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 横関大 

再会 グッバイ・ヒーロー チェインギャングは忘れない 偽りのシスター
沈黙のエール K2 スマイルメイカー ルパンの娘
炎上チャンピオン マシュマロ・ナイン ピエロのいる街 仮面の君に告ぐ




   
再会






2012/9/20 読了





幼なじみの四人が埋めた拳銃が時を経て再び現れた。
全てはタイムカプセルにとじ込めた・・・はずだった。

第56回江戸川乱歩賞受賞作。

 

こういう手の話はよくある話で・・・
まぁ、可もなく不可もなく・・・って感じでしょうか。
フジテレビでドラマ化が決まっているそうですが、
うん、2時間ドラマにはピッタリのお話かと。

誰がタイムカプセルを掘り出したのか・・・
23年前の事件と、現在の殺人事件が重なりあい、
最終的には解決するわけですけども。

ただね、事の発端は幼い子供の万引きなんだよね。
軽い気持ちでやった、この万引きさえなければ・・・
この万引きを隠すために結果的に大変なことになっちゃうわけで、
ありゃりゃ・・・なお話です。

でも、とても読みやすく、私は半日で読了いたしました。
気楽に読める作品としてはいいですけど・・・
満場一致で乱歩賞に決定!ってのは、どうかなぁ・・って気がします。


 
   
グッバイ・ヒーロー




2013/11/3 読了





内容(「BOOK」データベースより)
「立て篭もり現場にピザを届けることになったバンドのリーダー、伊庭亮太。だがそこにいたのは、腰の低いおっさんだった。託されたメッセージ。奇しくも今夜は大切なライブの日。だけど困っている人がいたら助けなければならない。おっさんと亮太の長い一日が始まる。次々くり出される意外な展開が止まらない!


 

いやぁ・・・・泣けた。(涙)
最後は泣けたよ・・。
犯罪に巻き込まれて、ほんと、ついてない男だな・・・って思ったけど、
第二部では時が過ぎ・・・
ずっとずっと約束を守る男の姿に、はぁ・・・泣けたよ。
いつか、二人は会えるのだろうか・・・
ってか、ちゃんと生きてるよね・・・?(涙)

序盤は、ドタバタして、イマイチかな…って思って読み進めると、
どんどんキャラたちに引き込まれていきます。
あっという間に読み終えちゃう作品です。
タイトルの「ヒーロー」は、主人公のことかと思ったけど、
あの人のこと・・・なんだよね・・・。



 
   
チェインギャングは忘れない




2013/11/4 読了





内容(「BOOK」データベースより)
護送車が襲撃され、五人の男が脱走した。脱走した男の一人である大貫修二は、記憶を失い停車中のトラックの前で眠っているところを、ドライバーの早苗に蹴り起こされた。その頃、数日後に迫った連続殺人鬼「サンタクロース」対策配備の準備をしていた池袋署の神崎と黒木は、大貫が脱走したという知らせを聞き、秘密裏に捜査をはじめる。軽快なテンポに乗せて鮮やかに展開される横関ミステリー、驚愕必至の最新刊。


 

これもまた、とてもいい話で・・・・
最初から、は?って感じで始まり、
いろいろと「えぇ〜?」って思うところもありつつ話は進み、
クライマックスで 「えっ!!!」と思わせて、
最後には、「なるほどねーっ!」と思っちゃうまとめ方でございまして・・・・

ここまで思われてるって、すごいな。
ある意味、うらやましい。(笑)
「修二」がいい人すぎて、カッコイイです!
・・・なぜ「」で名前を閉じてるかは・・・・読んでのお楽しみだぞ!(笑)

「チェインギャング」っていうから、勝手に「カラーギャング」みたいなのを
想像してたんだけど、違うんやね。(笑)
絆でつながってる者たち・・・ってわけだ。
少ししか接してなくても、いつしか「あなたのためなら力を貸す!」と
思わせる「修二」の力は、すごいです。

個人的には、もっと「修二」を知りたかったな・・・・



 
   
偽りのシスター



偽りのシスター


2013/11/29 読了





内容(「BOOK」データベースより)
麻薬密売の容疑者を射殺してしまいながらも、後輩の野口を身代わりに立て、素知らぬふりをしなければならなかった、生真面目な刑事の楠見和也。そのことを誰にも話せず、良心の呵責に苛まれるが、ある時野口が自殺を図ってしまう。一方、会社をリストラされたことを弟の和也に話せずにいる楽天家の兄・楠見太一は、毎日公園で弁当を広げる生活を送っていた。そんな二人の前に突然、腹違いの妹を名乗る麻美という女がやってきた。二人は困惑しながらも、天真爛漫な麻美に惹かれ、共に暮らし始める。だが麻美も、太一と和也に言えない秘密を抱えていた。彼女の目的が明らかになった時、いくつもの事件が幕を開ける…。


