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 住野よる 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

君の膵臓をたべたい また、同じ夢を見ていた よるのばけもの か「」く「」し「」ご「」と「
青くて痛くて脆い





   
君の膵臓をたべたい




2015/9/14 読了






双葉社

内容(「BOOK」データベースより)
偶然、僕が拾った1冊の文庫本。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった―圧倒的デビュー作!




何ともグロいタイトル・・・
なのに、美しい装丁・・・
うむむ?一体、どんな話なんだ・・・?ってことですよ。
巷で評判の今作、早速借りて読んでみました。

号泣でしたよ。
久々だな、こんなに泣いたの。(涙)

余命わずかの宣告を受けた女子のクラスメイトと、
そのことを偶然知ってしまった男子のお話・・・

こんな二人、同じクラスにいたら、真逆の立場だろう。
キラキラの人気者の女子と、
読書好きの陰気な友達のいない男子・・・
こんな偶然でもなければ、話しかけもしなかっただろう・・・
そんな二人のたった数カ月のお話なんだけど・・・

「余命わずか」っていうことで、無下にできない男子が、
女子に振り回されていく様は、可哀想で、滑稽で・・・
こんな無茶、遠ざけてしまえばいいのに・・・と思うけど、
もう、早い段階でカレの中に芽生えた想いが動いていたんだ・・

いつしか距離が近くなり、
いなくてはいけない存在になっていく二人・・・
でも、そんな二人に時間も未来もない。
だからこそ、一線を越えることはしない・・・
もどかしいようで、それでいい・・って思っちゃう大人の私がいて・・・


ネタバレです。



いくかくる別れ。
余命を宣告されていない人でも、いつ死ぬかわからない。
余命を宣告されているからといって、
「そのとき」まで生きていられるかなんて・・・わからない・・・。

彼女の死は、病ではなく、違う理由でもたらされた。
もう、残り僅かの命を、こんなふうに無残に奪うなんて・・
神様なんていないな・・・・って思っちゃうよ・・・(涙)

覚悟はしていた。
覚悟していた別れではなかったけど・・・
彼女のいない世界で、それでも何とか踏ん張っていたカレ・・・
しかし、彼女との約束を果たしに訪れた場所で、
想いが決壊する・・・

彼女が自分に向けていた想い。
自分が彼女へ向けていた想い・・・
彼女の残した言葉、自分が最後にかけた言葉・・・
全部が全部、一気に押し寄せて・・・
私も嗚咽をこらえられなかった。

病のせいで素直になれない女の子と、
人と関わってこなくて思いを伝える術を知らない男の子、
たくさんの人に囲まれていた女子の本当の想いと、
一人でも平気だと思っていた男子の本当の想い・・・
お互いがお互いに抱いていた、憧れ・・・
伝えればよかったのに・・・って思っちゃうんだ。
お互いの想いが同じだっただけに・・・

こんなにも大切な存在を失って、
この子は生きていけるのか・・・?って心配したけど、
ちゃんとお見通しの両親もいるし、
「カノジョ」が願った「置き土産」のおかげで、
女子の友達、男子の友達ができたし、
何より、彼女のおかげで変わった人生観がある。
きっと大丈夫だろう・・

空の上で微笑む咲良の姿が見えるようだ・・・・。

図書館で借りたけど、これは買いだな。
うむ、買おう、文庫になったら。(笑)




 
   
また、同じ夢を見ていた




2016/3/10 読了






双葉社

内容(「BOOK」データベースより)
きっと誰にでも「やり直したい」ことがある。学校に友達がいない“私”が出会ったのは手首に傷がある“南さん”とても格好いい“アバズレさん”一人暮らしの“おばあちゃん”そして、尻尾の短い“彼女”だった―




もう・・・・この人の書くお話は、大好きです!
前作も結構好きでしたけど、今作も好き!
帯の裏に「悲しくないのに泣ける」と書いてありましたが、
本当に、泣けて泣けてしかたなかった・・・。

学校で友達のいない”私”。
だけど、下校後に立ち寄る場所に友達がいた。
アバズレさん、おばあちゃん、そして南さん・・・・
その人と触れ合いながら、幸せを模索する”私”

ここからはもう、核心に迫らないと感想を書けないので
ネタバレします。


知りたくない方は、↓を読まないようにしてくださいね。



南さんとの出会いから、「もしかしたら」と思って読み進めた。
誰しも、後悔するような出来事はあり、
そこを起点に人生が変わることもあれば、
乗り越えて生きていくうちに忘れることもある・・・
南さんもアバズレさんも、”私”だったんだ。
あのとき、こうしていれば・・
もっと素直にいきてれば・・・
そんな思いから、幼い”私”に会いに来てくれた・・・
そして、自分自身を”救い”、消えていく・・・
目の前の幼い子も、そして、自分自身も救って・・・

そうやって一つ一つ前に進みながら、
悩み傷つき、だけど真っ直ぐに信念を貫く少女が
愛おしくて仕方なかった。
この子はどうしてこんなに強いんだろう。
本人は寂しい想いをしてる自覚があるんだろうけど、
だけど、愛されてるという揺るがない事実もあるんだ。
だから、強く優しいんだよね・・

その「揺るがない」存在を失った南さん。
自分を客観的に見つめ、受け入れられなかったアバズレさん。
この二人の想いと、人生を全うしようとしているおばあさんの想い・・・
今、”私”はいつも思う。
また、同じ夢を見たあと・・・幸せとは?自分は幸せか・・・?と。
出会った素敵な奇跡に恥じないように、
これからも生きていく・・・
絶対なる味方とともに・・・。

