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 月村了衛 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

機龍警察 機龍警察 自爆条項 機龍警察 暗黒市場
機龍警察 未亡旅団 機龍警察 火宅 土漠の花 影の中の影
黒警 ガンルージュ 水戸黄門 黒涙
追憶の探偵





   
機龍警察




2015/2/27 読了






ハヤカワ文庫

内容(「BOOK」データベースより)
大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。『龍機兵』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、密造機甲兵装による立て篭もり事件の現場で、SATと激しく対立する。だが、事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた…“至近未来”警察小説を描く実力派脚本家の小説デビュー作。




近未来の警察小説・・・かな?
武器が銃とかじゃなくて、機甲兵装・・・
これ、男の子はワクワクするのかもしれないけど、
小さい頃にそんなロボ系のアニメとかほとんど見てない私からすると、
「脳内変換」して小説を読む私は、
変換しづらくて、最初は結構苦戦しました・・・(汗)
でも、なんとなく自分の頭の中で「機龍兵」を作り出し、
そのあとはスイスイと読めましたよ。

警察の秘密兵器、機龍兵=ドラグーンというロボの専従乗組員は、
傭兵や、外国の元警官や、テロリスト・・・
日本の警察官は、全員敵対視してるのさ。
命がけで守る仕事をしてることには変わりがないのに・・・

地下鉄の立てこもり事件はすごかったっすねぇ・・・
あんなのに巻き込まれたくないよぉ・・・(汗)
しかし、いくら警察が秘密にしようとしても、
このネット社会、姿を現した時点でSNSで拡散されまくりっしょ。(汗)

機械チックなお話でとっつきにくいかと思ったけど、
始まってみると、しっかりとした警察小説で、
ハラハラドキドキさせられましたし、
特捜部の部長や、乗組員、スタッフたちもキャラがしっかりしていて、
そういう意味でも面白かったです。

続編がいくつか出てますので、
機会を見つけて読んでいこうと思います。




 
   
機龍警察 自爆条項




2015/3/27 読了






早川書房

内容(「BOOK」データベースより)
軍用有人兵器・機甲兵装の密輸事案を捜査する警視庁特捜部は、北アイルランドのテロ組織によるイギリス高官暗殺計画を察知した。だが特捜部には不可解な捜査中止命令が。国家を超える憎悪の闇は特捜部の契約する“傭兵”ライザ・ラードナー警部の、凄絶な過去につながっていた―組織内でもがく警察官たちの慟哭と死闘。圧倒的なスケールと迫真のリアリティで重厚に描く、話題の“至近未来”警察小説。




機龍警察第二弾。
図書館で単行本を借りてきたのですが・・・

分厚い・・・。(汗)
寝ながら読むのは結構キツイ・・・
・・・起きて読めって?いやん、寝転がって読むのが好きなの!!(笑)

今回は、北アイルランド出身、元テロリストのライザがメイン。
現在進行形の事件と、ライザの過去を交互に描いております。
一体何があってテロリストになったのか、
そして、何でテロリストグループから抜けたのかが明らかになります。
入るのも辞めるのも、大切な人の「死」でした。
確かに、こういう信仰にも似た感情で心酔してしまうのかもしれんなぁ・・・

だけど、自分の「無差別殺人」の行為により、大切な人を殺してしまった・・
そんなことになったら、そりゃ辞めるよね。
そして、自殺が出来ない以上、
処刑されるのもアリ、ドラグーンに乗ることで死に至ってもヨシ・・という、
そんな感情で生きていたわけだ・・。

ライザがいたテロリストの起こした事件によって家族全員を失った緑。
ライザは、自分の妹と緑をいつしか重ねていきます・・
絶対許せない相手であるライザに対して、
少し感情が変わりつつある緑・・・
二人の今後にも注目ですね。

さて現在進行形の事件では・・・
ライザのカリスマ的上司が日本にやってきたことで、
テロか?要人暗殺か?ライザの処刑か・・?といろいろ考えさせといて・・・
最大の目的は、ドラグーンをいただく!ってことだったみたい。
前作でも中国人たちに狙われた「ドラグーン」
確かに、素晴らしい技術の結集であり、なんとしても欲しいんだろうけど・・・

