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 八木圭一 


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一千兆円の身代金





   
一千兆円の身代金




2014/5/29 読了





内容(「BOOK」データベースより)
日本政府に突きつけられた驚愕の要求―。「元副総理の孫を誘拐した。財政赤字と同額の一〇八五兆円を支払うか、さもなくば、巨額財政赤字を招いた責任を公式に謝罪し、速やかに具体的再建案を示せ」。前代未聞の要求にマスコミは騒然。警視庁は捜査一課特殊犯係を直ちに派遣し、国家の威信をかけた大捜査網を展開する。やがて捜査陣は、あるブログの存在に行き着くが…。感動と慟哭のラストが待ち受ける“憂国”誘拐サスペンス巨編!2014年第12回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。




このミス大賞の作品です。

我が日本国が抱える借金は、一千兆円を超えまして・・・・
この作品の「犯人」は、ある政治家の孫を誘拐し、
身代金として一千兆円を要求。
出来なければ、こんな状況にした政治家が、
間違いを認めて謝れ・・というもの。

正直、ある「匂い」は感じていたんですよ。
結果、「やっぱり」というオチでしたね。
そうでないと、難しいですもん。
途中、そんな匂いを醸し出してましたしね・・・。

この作家さんの言いたいこと・・・
この国の未来を憂いているってことは、十分に伝わるんです。
このままじゃいかんってわかってるけど、
国民は目を背けている・・・っていうのもね。
だから、そのことに関する主張が多めなのは仕方ないとは思う。

だけどね・・・ある「設定」が納得いかんの。
ネタバレしちゃうと・・・・







犯人の余命が短いってことです。
先がないからできたこと・・・だったのか?って思うと、
そうじゃなかったら、あなたもこんな行動には出てなくて、
ただ「憂いているだけだったんじゃないの?」って言いたくなるの。
一人が全部ひっかぶる・・・なんて言ってるけど、
こんな大事になった以上、そんなわけにはいかんでしょうに・・・

こういう設定にしちゃったのが、私としては気に入らないんだな。
犯人を追う側の人間性は、いろいろとあって面白かったですけどね。
ってことで、惜しい・・・・作品でした。
次作に期待してみたいと思います。