TOP > 作家別一覧 > 知念実希人

 知念実希人 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

誰がための刃 ブラッドライン 優しい死神の飼い方 天久鷹央の推理カルテ
仮面病棟 天久鷹央の推理カルテ U 改貌屋 天久鷹央の推理カルテ V
黒猫の小夜曲 スフィアの死天使 神酒クリニックで乾杯を 天久鷹央の推理カルテ W
淡雪の記憶 白銀の逃亡者 幻影の手術室 時限病棟
あなたのための誘拐 天久鷹央の推理カルテ X 屋上のテロリスト 甦る殺人者
崩れる脳を抱きしめて





   
誰がための刃




2014/2/2 読了






講談社

内容(「BOOK」データベースより)
自らが末期癌に冒されていることを知った若手の外科医、岬雄貴。自暴自棄となった彼は体を鍛え上げ街の不良を襲撃した!それがきっかけで連続殺人鬼「ジャック」と接触を持った雄貴は、彼の思想に感化されその共犯者に。が、暴漢に襲われていたところを偶然助けた少女、沙耶と心を通わすうちに自らの行動に苦悩し始める…。「ジャック」はなぜ殺人を繰り返すのか、少女はなぜ追われるのか!?残り少ない命をかけ、雄貴は少女のために戦いを挑む。第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。




末期がんで余命宣告されて、殺人の道に・・・・というと、
薬丸岳さんの「死命」を思いだしましたが、
それよりもエンターテイメント作品でしたね。
読み始めたら止まらない・・・
分厚いのに一気読みしちゃいました。

外科医の岬は、末期がんを宣告され自暴自棄に・・・
そんなとき、世間を騒がせている「ジャック」という連続殺人鬼が
接触を計ってくる・・・
流されるままに殺人を犯す岬・・・
その岬がある少女に出会い、
残る時間を何に使うべきか、自分の存在意義のために
力を振り絞って立ち上がる・・・というもの。

途中でね、あ、コイツがジャックだな・・・ってわかりましたよ。(汗)
最後の島田壮司さんの書評を見ると、
ジャックの存在を明らかにする部分に手を加えたようですが、
それでも、わかりやすかったっす。(笑)
でも、全然物語のジャマにはなってないですけどね。

少女との出会いからは、
ジャックとの戦いだけでなく、恋愛要素も入ってきて、
よりエンタテインメント度があがりましたね。
そこが嫌いな人はイヤだろうけどね・・
私は楽しかったよ。

最後は・・・・岬って男がかなり守られていて、
悪いヤツだったとはいえ、殺人を犯した男なのに、
いいのかなぁ・・・・って気はしなくはないけど・・・(汗)
ま、残された人が幸せそうで、何より・・ってことにしよう。



 
   
ブラッドライン




2014/2/4 読了






新潮社

内容(「BOOK」データベースより)
止まらない鮮血、鳴り響くアラーム、飛び交う怒号。手術室は悪夢の戦場と化した!簡単な腹腔鏡手術を受けていた准教授が、ありえない死を遂げた。医学部教授選をめぐる疑惑、連続するドクターの怪死、異様な血液の闇。「missキシ」「1/2ダンス」の言葉は何を暗示するのか。若き外科医がたどり着いた慟哭の「完全犯罪」とは。現役医師によるミステリー。




お医者さんですから、今作も医学ミステリーです。
今作は、冒頭は「ホラーか・・?」と思わせる序章があり、
そして、父の死、教授選、謎の言葉・・となっていき、
主人公も巻き込まれていくわけですが・・・・


ネタバレしますよ。







最初からおかしいと思ってたんだよ。
だって、夫が術中死したのに、冷静なんだもん、お母さん。
しかもこの母も医者なのに・・・
調べもせずに受け入れるなんて、どうして・・・?て思ってたのさ。
なるほど、そういうことね・・・って感じ。

どうしても隠したかったことを、
教授選の対抗馬をつぶしたかった男のせいで
明らかにされちゃって、
どうしても、どうしても秘密にしておきたくて、
殺人をし、自ら死んでいったお父さん・・・
うーん・・・わからんでもないけど・・・

私はね、思うわけです。
二分の一の確率で自分が産む子に難病が遺伝してしまうならば、
子どもを作ろうとするかなぁ・・・って。
50%の確率だから、もしかしたら遺伝しないかもしれない。
だけど、遺伝したら、自分と同じ苦しみを味あわせるわけでしょ?
人を殺してまで隠したいと思った苦しみを・・・
だったら、子を為すことに躊躇はなかったのかなぁ・・・って。
お母さんの告白を聞いてても、
そこに関しては何も言わなかったよね?
ちょっと引っかかるんだよなぁ・・・

妹にはまだ知らせたくない・・って言ってるけど、
その妹にも遺伝していたら、
その妹が産もうとしてる赤ちゃんにも遺伝してるかもしれないわけで、
そうなってから「実は・・・」って知らされるなんて、
私なら絶対にイヤだ。
知った上で、考えて悩んで、子を作るかどうか決めたいし。
この話は親のエゴのお話です。
子は、知っておきたかったはずです。
親に殺人を犯してほしくなかったはず・・・。

真相は苦しいもので、
タイトルの意味を「なるほどね・・」と思わせるものでした。
いろいろ考えちゃったよ、ほんと。




 
   
