TOP > 作家別一覧 > 佐藤青南

 佐藤青南 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

ある少女にまつわる
殺人の告白
サイレント・ヴォイス ブラック・コール インサイド・フェイス
サッド・フィッシュ 市立ノアの方舟 ストレンジ・シチュエーション オイディプスの檻





   
ある少女にまつわる
殺人の告白




2015/6/7 読了






宝島社

内容(「BOOK」データベースより)
「亜紀ちゃんの話を、聞かせてください」10年前に起きた、少女をめぐる忌わしい事件。児童相談所の元所長や小学校教師、小児科医、家族らの証言を集める男の正体とは…。哀しくも恐ろしい結末が待ち受ける!2011年『このミス』大賞優秀賞受賞作。




お初の作家さんです。

他の作品を気軽に図書館に予約を入れてみたものの、
どんな作家さんなんやろ・・・・?って調べたら、
その前にもいろいろ書いてらっしゃったので・・・
デビュー作を読んでみることに。

インタビュー形式で、ある少女にまつわる殺人について
いろいろな人の告白を聞いていくわけですが・・・

てっきりそうだと思ってたのに、
「そっちかーい!」っていうオチになってます。(笑)
いや、笑いごとじゃねぇけど・・・・(滝汗)

「救えなかった」と後悔する人がメインになって告白してるんだけど、
まぁ、確かに「詰めが甘い」よね・・・(汗)
ちゃんと調べないとダメだよね、やっぱ・・・

そして、インタビュアの正体が・・・
そうじゃないかなぁ・・・・?って途中で気づいたけど、
やっぱり・・ですよ。
つまり・・・「調べ始めた」ってことでしょ?
ってことは、「疑い始めてた」ってことよね?
いやぁ・・・ゾゾゾっ!っとする結末でしたね。

でも、私は必ずしも「連鎖」するとは思ってない・・
思いたくないです。
きっと、ちゃんと生きていってる人はたくさんいるだろうし!
彼女もできればそう育ってほしかったけど・・・
うーむ・・・・。(涙)




 
   
サイレント・ヴォイス
行動心理捜査官・楯岡絵麻




2015/6/29 読了






宝島社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
警視庁捜査一課巡査部長で取調官の楯岡絵麻。行動心理学を用いて、相手の仕草や行動パターンから嘘を見破る手腕から、通称「エンマ様」と呼ばれる。幼馴染殺害の容疑がかけられた歯科医、人気俳優の夫を殺害したと自白する国民的女優、クレーマー殺害の容疑がかかる占い師、絵麻の同僚を被疑者に追い込んだ音大生…。取調室で絵麻が被疑者に向かい合うとき、事件の真相が浮かび上がる。




犯罪心理学のスペシャリストの絵麻は、
人の嘘を完璧に見抜く・・・ってことで、
この物語の舞台は、ほぼほぼ取調室と居酒屋。(笑)

短編5編からなる作品で、
それぞれにウソをつく容疑者を相手にするんだけど・・・
最初の一篇は、こんな風に攻めていく・・とか、
相手のこの反応はこういう名称で呼ばれ・・・っていう説明はいいんだけど、
その後の一篇一篇も、ご丁寧に説明が入るので、
ちょーっと面倒くさい。(汗)
わかってまんがな・・・って言いたくなる。

最後の一篇は、絵麻の相棒が危機に見舞われ、
ちょっと冷静ではいられなくなる・・・っていうことで、
ちょっと変化球ではあったものの、
全体的にワンパターンかなぁ・・・?って気がした。

続編が2冊すでに出ています。
とりあえず次作を読んでみよう・・・。

30分くらいの深夜ドラマで連ドラ化・・・っていう雰囲気がしますね。
絵麻の性格上、若干「ドS刑事」っぽいけどね・・・(笑)




 
   
ブラック・コール
行動心理捜査官・楯岡絵麻 2




2015/7/2 読了






宝島社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
行動心理学を用いて相手のしぐさから嘘を見破る、警視庁捜査一課の美人刑事・楯岡絵麻。その手腕から“エンマ曜”と呼ばれる。元教え子を8年間監禁した容疑をかけられる美術教師の真相とは。他人のパソコンを遠隔操作して殺人予告を書き込んだ容疑がかかるプログラマーと、彼についた人権派弁護士との対立。そして15年前に絵麻の恩師を殺害した犯人との直接対決など、難事件に挑む!全4話収録。




行動心理捜査官シリーズの第2弾。

前回も、絵麻が刑事になった理由として、
恩師が無残に殺された事件が時効を迎えた・・って
描かれてまして・・・
今回、それ件が結末を迎えました。

前作と同じく短編集ではあるものの、
ベースにその事件をちょこっとずつ描いていて、
一貫性が出てきた・・ていう面でも、
絵麻の能力をしつこく説明する部分が省かれたという面でも、
前作よりは面白く感じましたよ。