 

横関さんらしい作品といえば、そうなんだけど・・・
なんか、「えぇ?」って思う設定や流れが多々ありまして・・・
スイスイ・・・と読み終えたけど、
いつもみたいな余韻はなかったなぁ・・・・。

最初から、どうせ本当の妹ではないんだろう・・・ってのはわかってましたし、
きっとあの人の血縁関係だろう・・・ってのも想像した通りだったけど・・
クライマックスの事件では、
あまりにも素っ頓狂な展開に唖然・・って感じで。(汗)
都合よく話が進みすぎた・・・って言う感が否めない、
そんな感想でございました。

読みやすさは横関さんの最大の強みではあるけど、
ここまでリアリティを感じないと、ちょっと問題かなぁ・・・って思っちゃいました。




 
   
沈黙のエール




2013/12/26 読了





内容(「BOOK」データベースより)
フランス留学を控えた朝宮里菜が働く洋菓子店“ドンナ”に、生意気な少年が訪ねてきた。少年を連れて実家近くで食事をしていると、消防車のサイレンが聞こえてくる。「火事だ!燃えているのは朝宮洋菓子店だ」謎が謎を呼び感動のラストに繋がる、横関エンタメの真骨頂!


 

横関さんの最新作。
きっと、横関さんらしい話になるんだろうな・・・と思って読みました。

案の定、最後はまた涙してしまいました・・・。(笑)
でもね、今回は・・・・憎たらしいキャラいたので、
最終的に「いいことをしていた」ってわかっても、
だったら最初から言えや!!っていう気持ちの方が強くてさぁ・・・
マジで最初から最後までイライラさせられっぱなしでしたわ!

フランス留学を前にして、実家の洋菓子店が火事になり、
父親が何者かに殺された・・・
不幸続きの里菜の前に、音信不通の兄が帰宅してきて・・・という話。

一体誰が父親を・・?という話ですが・・・
まぁ、途中から怪しいな・・って思ってたヤツでございましたが・・・
車いすの休暇中の警官の活躍がすごすぎて・・・
何者や、コイツ・・・?と思い続けて読んでました。
実は・・って展開かと思ったけど、ただの優秀なヤツでした。(笑)
里菜のことが好きっていう原動力があったからかもしれんけど、
ちょっと活躍しすぎだよな・・・。(汗)
カレは刑事志望のようで、刑事の目に留まったようですから、
後々刑事になったカレを主人公に話を・・・ってことになるかも・・・ですね。

この小説の表紙の意味は、最後にわかりました。
なうほどね・・・
そして・・・亡きお父さんのシュークリーム・・・食べたいな・・・としみじみ。
私個人も、今時のカリッ!とした皮や、味の濃いクリームより、
昔ながらのしわくちゃの皮や、サッパリしたクリームのが好きです!



 
   
K2 池袋署刑事課 神崎・黒木




2014/11/16 読了





内容(「BOOK」データベースより)
理論派刑事神崎と、直感派刑事黒木。二人が組むと一筋縄では行かない事件がさらに複雑に!?猿が逃げ、警察官が人を投げ、バーに偶然犯人が登場する。不可思議な事件を捜査するのは、二人の刑事。数々の事件を解決した後に神崎が直面する究極の二択。同期の擁護か、決別か―。黒木が相棒にすらひた隠し守ろうとしていたものとは。すべてがつながる感動と興奮のラストまで、一気読み必至!


 

「チェインギャング〜」に出てきた刑事二人組である、
神崎・黒木のイニシャル「K」二人組がメインの短編集です。
でも、最後はいろいろとつながってるので、連作・・・といってもいいかな?