実はドラグーン専用乗組員である、姿・ライザ・ユーリは、
契約時にある項目に同意していた・・・
最悪の場合、ドラグーンもろとも「自爆」しろ・・・という条項・・・
なるほど、これがタイトルだったのね・・・
なんとしてもドラグーンを相手に渡すわけにはいかない!ってことだ。
今回、その最悪の場面になってしまったわけですが・・・

ふぅ・・・・分厚い分厚いと言いつつ、結局一気読みっす。(笑)




 
   




2015/4/21 読了






光文社

内容(「BOOK」データベースより)
弓原公一が部長を務める水楢中学校野外活動部は、夏休み恒例のキャンプに出かけた。しかしその夜、キャンプ場は武装した半グレ集団・関帝連合に占拠されてしまう。彼らの狙いは場内のどこかに隠された四十億円―振り込め詐欺で騙し取ったものだ。関帝連合内部の派閥争いもあり、現金回収を急ぐリーダー・溝淵はキャンプ場の宿泊客を皆殺しにし、公一たちは囚われの身に…。そのとき、何者かが関帝連合に逆襲を始めた!圧倒的不利な状況で、罪なき少年少女は生き残ることができるのか!?




月村さんの新作は・・・・とても面白かった!!

「槐」っていうタイトルの意味は何だろう・・・?って思いつつ
読んでたんだけど、なるほど、そういうことか・・・。

ある中学校の野外活動部のキャンプに、中学生7人と
引率の先生二人でキャンプ場へと向かう・・・
すると、ある軍団が現れ、キャンプ場に来ていた人たちを
惨殺していく・・・
目的は何なのか?生き残れるのか??という、
バイオレンスでサバイバルなお話・・。

メインが中学生だけど、
行われる犯罪はかなり残虐で・・・
そんな場面を見まくったら、そりゃトラウマになるっしょ!
ってか、病むぞ!!ってなもんで・・・

だけど、この作品では先生が素晴らしかった!!
素性が明らかになる女性教師もすごかったけど、
感動は教頭先生だなぁ・・
まさかの行動だったもん・・・
願わくば、全員で生還したかった・・・(涙)

バイオレンスでサバイバルな作品だけど、
青春モノでもあり、ハートフルでもある・・・。
最後の最後に罪を犯しそうになる人を、
「想い」が引き留めてくれたし・・・
そして何より、ある人の心を動かしたのは、
ある人の無意識の「やさしさ」で・・・。

無事に逃げ切ったであろう「槐」。
また、いつか違う形でお会いできますよね?月村先生!




 
   
機龍警察 暗黒市場




2015/5/14 読了






早川書房

内容(「BOOK」データベースより)
警視庁との契約を解除されたユーリ・オズノフ元警部は、旧知のロシアン・マフィアと組んで武器密売に手を染めた。一方、市場に流出した新型機甲兵装が“龍機兵(ドラグーン)”の同型機ではないかとの疑念を抱く沖津特捜部長は、ブラックマーケット壊滅作戦に着手した―日本とロシア、二つの国をつなぐ警察官の秘められた絆。リアルにしてスペクタクルな“至近未来”警察小説、世界水準を宣言する白熱と興奮の第3弾。




機龍警察シリーズ、第三弾!
今回はユーリがメインです!
第一巻が姿、第二巻がライザ・・・からの、ユーリです!
そのユーリがなんと・・・
警察を辞めてた!!
んでもって、ロシア時代の幼なじみと手を組んで悪に手を染めて・・・
そんな始まり。


ネタバレします。


っていうか、みんなわかりつつ読んでたとは思いますけど・・・



そうです、潜入捜査です。
そんな簡単に、メインの登場人物を消しません!(笑)
新たな「キモノ」が存在するらしい・・
それはまさか、機龍兵なのか…?ってことを調べるために
ユーリは危険をおかして潜入するわけですが・・・
そこにはもう一つ理由があって、
ロシアの警官時代、同じように囮捜査してたとき、
仲間に裏切られ殺されかけた経験があって、
その真相を知りたくて、それを条件に引き受けたのさ。