優しい死神の飼い方




2014/2/25 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
古い洋館を改装したホスピス「丘の上病院」。ゴールデンレトリバーの姿となって「我が主様」から地上に派遣された「死神」の私は、看護師の菜穂に保護され、「レオ」という名で丘の上病院に住むことに。そこには死神だけにわかる、この世への「未練」が放つ4人分の「腐臭」が漂っていた。この洋館では7年前に謎の“吸血鬼家族”殺人事件が起きたという。事件は未解決、裏庭には「地縛」する3つの「魂」―。「言霊」を操り、相手の「魂」を浄化し、無事に「我が主様」の元に導くことを仕事とするレオ。洋館を調べまわるうちに隠された地下室を発見し、事態は思わぬ方向へ―!!現役医師がホスピスを舞台に描く、心温まるファンタジックミステリー。




医学ミステリーを書かれていた知念さん。
しかし、今回は全く違う話でしたね。

死神モノ・・・っていうと、伊坂幸太郎さんを思い出しますが、
今回は、犬になって下界におりてきた死神の話・・・
死にゆく人の未練を取り除いてあげようとするんだけど・・

この時点で、死神じゃなくて、天使みたいだなって思ったのさ。
そしたら、最後に「やっぱりね」って感じで、
笑顔になっちゃいました!

数人の未練を取り除く中、
みんなに共通していたある「事件」があり、
最後はみんなでそれに立ち向かう!って話になってて、
短編集のようですが、長編って感じかな?

経営難で病院が閉鎖に追い込まれる・・って展開になるんだけど、
正直、大富豪になったある男が、
改心して財産は寄付するって言いだしたとき、
あぁ、これで病院も大丈夫だね・・って思ったのに、
寄付先は病院じゃなかった・・っていうところが、
なんか、いやー・・・な気になった。(汗)

ま、その先に、大いなる「寄付」が登場するわけで、
そこへつながるためには仕方のない流れだったんだな・・・と、
納得はしましたけどね。(笑)

微笑ましく、そしてちょっと涙して、ハラハラもさせられて、
なかなかいいお話でした!




 
   
天久鷹央の推理カルテ




2014/10/2 読了






新潮文庫nex

内容(「BOOK」データベースより)
統括診断部。天医会総合病院に設立されたこの特別部門には、各科で「診断困難」と判断された患者が集められる。河童に会った、と語る少年。人魂を見た、と怯える看護師。突然赤ちゃんを身籠った、と叫ぶ女子高生。だが、そんな摩訶不思議な“事件”には思いもよらぬ“病”が隠されていた…?頭脳明晰、博覧強記の天才女医・天久鷹央が解き明かす新感覚メディカル・ミステリー。




知念さんの作品っていうと、重厚なお話っていうイメージなんだけど・・
これは、ラノベ・・って感じですね。
新潮文庫nexから出てますので、その雰囲気で・・・ってことでしょうか。

見た目は可愛いのに、男勝りな天才ドクター鷹央と、
小鳥遊という名で、あだ名が「小鳥ちゃん」の男性ドクターのお話ですが、
扱うのは、奇妙な案件ばかり・・・

原因不明の病が回されてきたりする統括診断部の二人が、
天才鷹央の推理で見事解決!!な短編集でございます。

まぁ、「そうなんだろうなぁ・・・・」って思うのもあれば、
ほほぉ、なるほどね・・・なものもあり・・・
だけど、一応看護師の私からすると、推理できちゃったのが
結構あったな・・・(汗)
最後の「母親」は、ビタミンAの段階からそうじゃないかって思ったし。

「消えたはずの赤ちゃんが・・」ってのは、ちょっと切なかったですね・・・
今後の精神的なフォローをお願いしたいもんです。

何とか困難を乗り越えて、存続が決定した統合診断部。
きっと続編があるでしょうね。
だけど、敵が消えたわけじゃないから・・・
今後もいろいろとありそうですな!
あの研修医が仲間に加わり・・・
鷹央と小鳥遊の恋の行方も・・・(笑)

面白かったんですが、重厚な長編作品もお待ちしてますよ!




 
   
仮面病棟




2014/12/8 読了






実業之日本社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
療養型病院に強盗犯が籠城し、自らが撃った女の治療を要求した。事件に巻き込まれた外科医・速水秀悟は女を治療し、脱出を試みるうち、病院に隠された秘密を知る―。閉ざされた病院でくり広げられる究極の心理戦。そして迎える衝撃の結末とは。現役医師が描く、一気読み必至の“本格ミステリー×医療サスペンス”。著者初の文庫書き下ろし!




「一気読み注意!」って帯に書いてあるからぁ・・・・
ちょっと注意しながらゆっくり読んじゃったやん。(汗)
とくに、注意しなくても・・・
最初から「あの人」、怪しいですからーっ!!!
私は最初から怪しんで読んでいたので、
やっぱりね・・・って思いつつ、
男って、まったく・・・・と思ってました。(笑)

病院に立てこもり・・・っていう、クローズド・ミステリでありますが、
「抜け道」がどこかに・・・という展開になっていきます。
そんな中、この病院の「秘密」が明かされ、
この事件の「真相」へとたどり着くんだけど・・・・

「真犯人」にしてみると、
主人公の医師・速水が「代役」でやってきたのは計算外だったんだろうね!
二度手間になっちゃいましたから・・・
まぁ、心情はわからんでもないけどね・・・。

