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 重松清 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。
もっとたくさん読んでますが、機会があったら記載しますね。。

カシオペアの丘で 流星ワゴン かあちゃん 疾走 (上・下)
空より高く 十字架 きみ去りしのち その日のまえに
青い鳥 エイジ また次の春へ きみの友だち
赤ヘル1975 あすなろ三三七拍子 一人っ子同盟 なきむし姫



   
カシオペアの丘で

カシオペアの丘で 上 (講談社文庫)

カシオペアの丘で 下 (講談社文庫)

2010/7/30 読了






講談社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
丘の上の遊園地は、俺たちの夢だった―。肺の悪性腫瘍を告知された三十九歳の秋、俊介は二度と帰らないと決めていたふるさとへ向かう。そこには、かつて傷つけてしまった友がいる。初恋の人がいる。「王」と呼ばれた祖父がいる。満天の星がまたたくカシオペアの丘で、再会と贖罪の物語が、静かに始まる。

 

厚い本好きの私にはたまらない、「厚いうえに上下巻」という今作。(笑)
じっくりと拝見・・。

主人公が故郷に戻りたくない理由・・・
そして、そこで改めて再会した仲間、初恋の相手・・
結構長いお話ですが、丁寧に描かれています。
ただ・・・ちょっと長すぎたかなぁ・・って気もする。
もうちょっとコンパクトにできたかなぁ・・ってね。
厚い本好きの私ですが、ちょっとね・・って感じです。

でも、こういうテーマのお話は、やっぱりさすがだなって感じですね。



 
   
流星ワゴン



流星ワゴン (講談社文庫)


2003/8/16 読了





講談社文庫

死んじゃってもいいかなあ、もう……。
38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る
不思議なワゴンに拾われた。そして、自分と同い歳の父親に出逢った。
時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。
やり直しは、叶えられるのか・・?
「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

 

もぉ・・・・泣けたわぁ・・・
これは、父と子の物語。
子を持つお父さんに読んでもらいたいですね。

簡単に言うと、幽霊の運転する車に乗って
過去を辿っていく・・・って話ですが、
だからといって、絶望的な現在は変わりません。
だけど、「ここが岐路だったのでは?」ってところに戻らされるのよ。
当時の自分が知らないことを、今の自分は知ってる・・・
知ってるからって何もできない、
何のためにこんな苦しいことをもう一度体験しなくてはいけないのか・・?
決して楽しい旅ではないけれど、
乗せてくれた幽霊父子、そして死にかけている実父まで登場して、
主人公の「旅」はクライマックスへ・・・

結果、絶望的な現在は変わらないとしても、
この旅を経た主人公は、旅に出る前とは違ってる・・
そう、自分で変えていくんだ、未来を・・
死にたいって思ってたはずの男が、変わっていく・・
その変わった男が歩んでいく未来は描かれないけど、
きっと、かすかでも明るい未来が見えてくる気がした。

いつか、幽霊父子が、どこかで誰かを乗せて旅をしているかもしれない。
そう思うと、何だか心が温かくなる・・・。


 
   
かあちゃん





2012/10/5 読了




同僚を巻き添えに、自らも交通事故で死んだ父の罪を背負い、
生涯自分に、笑うことも、幸せになることも禁じたおふくろ。
いじめの傍観者だった日々の焦りと苦しみを、うまく伝えられない僕。
精いっぱい「母ちゃん」を生きる女性と、
言葉にできない母への思いを抱える子どもたち。
著者が初めて描く「母と子」の物語。

 

「流星ワゴン」が父と子の物語なら、
これは母と子の物語・・・。
たくさんの「かあちゃん」がでてきます。
ほんと、よく作られてる物語だなぁ・・・って思っちゃいますね。

交通事故で死んだ夫、同乗していた同僚の家族に、
それからの二十数年間、償い続け、笑うこともしなかった母・・・
その事実をしった息子、
そして、その事実が、ある少年たちを変化させていく・・・

出来すぎなくらいによくできた話ですが、
是非、若者にも、親にも読んでもらいたいお話ですね。
いろんな家庭があって、いろんな事情がある・・・・
だからといって、人を傷つけてはいけない、
そして、犯してしまった罪を、忘れてはいけない、
逃げてはいけないんだ・・・

イジメられた子がいなくなってしまえば、
まるで何もなかったかのように忘れられてしまうのかもしれない。
でも、何もなかったことになんてできないんだから、
赦してもらえなくても、覚えて抱えていかなくてはいけない・・