でも、この捜査中にユーリはいろいろと気づく・・
あれは、そうだったのか、コイツだったのか・・・と。
そして、何度も危機に陥るも、いろんな人に救われるユーリ。
それは、ユーリがどんな境遇に生きようとも、
「警官である」ことを忘れず、真っ直ぐに生きてきたから・・・
日本の刑事も、ロシア時代の上司も、幼馴染も・・・

命がけの闘いを終えたあと、ユーリはすべてを知り、気づく・・・
なんかさ、ほんと、一本の映画を見てるかのような一冊です。
起承転結が見事。
第三弾まで読んできましたけど、本当に面白い!

たくさんの命が失われましたが、
その命を無駄にせずに、また真っ直ぐに生きていくユーリを、
きっとみんなが温かく見守ってるはず!
どうか、命を惜しんで生きて行ってほしいですね。

さぁ、メイン三人のお話が終わりました。
第四弾はどんな展開になるんでしょ?
気になるーっ!!




 
   
機龍警察 未亡旅団




2015/5/20 読了






早川書房

内容(「BOOK」データベースより)
チェチェン紛争で家族を失った女だけのテロ組織『黒い未亡人』が日本に潜入した。公安部と合同で捜査に当たる特捜部は、未成年による自爆テロをも辞さぬ彼女達の戦法に翻弄される。一方、特捜部の城木理事官は実の兄・宗方亮太郎議員にある疑念を抱くが、それは政界と警察全体を揺るがす悪夢につながっていた―世界のエンタテインメントに新たな地平を拓く“至近未来”警察小説、衝撃と愛憎の第4弾。




機龍警察 第4弾。
今回は、城木、由紀谷がメイン・・・かな?

テーマとしては、「家族」 「母」 といったところでしょうか。
こんなにも激しい話なのに、
家族愛や胸締め付けられる悲哀が見事に描かれていて、
みんな無事でいてほしい・・・て心から思っちゃいましたよ・・・

メイン三人の過去の話は今までに描かれてきて、
今作は、いよいよ「敵」との戦いがメインになってきた感じもしますね。
内部にいる「敵」・・・・
黒幕は一人ではないと思うけど、
その手下たちがたくさんいて・・・
その中の一人が、身内の家族だったという・・・

うーむ・・・これは苦しいなぁ・・・
今後、カレがどんな風に特捜部と関わっていくのか、
気になるところですね・・。

そして大きなテーマである「母」。
それぞれに母親への想いがあって、
一人の少女の生き様と重ねたりしながら、
心を解きほどいていく・・・
その結果、彼女を救えたのか、窮地に陥れちゃったのか、
ま、命あっての物種ですから、これで良かったんだろうけど・・

「敵」がまだ明らかになってないため、消化不良な部分はありますけど、
簡単に明らかになると、このシリーズが終わっちゃうんで、
まだまだ勿体つけていいですよ!って感じ。(笑)

最後に送られた手紙・・・
いつか、再会できるといいな・・・と心から思いますね。

次作は短編集らしいです。
楽しみ!




 
   
機龍警察 火宅




2015/5/23 読了






早川書房

内容(「BOOK」データベースより)
最新型特殊装備“龍機兵”を擁する警視庁特捜部は、警察内部の偏見に抗いつつ国際情勢のボーダーレス化に連れて変容する犯罪に日夜立ち向かう―由起谷主任が死の床にある元上司の秘密に迫る表題作、特捜部入りする前のライザの彷徨を描く「済度」、疑獄事件捜査の末に鈴石主任が悪夢の未来を幻視する「化生」など、吉川英治文学新人賞&日本SF大賞受賞の“至近未来”警察小説、珠玉の傑作短篇集。




機龍警察 第5弾 短編集です。。

ドラグーンが出てきていつもの壮絶な闘いへ・・・って話はほぼないです。
短めの短編は、いつものキャストの側面や過去を描いたものです。

一番心動いたのは、「勤行」。
どっちかというと、「仲間」とは思えない宮近の奮闘記です。(笑)
こんな風な仕事もあるんだよねぇ・・・
官僚ってのは、純粋に犯人を捕まえたい!っていう思いだけでは
動いてないので、
こういう仕事もやらないといかんのだな・・・と。
だけど、これもちゃんとした仕事で、
事件に向かってる刑事たちのこともちゃんと忘れてなくて、
ちょっと、「仲間」って思ってあげてもいいかな・・・と。(笑)
あと、家族が崩壊しなくて良かったです・・・。