「違和感」を最初に抱かなければ、
最後まで楽しんで読めるかもしれませんね。
私は、何度言いますが、最初から「ヤツ」に目をつけてたので・・・(笑)




 
   
天久鷹央の推理カルテ U
ファントムの病棟




2015/3/5 読了






新潮文庫nex

内容(「BOOK」データベースより)
炭酸飲料に毒が混入された、と訴えるトラック運転手。夜な夜な吸血鬼が現れる、と泣きつく看護師。病室に天使がいる、と語る少年。問題患者の巣窟たる統括診断部には、今日も今日とて不思議な症例が舞い込んでくる。だが、荒唐無稽な事件の裏側、その“真犯人”は思いもよらない病気で…。破天荒な天才女医・天久鷹央が“診断”で解決する新感覚メディカル・ミステリー第2弾。




第2弾です、早かったですねぇ・・・

今回も、困った鷹央に振り回されまくりの小鳥先生。
でも、ちょっと人間らしい弱った鷹央先生も見られましたね。

最初の「甘い毒」は、予想がついてました。
だから、イライラしてる患者さんが痛々しくて・・・
早く診断してあげないと、家庭が崩壊しちゃうよ!ってヒヤヒヤでした。

二つ目の吸血鬼問題は・・・
こういう病院が本当にあるとしたら・・・
ひどい話だよなぁ・・・
私、仕事柄、病院の匂いは好きなんだけど、
確かに糞尿の匂いがする病院ってあるもんねぇ・・・
こんな方法でしか「訴え」ることができなかったかなぁ・・?って思っちゃう。

最後の天使のお話は・・・
鷹央が、診断の面では優れていても、
医者としての成長はまだまだだな・・・って思わされる話でした。
自分ができることとできないこと、
自分がしてあげられることをしてあげることの大切さを、
今回で学んでくれたかな・・・と思います。
とはいえ、自分の命をかけて「贖罪」しようとした子たち・・・
やり方を間違ってますよぉ・・・(汗)
親に心配かけて、病院に迷惑かけて・・・
子どものしたこととはいえ、許しがたいわ。(汗)

まだまだ続きそうなお話。
そのうち映像化されちゃうかも・・・?



 
   
改貌屋
天才美容外科医・柊貴之の事件カルテ


改貌屋 天才美容外科医・柊貴之の事件カルテ (幻冬舎文庫)

2015/5/19 読了






幻冬舎文庫

内容(「BOOK」データベースより)
「妻の顔を、死んだ前妻の顔に変えてほしい」。金さえ積めばどんな手術でも引き受ける天才美容外科医・柊貴之に舞い込んだ奇妙な依頼。麻酔科医の明日香は反発を覚えるが、彼の完璧な手技に圧倒されてしまう。さらに四年前に起こった連続殺人事件に柊が関係していると知り、明日香は不信を深めるのだが―。現役医師作家が放つ、新感覚医療ミステリ。




表紙を見ると・・・・ラノベか?って感じなんだけど、
極上のミステリーでしたよ!
面白かった!

ちょっと偏屈な自意識過剰な美容外科医・柊のところに、
麻酔科医としてやってきた明日香。
そこにやってくるのは、とても変わった患者さんばかりで、
柊がふっかける治療費も破格!
何なんだ、ここは・・・?という始まりなんです。

妻の顔を元妻の顔にしてくれ、とか、
罪を犯した息子の顔を変えてくれ、とかいろんな人がくるんだけど、
金さえ払えば何でも・・・ってわけではなく、
そこには柊なりのポリシーがありまして、
最終的に、明日香も「何も言えねぇ」ってことになるわけです。

そして、見え隠れする「連続殺人鬼」の影・・・
一体何があったんだ・・・?ってとこから、
最終章ではすごい展開になっていきます。
まさか・・・この人が・・・?ってね。

そして、今までの患者さんもいい感じで絡んできてて、
おぉ〜!!って感じでまとまるのよ。
いやぁ・・・面白かったですよ。

詳しくは言えませんが、続編もアリ・・・ですよね?
ま、そうなると単純に変な患者相手にして、解決して・・っていうことになって、
面白味に欠けてしまうかもしれないけど・・・
また何かしらを入れ込んで作ってくれそうな気がします。
うっすら期待してみまーす!(笑)




 
   
天久鷹央の推理カルテ V
密室のパラノイア




2015/5/31 読了






新潮文庫nex

内容(「BOOK」データベースより)
呪いの動画によって自殺を図った女子高生。男性に触れられた瞬間、肌に異常をきたす女性。そして、密室で溺死した病院理事長の息子…。常識的な診断や捜査では決して真相にたどり着けない不可解な事件。解決できるのは、怜悧な頭脳と厖大な知識を持つ変人女医・天久鷹央、ただ一人。日常に潜む驚くべき“病”と事件の繋がりを解明する、新感覚メディカル・ミステリー第3弾。




第三弾ですね。

今回は、なんと小鳥先生が大学病院に戻ることに!!
鷹央先生、パニーック!!の回です。
「何としても大学病院には戻らせない!」と、奮闘するわけですが・・
完全に、「お前がいないとイヤだ!」な状態なわけで、
なんか、微笑ましいっつーか・・・(笑)

最初の2編はいつもの短編ですが、
最後の一篇がちょっと長めのお話。
「密室で溺死」??というもの。
まぁ、すったもんだで、この「謎」が解けるわけですが・・・

私もちょっと医療をかじってたもんで・・・
もしかして・・・?って思って読んでたんだけど、
やっぱりそうでしたね。
まさか、外に出てくるくらい、水で溢れるなんて、
かなりだな・・・って驚きでしたけどね。