毎度のごとく、重松さんの作品は、読後、いっぱい考えさせられる。
でも、ほどよい温かさの中での熟考・・・
また、これを感じたくて、また次なる作品を読みたくなるんだな・・・♪


 
   
疾走









2012/10/7 読了






広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、
寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。
教会に顔を出しながら陸上に励むシュウジ。
が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、
優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、
シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる…。
十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描いて、
各紙誌で絶賛された、奇跡の衝撃作。

 

もぉ・・・・重たい。(汗)
苦しくて、目を背けたくなるような、そんな描写の数々・・・
しかし、シュウジが抱える現実からは逃げられないのよね・・
走る、ただ走る、逃げているのか・・・追われているのか・・
その先にあるものは・・・

シュウジは、正直、何も悪くない。
兄に過大な期待をする両親、期待された兄は、折れてドロップアウト、
その結果、放火魔となり捕まる・・
残された家族は崩壊、父は失踪、母は借金まみれ・・
学校では「放火魔の弟」としてイジメにあうシュウジ。
唯一の光ともいえる存在の女子は転校でいなくなり、
居場所を失っていく・・

シュウジが選択したのは、この場所から逃げること。
しかし、逃げた先に待ち受けていたのは、地獄・・
いや、地獄に足を踏み入れたところで、
自ら新たな闇に堕ちていく・・・

これ、最後はどうなるわけ・・?と思いつつ、読み進めていくと・・・
最終的に、やっぱりシュウジは故郷へ戻る・・
大切な人を守るため、自らの命をかける・・

最後のシーンが、目に浮かんできた。
そこに至るまでは、どんどん色を失っていくかのような話だった。
だけど、最後は、水、空、花、土、そして肌の色・・・と、
たくさんの温かい色に溢れたシーンだった。
疾走しつづけた先に、シュウジを待っていたのが、
こういう温かい色の世界でよかった・・
そこにいないのが、とても残念だけど・・・。

映画化されてるらしいですが、見ないことにします。
あまり評判もよろしくないようなんで。(汗)


 
   
空より高く




2013/3/3 読了








内容(「BOOK」データベースより)
僕らは廃校が決まった東玉川高校最後の生徒。平凡な高校生として、それなりに楽しくやっていたのに、赴任してきた熱血中年非常勤講師・ジン先生のせいで調子がくるった。通学路で出会ったピエロさんの大道芸に魅せられた僕は、ジン先生の持ち込んだ迷惑な「ウイルス」に感染して…。思わぬところから転がり込んだ「セーシュン」、そして明らかになる、ジン先生の―トンタマ一期生の、過去。


 

廃校が決まってる学校に通う子供たち。
「終わり」「をつきつけられて過ごす3年間、
そのことに疑問を持たずに、ただ時がすぎてくのを漫然と過ごしていた。。
そんな生徒たちのまえに熱血教師がやってきて・・・というもの。

先生に触発されて、
それぞれに一歩踏み出す生徒たち。
大きな一歩でなくても、逃げるような一歩でも、
先に進んでることに変わりはないわけで・・・

こんな時代があったな・・・って懐かしむのではなく、
40代の自分でも、まだ始められる!と
お尻を叩かれたような気がします。
さぁ、私は何を始めようか・・・・?(笑)



 
   
十字架





2013/5/6 読了




あいつの人生が終わり、僕たちの長い旅が始まった。人気作家が大きな覚悟をもって書き下ろした、最高傑作!

 

中学二年の少年が自殺した・・・
遺書を残して・・・
その周辺にいる人物たちのそれぞれを描いています。

子を失った親、
見て見ぬふりをした友達、
追いかけたマスコミ・・
それぞれの立場を真摯に描いています。

読みながら、いろんな立場になって考えた。
考えて考えて、最後には号泣だった。
作者も覚悟を持って書いたと言っている。
読み手も、しっかりとその思いを受け止めて読まねばなるまい。

みんなに読んでもらいたい。
そして、考えてほしい。
教材にしてもいいのでは?と思える一作です。



 
   
きみ去りしのち





2013/5/11 読了





内容(「BOOK」データベースより)
幼い息子を喪った「私」は旅に出た。前妻のもとに残してきた娘とともに。かつて「私」が愛した妻もまた、命の尽きる日を迎えようとしていたのだ。恐山、奥尻、オホーツク、ハワイ、与那国島、島原…“この世の彼岸”の圧倒的な風景に向き合い、包まれて、父と娘の巡礼の旅はつづく。鎮魂と再生への祈りを込めた長編小説。


 

