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 下村敦史 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

闇に香る嘘 叛徒 生還者 真実の檻
難民調査官 失踪者 告白の余白 サイレント・マイノリティ





   
闇に香る嘘




2014/8/25 読了





内容(「BOOK」データベースより)
27年間兄だと信じていた男は何者なのか?村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。和久は兄の竜彦に移植を頼むが、検査さえも頑なに拒絶する兄の態度に違和感を覚える。中国残留孤児の兄が永住帰国をした際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。竜彦は偽者なのではないか?全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追う―。第60回江戸川乱歩賞受賞。




第60回江戸川乱歩賞受賞作です。
毎回、受賞作は発売されたら読むようにしてるんです。
で、早速買ってみました。

最近の江戸川乱歩賞受賞作には、
ちょっとガッカリさせられてた部分があるんですが、
この作品は、帯に書いてあるように、
審査員の作家さんがおっしゃる通り、面白かったです。

40代で失明した主人公。
その後、中国残留孤児として、兄が帰ってきた。
そして数十年・・・
孫が腎臓の病になるも、自分の腎臓は提供できないとのことで、
じゃ、兄に頼んでみよう!と思ったら・・・
そっけなく断られた・・・
まさか・・・兄は、兄ではないのでは・・?と疑念を抱く・・・という話。

主人公が失明してるので、
「目が見えない」という「闇」を見事に使った作品でしたね。
見えない恐怖や、疑念が膨らむさまが伝わってきました。

そして、最後に到達する「事実」。
・・・これ、私は最初から「そうなんじゃ?」って思いつつ見てたので、
たいして驚きはしなかったし、
「善意の無言の人」も、きっとそうだろうと思ってたので、
「だろうね」って感じ。(笑)

でも、謎が解かれていく感じは、「なるほど・・・」って思わされましたし、
最後のまとめ方もよかったんじゃないでしょうか?
ただ文句をつけるとしたら・・・
主人公が兄を疑うまでが、ちょっと唐突過ぎるっていうか・・・
いやいや、そこまで疑う??って感じで・・・
・・・そうしないと話が始まりませんから、しゃーないんでしょうけど・・・

ある一つの「転換点」からは、
それまでの伏線が見事に納得の方向へ向かい、
それまでの「言動」も、「想い」があってのことだった・・・と
明らかになっていきます。
わかっちゃいたけど、「そっか、そっか・・」ってしみじみです。

この作家さん、
何回も応募し、何回も最終候補に残りながら、
ようやく今回受賞した・・という方のようです。
「諦めない」って、すごいですね。
今まで落ちてきたことで、このレベルでの受賞となったわけで、
今まで落ちてきて良かったかもですね?と言いたくなっちゃった。(笑)
今後も期待しています。
頑張ってください!!

ちなみに・・・
応募時のタイトルはちょっと違ってます。
ほとんどの審査員の方に、「タイトルで全部見えてまうがな」と
つっこまれておりました。
うん。確かに。
タイトルで語りすぎです。(笑)




 
   
叛徒




2015/1/31 読了





新宿署の通訳捜査官・七崎隆一は、歌舞伎町で起きた殺人事件の第一発見者の取り調べの通訳を担当する。数日前から家に帰らない息子の部屋で、逃走中の犯人が着ていたと思われる血まみれのジャンパーを発見した七崎は、息子が犯人である可能性に戦慄し、“通訳”を武器に孤独な捜査を始めるが――。家族を巡る贖罪の警察小説は衝撃の結末を迎える。江戸川乱歩賞受賞作『闇に香る嘘』がミステリー界を揺るがせた新鋭の待望の第2作!



乱歩賞を取った新人作家さんの第二弾!
・・・結構早めに出ましたね。

私は福田和代さんの「星星の火」を読んでいたので、
通訳捜査官がいるのは知ってました。
んでもって、今野敏さんの「ビート」とか、「隠蔽捜査」とか、
そんな作品が混ざり合ってる感じがしましたね。
ってことで、あんまり新鮮味はなかったかな・・・(汗)

取り調べ中、不正な通訳をした義父を見過ごせずに
チクってしまった主人公。
その後義父は自殺、家族はギスギス・・・
そんな中、息子の部屋に事件の証拠の服を見つけ、
正義のために義父をチクったくせに、
その正義を曲げて、息子を守るために嘘の通訳をすることに・・っていう、
何とも言い難い話。(汗)