プロローグがかなり意味深で、
「あおってるなぁ・・・」って思ったけど、
無事に解決して良かった!
犯人や事件の真相次第では、「やぶへび」になりかねなかったけど、
何より、何より・・・・ですね。

ってことで、まだシリーズは続きそうですね。




 
   
黒猫の小夜曲




2015/8/29 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
高位の霊的存在である僕は、『我が主様』によって、不本意ながら黒猫の姿で地上に派遣された。この世に未練を残し地縛した魂を『我が主様』のところへ導くのが仕事だ。記憶喪失の魂と出会った僕は、昏睡状態の女性の体にその魂を入れ、彼女の飼い猫として、街の魂を救い始める。だが、魂たちはなぜかある製薬会社に関係する人物ばかり。その会社では、怪しい秘密の研究が行われていたようで…!?現役医師がホスピスを舞台に描いた『優しい死神の飼い方』に続くファンタジックミステリー第2弾。




「優しい死神の飼い方」の続編・・・ではありますが、
「優しい〜」を読んでいなくても楽しめます。
・・・読んでる方が、より楽しめるとは思うけど。

「優しい〜」では、犬として使わされた「死神」の話でしたけど、
今作は「ネコ」として派遣された死神の話・・
一人でも多く「地縛霊」を「成仏」させなくちゃ!と意気込むネコ。
最初に出会った地縛霊が、意識不明の女性に入り込んで
手伝いをしてくれることになったんだけど・・・

この女性にクロと名付けてもらい、
そこらじゅうの「未練」をもった霊に接触していくんだけど、
最初の霊から、こんな風に続いていくとは・・・
そして、明らかになる真相・・・
大切な友の真実、別れ・・・

クロの働きも楽しんで見てられるけど、
「優しい〜」のレオもたびたび登場してきて、
エンターテインメントとしてしっかりと構築されております。

ただね、こういう「創作」の存在をメインに据えると、
後付けが可能なのがズルイっていうか・・・(笑)
「死神なんで、こんなこともできちゃんです」って言われると、
あ、そうなんや・・・て納得せざるを得ないのが、
なんか悔しいっていうか。(笑)

犬、ネコときて・・・次はどんなのが「降りて」くるのかなぁ・・?
早く続編を読みたいです!!
書いてくださいね、知念先生!!




 
   
スフィアの死天使
天久鷹央の事件カルテ




2015/9/6 読了






新潮文庫nex

内容(「BOOK」データベースより)
外科医を辞め、内科医としての修業を積むべく、天医会総合病院の門を叩いた小鳥遊優は、そこで運命的な出会いを果たす。天久鷹央。空気を読めず、人とのコミュニケーションに難がある彼女は、しかし日本最高峰の頭脳を持つ天才女医だった―。宇宙人による洗脳を訴える患者。謎の宗教団体。そして、院内での殺人。鷹央と小鳥、二人の出会いを描いた長編メディカル・ミステリー。




「天久鷹央」シリーズですが、
「推理カルテ」として括られてはおらず、
副題として「天久鷹央の事件カルテ」とつけられています。
このお話は、小鳥遊が天医会病院に来たときのお話。
鷹央との出逢いから、最初の事件解決までを描いた、
いわゆる「エピソード0」なお話です。

「推理カルテ」ではすっかりいいコンビの鷹央と小鳥ですが、
最初はこんなだったんだねぇ・・・
鷹央が生まれつき持ってしまった「気質」についても、
ちゃんと説明されていて、
そっか、そういうことだったか・・・と今更ながら納得でございました。

さて、事件は・・・・
「宇宙人にさらわれて、頭の中に何か埋め込まれた!」と言いだす患者。
その患者の自殺、そして、同じような患者による、殺人・・・
宗教絡み・・・?洗脳・・・?行方不明・・・?と、
なかなか込み入った事件でございまして、
この事件を通して、鷹央という人間と時を共にし、
小鳥は「仲間」になっていくわけですね・・・


ネタバレです。


宇宙人を信じるとかいう新興宗教に潜入し、
これが事件の肝だったのか!!と思わせといて、
最後はもう一捻り・・・でしたね。
殺された先生が哀れでなりません・・・
成仏できてないよなぁ・・・
ここは黒猫のクロの出番・・・・あ、違う話か。(笑)

今作は短編集ではなく長編で、
なかなか読みごたえがありました。
いつもみたいな短編もいいけど、じっくりと人を描くのなら、
長編がいいですね!




 
   
神酒クリニックで乾杯を




2015/11/8 読了






角川文庫

内容(「BOOK」データベースより)
医療事故で働き場所を失ってしまった外科医の九十九勝己は、知人の勧めで「神酒クリニック」で働くことに。そこでは院長の神酒章一郎を初め、腕は立つが曲者の医師達が、世間に知られることなくVIPの治療を行っていた。彼らに振り回されつつも、新しい職場に慣れていく勝己。しかし神酒クリニックには彼が知らない裏の顔が。秘密のクリニックで勝己が請け負う「仕事」とは!?個性的過ぎる医師達が贈る、メディカル・エンタメミステリ、ここに開幕!!




知念先生の新シリーズ・・・かな?