大切な存在を失った者、
大切な存在を失おうとしている者・・・
その二人の、「巡礼の旅」・・・ですね。

タイトル通り、確かに重たいです。(汗)
訪れる場所場所で、死を考える・・・
でも、死と向き合うことで、「生」を強く感じる・・
生きるということ、
生きてきたということ、
生きていくということ・・

涙しながら、最後まで二人の旅を見届けました。
私も、悔いを残さないように、大切な人と向き合わねばと
改めて実感した一作です。



 
   
その日のまえに




2013/5/22 読了





内容(「BOOK」データベースより)
僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。


 

7つの短編から成り立ってますが、
最後の三作は同じ主人公の話です。
最愛の妻を失うとわかった夫・・
最愛の家族を置いていかなくてはいけない人・・・
涙なしでは読めません。
これで泣かない人、いるかなぁ・・・?(笑)

私は思うのです。
突然、消えてしまう死より、
残りの時間を教えてもらって、大切に生きた死のほうが、
最後は幸せなのではないかと。
そこに至るまではきっと苦しいと思うけど、
でも、逝く方も、残される方も、
きっと「悔い」が残らないと思うんだよね。

いろんな死を扱っていますが、
決して暗い話ではなく、
さすが重松さん!と思う、素晴らしい作品です。



 
   
青い鳥




2013/5/23 読了





内容(「BOOK」データベースより)
村内先生は、中学の非常勤講師。国語の先生なのに、言葉がつっかえてうまく話せない。でも先生には、授業よりももっと、大事な仕事があるんだ。いじめの加害者になってしまった生徒、父親の自殺に苦しむ生徒、気持ちを伝えられずに抱え込む生徒、家庭を知らずに育った生徒―後悔、責任、そして希望。ひとりぼっちの心にそっと寄り添い、本当にたいせつなことは何かを教えてくれる物語。


 

吃音症の国語の村内先生。
この先生との出会いは、たくさんの生徒を救います。

うまく話せない先生。
だけど、だからこそ伝わるものがある。
短編集ですが、それぞれの生徒の抱える苦しみもそれぞれで、
だけど、村内先生は優しく寄り添う・・・

言葉って、確かに大事だけど
それがないと伝わらないわけじゃないよね。
ただ寄り添い、そばにいるってことだけで十分なときもある。
いや、それだけでいいってときだって・・・

きっと村内先生自身もいろいろと乗り越えて今があるんだ。
だから、この人の想いは、相手に伝わるんだね・・・
なんか、会ってみたいって思ったよ、村内先生に。
なんか、どっかにいる気がするんだよね・・
いや、いてほしいよ・・。

これまたいい作品でした。



 
   
エイジ




2013/5/24 読了





ぼくの名前はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった――。その日から、何かがわからなくなった。ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?……家族や友だち、好きになった女子への思いに揺れながら成長する少年のリアルな日常。山本周五郎賞受賞作。

 

犯罪を犯してしまう少年を題材にした作品で、
こういう目線の作品は珍しいんじゃないでしょうか。

クラスメイトが通り魔犯で捕まり、
エイジは心のバランスを崩してくわけですが・・・
重松さんが書くのだから、最悪の結果になるはずがないと
思って読み進めていました。

エイジは、自分もそうなってしまうのでは・・・?と思い悩むも、
最後はこの事実から目を背けるのではなく、
向き合っていくことで、そうはならないと思えていく・・
たくさん考えて、悩んで、そして乗り越えて成長する・・
そんなエイジの姿をしっかりと見させてもらいました。



 
   
また次の春へ




2013/6/30 読了





内容(「BOOK」データベースより)
厄災で断ち切られたもの。それでもまた巡り来るもの。喪失の悲しみと再生への祈りを描く、7つの小さな物語。


 

東日本大震災後の、7つの物語・・・

この手の作品は、申し訳ないが、たくさん出ている。
読んでみて、重松さんだから書けた・・・というほどでもない・・・
というのが、正直な感想です。(汗)

たくさんの人がなくなり、
たくさんの人が残されたわけで、
そこにはそれぞれの、何万もの物語があるわけで・・

私は、被災もしてないし、誰も喪ってはいませんが、
まだ、こういう話を読んで、
「小説を読んで涙する」ってのができないんです。
実際に同じような苦しみを抱えた人や、
もっともっと苦しい思いをまだしている人がいると思うと、
純粋に読めないんです。
今でも、あの日の映像を見ると胸が苦しくて・・・
こういう人も、いるってことです・・。



 
   
