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 末浦広海 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

刻命





   
刻命




2016/4/24 読了






中公文庫

内容(「BOOK」データベースより)
殺人罪を償い、四十年の服役を経て仮釈放となった居合の達人・正高。交通事故死した娘について調べるうち、不審な点が多いことに気づく。謎の傷跡、十年ぶりに発見された夫の死体。一度も会えなかった娘は何者だったのか。その死の真相を追い、彼は再び剣を手に闇社会へと斬り込んでゆく。老剣士の生き様を描くハードボイルド・アクション小説!




お初の作家さんです。
図書館の新刊リストに載ってたので借りてみました。

居合の達人・正高は、恩師の息子を殺してしまう。
そこにはある理由があったわけで・・・
そして、39年後、無期懲役ののち、仮釈放となった・・・
しかし、事件当時胎児だった娘には一生会えなくなってしまった、
面会にもこなかった娘は、仮釈放直前に交通事故で死んでしまっていた・・
残された妻と、娘の息子・真人と生きていこうと決めたとき、
娘の死に疑問が・・・という展開。

結構長いこと、正高について描かれていて、
このまま、祖父ちゃんのその後の人生を描いてく話かと思ったら、
急に娘の死の真相が・・・って展開になっていきまして・・・

まさか、まさかの結末でしたよ・・・。


ネタバレです。


情状酌量の末の無期懲役とはいえ、
三人を殺している男が、シャバに戻ってきて、
穏やかに暮らせてるのもちょっと疑問っていうか、
ご近所とか道場で話題や問題になったりするんじゃ・・?って
心の狭い事を考えつつ読んでいたんだけど、
まさか、死んじゃうとはなぁ・・・

そうなるとさ、今、仮釈放になった意味ってのを考えさせられるよねぇ・・
娘の死に隠された真相を明らかにし、
娘の無念を晴らすということ・・・
望んだわけではないけど、無事に復讐を果たせたということ・・・
無念だろうけど、孫も守れたし、意味ある死だったかなぁ・・って思うよ。

ただね、39年も待ってた奥さんがさ、
たった半月でお別れしなくちゃいけなくなってさ、
しかも、また殺人を犯しての死亡だから、
再び世間の目にさらされるわけで・・・
何とも大変な人生だったな・・・と。

あと、罪をかぶってもらった若造がさ、
のちに暴力団になっててさ、
正高の娘を犯罪に巻き込んでさぁ・・・
しまいにゃ、「仲間のためにオレは力を貸せねえっす・・」とは言いやがって!
最低なヤツだよ・・・
最後はちょっと助けてくれたけどさぁ・・・
なんか、いろんな意味で得したのはコイツやん・・・って気がして、
納得いかんわ!!

もろもろ首をかしげる部分はありましたけど、
楽しんで読めました。
他の作品も読んでみようかなぁ・・・