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 雫井脩介 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。
もっとたくさん読んでるんですが、機会があれば書き足します。。

火の粉 虚貌 ビター・ブラッド つばさものがたり
検察側の罪人 仮面同窓会 犯人に告ぐ 2 望み
引き抜き屋




   
火の粉




2003年 読了
2016/4/2 再読了




内容(「BOOK」データベースより)
元裁判官で、現在は大学教授を務める梶間勲の隣家に、
かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。
愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い…
武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴んでいく。
手に汗握る犯罪小説の最高傑作。


 

裁判官って、ほんと、大変な仕事だ・・・と
ゾゾっ・・と死ながら読みました。
顔も名前も世間に知られてるわけで・・・
こういうことに巻き込まれる可能性があるんだもんなぁ・・・・
怖いよ・・・。

無罪判決を出した男が隣に越してきた・・・
一体、何を考えてるんだ・・・?ってとこから始まります。
違う事件関係者まで絡んできて、
もう、途中からはホラーの様相・・・・(汗)
最後まで読むのをやめられません!!

結構分厚い作品ですが、
一気読み必至!
オススメです!


 

■ 再読後感想 ■

ドラマ化されるってことで、再読です。
雫井さんの作品で、これを一番初めに読んだ記憶があります。
分厚い本だけど、ハラハラさせられる展開に、
途中で本を置くことができません!
再読でもドッキドキでした!!

ある一家殺人事件を担当した裁判官の梶間。
確たる証拠がないし、自分で傷つけたにしては大きすぎる傷を持つ被告に、
死刑を言い渡すことはせず、無罪を告げ、退官した・・・
そして数年後・・・その元被告・武内が隣に引っ越してくる・・・
そこから、異変が始まった・・・という話。

武内役を、ユースケ・サンタマリアが演じるわけですが・・・
ピッタリですね。
あの、嘘くさい笑顔、腹黒そうな空気・・・まさに武内!!(笑)
それと、ピッタリだなぁ・・・って思ったのは、
梶間の長男役の大倉孝二さん!
頼りにならない口ばっかりの夫役・・・ピッタリ!
もう、最後の最後まで絵が見えてきたもん!!
これはドラマが楽しみです!!

自分が無罪と決断した男・・・
その男が怪しいと考えること=自分の決断の間違いを認めることになる・・・
でも、そんなことより大事なものが・・ってわけですよ。

あまりにも巧妙に・・狡猾に近づいては仕掛けてくる武内に、
ゾッ・・・としながら、再読なのに続きが気になって寝ないで読んじゃった!
いやぁ・・・この結末、ドラマでもできるかなぁ・・・?
変えてくるかなぁ・・・?
変えないでほしいけどなぁ・・・




 
   
虚貌





2010年 読了




内容(「BOOK」データベースより)
二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが…。恐るべきリーダビリティーを備え、ミステリー小説界を大いに賑わせた、怪作にして傑作。待望の文庫化。


 

壮大な復讐劇・・・でしたね。
ま、犯人はきっとそうだろうと思いつつ、
だけど、どうやって・・・・?ってのを追い続ける話になり、
見えてきた真相は・・・

実際、これって可能なんですかねぇ・・・?
見た目は確かに騙せるかもしれないけど・・・
指紋はどうなんだろ・・・?
それに、見知った人を近距離でずっと見てて、
気が付かないってことはあるのかなぁ・・・?って思っちゃうけど・・・

ま、それはおいといて・・・ということにしても、
お話としては最後まで楽しめたかな・・・と。
だけど、死に過ぎですな。(汗)
娘さんまで死ぬ必要があったかなぁ・・・

結局生き残ったのは・・・・あの人だけ・・・
それもどうなんだろうね・・・?
やった・・・んだよね?
ちょっとぼやけた結末だったかな・・?って気もしました。

とはいえ、楽しませていただきました。



 
   
ビター・ブラッド




2010年 読了




内容(「BOOK」データベースより)
新人刑事の佐原夏輝がはじめての現場でコンビを組まされたのは、ベテラン刑事で、少年時代に別離した実の父親・島尾明村だった。ある日、捜査一課の係長が何者かに殺害された。捜査本部は内部の犯行を疑い、その矛先は明村にも向かう。夏輝は単独で事件の核心に迫ろうとするが…。幾重にも絡み合った因縁が読者を欺き続ける傑作長編ミステリー。


 

確執のある父子が主人公。
かなり軽いタッチで入っていきますが、
途中から深刻な事態に突入・・・
誰を信じたらいいのか・・・と新人刑事の夏輝が
奮闘していくお話です。

この中の誰かが、裏切り者で殺人犯・・・
一体誰だ・・・?と最後までわかりませんでした。
アイツか?いや、コイツか・・・?と
見事に振り回されましたよ!
ま、まさか父親ってことはないだろうとは思ってましたけどね・・

ただ、もうちょっと父子の関係が描かれてもよかったかな・・と。
後半は事件の真相を追うがあまり、
ほとんど父子の話がないんだもん。
ま、父親も疑惑の対象だから、あんまり描けないのかもしれんけど・・
そこんとこがちょっと物足りなかったかな?

