TOP > 作家別一覧 > 柴田よしき

 柴田よしき 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。
他の作品もたくさん読んでるんですけど・・・いつか機会があったら・・・

自滅 青光の街 さまよえる古道具屋の物語





   
自滅




2015/6/10 読了






角川書店

内容(「BOOK」データベースより)
女性たちがからめとられた、日常の中にふと生まれる恐怖を静謐な筆致で描く極上のサスペンス・ホラー短編集。せつなさに心揺さぶられる5つの物語。




ホラー短編集ってことですが・・・・

怖いぃ〜!!って背筋がゾクっ!ってする話ではなく、
世にも奇妙な物語・・・な色が強いかな?

「薫衣草」は、途中でえっ?と思って、
最後にまた、えっ?って思わされて・・
なんか、今後ラベンダーを素直にいい香りって思えないかも・・・・(汗)

「雪を待つ」は、ここまで不幸が襲うと、
最後はこうなっちゃうかもな・・・って気がした。
無意識に猫ちゃんを傘で・・・ってのも、
ずっとトラウマであったんだろうしな・・・・。

「隠されていたもの」は・・・
ゴミ屋敷に絶対理解できない私としては、
そんなものが隠されていたら・・・
確かに受け入れざるを得ないかも・・・って気もした。(笑)
ま、誰かにずっと隠しておいてほしいものなんて、
幸せなことに、私にはございませんから・・・

「ランチタイム」は、途中でオチには気づいていたんだけど・・・
孤独だった、つまらん人生だった・・・・なんてことはなく、
姿を変えた後も、気にかけてくれる人がいて、
いなくなってからも、気にかけてくれる人がいて・・・
不意に命を失った人は、受け入れられずに
漂っているのではないか・・・?と思ったことがある私には、
ちょっと受け入れられる話でもありました・・・。

「自滅」は・・・
「悪口を言うと自分に返ってくる」っていう考えは、
実はけっこう信じてるタイプの人間なんで、
そこは頷けたんですけど・・・
「いなくなればいい」って思いが、知らないうちに叶えられてた・・なんて、
そんな都合のいいこと、あるわけないのに・・・
で・・・終わらせるための、最後の決断・・・
遺された人はたまったもんじゃないけどね・・・(汗)

どれも読みやすく、一気読みでした。




 
   
青光の街




2016/12/14 読了






早川書房

内容(「BOOK」データベースより)
撲殺されたOL、刺殺された出版社社員、絞殺された中学生…そばにはクリスマスの青い電飾。無差別殺人?愉快犯?それとも秘められた動機が?すべての推理が重なり合う時、驚愕の真実が現れる―作家にしてブルーライト探偵社の所長の草壁ユナ、最初の事件。読み出したら止まらない!予測不能のノンストップ・サスペンス。




登場人物が多いっ!
冒頭に人物紹介が書いてある時点で嫌な予感はしたけど、
探偵事務所の人間も、そこの依頼に関係する人も、
連続殺人事件に関係する刑事も、被害者も、遺族も・・・
とにかく、人が多すぎてこんがらがる!
もうちょっと整理してほしいわ・・・

しかも、いろんな人の目線で描かれたり、
あっち行ったりこっち行ったり・・
途中で本当に疲れてしまったわ・・・

事件としては、青いイルミネーション用のライトが現場に残されるという
連続殺人事件が起こるんだけど・・・
被害者に共通点がない、
殺し方に一貫性がない、
遺留物の扱いに一貫性がない・・・って時点で、
あぁ、アレだな・・・ってわかりますよね。
結果的に、やっぱりそれでして・・・
なので、特別驚きもせず読み終えました。

ただ、仕掛けた人物の動機がねぇ・・・
そんなことで?って言いたくなったわ。
病みすぎよ、怖いよ、ほんと。
ミステリー好きの私だけど、
日々人が殺される本を読んでますけど、
現実と虚構の違いなんて、当然のごとく持ってますしね。
そこを現実に組み込んでくるなんざ・・・
恐ろしいわ・・

この男に巻き込まれた面々も可哀想ではあるけど・・・
想いを遂げられたって人もいるわけで・・・
だけど、舞い込まれついでに幸せになっちゃえ!っていう、
そのタイプの人間はどうも・・・(汗)
こんなヤツとは縁を切れ・・・と言いたいんだけど、
主人公・ユナはそうはしないみたいです・・・
ま、この人もいろいろ抱えてるんでね・・・

なかなかキャラ的にはしっかりしてる探偵事務所なんで、
続編もアリかなぁ・・・・?とは思います。
気長に待ってみますかね・・・。




 
   
さまよえる古道具屋の物語




2017/2/8 読了






新潮社

内容(「BOOK」データベースより)
その古道具は、あなたの人生を支配する。時間も空間も超えて、突如現れる古道具屋。訪れた客に商品を選ぶ権利はない。客を翻弄する不可思議な店主の望みとは何なのか?




不思議な古道具屋が突如出現・・
導かれるように入った人たちは、奇妙な店主にいろんなものを
買わされてしまう・・・
いい方向に人生が進む人、転落の人生になってしまう人・・
それぞれの展開が描かれていくんだけど、
短編集かと思ったら、早い段階で「連作」ってことに気づきます。
そして最後は、全員が店に集まり、
この店の「秘密」が明かされていくわけですが・・・

邪念があるかどうかで、買ったモノの活かし方がかわってしまうなんて・・
何も買いたくないわっ!!(笑)
でも、この店主の「意思」ってのは純粋で、
使う人次第・・・ってことなんだよなぁ・・・
モノもそう、人もそう、何でもそうだよね・・。

最終的に、この「意思」は解放された・・・んだよね?
お母さんは、結果的に知り合ったみんなとともに、
きっとこれからは幸せに暮らしていくと思うよ・・・
だから成仏してね・・・って思っちゃいました。

2番目の震災絡みの話だけちょっと違和感があった気もするけど・・
概ね、好きな話でした。