正直ね、自分が外国で事件に巻き込まれて、
そのときの通訳の人がちゃんと通訳してくれなくて、
無実の罪に・・・・とか考えると、怖いっていうか許せない話なのよ。
しかもさ、息子にかけられそうな容疑が無実のものってわかってるなら、
おぅ、おぅ、頑張って真相を掴め!って応援するけど、
息子が捜査線上に挙がらないように必死・・・っていう、
何とも自分勝手な理由で・・・
同情しがたい。(汗)

最終的に事件は解決、
家庭も修復できそう、お咎めなし・・・・って
ちょっと話が出来過ぎてないっすか?
なんか、納得いかないんですけど!
一線を越えたことがある人は、また越えるぞ・・・?って思うし。

デビュー作はおおーっ!って衝撃で面白かったけど、
コレはそれほどでもなかったかな・・・・?
中国人の名前って憶えづらいし、
途中で誰が誰だかわからなくなっちゃったしね。(汗)

次回作に期待しますよ!!




 
   
生還者




2015/7/27 読了






講談社

ヒマラヤ山脈東部、世界第3位の標高を誇るカンチェンジュンガで大規模な雪崩が発生、日本人登山者7名が巻き込まれる惨事となった。4年前に登山をやめたはずの兄が、なぜかその雪崩に巻き込まれ、34歳の若さで命を落とした。同じ山岳部出身の増田直志は、兄の遺品のザイルが何者かによって切断されていたことに気付く。兄は事故死ではなく何者かによって殺されたのか――?生存者は絶望視されていたが、高瀬という男性が奇跡の生還を果たす。単独行だった高瀬は、猛吹雪のなか兄たち登山隊に出会い助けを求めたが冷たくあしらわれ、登山隊の加賀谷だけが残って自分を助けてくれたという。行方不明の加賀谷が英雄としてマスコミを賑わせる中、今度は東という男が救助された。東は高瀬が嘘をついていて、加賀谷こそが卑怯者だと証言するのだった。二人の生還者はどちらが真実を語っているのか? 兄の死の真相を突き止めるため、増田は女性記者の八木澤とともに高峰に隠された謎に挑む!



「闇に香る嘘」から、ずっと新刊を購入している作家さん。
三作目が出たので、早速購入!

三作目は、山岳ミステリー・・。
正直、「辛い思いをして、死ぬかもしれないのに山に登る人」に、
全く共感できないタチでして・・(汗)
しかも、危険とわかって登山して、
遭難して、人に迷惑をかける・・・っていうことに、
なんだかな・・・・と思っちゃってる人間なんで・・・
そういう意味で、「頭に入ってこない」部分が多々ありました。(汗)

ヒマラヤのカンチェンジュンガで大きな雪崩が発生、
日本人の登山者も数名死亡。
その中に兄がいた・・・という主人公・直志。
生還者は二人・・・
二人の意見は真逆のモノで・・・
そして、兄の遺品のザイルに意図的に傷つけられた跡があり
殺されたのか・・・・?という疑惑も・・・

雑誌記者の女性とともに、真実に迫る!というお話なんですが・・・

ま、私はこれからも山に登ることはないと思うし、
特に雪山なんて絶対にないと思うんだけど、
雪崩対策とか、いろいろと勉強にはなりました。

ミステリー部分は・・・・
結構引っ張るんですよ。
情報はかなり小出しで、ちょいとイライラさせられる。(笑)
だけど、「この人は悪い人ではないのかもしれない」と気づくと、
真相の端っこが見えてきて、
最終的に、やっぱり、そういうことだったのか・・・となります。

「生き残った者の罪悪感」は、
災害などの「自己責任がない」場合でもあるだろうけど、
こういう登山の遭難などの「自己責任を伴う」場合は、
さらに大きいんだろうなぁ・・・って思っちゃう。
とくに、大切な人を失い、自分だけ生き残ってしまった場合・・・

それでも生き残った者は、その意味を受け止めて、
ちゃんと生きなくてはいけないんだ。
直志の兄が、恨みや復讐などのマイナスな気持ちではなく、
生きるための登山だった・・・ってわかったことが、
せめてもの救い・・・かな?

最終的に、あの二人がくっついたのも納得・・・
ただ、私、勝手に「カレ」を「オッサン」として脳内設定しちゃってたので、
かなり驚きました。(笑)
思い込んじゃダメねー!