真面目で優秀な神崎と、ヤンチャだけど優秀な黒木は、
警察学校時代からの同期で、現在は相棒・・
そんな二人が、事件に巻き込まれたり、解決したり、
友人を助けたり、結婚を祝ったり・・・なお話。
短編集のため、あんまり深刻な刑事モノではないため、気軽に読めます。

最後の2篇は、黒木の過去にまつわる話で、
えぇ?辞めちゃう??ってヒヤヒヤしたけど、
そこは「腐れ縁」である神崎の行動で丸くおさまった様子・・・
ほんと、因縁の二人だなぁ・・・
飄々としてる黒木の熱い部分が見られて、
個人的にはとても面白かったです。

だって、そこにいたるまでは、
全部「オレっち、陰で動いてましたよ!」っていう、
ちょっとズルイわー!っていう展開が続いてたので、
最後の展開は見事でしたね。

この二人の相棒話はまだまだ続けていけそうですね?
続編をお待ちしております!
是非、長編でお願いします!!




 
   
スマイルメイカー




2015/6/14 読了






講談社

内容(「BOOK」データベースより)
腕のいい運転手がいればピンチはチャンスに変わる。強盗少年とお人好しドライバーの全てを懸けた逃走劇!―家出少年が、濡れ衣を着せられた男が、バツイチの女性弁護士が、右手を上げてタクシーを止める。少年は失踪し、タクシーは消え、思わぬ真実が待ち受ける。江戸川乱歩賞作家が満を持して完成させた感動と興奮の書き下ろし長編ミステリー!


 

物語の展開の仕方とか、
文中に挿し込まれている車の絵とか、
伊坂幸太郎さんっぽい作品だな・・・って印象が強い。
三人のタクシードライバーと客の話が、
入れ代わり立ち代わり描かれ、
話が進むにつれて、合致していく様も、とてもよく似ている・・・
つくりや展開が似ていると感じちゃうからこそ、
あのちっちゃな車の挿絵はやめたほうが良かったと思う。
余計に「似てる」と感じちゃうから・・・。
そこがかなり引っかかったなぁ・・・。

さて、お客さんを笑顔に・・・がモットーの運転手・五味。
ある日、少年を乗せると、金がないと言いだし、
なんと、目の前で強盗しやがりまして・・
この少年に振り回されていく始まりなんですけど・・・

あたしゃ、大人を食ったような、可愛げのないガキが嫌いでね。(笑)
この時点で、あぁ・・・こういうガキがメインなら、
ちょっと読みたくないかも・・・・と何度か本を置いたんですが、
他の客との関係が明らかになっていくと、
あとはもう、ダーッ!!っと読めてしまいました。

まぁ、そんなこったろう・・・っていう流れやオチではあるものの、
こんなタクシーに乗れたらいいな・・とは思った。
正直、干渉してくる運転手さんとか苦手なんだけど、
この程よい干渉とケア・・・
うむ、「お釣りはいらないよ」と言いたくなるかも!!

そして・・・過去の辛い体験から、
客の笑顔は欲しても、自分は笑えなかった五味が、
最後に見せた顔が・・・
ホントの笑顔って、周りにふりまく影響って大きいもんね!
客の為と言いつつ、
結果的に自分に戻ってきという、素敵なお話・・・

実は舞台は・・・っていうサプライズも最後に待ってます。
私も途中、あれ・・・?とは思ってたんだけど、
最後の最後で、やっぱりそういうことだったか!って思ったもん。
黄色いタクシーの時点で気づくべきだったな・・・・(笑)




 
   
ルパンの娘




2015/10/21 読了






講談社

内容(「BOOK」データベースより)
わたしは泥棒の娘。結婚を考えていた彼は、警察一家の長男だった。


 

タイトル通り、盗賊一家の娘が主人公。
その娘・華の恋人・和馬は・・・なんと、警察一家に生まれた刑事!!
相手の素性を知って、さぁ、どうなる・・・?って話。

すったもんだの末、何が待ってるのか?と思って読み進めると・・・
なんと、盗賊一家のお祖父ちゃん・巌さんが殺された!!
まさか、殺人事件まで絡んでくるとは思ってなくて、
驚いちゃったよ・・・。

その事件の捜査をすることになった和馬は、
結局、華の家族の秘密を知ってしまう・・・
「結婚はできない・・・」っていう流れになりますよねぇ・・・
んでもって、一年後には和馬が別の女性と結婚する!って流れに!
あらー、非情だなぁ・・・なんて思ってると・・

「花婿さんを盗め!」ってことになって・・・


ネタバレです。


最後の最後に、大きなサプライズが待ってます。
そうだったらいいな、そうかもな・・・なんて思ってたけど、
本当にお祖父ちゃんが生きていたとは!!
しかも・・・このクソジジィ二人・・・
曲者過ぎるだろ!!
巻き込まれて振り回されて・・・ひどいよ!!