夏輝の成長っぷりや、父子の関係のその後など、
見てみたいので、続編があってもいいかな・・・と思うんだけど、
いかがなもんでしょうか?



 
   
つばさものがたり




2013/5/12 読了




内容(「BOOK」データベースより)
パティシエールの君川小麦は、自身の身体に重い秘密を抱えたまま、故郷・北伊豆で家族とケーキ屋を開いた。しかし、甥の吐夢からは「ここは流行らないよ」と謎の一言。その通り、店は瞬く間に行き詰まってしまう。力尽きた彼女に新たな勇気を吹きこんだのは、吐夢と、彼にしか見えない天使の“レイ”だった…。小麦のひたむきな再起を見届けたとき、読み手の心にも“見えない翼”が舞い降りる。感涙必至の家族小説。


 

「天使」が出てくるんで・・・
ファンタジー小説か・・・なんて思わないでください!
素敵な家族の物語なんです!
私は好きでしたよ!

命の限り、自分の夢をかなえようとする女性と、
天使が見える男の子・・
そして、一歩前に進むために頑張る天使・・・
それぞれ、とても可愛らしくて、いじらしい。
どうか、それぞれの思いが実を結ぶといいな・・・と、
心から祈りつつ読み進めた。

最後は号泣です。
最後に待ってるのは悲しいことだとわかっていたけど、
それでも、心は温かくなる、そんな結末でした。

こういうお話も書けるのねぇ、雫井先生!
また書いてくださいね!



 
   
検察側の罪人




2013/9/14 読了




内容(「BOOK」データベースより)
東京地検のベテラン検事・最上毅と同じ刑事部に、教官時代の教え子、沖野啓一郎が配属されてきた。ある日、大田区で老夫婦刺殺事件が起きる。捜査に立ち会った最上は、一人の容疑者の名前に気づいた。すでに時効となった殺人事件の重要参考人と当時目されていた人物だった。男が今回の事件の犯人であるならば、最上は今度こそ法の裁きを受けさせると決意するが、沖野が捜査に疑問を持ちはじめる―。


 

時効になった事件の容疑者を、
今現在起こっている事件の犯人にする・・・
そのために、検察官という立場でありながら、
やってはいけないことをしていく・・・・そんな話。

読み進めていくうちに、先は完全に読める・・・というか、
予想通りに事が進んでいってしまう・・・
どうして・・・
ダメだよ・・と思いながら読んでしまった。
そうだそうだ!やってしまえ!とは思えなかった。
確かに許せない男だ。
だけど、関係のない罪をかぶせるために、
あなたが手を汚してはいけないでしょ・・・・?

やりきれない思いでいっぱいだった。
最上検事の気持ちに寄り添えたら、
もっと楽しめたかもしれないんだけどね・・・。(汗)




 
   
仮面同窓会




2014/3/23 読了




内容(「BOOK」データベースより)
高校の同窓会で、久しぶりに再会した旧友4人。かつて生徒を囚人扱いしていた教師・樫村の変わらぬ姿を見た彼らは、恨みを晴らそうと仕返しを計画。予定通り、暴行して置き去りにするも、翌日なぜか樫村は暴行現場から2km離れた溜め池で溺死体となって発見された。いったいなぜ?そして、4人のうち誰が彼を殺害したのか?それぞれが疑心暗鬼に陥る中、新たな犠牲者を出した殺人事件が、高校時代の衝撃的な秘密を浮き彫りにさせる。過去と決別できない者たちを巧妙に追い詰めていく悪魔の正体とは?


 

まさかの、イヤミス・・・・(汗)
後味が悪すぎた・・・
読み終わって、そのまま睡眠って流れになれなかったよ。
まさかこんな結末とは・・・
マジで・・・ビックリ。

さて、ここからは

ネタバレ






かなり早い段階で、「二重人格」という描写がなされるため、
殺したのは主人公・・・て流れになります。
結構先の段階までその「テイ」で進みますが・・・

どー考えても、んなわけないやん?(笑)
何かある・・・・と読み進めていくと・・・

とんでもない「ネタ」がぶっこまれます。(笑)
なんじゃそりゃ!
おーいっ!!!とマジツッコミを本に対してやりたくなります。

まぁ、そこまでは笑えたんだけど・・・
結末がねぇ・・・
「結束」のために、あることをやらされるわけですが・・・・
マジすか・・・っすよ。

こんな話もお書きになるのね、雫井先生。
ビックリしちゃったよ・・・。




 
   
犯人に告ぐ 2




2015/12/9 読了





双葉社

内容(「BOOK」データベースより)
警察、犯人、被害者家族―前代未聞の騙し合いが始まる!巧妙に仕組まれた“誘拐ビジネス”。神奈川県警を嘲笑うかのような闇の犯行に、異色の捜査官・巻島史彦警視が再び立ち向かう。累計135万部突破の大ヒット警察小説、待望の第2弾!