最後の「化生」は、今後の「機龍警察」へと繋がるお話ですね。
まぁ、そうなるであろうことはわかってたよな・・・
あんな高性能なモノ、みんな欲しいに決まってるんだもん。
そのことへの危機を感じさせる一篇・・・
ドラグーンだらけの世の中・・・
想像すると怖いっすな・・・(汗)

由起谷メインのお話が多い気がするけど、
私はカレが好きなので、全然OKです。(笑)
ヤンキーのカレが警察になるキッカケとなった「あること」については
これまでの巻で描かれてはいましたけど、
こうやってちゃんと描いてくれると嬉しいですね!

そして、ライザが日本に来る前・・・沖津がスカウトする直前の話があったり、
ユーリの過去を思い出させる話など、どれも読み応えあり!
いつもの「機龍警察」よりもかなり短めで、読みやすかったです!
次の「本編」はいつ出るのかなぁ・・・・?
楽しみです!




 
   
土漠の花




2015/6/11 読了






幻冬舎

内容(「BOOK」データベースより)
ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たち。その野営地に、氏族間抗争で命を狙われている女性が駆け込んだとき、壮絶な撤退戦の幕があがった。圧倒的な数的不利。武器も、土地鑑もない。通信手段も皆無。自然の猛威も牙を剥く。最悪の状況のなか、仲間内での疑心暗鬼まで湧き起こる。なぜここまで激しく攻撃されるのか?なぜ救援が来ないのか?自衛官は人を殺せるのか?最注目の作家が、日本の眼前に迫りくる危機を活写しつつ謳いあげる壮大な人間讃歌。男たちの絆と献身を描く超弩級エンターテインメント!




本屋大賞にノミネートされたとき、図書館に予約したんすよ。
で・・・・
もう本屋大賞発表になっとるし!!(笑)
一体、どんだけ待たされたんだか・・・
で、早速読んでみました。

いやぁ・・・まさかの徹夜で一気読み。
平日の徹夜はキツイっす。(汗)
だけど、止められなかったの!
すごい一冊でした・・・。

ソマリア国境付近で墜落ヘリの救援に行ったある自衛隊の空挺団。
そこで、現地の女性が助けを求めてくるところから始まるんだけど・・・
この女性を助けようとしたことでとんでもないことになっていくの!

なんか、海外が舞台になると、ちょっと苦手なのよねぇ・・・なんて
思ってる人がいるかもしれないけど、
そんなこと思うヒマもなく、あっという間に窮地に陥ります。(汗)
しかも、マジのシャレにならない「窮地」。
早々に仲間を失っていくんです。

この女性を救うべきか、
どうやったら本部に逃げられるか、
何に追われてるのか、
はたして生きて戻れるのか・・・
そんなこんなの350ページ強。
もう、息をつく間がありまへん。

それぞれに何かを背負っている隊員たち、
想いをぶつける者もいれば、
死がその時間すら与えてくれなかった者もいる・・
この窮地を乗り越えることで得たもの、
失ったもの・・・
あまりに大きすぎて、苦しいです。

表紙の折り返しに著名人の感想が書いてあり、
大袈裟やなぁ・・・なんて思って目を通してましたが、
読み終わったあとにもう一度目を通すと、
うん、そうだよね!!って共感しまくり!(笑)

すごい一冊です。
現在日本では集団的自衛権について論議されてますが、
それは「行かせる立場の人間」であって、
「行く立場の人間」の言葉ではないんだよね。
実際に行って戦うのは、隊員なんだ。
この隊員は大切なお国の命。
十分に論議を重ねに重ね、重ね尽してほしい。
今でも遠い場所で実際に働いてらっしゃる隊員さんたち。
無事にお帰りになることを祈っております・・。

