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 崔実 (チェ・シル) 


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ジニのパズル





   
ジニのパズル




2017/4/29 読了






講談社

内容(「BOOK」データベースより)
オレゴン州の高校を退学になりかけている女の子・ジニ。ホームステイ先でステファニーと出会ったことで、ジニは5年前の東京での出来事を告白し始める。ジニは日本の小学校に通った後、中学から朝鮮学校に通うことになった。学校で一人だけ朝鮮語ができず、なかなか居場所が見つけられない。特に納得がいかないのは、教室で自分たちを見下ろす金親子の肖像画だ。1998年の夏休み最後の日、テポドンが発射された。翌日、チマ・チョゴリ姿で町を歩いていたジニは、警察を名乗る男たちに取り囲まれ…。二つの言語の間で必死に生き抜いた少女の革命。21世紀を代表する青春文学の誕生!第59回群像新人文学賞受賞作。




芥川賞候補作。
文字の大きさ、190ページ弱の短さから、そうだと思った。(笑)

在日韓国人のジニ。
小学校は日本の学校に通っていたけど、
中学校から朝鮮学校に通うことに・・・

幼いときに培われたアイデンティティってとっても大事で、
その後のその人の人生に大きく影響するから、
中学校から朝鮮学校に・・ってのはちょっとキツイかもなぁ・・・(汗)

「当たり前」が、「当たり前ではない」人にとっては
かなり窮屈で疑問で・・・
だけど、「考えない」で生きていくこともできるのに、
どうしても疑問を持って、考えてしまったジニ。
それは決して悪いことではない。
今、なんでこんなに苦しいんだ?ってことを、
自分の頭で考え、自分に降りかかった出来事から
自分で導き出した結論だったんだ・・・

だけど、日本人である私からしても、
ジニが起こした行動はちょっと怖いっていうか、
常軌を逸してるっていうか・・・
でも、その先が「罰」の方がジニには腑に落ちたかもしれないのに、
「なかったこと」になってしまって、また苦しくなっちゃったのかもな・・・

アメリカで暮らすことになったジニ。
そこでもまだいろいろと考えることになるんだけど、
寄り添ってくれる人がちゃんといて、
考えるジニを受け入れてくれて、
たくさん大変な思いをしただろうけど、
最後はちゃんと自分を受け入れることができて、
良かったね・・・って思えました。

ただね・・・・違う国の血を持ち、違う国で暮らし・・って、
本当に大変だなぁ・・・って思います。
知らないことが多すぎるけど、ちょっと考えさせられました。