一癖も二癖もある、天才的能力を持つ医師たちが集まる、
「神酒クリニック」・・・
ある重大なミスをして、行き場を失った九十九は、
神酒クリニックで働くことになるも、
このクリニックには、裏の仕事がありまして・・・って話。

まぁ、著名人や権力・金を持った大物を秘密裏にオペ・・・なんてのは、
実際に存在してるだろう「秘密の病院」ですが、
この神酒クリニック、それだけではありません!
なんと・・探偵まがい?警察まがい?
暴力沙汰も何のその、かなりディープなとこまで介入します!

結果・・・九十九も巻き込まれ、
九十九自身が病院を追われることになった「事件」へと繋がっていき・・・
最後は、驚くべき黒幕と対峙することになるんだけど・・・


ネタバレです。



まぁね、この人、怪しいよね・・・って人が黒幕でしたね。
でも、結構「三森先生黒幕説」に、騙されてましたよ、私。(笑)
そっか・・・そうだよなぁ・・・
変に近寄ってきてたもんね・・・
でもさ、散々疑われ、悪い噂まで流されて、
最終的に殺されちゃった三森先生・・・不憫でならん。(涙)

んでさ、黒幕さん、逃がしちゃったけど・・・いいのか?
また登場してくるんだろうけどさ・・・
全然安心できないんですけど!って気がしたよ・・・。

それとさ、かなりプライバシーを重んじなくちゃいかんとこんなだから、
新参者の荷物チェック、ちゃんとしたほうがいいよ、神酒さん!!

そうそう、人の心が読める天久という少年の風貌を持った30歳の医師・・
これって、天久鷹央先生のお兄ちゃんってことよね?
ちょいちょい、黒宮先生を追い込んだ「妹」として話が出てきてたけど・・
そのうち、こっちの話にも鷹央先生が出てきたり、
あっちの話に神酒クリニックが出てきたりするのかな?
楽しみですわね!



 
   
天久鷹央の推理カルテ W
悲恋のシンドローム




2016/2/4 読了






新潮文庫nex

内容(「BOOK」データベースより)
天医会総合病院の看護師、相馬若葉から友人の殺害事件について相談をうけた天久鷹央と小鳥遊優。喜び勇んで謎の解明にあたる鷹央だったが、その過程で“事件から手を引く”と宣言する。なぜ、彼女ではこの謎を解けないのか。そして、死の現場から“瞬間移動”した遺体に隠された真実とは―。驚きのどんでん返しと胸を打つクライマックスが待つ、メディカル・ミステリー第4弾。




「事件カルテ」をはさんで・・・・の、「推理カルテ」の第4弾。
今作も面白かったです。

最初のヤツは・・・怖いよねぇ・・・
女性ならではの「あの病気」。
皆さん耳にしたことはあると思うけど、
まさか、全身疾患になっちゃうなんてねぇ・・・
婦人科検診、大事だな・・。

二つ目は、もう、病院の仕事じゃねーよ・・っていう。(汗)
何でも相談室だよね、ほんと。
ゴミ屋敷の相談に答えはじめてるし!
何やってんすか、鷹央先生!!
展開は読めてましたけど、ゴミ屋敷の住人の「想い」が切なくて・・・
不意に訪れた死だろうけど、家族に会えたのなら・・・って、
ちょっと思えちゃう二人の気持ちはわかる気がした・・

そして最後のお話は・・・
冒頭のプロローグに繋がる話なんだけど・・・
鷹央には解決できない、小鳥に解決しろ・・・っていうことなんだけど
どういうこと・・・?って思いつつ読んでいたら・・・
わぁ・・・・驚きの展開だったね。
死体の大量出血は、きっとそうだろう・・・って思ってたけど、
その原因による出血だったとは思いつかなくて、
やっぱ医師作家ならではの視点だなー!って思った。
んでもって、真犯人の抱える事情も・・・なるほどな展開。
そっか、女性の鷹央ではなく、男性の小鳥が、
いや、相手を想う小鳥の気持ちがホントの解決へと導く・・・ってこと。
納得でしたわ・・・。

こういう病気に悩む人は表には出さないけどたくさんいるんだろうなぁ・・
それでも、自分らしく生きていってほしいです。

今作も面白かったけど・・
病院内で済む話ではなくなってきてるね。(汗)
どこまでぶっ飛んでいくんだろ・・・?

そうそう、「神酒クリニック」の鷹央先生のお兄ちゃん、
話だけだけど出てきてたね!
いつか、二人のシーンも見てみたいなぁ・・・




 
   
淡雪の記憶 神酒クリニックで乾杯を




2016/5/28 読了






角川文庫

内容(「BOOK」データベースより)
顧客はVIP、けれど窮地にある人には手を差し伸べるのが信条の会員制医院「神酒クリニック」。ある日顧客から、意識のない女性の診察依頼が。全身ずぶ濡れの彼女はなんと記憶喪失。けれど突然「爆弾が爆発する」と呟き…。天才的な洞察力で人の心を見抜く精神科医の天久翼は、彼女・美鈴の記憶を取り戻すことに。彼女と、相次ぐビル爆破との関係は。そして翼の遅すぎる初恋は…。痛快すぎる医師達のノンストップエンタメ!