・・・とはいえ、この作品はエンタテインメント作品なので、
そこまで実社会と重ねるのもどうかと思いますけどね。(笑)

いやぁ・・・面白かったです。
・・・ちょっと胸が痛すぎましたけど・・・(涙)




 
   
影の中の影




2015/10/14 読了






新潮社

内容(「BOOK」データベースより)
人民解放軍による悪魔の所業から逃れ、日本に潜伏中のウイグル人亡命団と、事件を追う女性ジャーナリストが襲われた。証拠隠滅をはかるべく送り込まれた中国の刺客。それを黙認する弱腰の日本政府と警察。絶体絶命の亡命団に、謎の男が救いの手をさしのべた。頭脳明晰、身体屈強。ロシア武術を極め、情報機関にも裏社会にも怖れられる存在―。こいつは一体何者なのか?その手がかりは、謎の言葉「カーガー」。




月村ワールド・・・・
面白すぎる・・・
ハマるーっ!!
「機龍警察」も好きだけど、これも好き!!
ハードボイルドなんだけど、ハートフルなんですよ。
うん、伝わるかなぁ、この感じ・・・・(笑)

新疆ウイグル自治区から逃亡して日本に潜伏しているウイグル人集団。
その人たちを取材しようとしていた女性記者が、
この潜伏している人たちを殺しに来た
中国人たちに巻き込まれていくんだけど、
メインはこの記者じゃない。
っていうか、この記者は正直、ジャマ。(汗)

タイトルの「影の中の影」である「カーガー」という謎の人物。
カレが「カーガーになるまで」の話でグググっ!!と惹きつけられ、
この人を信じてついていってみよう・・・って気にさせられるのよねぇ・・
全く関係のない、ヤクザ者たちでさえ・・・・

そうなの、このヤクザさんたちは、
親分に「女性記者を守れ」って言われただけで、
亡命者たちとはかかわりがないのよ。
だけど、命がけで、まさに命を捨ててでも守ってくれるの!
もぉ・・・なんか、感動しちゃうのよ・・・。
ただ、心に傷を持つ人たちからすると、
この、逃げて、追われてる人たちを救うっていう意味が、
自分の生きていく意味みたいなものに置き換わっていたりとか、
逆に救われてる姿なんかも見えてきてさ、
こういう出会いと別れってのもあるんだなぁ・・・と。

怒涛の闘いの末・・・明らかになる「ある人」の素性・・・
あーっ!!!アンタだったのかーっ!って、
あたしゃ、歓喜の声をあげちゃったよ。
そっか、だから守ってくれてたんだ・・・。
このカーガーって男の生きてきた道で、
たくさんの人との出会いがあって、
この男の信念の末の結びつきが今でもカレを支えてて、
そこも全部知りたいなぁ・・・って思っちゃいました。

かなり魅力的な男です。
続編、いけますよ、月村さん!!
「アイツ」もまだまだカーガー狙いを諦めてないだろうし・・・
絶対書いてくださいね!
待ってますよ!




 
   
黒警




2015/12/17 読了






朝日新聞出版

内容(「BOOK」データベースより)
警視庁組織犯罪対策部の沢渡と滝本組幹部の波多野は、組織に追われる中国人女性を見殺しにしたトラウマを抱えていた。そんな二人のもとに中国黒社会の新興勢力「義水盟」の沈が現れる。黒社会の大組織・天老会に追われているカンボジア人女性サリカを匿ってほしいと沈から頼まれる二人。サリカは天老会の最高機密を握っているらしい。義侠心に富む波多野はサリカを隠れ家に匿うことになるが…。トラウマをもつ無気力警官、武闘派ヤクザ幹部、そして若き黒社会の首領が交錯するとき、漆黒の闇に潜む巨悪が顔を覗かせる―『機龍警察』の著者による書き下ろし長篇警察小説。




長編っていうか、中編・・・・って長さの作品でしたね。
なので、そこまで深く描かれてない気がしました・・・。
でも、まぁ面白かったですよ!