 

もう何年も前に原作を読み、映画も見た・・・気がする「犯人に告ぐ」の
続編・・・ってことでいいのか?
ま、話としてつながってる部分は登場人物くらいですが・・・・

だって、別に何も「犯人に告げてない」し。(汗)
最後に一言声をかけてはいるものの・・・なんかねぇ・・・
違うタイトルをつけりゃよかったのに・・・・

ってか、巻島さん、ちゃんと功績上げてます??
犯人の策の方がはるかに巧妙で、
絶対上手くいくだろう・・・ってこっちも思っちゃったし、
全然警察側に感情移入できなくて、
逆に、「成功するんじゃね?」ってそっちに気持ちを持っていかれてる
私がいましたよ?


ネタバレになります。


二度目の交渉もさ、あれって偶然やん?
あれがなかったら、完全に成功してたよね?
その偶然も、巻島の考えから生まれたもの・・っていう気もしないし・・
まぁ、ちょっとはいろいろといいとこついてはいましたけど・・

なんか、警察がメインの話としたら、イマイチ・・・だったね。
で・・・肝心の人を取り逃がしておりますが・・・
次作で完全対決!とかになるんですかね?
かなり頭のいい人ですから・・・
ちゃんと巻島が仕留めるところ、見せてほしいもんですな。

それにしても・・・こういう誘拐事件・・・
警察沙汰になってないけど本当に起こってる可能性、あるよね・・?
誘拐ビジネスか・・・
やっぱ、お金は持ちすぎないに限るね・・・(笑)




 
   
望み




2016/9/7 読了





角川書店

東京のベッドタウンに住み、建築デザインの仕事をしている石川一登(いしかわかずと)と校正者の妻・貴代美(きよみ)。二人は、高一の息子・規士(ただし)と中三の娘・雅(みやび)と共に、家族四人平和に暮らしていた。規士が高校生になって初めての夏休み。友人も増え、無断外泊も度々するようになったが、二人は特別な注意を払っていなかった。そんな夏休みが明けた9月のある週末。規士が2日経っても家に帰ってこず、連絡すら途絶えてしまった。
心配していた矢先、息子の友人が複数人に殺害されたニュースを見て、二人は胸騒ぎを覚える。行方不明は三人。そのうち犯人だと見られる逃走中の少年は二人。息子は犯人なのか、それとも……。息子の無実を望む一登と、犯人であっても生きていて欲しいと望む貴代美。揺れ動く父と母の思い――。『火の粉』の不穏な空気感と『クローズド・ノート』の濃密な心理描写。両方を兼ね備え、執筆時、著者が最も悩み苦しみ抜いた、渾身の力作。


 

これは、キツイ話だ・・・。
「少年犯罪」のお話は、薬丸岳さんがとてもお上手で、
それによく似た雰囲気を醸し出してますが、
薬丸さんのは、「グサグサ」と刺さってくる感じだけど、
この作品は「ガマンできないチクチクした痛み」って感じ。

ある少年の遺体が車のトランクから発見される。
その車から逃げ出す二つの影が目撃されている・・・
そんな中、我が息子が帰ってこない・・・
被害少年とは顔見知りだったらしい・・・
もしかして加害者なのか・・・?
だけど、行方が知れない少年は3人いるらしい・・・
じゃ、もしかして被害少年はもう一人いるのでは・・・?
我が息子は、被害者なのか・・?
許しがたい罪を犯していても生きていてほしいか、
それとも、被害者の立場の方がいいのか・・・
両親はそれぞれに心を痛める・・・・
そういうお話。

文中に「望みなき望み」って言葉が出てきます。
どっちに転がっても、不幸・・・・
でも、生きててほしいという望み、
いや、生きてる方がきっと辛い未来が待ってる・・・
それくらいなら・・・という望み。
どっちの望みも、苦しい・・

母として、何があっても生きててほしい、
「そんなことするヤツじゃない」って擁護してくれる声にも、
いや、ズルイくらい生に執着してほしい・・・って望んじゃう気持ちは
わからなくはない。
そして、一家の長として、残された家族の行く末を思うと、
罪人として息子ととも生きていく不安を感じてしまう父の気持ちも
わからなくはない。

ただ、周囲の心無い視線や態度、ネットでの中傷などに苦しめられながらも、
残された「息子の意思」に、それぞれに心が揺り動かされていく・・・

そして訪れた、警察からの一報・・・
息をのみ、大きくため息が出た・・・
とても苦しく悲しい結末・・
だけど、両親は「救われた」と感じる。
自分を責めつつも、息子に感謝の気持ちを抱くんだ・・・

確かに、この結末は、残された家族にとっては
一番救いのある結末だったかもしれない。
でも、こうなる前に出来たことはなかったか・・・?って思っちゃう。
ナイフを取り上げるだけでなく、
どうしてナイフを買わなくちゃいけなかったのか、
そこを聞き出せていたら・・・と思ってしまう。
日頃の親子のコミュニケーション次第では、こうなってしまうかもね・・

本当に苦しいお話です。
でも、結末を知りたくて、一気読みしちゃう、そんな一作です。




 
   
引き抜き屋






2018/4/






PHP研究所




内容(「BOOK」データベースより)
会社を潰すのはヘッドハンターか!?かけひき、裏切り、騙し合い―。『犯人に告ぐ』『検察側の罪人』の著者、渾身の新境地。


 

読書予定