最終的に結ばれた二人だけど・・・
和馬が刑事でいる限り、入籍は難しいんだろうなぁ・・・
子供も生まれるってのに・・・
100%のハッピーエンドではないので、ちょっとスッキリしないけど・・・
横関さんらしいお話で、最後まで楽しめました!

ペーパーバックスタイルも軽くて読みやすいですね。
その分お値段がお安いのも、良心的でよろしいです!




 
   
炎上チャンピオン




2016/5/26 読了






講談社

内容(「BOOK」データベースより)
「もう一度、夢を見させてやる」エンタメが禁止された世界で、世論に負けた男たちは、起死回生のギミックに挑む。


 

これは面白かった!
正直、プロレスの話ってことで、全然期待してなくて、
しかも、「プロレスが禁忌とされた日本」っていう設定に、
なんだそりゃ?って感じで、
入り込める自信もないまま読み始めたんだけど・・

本当に、一気読みでした。
横関さんって、ほんと、こういうとこ上手やわー!


もう、一言で称したいんだけど、
それを言っちゃうと完全にネタバレなんで、
知りたくない人はこの↓は読まないでくださいね!



ネタバレですよー!



個人的に、格闘技って、とくにプロレスって、
スポーツだけど「ヤラセ」が認められてるスポーツだと思うんです。
言い方が悪いですね、そう、「SHOW」です。
やってる方はもちろん、見てる方もわかってて、
興奮したり、応援したり、怒ったりするわけです。
それが許され、受け入れられ、楽しまれている、
ある意味素敵なスポーツ・・・

そこをわかってるか、わかってないか・・・で、楽しみ方も違ってくるかも。

私はそういうスポーツってわかってても、
別段興味があったわけでもないため、頭の片隅にあった・・・くらいだったので、
途中までは「あちゃー!大変!!」とか
本気で心配したりしてたんだけど・・・

最後の最後に、「ひゃー!そこまでも!!」っていう・・・。
全部が全部、ファイヤーさんの手のひらの上・・・ですよ。
不心得者のせいで、プロレス全体が世の中から敵視されてしまい、
大親友まで冤罪で収監されてしまって、
いつかいつか・・と時を待ってのこの「SHOW」だったのね!
いやぁ・・・
まさか、最初から最後まで、全部とは・・・

途中、「ライバルだ!嫌いだ!倒してやる!」って言いつつ、
実は仲良しなんじゃないの・・・?ってことくらいは予想がついたんです。
でも、まさか全部とは・・・

最後の最後の「カレ」の登場に、お前だったのか!ってビックリしたものの、
それすらも・・・ってわかって、
ひゃー!って驚かせておいての、プッツリエンディング・・・
いやぁ・・・全部バレて、マジで国民に怒られないといいけど・・(笑)

ほんと、楽しめました。
あー、面白かった!
・・・あの人の病気も、「SHOWの一環」だったので、良かった♪




 
   
マシュマロ・ナイン




2016/8/23 読了






角川書店

内容(「BOOK」データベースより)
プロ野球選手だった小尾は、身に覚えのないドーピング疑惑で球界を追われる。それから3年が経ち、家族とも別れ私立高校の臨時体育教員として働く小尾は、校長から突然の呼び出しを受け、野球部の監督就任を要請される。だがその野球部は、不祥事を起こして無期限の活動停止になった相撲部の部員を転籍させて創られたものだった…。挫折からの再起を図る中年男が、並外れた体重と食欲を持つが、野球は素人のぽっちゃり男子たちと甲子園を目指す!


 

面白かった!
暴力沙汰で無期限活動停止になってた相撲部をいきなり、
「野球部にして甲子園に行け」と命じられた元プロ野球選手・小尾。
クビになるのはイヤだから・・・と、仕方なく始めたら・・・って話。

そうなのよ、相撲部は、ただのデブではないのよ!!
あんな見た目してるけど、日々苦しい練習を耐え抜いていたし、
基礎体力はちゃんとついてるし・・・
だから、始まりはゼロではなかったわけだ。
中には「イケるな・・・」って生徒も数人いて、
いつしか、力をつけていくようになるんだけど・・・・

そんな、スポーツ青春ドラマかと思って気を抜いてると、
ビックリしたよ・・
人が殺されるし。(汗)
しかも相次いで・・・
小尾の元妻まで巻き込まれて・・・

でも、同時進行で地区予選を勝ち上がっていくマシュマロ・ナイン。
世間の注目も大きくなっていく中、
真相に近づいていく小尾・・・ってわけですよ。


ネタバレです。


怪しい人物は数人いて、
こっちかな・・・あっちかな・・・?って思ってたら、
やっぱりアイツで。
もう一人の候補は、実はイイヤツだった・・っていうオチで、
これまた爽快。(笑)

エピローグでは、あの子は将来有望な関取に、
あの子はなんと、プロ野球選手になってくれてて、
はぁ・・・感無量っすよ。
小尾のその後は書かれてなかったけど、
きっと今でも監督として頑張ってる・・・かな?

