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 瀬尾まいこ 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

あと少し、もう少し 春、戻る 卵の緒 温室デイズ
天国はまだ遠く 強運の持ち主 そして、バトンは渡された





   
あと少し、もう少し




2014/3/11 読了





内容(「BOOK」データベースより)
あの手に襷を繋いで、ゴールまであと少し!誰かのために走ることで、つかめるものがある―。寄せ集めのメンバーと頼りない先生の元で、最後の駅伝に挑む中学生の夏を描くみずみずしい傑作青春小説。




まさに「青春小説」!
「スポーツモノ」ですね。

駅伝部のお話です。
駅伝を6人で走らないといけないのに、
陸上部の長距離担当は三人しかいなくて、
他から勧誘してきて、計6人になるわけですが・・・

1区から6区まで・・・
それぞれをメインとしてお話が進んでいきます。
もちろん、同じ時間を過ごしてるわけだから、
話しがかぶるところがあります。
だけど、目線が違うから、なるほどね・・って思っちゃう。
この年頃の子は、気持ちを素直に表に出すのが恥ずかしかったり、
悩みを隠してしまったり・・・で、難しいよね。
そんな中、素人の女性教師が監督になっちゃって、
またちょっとギスギス・・・

それでも襷はつながっていく。
襷だけではない、そこには気持ちがこもってる。
たくさんの時間を共有しともに乗り越えた仲間の思い。
つなぐぞ!つながねば!
あと少し、もう少し・・・と頑張る姿・・・

いいお話でした・・
毎年新年早々の箱根駅伝にハマってる私ですが、
中学生の駅伝話ってのも、いいもんですね!

このあと、6人がどんな進路を選んだのか・・・
全国大会ではどうなったのか・・・
知りたいような、知りたくないような・・です。(笑)



 
   
春、戻る



2014/4/2 読了




内容(「BOOK」データベースより)
正体不明、明らかに年下。なのに「お兄ちゃん」!?結婚を控えた私の前に現れた謎の青年。その正体と目的は?人生で一番大切なことを教えてくれる、ウェディング・ストーリー。




結婚式を間近に迎えたある日・・・
30代の自分の目の前に、明らかに20代の青年がやってきて、
「お兄ちゃんだよ」と言う・・・・

ファンタジーか・・・・?
若くして死んだ兄が、あの世からやってきて、
妹の幸せを見守る・・・的な?
ファンタジーなのか・・・?と思ったら・・・

違ってた。(笑)

かなり早い段階で、ヒントが出されているので、
あぁ、きっと、そこに関係してる子なんだろうな・・・とわかる。
でも、読んでいるうち、この子は誰なんだろう・・・?ってことより、
過ごす時間や出来事が自然すぎて、
このまま、関係を明かさずに、兄妹でもいいやん・・?とも思えてくる
不思議な感じ・・・

好きで好きでしょうがなくて結婚するわけではない主人公。
そろそろ結婚しないとな…って思ってるときに、知人の紹介で知り合った、
とくに面白味はない男性・・
相手の家は和菓子屋さんで、ここで嫁として働くんだな・・・と、
特に何も考えずに結婚式を迎えようとしていたんだけど、
「お兄ちゃん」の存在で、いろいろと考えさせられたり、
相手のステキさや大事さを感じたり・・・

最後はとても温かい結婚式。
涙が出てくるような大きな感動はなくとも、
じんわりと心に染みわたる感動がありました。

お兄ちゃんが来てくれて、しっかりと幸せに迎える主人公。
きっと、この時間の後、お兄ちゃんにも新しい人生がくるといいな・・・



 
   
卵の緒



2014/4/13 読了




内容(「BOOK」データベースより)
僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7’s blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。




なんて素敵なお話なんだろう・・・
これがデビュー作ですか?
すごいとしか言いようがないわ!

自分は捨て子ではないか・・・?と思ってる主人公。
実子である証拠=へその緒を見せてくれと母に頼むと、
持ってきたのは・・・・卵の殻・・・
「私は卵で産んだの、だから、卵の緒よ!」とのたまう。
・・・フツーなら、「は?バカにしてんのか?」と怒りたくなるんだけど・・・

とにかく、溢れんばかりの愛情を日々表現する母の姿に、
血のつながりよりも大事なものを十分に感じて、
なんか、そんなこと、どうだっていいじゃん!って思いたくなるんだよね。

だけど、当人にとっては、そうでないのなら、そうでないとハッキリ知りたいだろうし、
そうでないのなら、本当の親は・・?ってことになるわけで・・

明かされる真相は予想以上のもので、
だけど、母の恋人、登校拒否の友達などを通して、
本当に大切なものをちゃんと伝えてもらってて、
最後に訪れる新しい絆を、カレの中に実感として与えてくれた人もいて、
幸せなんだよ、キミは・・・って抱きしめてあげたくなった。
まぁ、いろいろとかなり素っ頓狂ではあるんだけどね!(笑)

もう一つの「7’sBlood」も感動作です。
父の死後、父の愛人の子を一時的に引き取ることになった母子の話なんだけど・・

過酷な環境で、疎まれずに生き抜こうとする痛ましい少年の姿に、
もう、胸が痛くてさぁ・・
夫の愛人の子をよく引き取ったね、お母さん・・・って思ってたら、
そこにはある「意図」があって・・・

どんな環境であれ、ちゃんとある「つながり」
「卵の緒」とは真逆の、「血のつながり」があるからこそ・・・ですよね。
離れ離れでも、もう会うことはなくても、
一時的に過ごした貴重な時間は、二人を引き離すことはない。
離れてても、つながってる・・・
そのことが、それぞれを強くさせるんだ・・・

どちらもいい話で、一気読みでした!