前作が第一弾で、新メンバー・勝己が入ってきて、
今作は、翼先生がメイン・・・ですね。
ってことは、鷹央先生がちょこっと出てくるか?と思ったけど、
黒宮先生のトラウマのもとみたいで・・・
無理ですわな。(笑)

さて、ある記憶喪失の女性にまつわる
爆弾事件がメインでございましたが・・・


ネタバレですよ。


こういう場合、
「早めに記憶は戻っている」
「実は被害者ではなく加害者側の人間だった」ってのは、
ありがちー!なオチでして・・・
んなこったろー!と思ってたら、んなことでした。(笑)

でも、最後の最後まで「記憶を取り戻させる」ことを諦めなかった翼。
淡い初恋は、ちゃんと幕を下ろせたかな・・・?

で、勝己と真美だけど・・・大きなジャマモノの登場ですね!
まさか、病気にまでなっちゃうなんて・・・
難敵だわね!(笑)

次回はどのメンバーメインの話になるのかな?




 
   
白銀の逃亡者




2016/7/11 読了






幻冬舎文庫

内容(「BOOK」データベースより)
深夜の救急医療室で働く岬純也のもとに、白銀の瞳をもつ美少女・悠が現れる。致死率95%の奇病から生還した「ヴァリアント」である悠は、隔離地域「憩いの森」からの脱走者だった。ヴァリアントに異常な憎悪を抱く刑事・毛利の追跡が迫る中、悠は反政府組織が企む「ある計画」を純也に明かすのだが―。手に汗握る怒涛の展開、一気読み間違いなし!




ある感染症にかかるとほぼ死んじゃう・・・
だけど、奇跡的に生き残ると、
目が白銀になり、すんごい力を手に入れちゃう・・・
「ヴァリアント」と呼ばれる生還者たちの中に、
犯罪者が出てきて、ヴァリアントたちは隔離されることになって・・っていう、
そういう設定の話。

まぁ、そういう設定の話・・・と早めにインプットしていけば、
最後まで一気に読んで楽しめる作品だと思います。

生還者からの感染を恐れる一般の人間は、
隔離することで安心して暮らしているものの、
ある逃亡者の出現で一気に話が動いていくわけです。


ネタバレです。


犯罪者となって拘置所にいた鈴木の事件の真相は・・・
早めに気づいちゃいましたね。
きっと、何かあったはず・・・と。
でも、その真実を聞いたからとて、我が娘を死に至らしめた男に
変わりはないわけで・・・
なのに、意外とあっさり受け入れちゃった刑事さんに
ちょっと・・・?って気もしなくはないが・・・

最後は悲しい結末になっちゃったけど、
カレにとっては本望だったかな・・・と。
生き残ったヴァリアントたちが、それぞれの力をいいように使って、
社会で受け入れられて普通に生きていけたらいいね・・・。




 
   
幻影の手術室
天久鷹央の事件カルテ




2016/9/1 読了






新潮文庫nex

手術室での不可能犯罪。なぜ麻酔医は死んだのか。手術後のオペ室で起きた医師死亡事件。記録用のビデオに録画されていたのは、一人の麻酔医が「見えない誰か」と必死に格闘し、その末に絶命する場面だった。手術室は密室。容疑者は全身麻酔で身動きのとれない患者のみ。西東京市・清和総合病院で起きた不可能犯罪に対し、天才女医・天久鷹央は独自の捜査に乗り出すが……。事件に隠された“病”を解き明かす、本格医療ミステリ。



今作は、「推理カルテ」ではなく、「事件カルテ」なので、
長編ですね。
なんと、あの研修医・舞が殺人の容疑者に???ってんで、
病院を飛び出して調べることになるんだけど・・・
まさか、小鳥先生、クビになっちゃうとは・・・・(笑)
強引にもほどがあるよ、鷹央先生!!

密室である手術室で麻酔医が死んだ。
その手術室にいたのは、手術を受けたばかりの舞・・・
麻酔から覚めた直後、殺人なんてできるの??
でも、容疑者であることには変わりない・・・
どういうこと・・・?ということで・・・


ネタバレです。


誰かと争ってるようにしながら死んでいった麻酔医。
その時点で、もしかして・・・?とは思ったけど、
やっぱり・・・だったね。
怖いよ、アレルギーってのは・・・
私も軽い犬アレルギーだけどさ・・・
命にかかわるヤツは、本当に怖い・・
それを殺人に利用されるなんて・・

でもさ、そうやって自分が死の間際にありながら、
舞のことを考えてくれた麻酔医さん、すごいよね・・・
愛・・・だよね、きっと・・・(涙)
ま、そのせいで容疑が濃くなってしまったんだけど・・・(汗)

隠された真実は結構入り組んでて、
お前かーいっ!!ってヤツが犯人だったんだけど・・
かなり早い段階で、オペ室の監視カメラ映像を鷹央に見せてたら、
解決も早かっただろうに・・・って思っちゃうね。
ま、長編なんで、引っ張る必要があったわけで・・・(笑)

とはいえ、今作も楽しんで読めました。
次作も楽しみに待とうっと!