今回も曲者容疑者ばかりでしたが・・・
監禁事件はちょっと始まりから切なかったね・・・
で、事件の真相も、容疑者の自覚がそういうことだったという・・・
うーん・・・勝手な思いの押し付けやんか!って感じだけど、
8年も・・・うーん・・可哀想すぎる・・・

そして、恩師の事件。
結末としては納得いかんのだけど・・・
確かに、専従捜査官の気持ちもわからんではない。
逮捕したところで被害者は救われないって気持ち・・
だけどさ、やり方がねぇ・・・

んでもって、自己完結しやがって、
事件の全容解明には至らないわけでしょ?
納得いかんなぁ・・・

第三弾もありますよね?
メインのお話が完結しちゃったけど・・・
どんな話の持って行き方になるのかな?




 
   
インサイド・フェイス
行動心理捜査官・楯岡絵麻 3




2015/7/12 読了






宝島社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
行動心理学を用いて相手のしぐさから嘘を見破る、美人刑事・楯岡絵麻。その手腕から“エンマ様”と呼ばれる。離婚した元夫に刺されたという被害者女性の証言により、被疑者の取調べに当たった絵麻。しかし、ふたりの娘が三年前に殺されていた事実を知った絵麻は、筆談でしか応じようとしない不可解な行動をする被疑者から、ある可能性を感じ、後輩の西野とともに調査に乗り出すと…。自供率100%を誇る美人取調官「エンマ様」シリーズ第3弾!




エンマ様シリーズ、第三弾。
今回は、ライバル・筒井(勝手に思ってるだけ)が多く描かれてました。
勝手にライバル視している筒井が、
絵麻に対抗心を燃やしては、敗れ・・・となり、
もう、可哀想になってきて・・・(涙)

でも、最後はなんと、絵麻チームと筒井チームが協力!
なんていう展開になって・・・
いやはや、ようやく絵麻を認めたか・・・って感じ?
いや、とっくに認めてるんだけど、認めたくなかった・・のか?(笑)

そして、今作は取調室からかなり飛び出してまして、
画角が広がった感じがしましたね。

ベースにある、「刑法三十九条」は、
前作から引き続いて・・・ってところでしょうか?
こんな風に、この法律を逆手にとって、
しかも洗脳までして・・・なんて、
恐ろしいわーっ!!
でもさ、本当に病んでるかなんて・・
リアルに絵麻みたいな能力がないと、
医師でも見抜けないかもな・・・って気がしたよ。
くわばら、くわばら・・・




 
   
サッド・フィッシュ
行動心理捜査官・楯岡絵麻 4




2016/5/10 読了






宝島社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
行動心理学を用いて相手のしぐさから嘘を見破る刑事・楯岡絵麻。その手腕から“エンマ様”と呼ばれていた。人気歌手の死は本当に自殺なのか。老婦が殺された原因はご近所トラブルによるものなのか。SNSを巡る事件の裏には何が隠れているのか。捜査に勤しむ絵麻のもとに、かつて恋人だった公安の男が姿を現す。彼に頼まれ、絵麻は国際テロ組織にスパイとして潜入していた女の行方を追う。




エンマ様シリーズ、第4弾ですね。
今回は最後にすごい展開が・・・。

行動心理捜査官の絵麻=エンマ様と、相棒の西野がメインで、
足で捜査するのが信念の筒井刑事との対立を描きつつ・・
ってのは変わらずで、
でも、今回は取り調べが少な目だったかなぁ・・・?
そこが売りなのに・・・・?(汗)

最後は、絵麻の元カレ=公安=サイコパスが出てきて・・・
私、サイコパス=犯罪者って思ってたので、
なんでこいつ、公安で刑事やってんだ・・・?って疑問に思っちゃった。
で、そのサイコパスの恋・・・っていう結末。
最後まで利用されちゃったエンマ様・・・
人の心は読めても、自分の心はうまくコントロールできなかったようで、
この人の人間らしさを垣間見たような気がしました。

対立している筒井とも、
実はちゃんとお互いを認め合っていて、
なんか、この4人のチームがなかなかいいなぁ・・・って思いましたね。

今作も読みやすい一冊。
次回も期待します。




 
   
市立ノアの方舟




2016/10/12 読了






祥伝社

内容(「BOOK」データベースより)
野亜市役所職員の磯貝健吾は、突然の人事異動で廃園が噂される市立動物園の園長を命じられた。着任早々、飼育員たちから“腰掛けの素人園長”の烙印を押されて挫けそうになった彼を立ち直らせてくれたのは、一人娘が描いたゾウの絵だった。そこに描かれていたのは、健吾が子供の頃に見たゾウそのものだったのだ。それを見た磯貝は、存続に向けて園を立て直す決意を固め、まず動物園のことを知る努力を始める。やがて見えてきたのは動物たちが抱える様々な問題と、くせ者揃いの飼育員たちの熱く、一途な想いだった…。