きみの友だち




2013/7/28 読了





内容(「BOOK」データベースより)
わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。学校の人気者、ブンちゃんは、デキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない…。優等生にひねた奴。弱虫に八方美人。それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。


 

「友だち」。
今の私にとっての「友だち」と、
学校という狭い社会の中で生きていたころの私にとっての「友だち」は、
全然違うものだと思う。

ある少女のお話です。
描かれる目線は、本人だけでなく、周りの人も・・・
友だちってなんだろう。
たくさんいる方がいいのか?
たった一人でもいいのか・・・
この少女の人生をなぞりながら、
共に同じ感を過ごすように読み進め、
最後は心が温かくなる・・・
相変わらず、重松さんは素晴らしいです。

学生さんに読んでほしいです。
ぜひ、オススメしたい一作です。



 
   
赤ヘル1975




2014/1/13 読了





内容(「BOOK」データベースより)
1975年、広島カープ初優勝の年。三年連続最下位だったカープは、開幕十試合を終えて四勝六敗。まだ誰も奇跡のはじまりに気づいていない頃、やんちゃな野球少年のヤスと新聞記者志望のユキオは、東京から引っ越してきた“転校のベテラン”マナブと出会った。マナブは周囲となじもうとするが、広島は、これまでのどの街とも違っていた―。


 

私の夫は広島生まれで、
まさにこの1975年の広島カープ優勝は、
子どもながらに歓喜した!と言っております。
私は九州生まれなんで・・・
たいした思い入れはなかったのですが・・・・

べつに、広島カープファン向けの本ではありません。
ま、ファンであれば、より楽しめるでしょうけど・・。(笑)

広島カープ生粋のファンの少年と、
転校してきた男の子・・・
戦争が終わって、まだ30年しか経ってない時代・・
そんな少年たちの1シーズンのお話・・

1シーズン・・?とお思いでしょう。
そう、プロ野球が開幕し、シーズンが終わるまで・・・のお話なんです。
その短い期間に、転入して転出していく友達・・・
いろいろあるんですよ、ろくでなしの親父とかね・・・。(汗)

だけどさ、子どもって本当にいいよね!
特にこの時代は本当によかった。
懐かしく、微笑ましく、最後はホロリとさせられ・・・
いいお話でした。

原爆を落とされ、30年しか経ってないのに、
復興して、その土地のシンボルである球団が優勝し、
街が歓喜に包まれ、また前を向いて生きていく・・・・
その場面が、大震災を経験し、
そんな中で楽天が優勝して、その力が励ましとなった、
東北と重なる気がしました・・。



 
   
あすなろ三三七拍子





2014/6/17 読了





内容(「BOOK」データベースより)
藤巻大介、四十五歳、総務課長。ワンマン社長直命の出向先は「あすなろ大学応援団」。団員ゼロで廃部寸前の『団』を救うため、大介は特注の襟高学ランに袖を通す決意をする。妻と娘は呆れるが、社長の涙とクビの脅しに、返事は「押忍!」しかありえない。団旗を掲げ太鼓を叩き、オヤジ団長・大介は団員集めに奔走する。


 

柳葉敏郎主演でドラマ化が決定しましたね。
今年のはじめ、単行本化されていたので、購入してたのに、
読まずに積読本化してました・・。
ってことで、上下巻、一気に読ませていただきましたよ!

ある日、社長に「大学に入って応援団に入ってくれ」と言われる・・・
ありえねーっ!(笑)
この社長の母校である大学の応援団が、
団員が一人もいなくなってピンチで
存続のために社員を送り込み、
新人勧誘、部の安泰を目指す・・ってことなんだけど、
まぁ・・・社長命令とはいえ、はた迷惑な話。(汗)
しかも、学ランで登校せい!なんて・・・
40超えたオッサンの、涙のお話です。(笑)

でも、マジメな団員や、偵察に来る女生徒や、
娘のチャラいカレシなど・・3人は確保できまして、
いろいろと乗り越えて、感動のフィナーレ・・ですよ。
最後のエールのシーンではさぁ・・・
くそぉ・・・泣けてくるじゃないか!!