 
   
真実の檻




2016/3/27 読了






角川書店

内容(「BOOK」データベースより)
大学生の石黒洋平は亡くなった母の遺品を整理中、隠されていた手紙を見つける。そこから洋平は、自分の本当の父親が『赤嶺事件』と呼ばれる殺人事件を犯した死刑囚であることを知る。殺された被害者は、母の両親―つまり洋平の祖父母だった。被害者の孫で、加害者の息子。事実を受け入れられない洋平は、父が無実である可能性に一縷の望みを託し『赤嶺事件』を調べ始める―。最注目の乱歩賞作家が“司法の闇”を抉り出す!慟哭のリーガルサスペンス。




亡くなった母の遺品の中から、ある真実が明らかになる・・・・
自分には死刑囚の実父がいた!
しかも、その実父が殺したのは、自分の母方の祖父母だった・・・
人生が一変する・・・
そんなスタートです。

もし自分が洋平と同じ立場になったと考えると、
こんな風に行動できないかなぁ・・・って思う。
それこそ、「蓋をする」、「見なかったことにする」。
そうやって生きていくような気がする・・・
だって動き出すこと、相談することで、
確実に広がっていって公になっちゃう可能性があるわけで・・・

ただ、そこの「冤罪の可能性」があるとしたら・・
動かないわけにはいかないよね。
会わずに、真実を探そうともせずに、父を失ってしまうかもしれない・・
そうなったら、育ての父には申し訳ないけど、
やっぱ動いちゃうかも・・・

この洋平の父の事件だけではなく、
痴漢冤罪事件とか、薬物混入事件での冤罪疑惑とか、
いろんな事件の真相にも迫っていくお話なんだけど、
その中で、裁判官や検察官の「有罪至上主義」ってのが
これでもか!!って描かれてて・・・
確かに裁判官も検察官も人間だし、お勤めしてる人間なわけで、
そこには事件を純粋に見ることができない要素が多々あるわけで・・
でも、それで真実が明らかにならないのは納得いかないよなぁ・・
こんな風に冤罪が作られていくのかなぁ・・って思うと、
怖くなっちゃった・・・


ネタバレです。


読んでる途中から、もしかして・・・とは思ってた。
父を救うため、父の罪を明らかにするわけで・・
大切な人を守るために法を犯した父と、
大切な人を想うがあまり罪を犯してしまった父・・・
罪深いけど、受けた恩を考えると100%責められない気もするけど・・
この人がそんなことしなければ、
たくさんの人の人生が歪まずに済んだかもしれないわけで・・・
やっぱ、許せないかなぁ・・・

ってことで、ある程度予想していたので、
もう一回、どんでん返しがあるかなぁ・・・なんて考えてしまって、
そうじゃないことに安堵した一面もあれば、
ちょっと肩すかしをくらった気にもなるという・・
勝手な感想です。

4月からTBSで松潤主演で「99.9」というドラマが始まりますが、
起訴されたら99.9%が有罪となっちゃう刑事事件。
その0.1%の可能性を追求する弁護士の姿を描くお話のようですが、
今作の中でも「99.9%の有罪」って言葉が何度もでてきて、
こりゃ、0.1%の可能性に挑むのは大変だぞ・・?って
予備知識を得た気がしております。(笑)
ドラマ、楽しみになってきました!
・・・関係ないね、ゴメン!




 
   
難民調査官




2016/6/1 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
29歳の如月玲奈は、東京入国管理局で働く“難民調査官”。補佐の高杉と共に、難民申請者が本当に母国で迫害される恐れがあるのか、調査するのが仕事だ。ある日、ムスタファというクルド人難民申請者が、合法的に来日しながらパスポートを処分し、なぜか密入国者を装っていたと発覚する。その頃、ネットカフェ難民の西嶋耕作は、自分の通報が原因で家族想いのムスタファとその妻子を引き裂いたことを悔いていた。善良そうに見える難民申請者は、一体何を隠しているのか?現在最も注目される乱歩賞作家が難民問題に鋭く切り込んだ、怒涛のポリティカル・サスペンス小説。




乱歩賞受賞以来、この作家さんには注目してまして、
新刊は必ず買うようにしているのです。
今作はちょっと前作との間が空いてないので、ちょっと驚きました。(笑)