桐生くんのサインの真相に、あー!と感嘆させられ、
最後は温かいシーンに再び涙・・・
読後、ポロポロと涙が止まらなかった。
後悔しないよう、私も自分の幸せ、大切な人の幸せを想い、
日々生きていこうって思った。
とりあえず、愛犬をギュっと抱きしめた・・・。




 
   
よるのばけもの




2017/1/11 読了






双葉社

夜になると、僕は化け物になる。寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。
ある日、化け物になった僕は、忘れ物をとりに夜の学校へと忍びこんだ。
誰もいない、と思っていた夜の教室。だけどそこには、なぜかクラスメイトの矢野さつきがいて――。
ベストセラー『君の膵臓をたべたい』『また、同じ夢を見ていた』に続く、住野よる待望の最新作!!




これまでの住野さんの二つの作品とは全然世界が違ってて、
ちょっと戸惑います。

まず、普通の中学生の少年が、夜、「ばけもの」になる・・っていう
その設定からして、え・・?って感じで。
そのことに関する説明も、有耶無耶ですし・・・

このお話は、「イジメ」っていうことに関する、
「周囲の”無関心”を装って、実は加担してる人たち」のことを
描いているように思います。
それでいいの?そこに嘘はないの?苦しくないの?
それは、積極的にイジメをしてる人と、何ら変わりはないよ・・って。
だから、行動するよ、苦しいから・・・
そんな風に一歩進めた、そういうお話なんですよね。

でも、そこに至るまでの、いろんなことが、
なんか、ふんわりとしたまま放置されてることがちょっと気になるっていうか、
納得いかんっていうか・・・
緑川さんに対する矢野さんの行動の真意も、
笠井くんは悪い子っていう真意も、
「夜休み」と警備の人たちのこととか、
あんだけ大騒ぎしたはずの収拾の真実とか、
どういうこと?っていう部分が気になってしまって・・・

でも、「ぼく」の気持ちの移り変わりはよく描かれていたと思います。
ただ、あんな勇気のある行動に出たあと・・・
どうなったかと考えると怖い気もする・・・
クラスの中心人物でもない人間がイジメられてる子の味方をしたわけで。
ま、心にしっかりと芽生えた「気持ち」が、
カレを守ってくれるといいな・・・と思います。




 
   
か「」く「」し「」ご「」と「




2017/5/3 読了






新潮社

内容(「BOOK」データベースより)
みんなは知らない、ちょっとだけ特別なちから。そのせいで、君のことが気になって仕方ないんだ―きっと誰もが持っている、自分だけのかくしごと。5人のクラスメイトが繰り広げる、これは、特別でありふれた物語。共感度No.1の青春小説!




なんとも記載が面倒くさいタイトル。(笑)
5人の高校生がそれぞれに小さな「チカラ」を持ってるっていう設定。
相手の感情が記号や数字などで見えてしまう「チカラ」です。
どれも一長一短っていうか、帯に短し襷に長し・・っていうね。
もっと完璧に見えたらいいのに・・・って思うけど。
中途半端に見えるからこそ気を使うっていうか・・・
見えないほうがなんぼか楽です!(笑)

5人はそれぞれに特徴のある子たちで、
友達への想いや異性への想いに悩んでいます。
「チカラ」がいい方向に働いたりもするけど、
結局はそれぞれが悩んで動いて・・・っていう話で、
青春ストーリーですな。
そう、特別だけど、ありふれたお話です。

裏表紙にはQコードがありまして、
それを読み取ると隠しサイトに飛びます。
そこにあるクイズに答えると、ミニストーリーが読めます。
勇気を出したカレと、カレの思いに気づくカノジョのこととか、
本編では描かれない部分も楽しめますよ!!




 
   
青くて痛くて脆い




20178/4/21 読了






角川書店

内容(「BOOK」データベースより)
人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。それから3年。あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。僕の心には、彼女がついた嘘が棘のように刺さっていた。




住野さんの本はずっと追い続けてるけど、
この本は好きじゃない。
この手の人間が苦手だから。
読んでるうちに「それ」に気づいて、やっぱりそうか・・って思って、
ため息しか出てこなかったわ。(汗)

自分の意見を堂々と発表しちゃう、「イタイ」女子・秋好。
その秋好を「イタイ」と思いつつ、関わっていくうちに共に行動し始め、
彼女とともに作った「秘密結社」=モアイ・・・
そのモアイがたくさんの人がかかわっていくうちに「奪われた」と感じ
距離を置き始めた楓・・
もう「秋好」はいない、ボクが取り戻す!と行動を始める・・って流れ。

なんか、イタイのはどっちだい・・?って途中で気づいたのさ。
淋しいんでしょ?自分からに抜けておいて、淋しいだけでしょ?って
読んでて「イタさ」がガンガン見えてきて、
はぁ・・・迷惑なヤツー!って思ってしまって。

楓が巻き込む友人がいるんだけど、
途中で「もうやめない?」って言うんだけど、
この友人は賢明だったなぁ・・・・って思った。
だけど、もうちょっとちゃんと引き留めてあげてほしかった気もした。
ま、もう無理だっただろうけど。

で、取り戻したくて、壊して、そして謝って、また取り戻そうとして・・
はぁ?イタすぎだろ!!っていうね。
「青い時代の若者の心理」って言いたいのかもしれんけど、
勝手に一人でやっててくれって思ったよ、

この手の話は、本当に苦手。