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 桜庭一樹 

下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。
他にも読んでますが、機会があったら記載します・・かも・・・。

ほんとうの花を見せにきた 青年のための読書クラブ





   
ほんとうの花を見せにきた




2015/2/17 読了






文芸春秋



内容(「BOOK」データベースより)
少年「梗」を死の淵から救ったのは、竹から生まれた吸血鬼バンブーだった。心優しきバンブーと、彼に憧れる梗との楽しくも奇妙な共同生活が始まる。だが、バンブーにとって、人間との交流は何よりの大罪であった。




桜庭さんというと「私の男」のイメージが強すぎて、
根底にあるドロドロとした熱い感情・・・みたいな、
そんなものを想像しつつ読んでしまったんだけど・・・

もぉ、素敵なお話で、いたく感動いたしました!
この作品、好きです!!

一家惨殺の現場で一人生き残っていた少年・梗。
でも、きっと犯人たちに見つかって殺されるんだ・・・と思ってるとき、
シュっと現れたバンブーに助けてもらう・・・という始まり。
バンブーとは、吸血鬼の集団・・・というところでしょうか?
竹の匂いがするとか、寿命は竹と同じらしいので、
植物性の吸血鬼・・・って感じ。

そのバンブー・ムスタァと、ともに暮らしていた洋治の二人に
優しく、温かく育ててもらうことになった梗なんだけど・・・
実はバンブーには掟があって、人間と暮らすなんてとんでもないらしく、
見つからないように、密かに穏やかに過ごしていたのに・・

なんかさ、梗の気持ちもわかるわけ。
大好きな人だからこそ、仲間にしてほしいって気持ち。
だけど、「命に限りのあることの美しさ」を尊いと考えるバンブーたちの
気持ちもとてもわかるので、梗ちゃん、聞き分けて・・って願ったんだけど、
やっぱねぇ・・・子供だからさ・・・

結果、とてもとても切ないことになっちゃいます。
それは、予測できていたことでもあるけど、
そんな別れがあるのか?と思えることでもあり・・・

まだ幼いころの梗ちゃんが、老人になるまで描かれた第一章が
「ちいさな焦げた顔」です。
そのあとの2章・3章は、後日談と、それ以前のお話。
表題作は第2章の「ほんとうの花を見せにきた」なんだけど、
個人的には「ちいさな焦げた顔」だけでも十分に成立する小説だと思うので
タイトルは、元のままの「bamboo」で良かったんじゃないか?って思います。
それくらい、第一章のインパクトがあります。

泣けたわぁ・・・
夜、寝ながら読んで、翌朝、目がパンパンっす。(涙)
でも、とってもとっても温かい気持ちになりました。
苦しいシーンも多々あるし、
単純に「生きてるって素晴らしい」とも言えない部分もあるんだけど、
だからこその生まれる感情というか・・・
うん、オススメの一作です!
図書館で借りて読みましたが、
文庫化されたら絶対買って保管しておきます!(笑)




 
   
青年のための読書クラブ




2017/6/






新潮文庫nex


内容(「BOOK」データベースより)
東京、山の手に広々とした敷地を誇る名門女学校「聖マリアナ学園」。清楚でたおやかな少女たちが通う学園はしかし、謎と浪漫に満ちていた。転入生・烏丸紅子がその中性的な美貌で皆を虜にした恋愛事件。西の官邸・生徒会と東の宮殿・演劇部の存在。そして、教師に没収された私物を取り戻すブーゲンビリアの君…。事件の背後で活躍した「読書倶楽部」部員たちの、華々しくも可憐な物語。




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