刑事の沢渡は、追われてる女性を救わずに素通りし、
その後死んだと聞かされ後味の悪い想いをしていた・・
その場面にいたのは沢渡だけでなく、ヤクザの波多野も同じく
見殺しにした・・・と後悔していた・・・
そんなところを、結構長めに描いてくるので、
ちょっとグダグダになってきたか・・?ってところで話は急激に動きます。

沈という中国人が、ある女性を匿ってくれといってくる・・・
裏の、闇の、黒い部分から追われてる女性・・・
波多野は救ってあげたいと引き受け、
沢渡は無理矢理仲間にさせられた感じだったんだけど・・・


ネタバレです。


なんと、あっという間にこの波多野と女性が殺されちゃうの!
いつしか、波多野の正義感みたいな光みたいな部分に
ひかれていた沢渡は、衝撃を受ける・・・・
そして、沈と義兄弟になって、報復行動に出るわけですが・・・

思ったよりも簡単に引っかかりやがる敵に、
拍子抜けしたものの・・・
確かに、そんなもんかもなぁ・・・って気もして、
ま、スッキリしましたよ。
これで縁が切れるわけでもなさそなんで、
この二人、また何か力を合わせるときがくるかも・・・ですね。




 
   
ガンルージュ




2016/3/25 読了






文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
韓国の大物工作員キル・ホグン率いる最精鋭特殊部隊「消防士」が日本で韓国要人の拉致作戦を実行した。事件に巻き込まれ、人質となってしまった中学1年生の祐太朗。日本政府と警察は事件の隠蔽を決定した。祐太朗の母親で、かつて最愛の夫をキルに殺された元公安の秋来律子は、ワケあり担任教師の渋矢美晴とバディを組み、息子の救出に挑む。因縁の関係にある律子とキルの死闘の行方は、そして絶体絶命の母子の運命は―。




元公安のシングルマザー・律子と、
その律子の息子が通う中学校の体育教師・美晴の、
二人が主人公のお話・・・。
すんごいことになってます。

律子の息子・裕太朗が、ある事件に巻き込まれ
韓国人に拉致されてしまった!
息子を救うために一人動き出した律子・・・
偶然出くわした美晴も教え子の為・・・と同行、
激しい銃撃戦へ・・・
って、コラコラ、律子は主婦でも元公安だからわかるけど、
美晴は一般人ですよ!
・・・元カレが元公安だけど・・・。

この元公安のカレ、出てくるかなぁ・・?と思ったら、
出てきませんでしたねぇ・・・
この美晴をメインでもう一作作れそうな気はしますが・・
まさか、シリーズ化しちゃったりしますかね・・?
だって、律子の手には爆弾みたいな保険があるわけで・・・

ってなことで、あんまり人物を深く掘り下げていないせいか、
「機龍警察」みたいに入りこめはしなかったかなぁ・・・?と。
結末もあっけなかったしね・・・。

早く「機龍警察」の続きが読みたいなぁ・・・・。




 
   
水戸黄門 天下の副編集長




2016/8/3 読了






徳間書店

内容(「BOOK」データベースより)
『国史』(『大日本史』)が未完に終われば、水戸徳川家は天下の笑いもの。遅々として進まぬ編修(編集)に業を煮やした光圀公は、遅筆揃いの不届きな執筆者どもから直々に原稿を取り立てんものと、書物問屋の御隠居に身をやつし、御自ら原稿催促の旅に出た。お供を申しつけられたのは、水戸彰考館で国史の編纂に携わる、おなじみ覚さん介さん(実在)をはじめ、机(デスク)のお吟など名うての編修者。最初に訪れた下田では、目当ての学者の身辺で、なにやら不可解な陰謀が。爆笑必至、痛快時代エンターテインメント開幕!




月村さんって、こういうのも書かれるんだ!
コミカル時代劇って感じでしょうかね?

