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 似鳥鶏 


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一○一教室





   
一○一教室




2017/1/9 読了






河出書房新社

内容(「BOOK」データベースより)
カリスマ教育者・松田美昭がつくった全寮制一貫校・私立恭心学園。高い進学実績を誇り、ひきこもりや反抗まで“治る”と話題の学校で、一人の高校生が心臓麻痺で死んだ。健康だったはずの彼がなぜ…?一度も開けられない棺、異様に礼儀正しい生徒たち―。有刺鉄線の生えた、高い壁に囲まれたこの学園で、一体何が起きているのか?青春ミステリで人気の著者が満を持して放つ、爽やかさゼロのダークミステリ!!




似鳥さんというと、「戦力外捜査官」のイメージが強いですね・・
読んでないんだけど、ドラマはちょっと見てまして、
コメディ系・・、東川篤哉さん系・・・かな?って思ってました。
でも、この表紙の絵になんだか引っ張られて
借りてみたら・・・全然印象の違う本でビックリ!でしたね。

ある全寮制の中高一貫校でのお話・・・
この学校に入れると、どんな素行の悪い子も「いい子」になるってんで、
人気の学校で、校長もテレビなどにも取り上げられる人・・・
その高校で、ある一人の高校生が死んだ・・
従兄である大学院生は、親戚の女性とともに調べ始める・・って話。

正直、読むのが辛い部分が多々あります。
学校のシーンは、ほぼ「虐待」ですから。(涙)
これでもか!と痛めつけられる生徒たちの様子を
延々見せつけられて、疲れ果てます・・・

でも、後半で光が見えてきます。
ある「教師」の存在です。
そうなると、期待を込めて読み進めるわけですが・・・
真相が明らかになると、「事実」をまた突きつけられて・・・
また辛い描写のオンパレード・・・
ううう・・・精神がやられるぜ・・・(汗)

結果的にこの学校は消えますけど、
人は消えない・・
そして、子の扱い困ってる親も減ってない・・・
人は忘れる生き物・・・
消えてもまた、どこかで生まれている・・・
いつまでも続くよ・・っていう不穏な終わり方でして・・・

はぁ・・・怖いわ・・・
全寮制って、預けたら楽だけど、見えない世界だから
心配も増すよなぁ・・・
気持ち悪いくらいいい子になって我が子が帰ってきたら・・・
やっぱり疑いよりも感謝になっちゃうのかなぁ・・・?
ま、正しい信念のもと、やってくれてるならいいんだけど・・
・・・なんて、考えさせられはしたものの、
やっぱり辛い描写のダメージが強くて・・・
静かに記憶から消し去る予定でござりまする・・・。(汗)

あと、「一○一教室」ってタイトルで、
最終的にそこに「送られる」っていう恐怖を散々植え付けておきながら
その部分がさらー・・・っといっちゃったのがねぇ・・・
もっとすごい部屋かと思ってたんで・・・
拍子抜けっす。