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 鈴木光司 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

樹海 ブルーアウト





   
樹海




2015/7/11 読了






文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
終末だけでも、自分で選びたい。樹海の魔力に吸い寄せられるものたち。人生の重みがみっちりと詰まった六編。




「リング」「らせん」で有名な鈴木さんの新作。
「樹海」を舞台にしたホラー連作短編集です。

うすら寒い・・・・
気持ちがムズムズするような、気持ちが落ち着かない作品です。(笑)
「樹海」というと自殺の名所で・・・
冒頭の作品はまさに「自殺するために向かう人」のお話なんだけど・・

死んだはずなのに意識だけは残って、
自分の体が朽ちるさまを見なくてはいけないなんて・・
よっぽど悪いことして生きてきた罰なのか?って思えたよ。(汗)
最後は救いのある終わり方だったけど・・・
いやぁ・・・おぞましい。(汗)

この自殺した人の荷物を持って帰っちゃった人の話とか、
暴力団に殺されかけて樹海に捨てられそうになる話とか、
まぁ、いろいろと話はあるんですが・・

個人的に、あんまり好きな話ではなかったかな・・・?(汗)
ギャー!!って叫んでスッキリするタイプのホラーじゃなくて、
じと・・・っと気持ち悪さの残る作品です。
うん、梅雨にピッタリ・・?(笑)




 
   
ブルーアウト




2016/2/15 読了






小学館

内容(「BOOK」データベースより)
和歌山県串本町のダイビングショップでガイドとして働く女性ダイバー高畑水輝。そのもとを偶然訪れたトルコ人青年ギュスカン。彼の目的はいまから125年前、祖先ムスタファを乗せた軍艦「エルトゥールル号」の遭難現場に潜り、「あるもの」を捜すことにあった。バディとして潜る水輝が一瞬目を離した隙に突然視界から消えたギュスカン…。1世紀の時を経て、日本とトルコの時空を超えて、絡み合う宿命。それは偶然なのか、必然なのか。海の脅威を知り尽くした作家が「知の腕力」で描いた息を呑む渾身の海洋小説!




120数年前のトルコの「エルトゥールル号」の遭難事故が起こった
和歌山の海での物語です。
100年以上の時が過ぎ、再び出会う子孫たち・・・
そして・・・というお話。

まぁ、かなりロマンティックに描かれてますけど、
過去に起こった事故は史実とおりのもので、
あの時代に、台風で遭難した外国船の人々を
命がけで救った和歌山の串本町人たち。
そして、救われたトルコの人たちは、ずっとそれを語り継ぎ、
日本に感謝の気持ちを持ち続けていてくれて
30年前のイラク戦争時、日本人を助けるために
民間機で移送してくれる・・という大きな恩返しをしてくれました。
このことは、もっともっと、語り継ぐべき話だと思っていて、
こんな風に小説になるのは喜ばしいことだと思いました。

その海にやってきた、トルコ人。
海で何かを探してる様子・・・
サポートするダイバーの女性は、串本町の人、
そう、125年前にエルトゥールル号を救った人の子孫です。

このトルコ人も、エルトゥールル号の乗組員の子孫で、
語り継がれてきたあるものを探していたんだけど、
まぁ・・・見つかるわけ・・・・ない・・・よね?(笑)
でも、これはフィクションですから!!

タイトルの「ブルーアウト」は、
酸素も尽き、もう命の灯も消える・・という「ブラックアウト」の
一歩手前・・・の段階のことのようです。
この瀕死の状態で、二人は不思議な力を感じることとなります。
んなことあるかい!と言えばそれまでですが・・
一つの物語として、私は楽しみましたよ。

時を経て、この男女が結ばれる・・・とかいうオチかと思ったけど、
それはなかったですな。
そこは妙に冷めてるっていうか、リアルっていうか・・・(笑)
ま、このことでそばにいる大切な存在を知ることができたようなので、
めでたしめでたし・・・かな?

でも、私は海は怖いので・・・
潜りたいとは思いませぬ。(汗)