かの有名な水戸光圀が、国史編纂に命を賭け、
締め切りになっても原稿を寄越さない作家のもとを訪ね催促!
その道中、いろいろと巻き込まれ、
「この紋所が・・・」っていうテンプレに・・・・っていう話たち。(笑)
介さん覚さんも出てきて、お吟や風車の弥一郎も出てきます。
とっても楽しい読み物です。

いやいや連れ出される覚さんに、
ちょっと乗り気の介さん、
鬼編集者のお吟だけど実はくノ一で・・・
サポート役でこっそり遣わされた風車の・・・・と、
それぞれのキャラもしっかりしてますし、
全体的な対立相手として、今話題の真田の末裔が出てきたり・・
飽きさせませんね。

最後の話は「ロミオとジュリエット」をベースに作られていて、
名前もいい感じで和名に活かされていて、
いやぁ・・・きっと月村さん、楽しんで書いてたはず!って感じましたね。

まだ国史が完成するには時間がかかりそうだし、
真田の面々との決着もついてませんし、
こりゃ続編があるに違いない・・・
楽しみにお待ちしてます!
・・・「機龍警察」の続編も・・・待ってます!!




 
   
黒涙




2016/11/30 読了






朝日新聞出版

警視庁組織対策部2課の警部補・沢渡は、実は黒社会とつながる警察内部の〈黒色分子〉だ。中国語が堪能な沢渡は、対中国防諜作戦を目的とする公安部の特別捜査チームに出向となる。沢渡と義兄弟の契りを結ぶ黒社会「義水盟」の大幹部である沈は、インドネシアの青年実業家ラウタンも巻き込んで、沢渡らの中国諜報機関摘発に協力することなった。やがて三人の前にシンシア・ユンと名乗る謎の美女が現れるが……。



「黒警」の続編ですね。
義兄弟の誓いをした男三人、
しかし、前作で一人を失ってしまい、残った二人は力を合わせて
復讐を遂げたわけだけど・・・

今回も、中国人相手の悪を暴くっていう流れで、
警察が大きく関わってきてて、
あるインドネシア人を巻き込んでいくわけだけど・・・

このラウタンっていうインドネシア人とも義兄弟になってさ、
嫌な予感はしてたけど・・・やっぱりだったね。
でも、今回はこの件で残った二人がより結束する!ってわけには
いかないわけで・・・
とっても悲しいお話でした・・

人を疑い、探り、殺し、殺され・・・
なんか、読んでて辛くなっちゃったよ・・・
「裏切り者」も、やっぱコイツか・・・ってヤツでさぁ・・・
ラウタンと同様の苦しみを与えてほしいもんです。
・・・・銅像すると悍ましすぎますけど。(汗)

続きはある・・・のかな?
沈も沢渡も、結構危険な状況なので、大変かも・・。




 
   
追憶の探偵




2017/5/11 読了






双葉社

内容(「BOOK」データベースより)
消息不明の大物映画人を捜し出し、不可能と思われたインタビューを成功させる―“人捜しの神部”の異名を取る女性編集者・神部実花は、上司からの無理難題、読者からの要望に振り回されつつ、持てるノウハウを駆使して今日も奔走する。だが自らの過去を捨てた人々には、多くの謎と事情が隠されていた。次号の雑誌記事を書くために失われた過去を追う実花の取材は、人々の追憶を探る旅でもあった…。




個人的に月村さんのお話は好きなんだけど・・・
コレはイマイチだったかなぁ・・・?
私に「特撮モノ」への思い入れがないからかなぁ・・・?(笑)

過去の特撮モノを扱う雑誌の編集者である主人公。
かなり昔のことなので、関係者を探すのも大変!
だけどどうやらその能力に長けているらしく、
いくつもの件で、いろんな人を探し当てるって話です。

過去を忘れていきてる人や、
過去に引きずられたくない人もいるわけで、
こんな風にほじくり返すように探す人は、迷惑だろうなあ・・って
感じてしまいました、(汗)
だって、見つけてくれてありがとう!って人、
ほとんどいなかった気がするし。(汗)
特に、お蔵入りになったフィルムの話なんて、
自分が知りたいからってそこまでやる?って感じだもん・・・

あと、こんだけやっておいて、私情も絶対入ってるのに、
最後は絶対「仕事ですから」って言っちゃうこの女が
なんか腹立つっていうか・・・(汗)
ま、そういうスタンスなんだろうけどさ、
可愛げがないよねぇ・・・

やっぱ、月村さんはハードボイルドな感じがいいな・・・