 
   
時限病棟




2016/10/17 読了






実業之日本社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
目覚めると、彼女は病院のベッドで点滴を受けていた。
なぜこんな場所にいるのか? 監禁された男女5人が、拉致された理由を探る……。
ピエロからのミッション、手術室の男、ふたつの死の謎、事件に迫る刑事。
タイムリミットは6時間。謎の死の真相を掴み、廃病院から脱出できるのか!?
大ヒット作『仮面病棟』を凌ぐスリルとサスペンス。
圧倒的なスピード感。衝撃の結末とは――。
医療ミステリーの超傑作、文庫書き下ろし!
累計60万部突破の「病棟シリーズ」最新刊。




もう2年前になりますか・・・
「仮面病棟」の続編です。
読んでなくても楽しめますが、読んでる方が楽しめると思います。

全然関係ない話かと思って読んでたんですよ、私は。
でも、舞台はやっぱり「田所病院」で・・・
あの事件をひきずって・・・の話となってます。

拉致されてきた5人の関係性は・・・?
一体誰が・・・?
何のために・・・?というもので、
「リアル脱出ゲーム」好きの人には楽しめそうな、
ヒントの可愛い絵あり・・の展開です。

私は、こういうクローズドな場合、
この中に犯人がいる!と思って読み進めるので、
5人の中の、あの人に目をつけて読んでました。
そしたら・・・案の定。(笑)
おかしかったもん、一人だけ行動が。

でもね、最後の「あの人」の正体は驚いた!
まさかそこまでして・・・ってね。
執念ってすごいや。(涙)

あと、読んでて徐々に思い出すんだけど、
田所病院の設計・・ですよ。
あぁ、そうだ!ここにアレがあったんだ!!とか、
懐かしさも感じられる一作です。(笑)

一人だけ生き残りましたけど・・・
この先もまだあるんかなぁ・・・?
いや、もうないかなぁ・・・?




 
   
あなたのための誘拐




2016/10/24 読了






祥伝社

内容(「BOOK」データベースより)
「ハヤクボクヲミツケテ」女子中学生を誘拐した謎の犯罪者“ゲームマスター”が課した“ゲーム”に失敗、被害者を死なせてしまったことで、警視庁特殊班の刑事上原真悟は職も家族も失った。それから四年、再びゲームマスターを名乗る誘拐犯が現われる。被害者は女子高校生、身代金は五千万円、警察への通報も指示されたという。そして要求はもう一つ、交渉役は上原真悟にすること―。「ずっと君とまたゲームがしたかったんだよ」と嘯く犯人に、真悟は失いかけていた刑事魂を燃えたぎらせるが…。




タイトルがね・・・
推測しやすいっていうか・・・
あの人か、あの人だよね・・・ってなるよね・・・。(汗)

4年前の誘拐事件で、自分が犯人の言う通りに動けなくて
被害者を死なせてしまった・・・と悔やみ
刑事を辞め、犯人を追い、その犯人に自殺され、
さらに落ちぶれて、体にも異変を感じ・・・と、
主人公・上原にはどこまでも不幸が襲ってきます。

そんなとき、死んだはずの「ゲームマスター」を名乗る犯人が
新たな誘拐を!そして、上原を指名してきた・・・・
そんなお話です。

第一章では、その事件を、
第二章では、その事件のあとを描いています。

第一章は、事件を追っていくので、
ハラハラドキドキの展開。
そして、愕然とさせておいての、第二章・・・
犯人は一体誰なんだ・・・・?ってわけです。

途中から、まさか・・・って思いつつ読んでいたので、
やっぱりか・・・っていうのと、
あまりにもひどすぎる・・・・って愕然としました。
これは・・・かなり深い闇すぎて・・・
死ぬに死ねんわ・・・(汗)
この際、「連れていく」のがいいかも・・・って気が。(滝汗)

知念さんは医療モノが多いけど、
警察小説も面白く読ませてもらいましたよ!
結構入り組んだ設計になってましたしね。
今後も期待してます!!




 
   
天久鷹央の推理カルテ X
神秘のセラピスト




2017/3/6 読了






新潮文庫nex

内容(「BOOK」データベースより)
白血病が再発し、骨髄移植でしか助かる見込みがない少女・羽村里奈。だが、複数回に及ぶ化学療法を経ても病気が完治しなかったことで医療不信に陥った彼女の母親は、移植を拒否し、左手に聖痕を持つ預言者の言葉に縋るようになってしまう…。少女を救えるのは、医療か、奇蹟か。神秘的な現象を引き起こす“病気”の正体とは。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央が奇蹟の解明に挑む。




今回も3つの案件がありまして。

最初のは、人込みで指先が腐っていく・・っていうもの。
そりゃ、怖いわなぁ・・・
でも、人込みが原因ではなかったわけで。
なるほど、沖縄に住んでたら症状は出てなかっただろうね・・・
対処法がある病気なんで、結果的には明るいものでした。

二つ目は、若返る母を心配した娘の依頼・・
70代が30代??
そりゃ知りたい!!ってなもんで。(笑)
でも最後は警察まで出てくるという犯罪的な処置によるもので・・・
多量接種でガン発生かも?なんて・・・
あぁ・・まもなくくるだろう更年期が怖いよ・・・・(涙)
そうそう、70代が30代?のお祖母ちゃんの原因はソレでもなくて、
なんと!!な結末。
いやはや・・いろいろ思いつくもんですなぁ・・・・。

最後のお話は・・・・
白血病の再発により医者を信じられなくなった母が神にすがって・・っていう
本当にありそうな話。
その「神」が、神がかった現象を見せてきたら、
そりゃ信じてしまうかもしれんわ・・・。
でも、鮮やかな鷹央の目で見ぬいてくれまして・・・。
ただ、「絶対治る」っていう保証はないわけだから・・
ともに祈りたい・・・ですね。

今作は過去の案件に関わる人が結構出てきましたね。
名前と「ほら、あのときの・・・」って言われることで
結構思いだせる自分に驚きでした。(笑)
このシリーズはしっかり読み込んでるってことかな?