難民捜査官・・・初めて聞いたワードです。
まず、日本に「難民」として認定される制度があるということに
全然関心を持っていなくて、
ヨーロッパで報道されている難民のニュースは、
申し訳ないけど他人事のように感じていました。

今作は、社会派ミステリーというものなんでしょうけど、
正直、ミステリー要素はあんまり感じられません。(汗)
難民認定をしてほしいと思ってるクルド人をめぐるお話で、
この人が何を隠しているのか・・・ということが最大の謎で、
それは、ミステリーというより、世界の厳しい現実を突きつけられる真実・・
そんな感じです。

ですので、内容も、正直「難民とは」とか、
「難民をめぐる攻防」みたいな部分が多くて、
ちょっと小難しいです。(汗)
国家的な力がどうしても絡んでくるので、
そういう結末になってしまうのも仕方ないかな・・・って思うし。

ただ、救いはちゃんとあったし、
大きな力に屈しない末端の捜査官の意思も感じられたし、
知らなかったことを学べた・・・という意味では
読んで良かったな・・って思った作品でした。

でも・・・やっぱ、ミステリーファンとしては、
物足りなさを感じてしまったかな・・・?って気はする。(汗)




 
   
失踪者




2016/9/25 読了






講談社

内容(「BOOK」データベースより)
2016年、ペルー。山岳カメラマンの真田道弘は単身シウラ・グランデ峰を登っていた。10年前、クレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を迎えに来たのだ。長い間待たせて悪かったな―クレバスの底に降り立ち、樋口を発見した真山だったが、その遺体を前に驚愕する。極寒のクレバスに閉じ込められた遺体は、歳を取ることなく凍りついてしまうはず。しかし、樋口は明らかに10年前より年老いていたのだ!まさか、樋口はあの時生還していたのか?




「生還者」に次ぐ山岳ミステリーではありますが、
続編・・・ってことではありません。
10年前、事故で転落死した友人を探しにきた真田。
見つけた友人は、10年前より老けてた・・・?
一度生還し、生きて、再び死んだ・・・?
なぜ?どうやって?どうして再び死んだ・・?
いろんな謎を最初に提示して、時間は遡っていきます。

真田と、友人の樋口との出会い、
バディとなってからの楽しい時間、
すれ違いからの別離、
再会、そして、死別・・・
きっと、樋口には「理由」があるとはわかってたものの、
徐々に見えてくる真実に、苦しさがため息となって出てきました・・・

山が好き、それだけで良かった樋口は、
真田という相棒に出会ってしまった。
相棒を一度持ってしまうと、考えが変わってしまう・・・
たとえその相手が真田でなくとも、
共に登るバディへの想い・・
そして、仲間を守るため、自分の信念のため、
大切な友人へのメッセージを届けたくて・・・
樋口の生き様に、泣けてしまいました・・・。

ここまで信頼できる人に出会えるかなぁ・・・
生きていても、死んでもなお、自分を見つけてくれると信頼できる人・・
でもさ、それでも樋口が生き抜いた・・よね。
クライマーとして病床で死を迎えるより、
山に抱かれて死んだのは本望かもしれないもんね・・・

今作も素敵な作品でした。
次作も楽しみにしてます!!




 
   
告白の余白




2016/11/29 読了






幻冬舎

内容(「BOOK」データベースより)
家を出た兄が実家の農地の生前贈与を求めて突然帰ってきた。しかし、「2月末日までに清水京子という女性が来たら土地を譲渡してほしい」という遺書を記し自殺。兄はなぜ死んだのか。そして、女は何者なのか。期限の意味は。死の真相を知るため、弟の英二は一人京都へ向かうが―そこは、虚実入り混じる言葉で築かれた伝統の町。腹黒、嫌味、皮肉に塗れた“告白”が真実を覆い隠す。最後の1頁まで気が抜けない!表裏、黒白、真偽が次々と逆転するノンストップミステリ。




下村さんは、京都の女性に何かされたんすかね・・?(笑)
京都ってものに、いい印象をお持ちではない・・・よね?
確かに、腹の中が見えない分、つき合い方は難しいよなぁ・・・
キッパリとハッキリと生きてる人には合わない土地でしょうね。

私は京都は好きです。
でも、訪れるところであって、住むところではないって思ってます。
受け入れてもらえる気がしないっていうか、
その努力も虚しくなりそうなくらいの壁を感じるんで・・・