殺人事件が起こったり、小尾のドーピング疑惑の真相とか、
ドロドロした部分もありつつ、
だけど全体的に微笑ましい、青春ドラマでした!
楽しかったです!!




 
   
ピエロのいる街




2017/6/21 読了






講談社

内容(「BOOK」データベースより)
比南子はスローガン「会いに行ける市長」を掲げる宍戸市長の秘書だ。しかし兜市は財政難で、市民の小さな願いごとを叶える余裕はない。そんな兜市では、夜になると市民の悩みを解決するピエロが現れる。大学生の稜が「就職、したいです」とピエロに相談すると、稜はピエロの助手に採用された。迷子の犬捜しから、台風、汚職、財政難まで、次々と襲いくる危機に市長とピエロは立ち向かう!


 

実写化は絶対無理、それだけ先に言っておこう。(笑)

ある財政難の市がありまして、
市長とその秘書が登場する場面から始まります。
開かれた市政ってんで、陳情に来る市民にはなるべく会うというスタンスで、
いろんな些事を聞く市長なんだけど、
冷徹な感じで、聴くだけ、やらず・・・て感じだったんだけど・・

夜、ピエロの格好をした人物が、
市長に相談に来た話を一個一個解決していくわけですよ。
もうね、この時点で、ピエロの正体は予想できますやん?(笑)

そう簡単に話を終わらせないのが横関さんなんですよねー!
クライマックスで、驚きの展開になります。
実は私、なぜか、冒頭の文章で市長の正体を感じてて。
だから、最後に市長は○○だったってわかったとき、
やっぱりーっ!!思ったんだよね。
まさか、ピエロが○○とは思わなかったけど。

とても読みやすく、あっという間に読み終えました。
この手の横関さんの話は好きですね!




 
   
仮面の君に告ぐ




2018/1/11 読了






講談社

内容(「BOOK」データベースより)
涌井和沙は、気がつくと病院のベッドにいた。戸惑ううちに、「モリさん、目が覚めたんですね」と看護師から声をかけられる。鏡をのぞいた和沙は驚愕する。そこに映っていたのは赤の他人―森千鶴だった。パニックになった和沙は、恋人の早田慎介を頼ろうとするも、彼は自分に気づいてくれない…。胸が押し潰される中、追い打ちをかけるように新たな事実が判明する。一年前、和沙は何者かに殺害されたというのだ。千鶴の弟・潤の力を借り、少しずつ事態を把握していく和沙だったが、慎介が不穏な動きを見せ始め…。カップルに訪れた奇跡の十日間。真相に思わず“震える”再読必至のミステリー!


 

このタイトルの意味は・・・最後の最後でわかります!
うむ、そうでしたか・・・。

殺された・・・
でも、目が覚めた・・・
しかし、他人の体で・・・・?っていう始まり。

他人の体に魂が乗り移って・・ってことで、
この「他人」さん自体も、歩道橋から転落して意識不明の状態みたいで
この人なりの「思い残し」があった・・ってわけよね、
これも、のちにわかります。

この「他人さん」である森千鶴さんの体を借り、
弟くんのチカラも借りて、愛する人の様子を見に行く和沙。
しかし、カレは、自分を殺した男への復讐を考えてるみたいで、
あぁ、コレを止めるために私は生き返ったんだ・・って思うわけよ、
で、必死に止めようとするんだけど・・・

この過程も、会話も、全部、最後の最後でひっくり返されるので、
もう一度読み返したい気持ちになります。
まさか、お前だったとは・・・ってね。
いやぁ・・怖いわぁ・・・

でも、最後にぎゃ!ってくらいビックリさせられたのはいいんだけど、
結局、コイツは何がしたかったのか、
そのあとどうなったのか・・・よくわからないのがちょっと不満かな?
とはいえ、すごいオチで、持っていかれた感はアリ!です。(笑)