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 雀野日名子 

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笑う赤おに





   
笑う赤おに




2016/5/7 読了






双葉社

内容(「BOOK」データベースより)
福祉団地内の「死」と3人の人物がとった行動の、予想だにしない因果とは―!?視界がぐらりと揺らぐような、衝撃のラスト。やるせなさと一筋の希望が胸に宿る、長編ミステリー!




得体の知れない存在・・・
その存在が大切なものを脅かす存在だと認知したら・・・
そりゃ、排除にかかるわよね。
自分の将来が見えず、他人を羨ましく思うとき・・・
何の努力もせずにヘラヘラ笑って金を使ってる人を見たら・・・
そりゃ、ムカつきますよね。
自分もいつか老いて死ぬことを実感した時・・・
老いた母を邪険に扱う不審な息子を目撃したら・・・
そりゃ、自分に重ねてしまっうよね・・・・

そんな三人と、「赤おに」のお話です。

「赤荻さん」って苗字、珍しいよね。
確かに、聞き間違えて「あかおに」って聞こえるかも・・・
この「赤おに」退治に躍起になる人たちが描かれていて、
本当にこの赤おにが怪しくて危険で怖い存在だったんだけど・・・


ネタバレです。


おいおい、そうだったのかよ・・・っていう。
顔が強面で胡散臭そうってだけで、決めつけちゃダメだよなぁ・
本人は良かれと思って笑顔で過ごしてたのに、
人が見ると怖い顔したデカイ男がヘラヘラしてるように見えるんだもん・・

でもさ、この赤おに退治に関わった三人は、
結果的に強くなったり、未来が見えたり、息子と和解できたり・・で、
いい方向に向かったんだよね。
それぞれが今の自分の境遇に悩みつつも諦めた部分があったけど、
赤おにに立ち向かったことで強くなって、前を向けて、
周りにも影響を与えて・・・ってことで。

「本当の」赤おにも、「人を二人殺した」、
「三人目をやって終わりにする」なんていいつつ、
実はそんな事情があったのか・・・っていう・・・

それぞれが新しい場所で、新しい人生を歩んで行ってくれるでしょう。

ただ・・・場面転換が早く、
視点がコロコロ変わるので、読書が長続きしないっていうか・・・
ブツッ!って途切れるたびに本を置いてしまったので、
読むのに時間がかかりました・・・
グイ!と引きつけて離さない書き方ではなかったかなぁ・・・?と思いますね。