佐藤さんと言えば、エンマ様シリーズ・・・
推理モノしか読んだことがなかったので、意外!!っていう感想です。
面白かったですよ。

市役所の職員だった磯貝が、いきなり市立動物園の園長になり、
ひたむきな姿勢で改革していく・・・って話。
展開としては、よくありがちな話で、
財政難、閉園危機、挽回!ハッピーエンドだろう・・・って思ってたら、
案の定その通りだったんだけど、
内容はとっても興味深かった。

きっと、いっぱい調べて書かれたんだろうなぁ・・・って思ったよ。
何度も動物園に足を運んだんだろうなぁ・・・って。
その熱意が伝わる作品でした。

動物目線、飼育員目線、園長目線、客目線・・
それぞれの動物園への想いも描かれつつ、
改革も描かれていって、ワクワクしちゃうんです。

最後の一発逆転は、イマドキの感じで、
近づきつつある大いなる音に震える・・・ってところで終わって、
わぁ・・・・って余韻を残してくれます。

動物園、行ってみたくなった。
もう何十年も行ってない気がするもん。




 
   
ストレンジ・シチュエーション
行動心理捜査官・楯岡絵麻 5




2017/3/12 読了






宝島社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
行動心理学を用いて相手の嘘を見破る美人刑事“エンマ様”こと、楯岡絵麻。強盗殺人事件が起こり、事件翌日に署内で拳銃自殺した刑事・宮出が犯人とされたが、同期の綿貫は、真面目で気弱な宮出の犯行を信じられず、独自で探りはじめ…。女子大生の失踪、アイドルの他殺体、歪んだ愛が引き起こす様々な事件を絵麻が捜査するなか、やがて綿貫は宮出の痛切な思いに辿り着く。




やっぱりこのシリーズは面白いね。

エンマ様こと、嘘を見破る絵麻と相棒・西野。
敵対する捜査一課刑事の筒井と綿貫・・
4人で話がまわってきましたね。

冒頭の話は、ある事件後、警察署内で自殺した警官の話。
この警官が犯人・・で話は片付きそうになるも・・・って展開。
このネタは最後まで引っ張ります。

途中は、女子大生の失踪とか、アイドル殺しとか、
家族内のトラブルなどが描かれていて、
まぁ、予想できるものもあったけど、
どれも面白かったです。

ずっと引っ張ってきた「自殺した警官」の話は・・
なんだか苦しかったですね・・・
冒頭で殺された夫婦の正体がまさかの・・・ですから。
そんな風に「家族」になって、
そして引き離されそうになってて・・・
本当になんて罪深いヤツラだったんだ!!って思ったよ・・・。
今後のフォローもお願いしたいわ・・・。(涙)

このシリーズは、シリアスだけど、西野のキャラが救いになってて、
軽くしてくれてますね。
好きです、このシリーズ。




 
   
オイディプスの檻
犯罪心理分析班




2017/4/4 読了








角川文庫

内容(「BOOK」データベースより)
高級住宅地で女子高生失踪事件が発生。営利誘拐が疑われる中、眉目秀麗で頭脳明晰、なのにコミュニケーションが全く取れないプロファイラー・土岐田は、不明女性の顔立ちから過去の失踪事件との関連を疑い、独自捜査を始める。プロファイラーの介入など望んでいない現場とは当然対立し、相棒の刑事・八木小春は土岐田が怒らせた人に頭を下げて回るはめに。だが―その中で意外な事実が発覚した。女子高生は何に巻き込まれたのか?誰にも期待されない天才・土岐田と普通の感性の小春が迫る失踪事件の真相と!?




とんでもない人と相棒になっちゃった女刑事の物語です。
新シリーズ・・・かな?

女性の行方不明事件が起こり、捜査が始まる。
コミュニケーションに問題あるプロファイラー・土岐田と組まされた小春。
捜査は、普通とは全然違って、
類似してる女性の行方不明の案件を調べることで
真実に近づく・・・というもの。
その過程で、土岐田の「仲間」とともに動くことになった小春だけど・・・

いやぁ・・・この「仲間」がなかなかの曲者。
いや、土岐田自体が変わってるので、もう、てんてこ舞い!(笑)
サイコパスとシリアルキラーは違うんだよ・・・って言われても、
私も、どっちも怖いんですけど!
でも、サイコパスならあちこちいるよ?って言われると、
え・・・そうなの・・・?って、感覚がマヒしてくるっていうか。(笑)
思い込みを覆された気持ちにはなりました。

この4人の捜査の結果、意外な真犯人にたどり着くんだけど
その結果・・・なんと小春はこのチーム専属の刑事になっちゃった!
あちゃー!大変!!
でも、いいチームだ・・・
続編も楽しみに待ちましょう!