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 若竹七海 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

さよならの手口 暗い越流 静かな炎天





   
さよならの手口




2016/2/19 読了






文春文庫

内容(「BOOK」データベースより)
探偵を休業し、ミステリ専門店でバイト中の葉村晶は、古本引取りの際に白骨死体を発見して負傷。入院した病院で同室の元女優の芦原吹雪から、二十年前に家出した娘の安否についての調査を依頼される。かつて娘の行方を捜した探偵は失踪していた―。有能だが不運な女探偵・葉村晶が文庫書下ろしで帰ってきた!




お初の作家さん。
2014年の数々のランキングに入ってた作品ですね。
ようやく、ようやく順番がまわってきたので、
図書館から借りてきました。

実はシリーズものらしいのですが、
過去の作品は読んでません。
だけど、特に違和感を感じずに読めました。

元探偵の葉村晶。
今は古本屋でバイト中・・・
そんな中、ある家の古本引き取りの仕事の最中、
なんと白骨死体が出てきて!!って展開。
もー、その見つけ方も、そのあとの災難も、ひどいもんで・・・
でも、最低最悪なことにはならなくて、
他人事ながら、本当に良かった・・・・って思ったよ。(笑)

この件はあっさり解決。
というか、晶の助言で解決へと・・・って感じでしたね。
で、入院していた元女優に「娘を探してほしい」って頼まれたのが
運のつき・・・いや、不運のつき・・・といいましょうか、
数々の災難や不運に見舞われつつ・・でございます。

この女性捜索を大筋に、
行方不明の探偵や、シェアハウスでのもめ事、
裏カジノ摘発に巻き込まれ警察と・・・などなど、
いろんなネタが挟まれつつ、
最後は見事に全部が繋がって、解決されていく・・・っていうのが
ほんと、すごかったです。
オモシロかった!

だけど・・・結末は壮絶でしたねぇ・・・
こんなことになる前に、なんとかできなかったもんかなぁ・・・?
どんな思いで死んでいったんだろう・・・って考えると、
やるせないっすよ・・・

タイトルの「さよならの手口」は、最後に明かされます。
そういうことかー!と思ったし、
「はよ、言わんかい!」って思ったわ!
取り越し苦労、ハンパねー!ってなもんで。(笑)
でも、これで心置きなく探偵ができるね!
続編・・・いつの日かまた書いてくださるかな?
気長に待ちましょう!




 
   
暗い越流




2016/12/24 読了






光文社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
凶悪な死刑囚に届いたファンレター。差出人は何者かを調べ始めた「私」だが、その女性は五年前に失踪していた!(表題作)女探偵の葉村晶は、母親の遺骨を運んでほしいという奇妙な依頼を受ける。悪い予感は当たり…。(「蝿男」)先の読めない展開と思いがけない結末―短編ミステリの精華を味わえる全五編を収録。表題作で第66回日本推理作家協会賞短編部門受賞。




全編が「葉村晶シリーズ」かと思ったら、
そうではなかったのね・・。
いくつか、既読のものもあったような気もしつつ・・・

「蠅男」は・・・
もう、遺体に尻もちの時点で発狂しそうになったよ。(涙)
無理だよ、あたしゃもう、この時点で失神だよ・・・
そんな印象が強すぎた話です。

最後の「道楽者の金庫」も葉村シリーズ。
こけしか・・・
日本人形に次ぐ「不気味さ」満点の置物だよね・・。
そんなんがいっぱいある廃墟に・・なんて、
こりゃまた最悪な話でしたわ。
こけしの模様がカギ・・・ってことで絵付きのお話でした。

「狂酔」は・・・怖かったなぁ・・・
「幸せの家」は高齢化社会を想うと笑えないよね・・。
表題作の「暗い越流」は、推理作家協会賞を受賞したってことだけど、
個人的にはそんなに面白いとは思わなかったかなぁ・・・?
冒頭の「蠅男」の衝撃が大きすぎたのかも。(笑)

「道楽者の金庫」で、「さよならの手口」に繋がるのかな?
余計に楽しめちゃったわ。
こうなると、「静かな炎天」も読まねば・・・だわね。




 
   
静かな炎天




2017/2/11 読了





文春文庫

(内容(「BOOK」データベースより)
ひき逃げで息子に重傷を負わせた男の素行調査。疎遠になっている従妹の消息。依頼が順調に解決する真夏の日。晶はある疑問を抱く(「静かな炎天」)。イブのイベントの目玉である初版サイン本を入手するため、翻弄される晶の過酷な一日(「聖夜プラス1」)。タフで不運な女探偵・葉村晶の魅力満載の短編集。




葉村晶シリーズの短編集でした。

夏から冬にかけて・・・の葉村の探偵業を描いております。
季節感も見事に織り込んであって、
読んでて汗ばんだり、寒さに震えたり・・・な作品でした。

表題作の「静かな炎天」は、見事でしたね。
いくつも舞い込む仕事・・・
それも順調に解決してしまったがゆえの・・・でした。
「こんなはずじゃなかった」と焦った「あの人」は、
最終的に気づいた葉村に対してどう感じたのかなぁ・・・?
ただ、「このまま気づかなかったら・・・」って考えた葉村の気持ちは、
十分に私には伝わりましたよ。

最後の「聖夜プラス1」は、ひどかったね・・・
人が良すぎですよ、葉村さん!!
一つの依頼にまた一つ・・・そしてまた一つ、さらに・・・って、
もう、ぶっ倒れそうじゃないですか!
どこかで放棄したくなるよ、私なら・・・
最後まで完走できて、安堵しましたよ・・・・。(笑)

とにかく、全編を通して、古本屋の主人・富山の
傍若無人っぷりにイラつく!っていうか・・。
間借りしてる身ってのもあるかもしれんけど、
こんな大家さん、イヤやわー!
勝手すぎるもん!!!
「でも、憎めないのよねぇ・・・」なところもないし!!
好きになれないわ・・・。