人は誰かに応援されて生きている。
誰かを応援して生きていきたいものです。
そんな、熱いオッサンたちのお話。
ドラマ化したらいいお話になりそうな題材ですね。
楽しみです。

やっぱ・・・ケイガクの団長は、
安田大サーカスのクロちゃん・・・ですかね?(笑)




 
   
一人っ子同盟




2014/12/4 読了






内容(「BOOK」データベースより)
一人っ子がめずらしかった「昭和」のあの頃。きょうだいのいないぼくたちは、小学六年生の春、小さな同盟を結んだ―。昭和40年代の団地を舞台に描く「子供の情景」。ぼくとあいつの、さびしさと奇跡の物語。


 

「一人っ子」が珍しかった、ちょっと昔のお話・・・
私は自分の生きた世代に近い話なんで、すんなり入り込めました。

ほんと、「一人っ子」とか、「鍵っ子」とか、珍しい時代でね。
家に母がいるって、当たり前で。
たまに、帰宅しても母がいないと不安になってましたよ、私・・・。(笑)

兄を幼い頃に事故で亡くしたノブ・・・今は「一人っ子」。
母一人子一人で育ってきたハム子は、
新しい家族ができるも、「一人っ子」だと譲らない。
そんな二人の、「一人っ子同盟」。

このお話の中に、「どうにもならないことって、あるよね」って出てきます。
ほんと、ままならないこと、多々ある。
ただ、子どもの頃って、そんなこと考えずに生きられたら、幸せだよね。
でも、このお話の中の子供たちは、いろんなことを飲み込んで、
「どうにもならないことがある」ってことを知ってしまった子たちなんだ。

新しい父や弟に馴染まないハム子にイライラさせられたり、
突然やってきた、ウソつきのオサムにはヤキモキさせられたり・・・と、
途中、何度も本を閉じたりしたんだけど、
でも、最後までこの子たちを見守る気持ちで読み進めた。

子ども目線で描かれてるため、
大人のズルさも見えてくる。
だけど、その親の気持ちもちゃんと受け止めて、成長していく・・・
そんな二人に、よりどころとなる「場所」があることが嬉しい。
そうノブの父は言う。
私も、そう思った。
そんな場所、私にもあるかな・・・て考えて・・・
今、住んでる場所にはないな・・・って思うと、ちょっと寂しくて。
遠い昔、両親、祖父母、姉と暮らしていたあの場所には、
そういえばあったな・・・・と、思い返したり。

毎度のことながら、重松さんのお話は余韻がすごい。
後味としては苦いものがあるお話だったけど、
読後、じっくりと考えちゃった、そんな作品です。




 
   
なきむし姫




2015/6/30 読了






新潮文庫

内容(「BOOK」データベースより)
霜田アヤは、二児の母なのに大のなきむし。夫の哲也は、そんな頼りないアヤをいつも守ってくれていた。ところが哲也は一年間の単身赴任となって、アヤは期間限定のシングルマザーに。そこに現れたのは幼なじみの健。バツイチで娘を育てる健は、夫の不在や厄介なママ友に悩むアヤを何かと助けてくれて…。子供と一緒に育つママの奮闘を描く、共感度満点の愛すべきホームコメディ!


 

いきなり文庫の重松さんの新作です。

なきむしの妻・アヤを持つサラリーマン、テッチャン。
ある日、突然の単身赴任を言い渡され、妻になんといえばいいか、
なきむしで頼りない妻と、幼い二人の子を置いて
神戸に行かねばならんのか・・・という始まり。

まぁね、正直、いちいちサメザメと泣くアヤを見て、
甘やかすからそうなるのよ!って言いたくなった。(笑)
荒療治でちょっと一人にしてみたら、
意外と強い女になるんじゃない?って思ったよ。

で、神戸に一人旅立ったテッチャン。
一人きりのアヤ・・・大丈夫か・・・?って感じなんだけど、
実姉、幼馴染・・・と、ちゃんとそばに「人」はいてくれるわけで、
テッチャンの心配しすぎ・・・でしたね。

小学校に入学したての長男にまつわる、
小学校でのいざこざがメインとなっておりますが、
モンスターペアレントのママ友に振り回されつつ、
ちゃんと一年を過ごしきりました。

大きかったのは、テッチャンとアヤの幼なじみの
ケンちゃんの登場だよね。
なかなかのズケズケさんで、いい感じにかき回しつつ、
いい感じにまとめてくれてましたもん。

ただ、このケンちゃん自身は、明るい裏に結構大変な感じで・・・
自業自得ではあるんだけど、
この人にも幸せになってもらいたいな・・・って思ったよ。

あと、モンペのママ友はさておき、
その母に育てられてるカズくんが、歪まず育ちますように・・と
願わずにはいられない。
このままでは、かなりいけ好かないガキになっちまいそうだからね・・(汗)

まぁ、軽く読めるお話ですよ。
新幹線で東京ー大阪間で読み切り・・・って感じの軽さです。
・・・わかるかな?(笑)