 
   
温室デイズ




2014/5/16 読了




内容(「BOOK」データベースより)
みちると優子は中学3年生。2人が通う宮前中学校は崩壊が進んでいた。校舎の窓は残らず割られ、不良たちの教師への暴力も日常茶飯事だ。そんな中学からもあと半年で卒業という頃、ある出来事がきっかけで、優子は女子からいじめを受け始める。優子を守ろうとみちるは行動に出るが、今度はみちるがいじめの対象に。2人はそれぞれのやり方で学校を元に戻そうとするが…。2人の少女が起こした、小さな優しい奇跡の物語。




瀬尾さんの本のイメージは、「ほんわか」とか、「心温まる」とか、
そんな感じだったんだけど・・・
これはちょっと違ってたなぁ・・・

簡単に言うと、「イジメ」の物語。
友人がイジメされてるのをかばったら、
今度は自分がイジメの対象になってしまった・・という、
こういっちゃなんだけど、「よく聞く話」。

それでも負けないみちるや、
罪悪感を感じて教室に入れなくなった優子の二人がメインです。
そんな二人が、「このままでいいのか?」と思って、
何か動いて、最後はイジメがなくなって、卒業できた・・・と、
瀬尾さんならそんな風にするだろう・・・と思い込んでいたので、
この結末には驚き。

だけどまぁ、これが現実といえば、そうなのかもしれないよね・・
教員だった瀬尾さんの「リアル」なのかもしれません。
イジメる側の「なんか面白いから」とか、「みんなやるから」とか、
そんな安易な気持ちの矛先にされちゃう「イジメられっこ」ってのは、
本当に可哀想っていうか・・・
みちるはすごいなぁ・・・・って思っちゃいました。
だけど、みちるにはお父さんがいて、優子もいて、
個人的にお気に入りの斉藤君もいてくれて、
本当の意味での「一人ぽっち」ではなかったから、
こんな風に耐えられたのかもしれないね。

ホントに辛い時間だったかもしれないけど、
みちるの存在や行動が、ちゃんと周りの人に影響を与えていて、
その結果、行動してくれたりもして、
「悲観的な話」ではないので、いいんだけど・・
やっぱ、瀬尾さんには「ほんわか系」を望みたい・・・(涙)




 
   
天国はまだ遠く




2014/5/25 読了




内容(「BOOK」データベースより)
仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰りそう。23歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。辿り着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲むのだが、死に切れなかった。自殺を諦めた彼女は、民宿の田村さんの大雑把な優しさに癒されていく。大らかな村人や大自然に囲まれた充足した日々。だが、千鶴は気づいてしまう、自分の居場所がここにないことに。心にしみる清爽な旅立ちの物語。




いまどき、睡眠薬で本当に死ねるって思ってる人、いるんだね。(笑)
しかも、たったの十数錠・・・
まぁ、人によりけり、体調の有無はあれど、
大抵の人は死にませんから・・・・

で、仕事に疲れ、生きていくことに嫌気がさし、
身辺整理をして、「北」に向かって旅立った主人公。
しかし・・・旅立ってる途中からもう、ほんわかムード満載っていうか・・・
あぁ、こういう子なら、死ななくても自分の居場所を見つけられれば
幸せに暮らせる子だな・・・って思いつつ読んでました。

たどり着いた民宿で、自殺しようとするも、
ただの熟睡で終わっちゃう・・・(笑)
この民宿で、たった一人で営んでる男性と
20日あまりを過ごした主人公。
ただただ、田舎に流れる時間に身をゆだね、
何も考えない時間を過ごし、
その先に、見えたものは・・・
こういうとこは好きだけど、こういうとこでは生きていけないってこと。
自分らしく生きていける道を、探してみようって思えたこと。
この場所の空気や、音や、人が、彼女を癒してくれたのよね。

あのとき死ななくて良かった・・・と、きっといつか思えるはず。
そして、「何か」を見つけて、またここを訪れるでしょう。
民宿のオッチャンは、きっとそこで待っててくれるよ・・・。




 
   
強運の持ち主




2014/6/27 読了




内容(「BOOK」データベースより)
元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。ショッピングセンターの片隅で、悩みを抱える人の背中を押す。父と母のどちらを選ぶべき?という小学生男子や、占いが何度外れても訪れる女子高生、物事のおしまいが見えるという青年…。じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。




会社に勤めるのは向いてないなぁ・・・と考えた主人公は、
「占い師」になることにする・・・という、
なんともお気楽な設定。(笑)
そんな主人公のもとに訪れる、4つのお話です。

最初のオコチャマの相談は、
お互いの気持ちがわかるだけに、どうしたもんか・・でしたね。
でも、そんな生活長く続くわけないわけで・・・
テキトーなことを言うだけでなく、
ちゃんと現場に行って調べた結果の答え・・なので、
ちょっと主人公も成長できましたね。

二つ目は、「相談している相手」が誰かってのは
早い段階で想像ついちゃったので、
的外れなアドバイスばっかしてるなぁ・・・って感じでした。(笑)

三つ目は、物事の「おしまい」が見えるという少年の登場。
この子のせいで、占い師自身が惑わされるという、
なんとも変な展開に。(笑)

4つ目のお話はまとめ・・・って感じで、
ともかく、占いってのは「アドバイス」であって、
受け取る人間次第・・・ってことなんですよね。
私は占いはあんまり信じないし、頼らないタイプなんで、
あーいうショッピングセンターの一角にある占いコーナーに
入っていく人の気持ちはよくわからないんですが、
なるほど、こういう感じなのねぇ・・・・と思いつつ読ませていただきました。




 
   
そして、バトンは渡された




2018/5/





文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。




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