 
   
屋上のテロリスト




2017/4/23 読了






光文社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
一九四五年八月十五日、ポツダム宣言を受諾しなかった日本はその後、東西に分断された。そして七十数年後の今。「バイトする気ない?」学校の屋上で出会った不思議な少女・沙希の誘いに応え契約を結んだ彰人は、少女の仕組んだ壮大なテロ計画に巻き込まれていく!鮮やかな展開、待ち受ける衝撃と感動のラスト。世界をひっくり返す、超傑作エンターテインメント!




帯がね・・・
過大広告ですよ・・・(汗)
100回騙される!!・・・って、騙されませんって・・・(滝汗)

1945年、あの日、終戦していなかったら・・・
確かに、もう一発原爆が落とされたり、ソ連が侵攻してきたりしたでしょう。
そんな、もう一つのあり得た日本のカタチ・・・
そこが舞台のお話です。

西と東の二つの国に分断された日本。
西は資本主義、東は社会主義・・・
韓国と北朝鮮みたいな感じになっちゃってるわけです。
そんな中、生きることに執着なく、死に魅入られた男子が
自殺しようとしていた・・・
ある女子に声をかけられたことで自殺することができず、
しかも女子のある「計画」に巻き込まれていくんだけど・・・

この女子が「どうしたいか」は、最初からわかってて、
きっとコレも、きっとコレも作戦・・・って読めてしまうので、
全然「騙され」はしませんでした。(汗)

だけど、上手くいくといいね・・って、願いながら読んでた。
出来れば犠牲者は出さずに・・・
最終的に願いはかなったとしても、
誰かの命はきっと・・・となっちゃうそうですが、
いろいろあったけど、ハッピーエンド・・・ですね。
最後の「関係性」は、そこまでつながってたの?って感じで、
蛇足だった気もするけど・・・
そこが出会いのキッカケなんで仕方ないか。(笑)

ま、一気に読めましたけど・・
そこまでの満足感はない・・・かな?




 
   
甦る殺人者




2017/10/30 読了






新潮文庫nex

内容(「BOOK」データベースより)
都内近郊で若い女性が次々と首を絞められ、惨殺された。警察は現場に残された血痕のDNA鑑定を行い、容疑者を割り出すが、それは四年前に死んだ男だった…。止まない殺人劇。メディアに送りつけられる犯行声明文。これは死者の復活か。あるいは、真犯人のトリックか。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央は事件の裏に潜む“病”を解き明かし、シリアルキラーに“診断”を下す。殺人鬼は、何者なのか。戦慄の医療ミステリー!




天久鷹央の事件カルテもの・・・ですね。
短編集ではない、長編です。

連続殺人事件・・・・
現場に残されたDNAは、4年前に死んだ男のもの・・・
甦ったのか、犯罪者が・・・?
その4年まえの男の死亡診断をした鷹央は、
真実を明かすために動き出す・・ってわけです。

これは、医師である知念さんらしい「トリック」ですね。
まさか、そんなことが・・・?って思っちゃうよね。
「これ」を2つ持つ人がいるなんて・・・
目から鱗・・・な人が多かったのではないでしょうか。
私は知ってはいたけど、そこに考えがいたらなくて・・・
そういうことか!!って思っちゃったもん。
やられましたわ・・・

事件が終わってないため、
早く犯人を突き止めないと次の被害者が出てしまう・・
そんな風に焦る鷹央を見て、
ちょっとずつこの人も大人になってきてるな・・って思っちゃいました。

しかし、小鳥先生・・
鷹央を手懐けるためのモノをストックしてないといけないなんて・・
ほんと、毎日大変だね・・・・(笑)




 
   
崩れる脳を抱きしめて




2017/11/6 読了






実業之日本社

広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷は、脳腫瘍を患う女性・ユカリと出会う。外の世界に怯えるユカリと、過去に苛まれる碓氷。心に傷をもつふたりは次第に心を通わせていく。実習を終え広島に帰った碓氷に、ユカリの死の知らせが届く――。
彼女はなぜ死んだのか? 幻だったのか?
ユカリの足跡を追い、碓氷は横浜山手を彷徨う。そして、明かされる衝撃の真実!? どんでん返しの伝道師が描く、究極の恋愛×ミステリー!!2度読み必至!




知念さんの「優しいお話」ですね。
ワクワク、ドキドキ・・・でした。

このお話のキーポイントは、「ウスイ先生」ですね。
「碓氷先生」ではなく、「ウスイ先生」です。
「ユカリって呼んで」もポイントですけど、
個人的には「ウスイ先生」がずっと引っかかってたので、
最後に「なるほどー!!」って思いました。

脳に爆弾を抱えた女性患者と医師との一時期を描いたお話。
医師の過去、この患者の抱える問題を前半で描きつつ、
後半は、別れのあとの真実の捜索・・・ですね。

真実は何・・・?って気になって、一気読みでした。
そして、最後は心温まるお話・・・
二人の時間が少しでも長く続きますように…と願わずにはいられません。

知念さんのこの「優しいお話」はいくつかありますけど、
どれも好きです!
きっと、本当にいい人なんだろうなぁ・・って思ったちゃう。(笑)