さて、お話としては、双子の兄が、家を出て数年後、
不意に帰ってきたと思ったら、農地を生前分与してくれと言いだし、
それが叶うと自殺してしまったわけです、
遺書には、ある女性にその土地をあげてくれって書いてあって、
どういうことだ・・?と双子の弟はその女性を探りに
京都へと向かうわけですが・・・

本性を現さない人に対して、探る・・・ってのは難しいよ。
カマかけたって、やんわりと遠回しな表現で誤魔化してきはるし。
で、兄に間違われたことをいいことに、
兄のフリして探る日々を過ごすんだけど・・

最初から気づかれてたんちゃう?って思っちゃうよね。
いくら双子だからって、気づくっしょ・・・・って。
だけど、本性を現さない分、人の事情に足を踏み入れない人たちなんで、
あれ・・・?って思いつつ、相手に合わせて様子を見てしまうんやな。
で、どんどんごじれるっていうか、全然わからんていうか・・・

もうね、「はっきり聞けよ!」って言いたくなるわけよ。
そうやって誤魔化しぼやかしの人相手に、
アンタも探り探り・・・じゃ何もわからんって!
イライラするわー!って思いつつ読んでた。

最終的に、兄が抱えていた問題、心情が明らかになっていき、
相手も人生を狂わされてしまった・・・ってなって、
ほらぁ・・・死んだ人をフリなんかするから・・・・って思ってたら・・・

え・・・?やっぱり、京女怖い!ってオチですか・・・・?
全部・・・計算してはったん・・・?
もらう気、マンマンやったん・・・?
怖いーっ!
でも、自分の素性も明らかになったことで、
違う未来になっていくんでしょうな。
どんな風にその場所で生きていくんだろ・・・?
見てみたいような、どうでもいいような・・・・(笑)

ともかく、京都の人の言葉は、まっすぐ受け取っちゃいかん・・・
そのことだけは肝に銘じます。(笑)




 
   
サイレント・マイノリティ




2017/5/12 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
新宿の路地裏で殺されたシリア人の男性。彼の妻は事件以後、未だに行方不明のままだという。フリージャーナリストの山口秋生は彼と交流のあったアルバクル一家の取材中、隣に住むシリア人の親子が東日本入国管理センターに収容されていると知る。一方、東京入国管理局の難民調査官・如月玲奈は、シリアから逃れてきた父と娘に聞き取り調査を行う。難民認定を切実に訴える父に対して娘は、「お父さんは日本に住みたくて嘘の話をしています」と異なる証言をする。どちらかが嘘をついているのか?困惑する玲奈の元に来た山口の取材申し込みから、事態は誘拐・脅迫事件へと発展していく―。乱歩賞作家による、疾風怒涛の最新ポリティカル・ミステリー!!




このタイトルは・・・・欅坂46へのオマージュ・・・?
違うか!(笑)

「難民捜査官」の第2弾。
今回はシリア難民です。
父娘で収監された二人にインタビューする如月。
しかし、父は「迫害されてた!」って言うも、
娘は「迫害なんてされてない!」って答える・・・
真逆の主張をする親子の真相とは・・・?です。

今回も、まったくといっていいほど知らない「難民事情」の
授業を受けているかのような、長々とした説明・・・
正直、ちょっと苦痛を感じちゃったりもするんだけど、
時々に挟み込まれる「現実」でドキッ!とさせられて、
最後まで一気読みでした・・。

正直ね・・・・ヤラれました。
まさか、そんな「トリック」があるとは!!
あの人があの人かなぁ・・・?くらいの予想はしてたけど、
まさか、そこがそうだったとは!!っていうね。
なので、それが符合したときの「なるほどー!」っていう「アハ体験」・・
かなり気持ちいいです。(笑)

父と娘の主張の意味も、そういうことだったか・・・って
ちょっと泣ける話で・・・
最後の如月の判断も正しいと思いましたし。
概ね満足な出来なんですけど・・・

ジャーナリストがかなり鼻につきます!
こういう、正義感を振りかざして主張を押し付けたりするヤツ、
大嫌い!!
もっとギャフン!ってとこを見たかったけど・・・・
ジャ―ナリストなんて、大なり小なり、こんな感じかもな・・ってことで
納得してやることにしました。(笑)
「敵役」ってことですもんね、うん。

政治絡みで納得いかない・・・っていう前作より、
今作の方が面白かったですね。