・
正直、それが親友の望んだことなのか?って思ってしまって・・・
最終的に、そこは解決するわけですが・・・

タイムスリップすることで、何か悪いことが起こっちゃうのでは?って
主人公は考えて、
そんなときに、ある人が死んでしまうんだけど、
最後はそれを何とかしようとして・・のエンディングでしたね。
どうなったんだろ・・・?

ふー・・・・
こういう話は苦手!って思うと、呼ぶのかなぁ・・・?(笑)
ま、薄めの本だったので、それほど苦ではなかったんですけどね。




 
   
彼女の時効




2015/6/23 読了






光文社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
夫をひき逃げで失った浅井久子。夫の命日に事故現場を訪れた彼女の前に現れたのは、交通事故がきっかけで殺された内海政子の幽霊だった。奇妙な幽霊との同居が始まり、次第にわかってきた政子の過去。久子は政子が気になっている娘探しを始めるが、2人の奇妙な接点から事件の真相が明らかに!サスペンスの名手が挑んだ社会派ミステリーの傑作が待望の文庫化。




新津さんの「彼女〜」シリーズ・・・って言っていいのか?(笑)
またもやファンタジーというか、オカルトな部分が入ってきてますけど、
なんでだろ、とても面白く読めちゃうんですよね、この人が書くと・・
不思議♪ (笑)

夫をひき逃げで亡くし、時効も成立してしまった久子。
ある日、月命日に夫の事故現場に花を手向けていたら、
ある女性と目が合った・・・
実は久子、昔から幽霊が見えちゃう体質で、
だからといって関わってこなかったものの、
今回は不思議と声をかけてしまった・・・
その女性は、十数年前、殺されて亡くなった人で・・・という話。

なんと、この幽霊と同居を始めちゃう主人公。(笑)
久子の家にいるときは、政子は生きてるように振舞えるという、
不思議な空間となり、本当に穏やかに二人暮らしをしていたんだけど・・

一方で、政子の娘・加奈子、
事故を取材していた女記者などが描かれ、
二つの事故の真相が明らかになっていく・・・

肝は、事故の犯人は見つかるのか?
そして、政子は成仏できるのか・・?ということ。
どっちもちゃんと解決します。
ただ、それでいいの?って言いたくなる部分もある。
だけど、憎しみってさ、ずっと持ってると辛いんだよね。
肩の荷を下ろす・・・という、まさにその感覚だと思ったよ、
この話を読んで。
亡くなった人にとってはたまったもんじゃないだろうけど、
遺され、生きていかなくちゃいけない人にとっては、
時間というものは確実に癒しになってしまってるし、
たどり着いた解決がそれでも、本人がいいのなら、
それでいいのではないか・・・ってね。

できれば、残されたもの同士、支え合ってもいいんじゃないか・・・って
思うんだけど・・・もう、関わり合いはなくなっちゃうのかなぁ・・・?
寂しい気もする・・・。




 
   
神様からの手紙 喫茶ポスト




2017/1/14 読了






ハルキ文庫

内容(「BOOK」データベースより)
珈琲が自慢の喫茶店「喫茶ポスト」には、店内に郵便ポストがある。そこには、亡くなった人宛てなど、届くはずのない手紙を投函できることになっていた。このことを雑誌で知った片岡絵真は、早速「喫茶ポスト」に出向き、亡き父への手紙を投函した。ところがその折、間違えて祖母から自分宛に届いた手紙も一緒に入れてしまう。すると後日、信じられないような出来事が起こって…。もう会えないあの人に、伝えられなかった想い―行き場のなくなってしまった言葉が起こした奇跡の物語。




「喫茶ポスト」という軽食屋さんには、店内に郵便ポストがある。
廃村になった村から亡き祖父がもらってきたもので、
今の店主である女性が、飾っていたんだけど、
いつしか、「天国へ手紙が届く」という噂が流れ、
ある女性が店を訪れ、手紙を投函していった・・・
そんなところから始まります。

第一章は、この店のオーナーの甥の「右手」に「降りて」きて、
亡き人の手紙が届けられるわけだけど・・・
ファンタジー物か・・・って思って読んでると、
第二章では全然違う展開になります。
推理物・・・・?ってね。(笑)
でもさ、洞察力がすごいのは認めるけど・・・
ちょっといろいろと都合良すぎません?って気が。(汗)

それに、この甥っ子さんの「事故」についても、
そんなオチでいいのん・・・?っていうね。
なんか、全体的にふんわりと物足りなさを感じる話でしたな・・・